坂本さんにとって「音楽」とは何ですか?
坂本さん 「僕は26歳の時、その頃住んでいた金沢でライブハウスを経営し、バンド活動をしていたんです。音楽は、設計という堅い仕事とのバランスを保つために、50歳になってから再スタートを切りました。僕にとって音楽とは『生きるためのバランス』でしょうか。時々歌わないと、今や、変になりますからね。」
坂本さんにとって「書く」とは?
坂本さん 「僕は受験戦争に嫌気がさし、京大に落ちた経験があります。京都での浪人生活は実に5年も続きました。その間、いろんな音楽を聴き、いろんな小説を読みあさりました。そうして『生きるということはどういうことか?』を必死に考えました。その答えを見つけるために、自分を自分らしく表現するために僕が選んだのが、小説を書くということだったんです。いま僕にとって『書く』というのは、生きた証(アカシ)ですかね。キザですが。 」 |