まだまだ残暑きびしい真夏の夜、連日大徳寺公園で本格的練習真っ最中の籠町・龍踊りの龍衆(じゃしゅう)の面々。煌々と輝くライトの下、ほとばしる汗をぬぐう男達の姿は美しすぎる。そしてなおかつ、この真夏の過酷な練習を切り抜けないと、くんち独得の風吹く本番では最高の奉納踊りはできない……誰もがそう自覚している、そんな真剣な表情に強く惹きつけられてしまった。
龍衆は玉使いが1名、龍使いが10名ですよね。練習を観ていると何度も何度も交代を重ねていますが何交代になるんですか? 「頭が7人、あとは3〜4人なので4交代ですね。頭が交代するとそれぞれにクセがありますから、それぞれの頭に合わせる練習をしなければいけません。何度も何度も練習を重ねていって体で覚えていくんです」
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