ド・ロさまそうめん

明治12年(1879)、長崎から外海地方の主任司祭として赴任した宣教師ド・ロ神父(正式にはマルコ・マリ・ド・ロ神父)は、フランスのノルマンディのバイユ郡ヴォスロール出身。その生涯を外海の人々の信仰と生活の向上に捧げました。ド・ロ神父の縁でヴォスロールと長崎市は姉妹都市の連携を結んでいます。

長崎の姉妹都市参照 http://www.at-nagasaki.jp/nagazine/hakken0907/index1.html

ド・ロ神父は建築、製粉、搾油、パン、マカロニなどの製法、農機具、イワシ網工場など、外海の人々にあらゆる知識と技術を伝えましたが、そうめんもそのひとつです。当時そうめんの材料になる小麦粉は、フランスから種子を取り寄せて栽培し、出津川に水車小屋を建てて製粉したそうです。引き油に落花生油を用いた独特の製法で作られたそうめんは、やがて「ド・ロさまそうめん」の名で親しまれ、作り続けられていましたが、第二次大戦の混乱の中でその製造が途絶えてしまいました。

時を経て、昭和57年(1982)に地元の生活改善グループやド・ロ神父を慕う人々が一体となって努力を重ね「ド・ロさまそうめん」を復活させました。小麦粉と塩・落花生油のみを使い、今もすべて手作業でつくられ、少し太めで喉越しのいいコシのある麺が特徴です。無添加で完全手作りのため、全国から注文が来る人気のそうめんとなっています。
また、「ド・ロさまそうめん」の副産物としてできる、ふしを集めた「ふしめん」も独特の形をしていてお味噌汁の具や鍋料理には最適です。ぜひ、お試しください。


ド・ロさまそうめん



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