「生き生きけんこー講座・13」です。
なお、これはあくまでもナマの長崎弁を学ぶためのもので
ほんとうの健康講座ではありません。
従って、講座内容が正しいかどうかは
保証できませんので、 あしからず。


皆さ〜ん、元気にしとりましたか〜?
「生き生きけんこー講座」の時間ですばい。
さて、今年ん冬は、ぼっくいさんかですね。
こがん季節には、温泉でぬくもっとが、いちばんよかです。
長崎県内にも、よか温泉のよけいしこありますよね。
そんがんわけで今回は、温泉の作法についてお話ばしましょう。

《訳》
皆さ〜ん、元気にしてましたか〜?
「生き生きけんこー講座」の時間ですよ。
さて、今年の冬は、とても寒いですね。
こんな季節には、温泉でぬくもるのが、いちばんよいです。
長崎県内にも、いい温泉がたくさんありますよね。
そういうわけで今回は、温泉の作法についてお話をしましょう。



1、かけ湯ばしましょう
右足、左足、右肩、左肩ちゅう順番に、かけていきましょう。
なるべく、心臓に負担のかからんごと
心臓に遠か部分から、お湯ばかくっごとしましょう。


汚れべそんまま、湯船に入らんで
大事かところば、ちゃんと洗うて入るごとしましょう。

《訳》
1、かけ湯をしましょう
右足、左足、右肩、左肩という順番に、かけていきましょう。
なるべく、心臓に負担がかからないように
心臓に遠い部分から、お湯をかけるようにしましょう。


汚いまま、湯船に入らないで
大事なところを、ちゃんと洗って入るようにしましょう。




2、入浴しましょう
ゆた〜ってして入りましょう。
先に入っとらす人に、「失礼します」ちゅう会釈でよかけん
あいさつば、しましょう。

効能書きば、読んでみたり
源泉の飲めるごたったら、飲んでみたりもしてみましょう。
いろんな種類のお湯につかってみたり、露天風呂に行ってみたり
半身浴ばしたり、足湯ばしたりと
のぼせんごと注意しながら、わがんよかごと楽しみましょう。

お湯から上がったあとに、心臓のドキドキしたり
汗のあんまり出(ず)っごたったら、お湯の温度の高すぎっか
入浴時間の長すぎるごたっです。気ぃつけんばですよ。

《訳》
2、入浴しましょう
ゆっくりと入りましょう。
先に入っている人に、「失礼します」という会釈でよいので
あいさつを、しましょう。

効能書きを、読んでみたり
源泉が飲めるようだったら、飲んでみたりもしてみましょう。
いろんな種類のお湯につかってみたり、露天風呂に行ってみたり
半身浴をしたり、足湯をしたりと
のぼせないように注意しながら、自分が好きなように楽しみましょう。

お湯から上がったあとに、心臓がドキドキしたり
汗があんまり出るようだったら、お湯の温度が高すぎるか
入浴時間が長すぎるようです。気をつけてください。



3、あがりましょう
使った洗面器や椅子は、そのへんに、ほたっとかんで
よーっと流したあと、もとの場所へきちんとなおしましょう。


脱衣所に行く前に、身体のお湯ば、タオルできちんと拭きましょう。
温泉は、皆さんとおもやいで使う場所です。
お家の風呂場のように
出てすぐバスタオル、ちゅうわけにはいきません。
床のびちょびちょにならんごと、身体ばきれいに拭きましょう。

こまんかタオルいっちょで、どがしこきれいに拭きゆっかが
温泉通か、否か、の分かれ道になるといっても
過言では、ありましぇん。

《訳》
3、あがりましょう
使った洗面器や椅子は、そのへんに放りっぱなしにしないで
きれいに流したあと、もとの場所へきちんと片づけましょう。


脱衣所に行く前に、身体のお湯を、タオルできちんと拭きましょう。
温泉は、皆さんと共同で使う場所です。
お家の風呂場のように
出てすぐバスタオル、というわけにはいきません。
床がびちょびちょにならないように、身体をきれいに拭きましょう。


小さなタオルひとつで、どれだけきれいに拭けるかが
温泉通か、否か、の分かれ道になるといっても
過言では、ありません。




湯船に、タオルば入れんとは常識。
あまったり、異性の風呂ばのぞいたりせんとも常識です。

ほかにも、そん土地によってのルールもあります。
土地柄や、習慣の違いんごたっとに
細(こも)う気ば遣いましょう。

外出先では、あなたは訪問者です。
「拝借する」ちゅう謙虚か気持ちば持って、温泉と接しましょう。
そしたら、よかお湯につかってくださいね〜!

《訳》
湯船に、タオルを入れないのは常識。
騒いだり、異性の風呂をのぞいたりしないのも常識です。

ほかにも、その土地によってのルールもあります。
土地柄や、習慣の違いなどに、細かく気を遣いましょう。

外出先では、あなたは訪問者です。
「拝借する」という謙虚な気持ちを持って、温泉と接しましょう。
それでは、よいお湯につかってくださいね〜!



<ワンポイント>

【さんか】
寒い。「寒か」が、なまって縮まったもの。
例/「ああもう、さんかさんかさんかさんか…」
 (「ああもう、寒い寒い寒い寒い…」)

【汚れべそ】
汚れた姿の人。

【どげんしこ】
どれだけ。
例/「食べ放題ですか。どげんしこでん食べたっちゃよかとですか」
 (「食べ放題ですか。どれだけでも食べてもいいんですか」)


次回へつづく…

【もどる】