●山と海の香りが心地よい 造船とダイビングの町・香焼●

深掘を過ぎると三菱長崎造船所の工場がある造船の町、西彼杵郡の香焼町へと出る。
まずは進行方向を左へ。
香焼町役場を通過すると小船が浮かぶ漁港へと出る。
ここは本村(ほんむら)桟橋と呼ばれる場所で、多くの小船が停泊しているが、漁船は数える程しかなく、多くが個人所有の船だというから驚き!
ここから高島、伊王島へ一日6便の定期便を走らせる海上タクシーがある(高島まで大人600円 / 小人300円)。
この海上タクシーはTVドラマやニュース、ドキュメンタリー番組の取材にも利用されている定員40名の小型船。
要望によっては端島(軍艦島)の周遊便も出すこともでき、小型船なので間近まで接近することができるのが最大の魅力だ! 
伊王島や高島まで、野母崎半島まで、長崎漁港まで足を伸ばしてみよう!という人は、要望に合わせて縦横無尽に走り、料金も相談に応じてくれるのでぜひあらかじめ問合せて利用してみよう。
(一例 / 軍艦島周遊は通常3名まで10000円だが香焼ー高島の便を利用すると2名まで5000円と割安)

問合せ / 海上タクシー美津丸TEL095-871-4060



この本村桟橋を通過すると右手にトンネルが見えるが、現在は一方通行でもう一方の入口側からしか通れないので御注意を。
緩やかなカーブを左に曲がった切り通し正面に、奇妙な吊り橋のようなものが見えて来る。
これは魚見大橋という吊り橋で、この道路脇にある坂段を上り渡ると展望台のある魚見岳公園がある。
360度見渡せる展望台にも海風が心地よく吹いていた。

さて、車でこの魚見大橋の下をくぐり抜けてみよう。
わずかに傾斜があるため、進むたびにグングンと海面が見えて来てワクワクしてくるのだ。
なぜ?って、海面が太陽に照らされキラキラ輝いているからだ。

ここ尾ノ上にも個人所有の小船が何隻も停泊しているが、静かで、いつまでもキラキラ輝く海面を眺めていたい気分にさせられる。



この尾ノ上からさらに行くと満開のコスモス畑に行きついた。
このコスモス畑の左横を通り「香焼ストアー」の脇を通り抜けて山林の方へと上ろう。


上り切った場所では十字路に別れている。
そこを左に曲がるとテニスコートなどがある香焼総合公園がある。
ここには公衆トイレがあるので、休憩タイムにチェック!(月曜休 / 夜間は閉門)

しばらく走ると『こんなに近くに?』と驚く程間近に伊王島が見えてきた。
只今長崎県では香焼と伊王島を結ぶ橋を建設予定。
橋が架かると伊王島までも車で行けることになる、楽しみ!



さらに進むと、辰ノ口海水浴場へと辿り着く(行き止まり)。
ここはダイビングの人気ポイントでもある。

ここで行なわれるダイビングはビーチダイビングで、これはビーチからそのまま歩きながら水深約30メートルまで潜るというもの。
そこにはアジやタイなどの魚はもちろん、珊瑚やトビエイ、アカエイ、ウミウシなどを目の当たりにできる神秘的な世界が広がっている。
ビーチ脇にあるクラブハウスに申し込めば、インストラクターのガイドを受けることができるので安心。(要予約)
11月から2月が海水の透明度が高くダイビングの絶好のシーズン。
ダイビング免許を取得の方はぜひ、潜ってみよう。

問合せ / Blue Earth21 TEL095-821-9255


香焼町を1周すると、様々な角度から三菱造船所の巨大な船やクレーンなどを見ることができる。
この光景も長崎らしさを構成する一つの要因ではないだろうか。
さて、この写真の風景はどこからの眺めでしょう?

交通量も少なく、のんびりできる海岸通り。
シンとした静けさに包まれた山林。
1周わずか約15分。
香焼町はゆったりした気分で海と山を満喫できる素晴らしいドライビングコースだ。

Check!●個人所有の花畑、次の季節は何が咲く?

取材時は満開のコスモスが咲き誇っていた畑。
実は個人所有の畑で、春のチューリップなど、季節ごとにいろんな花で彩られるスポットらしい。
何が咲いているか?
楽しみに出掛けてみよう。

問合せ / 香焼町役場 TEL095-871-4111


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【大パノラマの海と 遺跡に心弾む・深掘】
【山と海の香りが心地よい 造船とダイビングの町・香焼】


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