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長崎市民の皆さんへ

更新日:2020年3月23日 ページID:034267

市長メッセージ(令和2年3月23日)

●気づいたら爆発的に患者が増えていた!…とならないために

3月19日に、国の「新型コロナウィルス感染症対策専門家会議」が開かれました。こうして日本を代表する専門家の皆さんが何度も何度も集まって、科学的に状況を分析して、状況に応じた適切な提言をしてくれるのは本当にありがたいことだと思います。

今回の提言では特に、「オーバーシュートを防ぐ」がテーマの一つでした。
「オーバーシュート(爆発的患者急増)」というのは聞きなれない言葉ですが、「気づかないうちに感染が市中に拡がり、あるときに突然、爆発的に患者が急増する」という状態だそうです。
新型コロナウィルスの特徴をみると、感染してから発病までの潜伏期間と、発病から診断、報告までに約2週間ほどの時間が必要です。もしその間に、症状が軽かったり出なかったりして感染に気付かない人たちが、何らかのクラスター(患者集団)を通じて感染を広めてしまうと、知らない間に感染が広がってしまい、オーバーシュート(爆発的患者急増)の状態になります。そして、それに気づいた時はもう制御不能、というわけです。
現実にヨーロッパでは今、そのような状態になっています。もしオーバーシュートが起き、医療崩壊に陥ってしまうと、処置が間に合わず、助かるはずだった多くの命を失ってしまうことにもなりかねません。また、その状態になってしまうと、強制的な外出禁止や生活必需品以外の店舗閉鎖などの強硬な措置を取らざるを得なくなります。今、海外で起きているような事態が日本でも起きてしまうことになります。
幸い今は、そういう状況ではありません。しかし、油断するとそうなる可能性が十分あるということが専門家会議から指摘されました。
そうならないために、これまでもこの欄で繰り返しお伝えしてきたように、クラスターをつくらないことが必要です。手洗い、うがいや咳エチケットなどをきちんとするともに、一人ひとりが「3つの条件が同時に重なる場所」を避けるよう、徹底した注意をお願いします。

*「3つの条件」……「換気の悪い密閉空間」「多数が密集する場所」「近距離での会話や発声」

●行事・イベントなどの開催についての考え方を変更します

わが国の基本的戦略は、これまでどおり「社会・経済機能への影響を最小限にしながら、感染拡大防止の効果を最大にする」です。
感染拡大防止とともに、社会・経済機能をできるだけ健全に維持することは、とても重要なことです。そこで今回の専門家会議の提言では、地域の状況によって少し異なる対応をする必要が示されました。
地域の分類は、大きく分けて3つです。
(1) 感染状況が拡大傾向にある地域
(2)感染状況が収束に向かい始めている地域ならびに一定程度に収まってきている地域
(3)感染状況が確認されていない地域

長崎市はこれまでに、県内で一件、感染者が発見されているものの、状況から考えて、(3)の「感染状況が確認されていない地域」に該当すると思われます。
この分類に該当する地域に対しては、次のような基本的な考え方が示されました。

学校における様々な活動や、屋外でのスポーツやスポーツ観戦、文化・芸術施設の利用などを、適切にそれらのリスクを判断した上で、感染拡大のリスクの低い活動から実施してください。
ただし、急激な感染拡大への備えと「3つの条件が同時に重なる場」を徹底的に回避する対策は不可欠です。

この専門家会議の提言を受け、行事やイベントについては、現状における長崎市の基本方針を次のように変更します。

(旧)市主催の行事・イベントについては、3月27日までの開催分については、特に緊急性・必要性が高いものや、時期を外せないもの以外は、中止または延期する。

(新)3月28日以降の市主催の行事・イベントについては、「3つの条件が同時に重なる場」にならないための対策と感染症対策をしっかりとることを条件に開催可能とする。

地域での行事やイベントなどについても、基本的な考え方は同じです。
なお、「3つの条件」が重なる場にならないための対策および感染症対策は、次のとおりです。
 ・会場をこまめに換気する
 ・人が密集しないために席を少しあけるなどの工夫をする
 ・近距離での会話や発声を避ける
 ・風邪の症状がある人や体調がすぐれない人は、参加を控えてもらう
 ・咳エチケット、手洗い、手指用アルコール消毒薬を設置するなどの対策をとる

もちろん、市内および隣接市町などで感染者が発生した場合などは、この方針を変更することになります。
また、市立小中高校の対応については、こちらのページをご覧ください。

●“小さな支え合い”でマラソンを走り抜きましょう

新型コロナウィルス感染症の影響が長引く中で、長崎市内でも、さまざまな産業に影響が出ています。特に、行事が中止になったり、街に出かけなくなったり、人が移動しなくなったりすることで、観光、交通、飲食などの分野で影響が大きくなっています。花など春にシーズンを迎えるモノの消費も少なくなっています。
iPS細胞の研究でノーベル医学生理学賞を受賞された京都大学の山中伸弥教授は、新型コロナウィルスとの闘いは、「短距離走ではなく、一年は続く可能性のある長いマラソン」と自身のホームページで述べられています。我慢を強いられる生活は、短期間であれば大丈夫でも、長く無理をしすぎると壊れてしまいます。しっかり注意しながら、無理をしすぎないように気をつけながら、みんなでこのマラソンを走り抜きましょう。
そのためには一人ひとりの“小さな支え合い”が必要です。
幸い長崎は、まだ感染が広がっている状況ではありません。状況が許せば、時にはまちに出かけ、買い物したり、外食したりして、まちを元気にする活動にも力を貸してください。
いま家庭で、地域で、職場で、そしてまちのあちこちで、声を掛け合ったり、具体的な支援をしたりと、大勢の皆さんが支え合いの気持ちを発揮してくれています。本当にありがとうございます。これからも状況に応じて、いろいろな支え合いや協力をよろしくお願いいたします。

検査や医療体制の強化については、今後想定されるさまざまな事態をシミュレーションしながら、感染症指定医療機関以外の医療機関の協力も含めた体制構築を進めています。
長崎市には、病院や医師など多くの医療資源があるだけでなく、長崎大学に世界的な感染症研究者も多数おられます。そういった専門家の皆さんの力と、行政、企業、市民一人ひとりが力を合わせることが何よりも大切です。
引き続き、市民の皆さんのご協力をお願いします。

令和2年3月23日
長崎市長 田上 富久

市長メッセージ(令和2年3月16日)

3月14日、長崎県内でも新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されました。
壱岐市で感染が確認された方についての詳しい情報については、長崎県のホームページをご覧ください。

これを受け、長崎市でも3月16日に「新型コロナウイルス感染症対策本部」を立ち上げました。
これまでも対策本部とほぼ同じメンバーによる「対策会議」を開催しながら、対応と準備を進めてきましたが、今後は「対策本部」として対応を進めていくことになります。
対策本部は、市長を本部長、副市長を副本部長とし、危機管理監や各部局の部局長をメンバーとする全庁体制です。

幸い長崎市、および隣接市町ではまだ感染者が発生していません。しかし、いつ発生してもおかしくない状況が続いています。
「3月10日付け」の市長メッセージでお伝えしたように、引き続き、毎日の生活の中での手洗い、うがい・咳エチケットの徹底、共用品をできるだけ使わないなどの心がけと、「換気の悪い密閉空間」「多くの人が密集」「近距離での会話や発声」という条件が重なる場所を避けるといった行動を継続してください。

市立小中高校は予定どおり24日まで休校となっていますが、長期化する中で、今週から学年を分けながら臨時登校を開始します。
休校自体は続きますが、その中で起きるさまざまなマイナスの部分についてはできるだけ小さくしようという取り組みの一つです。これは、まさに「3月10日付け」のメッセージでお伝えした「感染拡大防止効果の最大化と社会・経済的影響の最小化」という基本戦略を実行するものでもあります。

いま、新型コロナウイルスをめぐる社会・経済的影響が大きくなる中で、お互いに支え合って危機を乗り越えようという人たちの動きがマスコミなどでもよく紹介されます。多くの人たちの自主的な動きは、社会を健全に保ってくれる力となるものです。
長崎県で最初の感染者となった方の行動も、テントに一人で宿泊するなど、できるだけ周囲との接触を減らそうという社会人的配慮に満ちたものでした。

学校の休校が決まった3月2日に、長崎市PTA連合会から各学校のPTA会長宛てにメッセージが送られました。その文書にはこう書かれていました。

「緊急事態です。ぜひ、このような時こそ、お互いが少しずつの犠牲を払いながら、目的のために動いていただければと願っています。そのような大人の姿こそ、私たちが子どもたちに示すべきものです。」

素晴らしいメッセージだと思います。そして、こういった社会的配慮から生まれた動きをしてくださっているすべての皆さんに心から感謝します。

一方で、デマによってパニック的な行動が引き起こされるという現象もあちこちで起きています。私たち一人一人が新型コロナウイルス感染症にかからないように気を付けるのはもちろんですが、社会がパニックという病にかからないよう一人一人が心がけて、冷静に行動することが大切な時です。長崎市PTA連合会のメッセージを長崎市民のメッセージとして、市民の皆さんと共有したいと思います。

長崎市は、引き続き、状況に応じた適切な対応と、今後の感染拡大も見越した対応の準備に全力を尽くします。
併せて、国・県などの関係機関と連携して、社会・経済的影響の最小化への対応にもしっかり取り組みます。
引き続き市民の皆さんのご協力をお願いします。

令和2年3月16日
長崎市長 田上 富久

市長メッセージ(令和2年3月10日)

3月9日(月曜日)に、国の新型コロナウイルス感染症専門家会議から最新の見解が示されました。
その中で、現時点での日本の状況は、「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度持ちこたえているのではないか」という認識が示され、同時に、感染者数は当面増加が続くと予想されることから、依然として警戒を緩めることはできない、という見解が示されました。

また、感染拡大の防止に向け、次の3点を柱として取り組むという方針も示されました。
(1)クラスター(集団)の早期発見・早期対応
(2)患者の早期診断・重症者への集中治療の充実と医療提供体制の確保
(3)市民の行動変容

こういった基本的な考え方を示すことは、全体の感染拡大を防ぐために大変重要です。基本方針を共有することで、それぞれの立場で主体的に取り組むことが見えてくるからです。

長崎市の場合、上記の3つの柱のうち、(1)については、学校休校やイベント等の中止・延期などの対応を取るとともに、企業や団体、地域などでも同様の取り組みをしていただいています。
(2)については、相談窓口、帰国者・接触者外来、PCR検査、感染症医療機関、それ以外の医療機関、消防などの関係機関が連携して、相談と医療の体制を整えています。
ここでは特に(3)について、あらためて市民の皆さんにお願いしたいことをお伝えしたいと思います。

国の専門家会議では、「みなさまにお願いしたいこと」として、特にクラスター発生防止に向けて、次のような行動をとるようお願いがされました。原文のまま転載します。

これまで明らかになったデータから、集団感染しやすい場所や場面を避けるという行動によって、急速な感染拡大を防げる可能性が、より確実な知見となってきました。これまで集団感染が確認された場に共通するのは、(1)換気の悪い密閉空間であった、(2)多くの人が密集していた、(3)近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声が行われたという3つの条件が同時に重なった場です。
そのため、市民のみなさまは、これらの3つの条件ができるだけ同時にそろう場所や場面を予測し、避ける行動を取ってください。


今は、クラスターの発生を抑えるために、全員が力を合わせる時です。ぜひこの下線部分について、行動の基準としてください。
特に、この3つに加えて、「不特定多数の人が集まる」場所は、後で感染拡大を抑える特定作業ができませんので注意が必要です(ライブハウスやスポーツジムなどでのクラスター発生が報告されていることは、ご存じのとおりです)。

また毎日の生活の中では、手洗いやうがい、咳エチケットの徹底、共用品を使わないことや使う場合の充分な消毒を心がけてください。

現在のところ、長崎市では感染者は確認されていません。万一発生した場合は、記者発表を行い、状況を報告します。
長崎市内・県内のPCR検査の結果や、さまざまな長崎市の対応については、長崎市のホームページ、ツィッター、フェイスブックなどで随時お知らせしています(ホームページは毎日午後5時半に最新版をアップし、必要に応じて随時改訂しています)。
今後とも、必要な情報はその都度お知らせしますので、ご活用ください。

力を合わせて、この非常事態を乗り切りたいと思います。市民の皆さんのご協力をお願いします。

令和2年3月10日
長崎市長 田上 富久

市長メッセージ(令和2年3月6日)

新型コロナウイルス感染症が国内でも感染が拡大し、状況は刻一刻と変化しています。
不安な時期が続き、市民の皆さんはご心配のことと思います。
長崎市では「正確な情報に基づき対応すること」「時期に応じて的確に対応すること」「悪化する状況も想定し、できるだけ準備しておくこと」を基本的な考え方として、対応を進めています。
国の対策本部会議で、「感染拡大を防ぐためには、2月の終わりから3月にかけての取り組みが極めて重要」と示されました。今は感染拡大を抑え、拡散のスピードを遅らせることに、最大限の力を注ぎ、取り組んでいく時期です。
市民の皆さんにはさまざまな面でご不便をおかけしますが、ご協力をお願いします。
新型コロナウイルス感染症に関する情報は、ホームページで即時発信するなど、さまざまな手段でお知らせしますのでご覧ください。

最後に、改めて市民の皆さんには、次の3点に普段の日常生活から取り組んでいただくよう、よろしくお願いします。
(1)風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に、手洗いや咳エチケットを行いましょう。
(2)「距離が近い」「一定時間同じ場所」「混雑した場所」の重なり合う状況が感染のリスクが高いので十分注意しましょう。
(3)風邪のような症状や熱がある場合は、外出を控えましょう。

市民の皆さんのご協力をお願いします。

令和2年3月6日
 長崎市長 田上 富久

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