また、藤本委員長の提案に、地域活性委員会のメンバー達の意見は一致したものの、葉加瀬太郎氏の起用案は、長崎YEGの理事会では物議をかもした。 「地元にも素晴らしいアーティストがいるのに、 なぜ、長崎に何の縁もない人に依頼するんだ?」 「予算はどうするんだ?」 しかし、藤本委員長をはじめとした地域活性委員会のメンバーは、長崎の街がこれから歩んで行く“未来像”が、最重要課題であると確信していた。それには、長崎を世界にアピールしてくれるような、ワールドワイドな活躍をしている方が望ましい。葉加瀬氏は、昨年、観光庁が制作する海外向けの日本観光プロモーションビデオのBGMも担当。まさに日本が世界に誇るアーティストである。本人の了承も得られた今、その信念を覆すわけにはいかない……そんな地域活性委員会メンバーの想いを理解し、GO!サインを出したのが、長崎YEG、平成25年度の井口潤一郎会長だった。そして、藤本さんと双璧を成す功労者が、のちに葉加瀬氏ご本人に「似てる」とのお墨付きを頂くこととなる(笑)地域活性化担当副会長の中村隆義さんだ。
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