今年3月27日、「伊王島大橋」の開通でついに陸続きとなった伊王島へ車で上陸。海路で上陸したときの少ない滞在時間では知り得なかった伊王島の全貌とは?波静かな港風景、高台に歩みを進める度に開けてくる絶景。真夏のデートやファミリーレジャーにぴったりの伊王島へ。


ズバリ!今回のテーマは
「橋の向こうは南国パラダイス!」なのだ



 
JR長崎駅前から伊王島までの所要時間(陸路)
長崎県庁より車で「伊王島大橋」を渡り約30分。

JR長崎駅前から伊王島までの所要時間(海路)
【JR長崎駅から大波止ターミナルまでのアクセス】
路面電車:長崎駅前電停から正覚寺下行きに乗車し、大波止電停で下車。徒歩4分。
長崎バス:長崎駅前南口バス停から田上、茂木行きに乗車し、大波止バス停下車。徒歩4分。
【大波止ターミナルから伊王島までのアクセス】

伊王島大橋(橋長876m)
長崎市大波止ターミナルから長崎汽船 伊王島経由高島高速船「コバルトクイーン号」にて
伊王島港ターミナルまで19分。
料金(片道)/大人650円、小人330円
 

初夏、窓全開で心地良い風を肌で感じながらのドライブは最高だ。もちろん、これまでも何度となく上陸したことのある伊王島だが、海からのアプローチではなく、車に乗ったまま辿り着けるというだけで何だか気持ちが浮ついてくる。まずは市街地から南下、かつてはここも長崎港に浮かぶ島であった香焼エリアへと到着した。向かう先は三菱造船所香焼工場と反対方向。不思議な曲線の吊り橋「魚見大橋」をくぐり抜け色鮮やかな花壇で知られる安保地区へ。数年前までは、まだ炭鉱最盛時代の名残である社宅アパートがあった辺りの先にできた「香焼トンネル」。このトンネルへ入るとそのまま「伊王島大橋」へとつながっていた。橋の真下は、日々様々な船が往来する幅約500mの大中瀬戸である。

「伊王島大橋」の面白さは、伊王島よりにあるカーブ!行きは下り、帰りは上りを味わうことになるが、特に帰りは海上に続く道を空に向かって進んでいるような、アトラクション的な感覚を楽しむことができる。これ、ぜひ体感を!

「伊王島大橋」の構造に気を取られている間に伊王島に上陸。橋のたもと、到着口は沖之島エリアだった。ご存じないかたもいるかと思うが、伊王島町は「沖之島」と「伊王島」、二つの島が明治22年(1889)合併して誕生した「伊王島村」の後身であり、この2つの島自体も今現在、「栄橋」「賑橋」「祝橋」という3つの橋によって結ばれている。

よくよく考えてみると、“リゾートパラダイス!伊王島”という現代のイメージのほかは、伊王島町について知っていることは極わずか。船で渡り海水浴や温泉を楽しむ、これまでのお立ち寄り観光目線では気づかないことも多かった。

そこで、乗って来た車を“やすらぎ伊王島”隣接の専用駐車場へ置き、自転車+徒歩でじっくりと島を巡ってみることにする。島へ渡るのは車でok!だが、小さい島ゆえに自転車などを利用する方が混雑するのを避けるのはもちろん、島本来の自然を満喫するには有意義なのだ。島内バスも走っていて高台にあって自力では行きづらい「伊王島灯台」や「夕陽ケ丘展望所」などの観光スポットへも運んでくれるので、島内をぐるりと巡る小さな旅気分を味わうことができる。


【プチ旅お役立ち情報】

レンタル自転車
通常の自転車のほかにも電動アシスト付き自転車を貸出中。
受付場所/やすらぎ伊王島
利用料金/自転車:2時間800円(※ご宿泊される方は2時間600円)、電動自転車:2時間900円(※ご宿泊される方は2時間700円)
電話/095-898-2202

クラブハウス
伊王島の観光情報はここで入手
場所/やすらぎ伊王島に隣接

ふれあい広場駐車場
伊王島大橋の開通を機に、開設された無料駐車場
場所/クラブハウスに隣接

島内バス
島内コミュニティバス/高速船の発着に合わせ、伊王島港ターミナルから島内を巡回。平日、土曜10便、日祝日8便運行。
臨時路線バス/伊王島灯台(伊王島)、畦の岩這(あぜのいわばえ)(沖之島)間を約30分間隔で運行。土日祝日のみ39便運行。
料金/大人100円、子ども50円
 

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