1 具材はすべて事前に用意。 2 同時にスピーディーに仕上げるため、また野菜をシャッキリ仕上げるために隣にスープを沸かしておく。 3 中華鍋にラードを入れ野菜・豚肉を炒める(ラードを使用することで一層コクが出る)。 4 ここでスープを入れ醤油で味を整える。 5 鍋の中心に野菜を集め、奥に魚介、手前に麺を入れ、麺をときほぐしながら同時にスープを含ませる。 6 丼ぶりに麺、野菜をとり、もう一度スープの味をみてから、他の具材を入れる。 7 出来上がり。所要時間2分弱
<出来上がり>
スープ、具、麺を短時間ではあるが一つの鍋で炊き込むので具から出る旨味がスープに溶け込み、そしてその旨味スープを麺が吸収するというわけだ。 皿うどんの場合は一部違ってくるが、一つの鍋で炊く調理法は同様だ。
中国で北京より南方の料理でよく使用される唐灰汁。製麺所に程近い一角が唐灰汁専門の工場になっていた。 「麺作りの合間を縫って唐灰汁を作る……休む間もないですね(笑)。季節や天候、その時の湿度によって唐灰汁作りは作業時間や工程が、麺作りは配合が変わってきます。きちんと計ることはないですね。それはもう長年の勘というか…体に染付いているものなんです。」 ちゃんぽん麺と皿うどん麺の工程は多少違ってくる。各中華料理店へ配達するのは生麺。板の上で裏返しにして余分な水分を飛ばし程よく乾燥させてから配達。 あとは、各店がどんなスープ、具材と出会わせてくれるのか……いずれにしても唐灰汁の利いたちゃんぽん麺は存在感ある個性が強いもの。甘味、旨味、独特の風味が、各店のスープやアンの個性と相まって口の中で大きく花開くのだ。ぜひとも一口ごとにその麺の味わいを噛みしめながらご堪能ください。
〈2/3頁〉 【長崎ちゃんぽん・皿うどん】 【作り手サイドのこだわり】 【食べ手サイドのこだわり】