長崎は「びわ」の産地としても有名です。
春の初めに茂木街道を通ると、畑一面が白い花を咲かせた木でいっぱいのように見えます。これは、びわの実一房一房に農家の人たちが丹精こめて袋がけをしたものなのです。
この袋に守られて、びわは大きく色づき甘い実を実らせます。



「びわ」は江戸時代に中国から渡来した果物ですが、香りや独特の甘さはどこか南国的な感じがします。そのまま食べてももちろん美味しい果物ですが、ワインやジャム、お茶などいろいろなものに加工されています。

今回ご紹介するのは、夏の季節にぴったりのお菓子「びわゼリー」です。



「びわゼリー」
が最初販売されたときには、長崎っ子は驚いたものです。びわとゼリーというのがなかなか結びつかなかったこともありますが、1個まるごと入っている潔さに感動したのです。味もゼリーとびわの甘さがよく合っていて、生で食べるより果実の味はマイルドです。


冷蔵庫で冷たく冷やして食べるのが何といっても一番です。少し風邪気味で熱っぽいときにこれを食べるとなんだか治ったような気がするのは、びわが昔から病人知らずの木と言われていたことが頭にあるからでしょうか。
とにかく、この暑い季節にはおすすめです。

写真は、びわゼリーと山桃(やまもも)ゼリーです。今では生で見るのがまれになった山桃の実がそのまま入っています。ワインの味がほのかにしてこれもおすすめです。



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