教えて!市民プロデューサー
日本ではじめてのまち歩き博覧会、いよいよスタート!


桐野耕一さん(市民プロデューサー)
長崎居留地まつりやウォークラリーなど、大浦地区を盛り上げるイベントの旗ふり役。大浦青年会を中心とした街づくり活動に広く携わっておられる。さるく博では、地元・大浦界隈のガイド役も担当。持ち前の陽気なトークで人気を集めている。
山口広助さん(市民プロデューサー)
丸山ぶらぶら散策倶楽部代表。長崎史談会のメンバーでもあり、地元自治体の副会長として丸山華まつりを企画するなど、長崎の歴史を地域に活かすリーダー的存在。さるく博以前から、地元・丸山を訪れる観光客を積極的に案内する修学旅行生から年配の方まで人気のガイドさん。


桐野さん「はじめは不安でしたね。“町のことを何も知らん人が歩いて、面白かとやろうか?”って。でも2年間、プレ期間があったのがよかったですね。繰り返しガイドしているうちに“コレだ!”というのをつかめてきた気がしますね。今や家族からは“さるくマン”って呼ばれていますからね(笑)。最初にできた南山手、丸山、中通り、新大工の4コースが原点。この4コースを基本に他のコースを作っていったのが正解でしたね。2年間、コース変更もありましたし、大切な2年間でした。急に盛り上がるものではないですからね。」

山口さん「僕達もそうですが、他の市民プロデューサーの皆さんがとにかくエネルギーを持っていますよね。」

桐野さん「そう。僕達一般市民が、さるく博を支えている訳だけど、はっきり“心はプロ化”していますよね。私は主に南山手や東山手など大浦エリアのガイドが専門ですが、例えば南山手にお寺と神社、そして大浦天主堂が一度に見られる三角地帯があるんですね。すると“ここは、いわば宗教の国際会議場ですよ”と解説するわけです(笑)。しかし、寺と神社がある場所に、“よかさ、建てんね”と教会を建てさせたのが、長崎の風土なんですよね。」

ナガジン!「歩いて観光する、さるく博だからこそ、こういうことが実感できるんでしょうね。」

山口さん「僕も“心はプロ化”していますね。“楽しませんば”という意識が高まって、毎回同じ場所で確実に笑いが取れる解説したり(笑)、それでこんなんじゃダメかな?と反省したり(笑)研究に研究を重ねて、結局今ではシンプル化してきました。」

ナガジン!「約2時間のコースをフルに楽しんでもらいたいっていう、長崎人のサービス精神が全開するんでしょうね。」



◇“長崎さるく博’06”はこう楽しむ!
これまでとは一味違う長崎観光


桐野さん「さるく博では、僕達のような市民プロデューサーやさるくガイドの方のように市民が関わったことが、これまでの行政主体で、特別な見識者が仕切っていた観光と違いますよね。僕達もそれによって新しい出会いがありました。何をしたから“町おこし”ってことはない。地域の人とのコミュニケーションや、逆に観光客の方に気づかせてもらえますね。」

山口さん「みんな関わりたかった。長崎を、自分の町をアピールしたくてしょうがなかったんですよね。」

ナガジン!「このさるく博によって、“舞台は用意された”ってことですね(笑)」

桐野さん「僕も昨日“※長崎通さるく手形”を買いましたよ。」

ナガジン!「なんせ全42コースありますからね、県外の方に負けないように、私達もバリバリさるかんばですね(笑)」


※ 長崎さるく博期間中、長崎通さるく28コースに何回でも参加できる、お得な手形を超割安価格の1枚2,000円で販売中。数に限りがあるので、今すぐ入手しよう!

 

 



※ 長崎を代表する観光名所3ヶ所(グラバー園、出島、長崎歴史文化博物館)に1回ずつ入館でき、路面電車と都心循環バス1日乗車券がついた冊子「長崎さるくパスポート」もオススメ

問い合わせ/長崎さるく博’06推進委員会事務局 TEL.095(832)2036


◇“長崎さるく博’06”はこう楽しむ!
新!長崎観光“さるく博の可能性”


山口さん「『長崎ぶらぶら節』で全国的に注目を浴びたことによって、丸山町では、さるく博以前から花街丸山跡を巡る散策コースを作り、地元の方や多くの観光客に訪れてもらいました。それによって、丸山が広く認知されましたし、地元でも丸山への愛着が一層増してきたのが感じられますね。その丸山への想いというのが、今年41年ぶりに長崎くんち・踊町への復活に繋がったと思いますよ。」

ナガジン!「そうですよね。さるく博本番の今年に丸山町の復活!という所に地元の底力を感じますよね。若い芸者さんも加わった長崎検番の本踊りは、今年の長崎くんち奉納踊りの目玉の一つ。期待しています!」

桐野さん「さるく博の可能性といえば、市民プロデューサーの間では、既存のさるくコースをアレンジして“裏さるく”とか、“内緒でさるく”などさらに個人的なコースを作って楽しんでいる人もいるみたいですよ(笑)。これからも“オイが考えたっさー(自分が考えたんだ)”的コースが出てくるんじゃないですか?」

山口さん「さるく博以前では考えなかった、自分達の地元、足元に目を向けて、自分達がいいと思うものをアピールするってことができるようになってきたんでしょうね。」

ナガジン!『さるく博は、長崎人に自分達の住む町をもう一度見つめさせてくれるいい機会になりそうですよね。さるく博後は、市民ひとりひとりが、観光客を案内できるガイドさんになれるかもしれないですね!』

 

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