リチャードさん「1851年に長崎に来航し、3ヶ月滞在したオランダ船の船長“アッセンデルフト・デ・コゥニング(C. T. van Assendelft de Coningh.)” (1824-90)が書いた「日本滞在記(Mijn verblijf in japan door)」という本があるんですが、それまで、日本の悪い情報しか伝わっていなかったヨーロッパに、日本のいいところを紹介しているんです。
少し翻訳してみましたが、これがオモシロイ!オランダ船が長崎港に入ってきたとき、雨雲と霧で霞んで陸から見えない間に、20隻もの漁船が近づいてきて、イルカ(“Dolfijn en andere vissen”)や鮮魚とジン(酒)をやり取りしたというんです。その漁師たちは筋肉たくましくて、欧米人を朝ごはんとして食べそうな外見。また、礼儀正しくバンダナ(鉢巻き)を外して”Olanda, mooi, mooi!”(mooiオランダ語で「きれい・美しい・素敵・かっこいい」などすべての賞賛を表わす言葉)と優しくうなずいて礼を言ったとあります。そして、その漁船が使うのがもったいない程磨かれていて美しいとあるんです。