昔、先人達が目にした長崎の美しい風景が“長崎八景”という版画に残されている。それは、山海や地形、四季折々の風情……江戸時代の長崎が鮮やかな色彩で迫りくる版画。“越中先生と行く”シリーズ第6弾は、江戸期の長崎の景勝地の世界を巡る旅!
ズバリ!今回のテーマは 「昔の絶景に今の景色を重ね見る楽しみにチャレンジ!」 なのだ
越中先生「四方八方という言葉がありますね。四方をさらに4つに分ければ八方。つまり長崎の四方八方、全ての景色という意味なんですよ。
長崎名勝図絵という、いわば江戸時代の観光案内書を読むと“長崎八景”には2種類ある。ひとつは崇福寺住職の唐僧・道本編集版。そしてもうひとつ版画、大和屋版だ。
今回紹介する“長崎八景”は、長崎版画には珍しい長崎の風景を描いたもの。版画には「文斎堂上梓」あるいは「文彩堂」「大和屋由平板」「文斎發販」とある。
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