皆さんは観光名所を訪れた時、当然写真を撮りますよね。
『シャッターチャンス@長崎』では、「長崎の観光名所はこの角度で撮るのがベスト!」という「ベストポジション」をご紹介しています。
また、長崎の街は数々の映画の舞台にもなっています。「あの映画のあのシーンはここで撮影された」という場所を見つけ、時にはその現場の「ベストポジション」もご紹介。
長崎の旅の記念になる最高の一枚を撮るためにぜひぜひお役立てください。



第12回目は、熱気に満ちた『長崎くんち』を終え、静けさを取り戻した秋の諏訪神社です。


長崎っ子に「お諏訪さん」と親しまれる諏訪神社は、日本三大祭りのひとつに数えられる秋の大祭・長崎くんちの舞台としてお馴染みの神社です。かつて長崎は戦国時代にキリスト教の領地となり、神社も焼き払われてなくなっていました。そこで、初代宮司が諏訪、森崎、住吉の三社を再興、長崎の産土神としたのがこのお諏訪さんです。

諏訪神社拝殿から続く長崎公園には長崎開港時の領主、長崎甚左衛門純景像 ほかニホンザルやワラビーなどの小動物が見られるどうぶつひろばがあります。また、公園を包む諏訪の杜には樹齢700〜800年の大クスが繁っています。この山道を散策するのもおすすめですよ。
今回はそんなお諏訪さんの境内を散策して見つけた、とっておきのポイントをご紹介しましょう。




■彦山と
まずは 正門の下、諏訪神社の向いにそびえる彦山をバックに一枚。福岡県と大分県にまたがる英彦山(ひこさん)にあやかってつけられた彦山は、英彦山同様、信仰の山として多くの人に登られ、山麓から山頂まで多くの神社や鳥居が建つ山。秋の大祭「長崎くんち」の際、演し物を見る特等席「長坂」(本殿への坂段)から望める彦山の後方から昇る朝日はとっても美しいんですよ。




■長坂にて
さて、その「長崎くんち」の際の特等席、73段の長坂でも一枚。観客になった気分で石段に腰をかけてみましょう。




■長坂横の坂道

今の季節、晴れた日は天高く澄み渡る空、歴史を感じさせる石垣、その石垣を覆う蔦の緑が美しいです。写真は正門横の太鼓楼の下の坂道から。様々な角度から秋晴れの諏訪神社をとらえてみましょう。




■祓戸神社

参道途中に祓戸神社という小さな神社があります。ここには様々な罪を祓い清めてくださる神様が祀られています。諏訪神社参拝の際には、まずここにお参りし、身を清めるのが正しい参拝方法だそうです。祠前にはユニークなポーズをきめた河童のような狛犬がいます。同じポーズでパチリ!




■猫と
境内では猫にもよく出会います。人懐っこい猫もいるかと思えば、声を掛けただけでスルリと身をかわし勢いよく石段を駆け降りる猫。相性のいい猫に出会ったら、一緒に記念撮影、というのもいいですね。





■長崎公園
拝殿から長崎公園へ。明治18年(1885)創業、約120年の歴史を持つぼた餅屋さん、月見茶屋は昔も今も参拝客の憩いの場です。公園内には装飾用噴水としては日本で最古のものといわれる噴水(復元)があります。美しい鯉がイキイキと泳ぐ池を覆う緑豊かな木々。そこにそっと身をおいての一枚も素敵です。




歴史ある諏訪神社の境内には様々な見どころや美しい風景が広がっています。ぜひ素敵な写真をパチリと撮って旅の記念にしてください。

諏訪神社/弘治の頃(1555〜57)、信濃の諏訪社から御霊分けされ、当初現在の寺町にある長照寺付近に祀ってあったといわれている(その名残としてこの辺りは現在も諏訪町)。戦国時代、キリシタン大名・大村氏の領地となり他教を排斥したため、市内の社寺は破壊されてしまったが、肥前唐津の初代宮司・青木賢清(けんせい)が長崎奉行・長谷川権六に願い出て、森崎大権現、住吉大明神、諏訪大社の3社を合祀して再興、長崎の産土神(うぶすながみ)として寛永元年(1624)、現在の松森神社の場所に建立した。慶安元年(1648)、現在の場所に移築された。



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