教えて!市民プロデューサー
◇“長崎さるく博’06”はこう楽しむ!

お2人が推奨するさるくコース

◆桐野さんおすすめのさるくコース◆

桐野さん「僕の一番のおすすめは外海
〈夕陽が美しいキリシタンの里〜遠藤周作が魅せられた町〜〉ですね。以前から外海には興味があったんですけど、とにかく地元の人達の地域への関わり方が違うんですよ。」


ナガジン!「かねてから県外や海外からの観光客を受け入れていただけあって、キリシタン禁教時代の遺構や、貧困に苦しんだ外海の人々を救ったド・ロ神父の功績など見どころも多いですよね。そして、外海と言えば角力灘に沈む夕陽。これは見逃せませんよね。」


★ナガジン!一押しのチェックポイント!

〈夕陽が美しいキリシタンの里〜遠藤周作が魅せられた町〜〉では、出津文化村内、「ド・ロ神父記念館」脇から「出津教会」へと続く“歴史の道”と呼ばれるのどかな散歩道。ここは、ド・ロ神父が出津教会と出津救助院との行き来に歩いた小径。ぜひ、外海の歴史と自然を体感しながら歩いてみよう!


桐野さん「あと、ルートマップを作る時に同行したんですけど、〈四百年の歴史を誇る植木技術と庭園〜古賀・植木の里散策〜〉は、木立の中をピクニック気分で散策できていいですよ。特にこれからの4、5月は新芽が出てきてキレイですよね。」



ナガジン!「それにしても古賀には、ホント、立派に整えられた庭のある大きな邸宅があちらこちらにありますよね。」

桐野さん「そうなんですよ。何気なく歩いていてお店の前で“りっぱな植木ですね?”と言ったら、“これで800万です”ですって。びっくりですよ。」


★ナガジン!一押しのチェックポイント!
〈四百年の歴史を誇る植木技術と庭園〜古賀・植木の里散策〜〉では、これからの季節、モミジの新緑と5月のヒラドツツジが美しい「迎仙閣(ぎょうせんかく)」。ここの座敷から景色を詠った吉井勇の歌碑もあるほど、先人達も心動かされた景観を体験してみよう!



◆山口さんおすすめのさるくコース

山口さん「僕は手前味噌になってしまいますが、僕が考案した〈長崎奉行所を訪ねて〜時代を超えた長崎の中心地〜〉ですね。今ではほとんど何も残っていないのに、こんなに楽しめる所はないですよ。」

開港後町建てが行われた南蛮貿易時代から現代まで
長崎の中心であり続けているエリア

ナガジン!「道の脇にポツンとあるポルトガル時代の井戸が、想像力をかき立てますよね。」

現在の長崎県庁前にある南蛮貿易時代に掘られた井戸跡

★ナガジン!一押しのチェックポイント!
〈長崎奉行所を訪ねて〜時代を超えた長崎の中心地〜〉では、県庁坂にある現在の福岡銀行の下から長崎市役所別館の裏へと続く石垣に注目! 実はこれは江戸時代の名残。この辺りの地形や当時の建物の様子を思い浮かべる手掛かりになりそうだ。



山口さん「それから平浩介さんと娘さんの親子ガイドで話題の〈長崎はローマだった〜西坂の丘から愛と祈りの小径へ〜〉がおすすめですね。」

殉教の地からキリシタンにまつわる物語が残る寺院へ続く道

ナガジン!「日本二十六聖人が殉教した西坂の丘や、長崎出身・さだまさし原作の映画『解夏(げげ)』のロケ地としても話題となった長崎四福寺の一つ、黄檗宗の聖福寺などの数々の寺院が連なる道筋ですね。」


聖福寺大雄宝殿上から見渡す風景(坂入り)

山口さん「今は、南山手や丸山ほど人気が集中することはありませんが、風情ある小径には、折々の時代を感じさせる見どころがあり、ゆっくり散策できるいいコースだと思いますよ。」

★ナガジン!一押しのチェックポイント!
〈長崎はローマだった〜西坂の丘から愛と祈りの小径へ〜〉では、聖福寺の本堂横の急な坂段を登り上がった墓域から見る長崎の町の風景。周辺の寺院や西坂の丘にある「聖フィリッポ教会(西坂教会)」、そして町並みの向こうにわずかに見える長崎港。往時の長崎を思わせる風景が広がっているのだ!また、このコースの参加者にはおいしいお菓子も配られるそうだ。


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