江戸時代の長崎はいったいどんなものだったのだろう? すでに発掘調査を終え、そこにどんな建物が建っていたのか広く公開されていたり現存する建物が残っていたりするものは皆さんご承知のことだろうが、発掘された遺物から推測できる当時の人々の暮らしぶりについては、まだまだ未知の世界。 今回は、現在官公庁関係を含めて近代的なビルが建ち並ぶエリア、長崎市役所前の国道34号線周辺沿いにある、万才町遺跡、興善町遺跡、勝山町遺跡から発掘された遺物を通して、江戸時代の長崎とそこに暮らした人々に注目してみたい。
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