越中先生「秋月とは秋の夜の月のことですよね。これは立山の秋月ではなく、立山から眺めた秋の月が美しい、という意味ですね。芭蕉十哲の一人、向井去来も“たふとさ(尊さ)を 京でかたるも 諏訪の月”と詠んでいます。立山やお諏訪さんから眺める月は当時から美しいと評判だったんですね。」
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