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第3回 長崎市平和公園スポーツ施設の再配置に関する再検討部会(長崎市平和公園再整備基本計画検討委員会)

更新日:2024年3月12日 ページID:041812

長崎市の附属機関等(会議録のページ)

担当所属名

土木部 土木企画課

会議名

第3回 長崎市平和公園スポーツ施設の再配置に関する再検討部会(長崎市平和公園再整備基本計画検討委員会)

日時

令和5年12月21日(木曜日)15時00分~

場所

長崎市役所17階中会議室

議題

スポーツ施設の再配置パターンに関する意見交換

審議結果

1. 開会
事務局より開会の挨拶 

2. 挨拶
鈴木市長より挨拶 

3.報告
資料の確認
13人中12人が出席しており、委員の過半数が出席しているため、会議が成立していることを報告
部会長が会議録の署名人として荒木委員、田中委員を指名
荒木委員、田中委員が承諾 

⑴ 第2回再検討部会の意見と質疑回答 

「資料1」について事務局から説明

質疑応答 

【委員】

  • 各委員から意見を出す前に、市民総合プールと陸上競技場の利用者団体から再配置についての考え方や意見を述べた方がよい。
  • 第一の理由は、再配置検討の対象となる施設は、市民総合プールと陸上競技場の二つが挙げられており、当事者の声を聞く必要がある。
  • 第二の理由は、当事者の声を聞くことで、論点が明確になり、各委員が意見表明しやすいと思う。例えば、「長崎市営松山平和運動公園を守る会」は、再配置検討の対象と見込まれる各場所の公共交通機関からの時間・距離について実測調査を行っており、そうした基礎的な情報を共有した方が、より効率的に議論が展開される。
  • 第三の理由は、請願の内容も再検討部会の設置目的も、再配置先を慎重丁寧に調査検討するとなっているため、市民総合プールと陸上競技場の利用団体の意見を聞いた方がよい。 

【委員】
市民総合プールの利用者の立場からの見解は、これまでの再検討部会において言い尽くしている。 

【部会長】

  • 慎重な検討という観点に立った場合、田中委員の「言い尽くした」ということを、議事録に残すような形で確認することも必要である。
  • 議事に入る前に、市民総合プール、陸上競技場の利用団体から再配置の観点の考え方、意見が反映されているかどうかを確認するという形で進めたいと思うがよろしいか。 

【委員】
問題ない 


4.議事
⑴スポーツ施設の再配置パターンに関する意見交換

【部会長】
第3回再検討部会では、第2回再検討部会で議論を行った市民総合プールの候補地の抽出条件によって抽出された候補地について、議論を行う。 

「資料2」について事務局より説明

各委員の意見等 

【部会長】

  • 第3回再検討部会では、市民総合プールの再配置先の候補の検討を行う。経済性の評価やより詳細な評価は第4回再検討部会の議題である。そのような観点からご意見をいただきたい。
  • 市民総合プールの話がメインであるため、一連の説明の中に市民総合プールの利用団体の方が考える条件が網羅されているかどうかを伺いたい。 

【委員】

  • 長崎市民総合プールの利用者の立場からの意見が一番大きなものになる。
  • 利用者の立場としては、有料での年間約17万の入場者のうち、約7万人近くが交通弱者と言われる小学生や幼児であるため、交通アクセスを考えると、松山地区以外は考えられないというのが結論である。
  • 二点目は、スポーツ仲間として陸上競技の関係者や使用する子どもたちのことを考えると、パターン3しか考えられなのではないかと思う。
  • ただし、陸上競技場を利用している陸上サークルに所属する小学生は、私ども見聞きする中では、ほとんどが親の送迎でアクセスしており、公共交通手段での往復はほとんどないと理解している。また、陸上競技クラブの中高生に関しては交通強者である。
  • 一方で市民総合プールの利用者は、身体障害者やリハビリ教室、高齢者、特に後期高齢者の利用が非常に多いため、交通弱者の利用が多い市民総合プールは松山地区にぜひ残してほしい。
  • 陸上競技の立場もよくわかるため、パターン3を前提にして、100%要望を満足するのは難しいとしても、お互いに我慢しながらなんとか良い形をとってほしい。
  • 三番目の視点として、スポーツや市民総合プールの立場を離れた市民の意見としては、長崎市北部には公共交通機関に隣接した芝生広場が無いため、特に幼児が羽を伸ばせるようなスペースや、平和を語り発信するようなスペースを整備することも考えてほしい。土地をいかに広く使って、長崎にかつてない市民のための機能性もある芝生広場を整備することを、市民として行政にお願いしたい。
  • 以上の理由からパターン3で、委員各位のご理解をいただき、できるだけ市民のニーズに適応できるものを考えて作ることが大事ではないかと理解している。 

【委員】

  • 「1.4ha以上の敷地面積」は、再検討部会が行われる前の各競技団体や市のスポーツ協会との中で話し合いの中での要望が反映されているものである。
  • 市民総合プールは、当初は九州屈指のプールであったが、供用開始後30年を迎える現在では、当初と必要な規格が変わっている部分がある。例えば、これまでにインターハイ2回と国体では、予選10レーン、決勝8レーンで行うが、現在は30年前の規格で8レーンしかないため、選手たちにとって非常に狭小で、また、ウォーミングアップも大変な状況である。
  • スタンドも片側で当初は立ち見席も含めて1,600席ほどであったが、現在は消防法上、着座しないといけないため、1,000席分しかない。九州大会・全国大会で1,500~1,600人が来るが、座席数もない状況で、他の県の選手を迎えて競技会を行っている。特に、選手の控え場所がないので、スタンドが控え場所と兼用となっている。
  • 「スポーツ立国戦略(文部科学省 2010年8月)」の中で、人(する人、観る人、支える(育てる)人)の重視を基本的な考え方としているが、既に観客が中に入れない状況のため、市民総合プールが新しくなるならばスタンドを大きく、控え場所が取れる施設としてほしいということを、再検討部会の前に陳情している。
  • 特に、これからはパラスポーツが重要で、インクルーシブの大会も開催されるようになる。インクルーシブの選手・観客にとっては、比較的容易にアクセスできる環境が必要で、それなりのスペースが必要となる。それらを考えると、今回の再配置検討がなかったとしても、新しい施設は必要であったと思う。
  • スポーツコンベンション、スポーツツーリズムの施設として、長崎の魅力はかなり高いものがある。来年は、スポーツマスターズ2024長崎大会が開催され、全国から多数の参加者が水泳に限らず来るが、スタンドが狭小で選手の控え場所がないため、選手の控え場所としてラグビー・サッカー場との間の通路を使えないか検討しているような状況である。
  • 市で示されている敷地面積の1.4haという部分の裏付けになるようなことは、ある程度こちらの方から請願、陳情しており、施設のクオリティや特に敷地面積に関してはある程度必要になると思う。 

【部会長】
抽出の条件に関しては、交通弱者という観点から公共交通機関でのアクセス性、今後の新たな施設整備を見据えた上での必要な面積の確保という点で、関係団体からの意見が反映されており、必要十分なものが1.4haという理解でよろしいか。 

【委員】

  • 令和3年7月から検討委員会の委員として参加しているが、検討委員会の流れでは、最終的には市民総合プールを移転するかという話からスタートしている。ソフトボール場や弓道場は、競技団体との話で折り合いがついたと聞いている。
  • 前回までにも出ているが、陸上競技場は、スポーツ施設なのだろうか。これはもうスポーツ施設ではないという話から将来的に多目的広場にするという話になり、市民総合プールの移転もやむを得ないという経緯があった。
  • その中で、中部下水処理場が令和5年度で操業終了し、その後、更地にするという話が出てきた。しかし、現存する基礎等の撤去に費用がかかるため、陸上競技場に市民総合プールを移転するという流れとなった。その中で、「長崎市営松山平和運動公園を守る会」が請願してこの再検討部会が発足された。
  • 市は、市民総合プールの移転先として、中部下水処理場は費用がかかり、交通アクセスが良くないため、陸上競技場に移転せざるを得ないという考えを取っている。
  • 中部下水処理場は、令和5年度に操業終了した後、上物は壊すのか。更地にするのか。中部下水処理場の跡地は将来的に何に使うか決まっているのか。または、どこかに売却するのか。何かわかっていることがあれば、先にご提示いただきたい。
  • ある市議の話では、既に隣の敷地で話が出ていると聞いたが、市が持っている情報があれば、教えてほしい。 

【事務局】

  • 中部下水処理場は、廃止が決定しており、基礎部分は残したまま上物を撤去して更地にするという方向性が決まっている。跡地については現在、「長崎都心まちづくり構想」で利活用方針が議論されており、現時点で方針は決まっていないが、長崎市の土地として有効活用を図っていく方向性である。
  • 「平和公園再整備基本計画検討委員会」では、市民総合プールを陸上競技場に移転するという結論になったが、中部下水処理場への移転に関して、非常に費用がかかるという漠然とした言い方しかできていない。
  • 「長崎市営松山平和運動公園を守る会」や市議会からも、具体的な費用を比較した上で結論付けた方がよいと指摘されているため、それに則ることが開かれた議論かと思う。改めて第4回再検討部会以降、費用も含めた評価をした上で、結論を出していければと思う。 

【委員】

  • 費用については、第1回再検討部会でも尋ねたが、第2回再検討部会でも出てこなかった。膨大な費用がかかるため、市民総合プールの移転は難しいということであれば検討から除外すべきだが、費用がわからないことには判断できない。
  • 売却する場合も、借地する場合も、下に構造物があるなら更地ではなく、ただ土で埋めただけの状態である。更地にするための費用を出す必要がある。
  • 市民総合プールの移転地は、その費用次第では中部下水処理場跡地でも十分かと考えられる。交通アクセスは、陸路からの動線を考えていけば車両やバスの導入も可能ではないかと思う。
  • これだけ平和公園の陸上競技場を利用している人がいる状況を無視して、平和公園の陸上競技場に市民総合プールを移転し、トラックを400mから200mに縮小することを強いるのは、各学校で大きなトラックを確保できないために陸上競技場を利用しているという現状なども考えると問題がある。 

【事務局】
中部下水処理場については、地下の基礎部分が残るため、市民総合プールを造るとなると、その地下構造物を残したまま、基礎をもう一回打つのか、全部撤去するかなどの色々な手法が考えられる。手法の検討は、コンサルタントに委託しており、手法を含め費用を出し、できるのかできないのかを含めて比較に上げたい。その上で第4回再検討部会以降、評価していただく。 

【委員】
中部下水処理場について、地下水の取水はしているか。地下水があればプールを移転した際に十分に対応できると思われる。 

【事務局】
地下水に関して、現状の市民総合プールは地下水を使っている。ただし、中部下水処理の水質が利用できるか不明である。長崎シティスタジアムでも地下水が使えないとの話もあるため、まだ調査していないが、使用することは難しいと考えている。 

【委員】

  • 私から財政の問題について将来どうするかと尋ねていた。回答では、将来の財政計画なども当然考えていくと仰っていたが、具体的な数字は上がっていない。
  • 中部下水処理場を候補地として挙げた際に、アクセスの問題などで難しいという話であったが、その根底にあるのは、財源的な問題と理解している。今の議論では、更地にするという話と、その先の具体的な活用方法は挙がってないということになる。
  • 中部下水処理場が候補地から外されるものかどうか、じっくり考えていかないといけない。スポーツコンベンションの観点も併せ持って裏付けをした上で、中部下水処理場に移転するか、陸上競技場に移転するかを最終的に決めないとならない。 

【委員】
ラグビー・サッカー場への移転は、資料2に示す費用がかかるため、難しいということが記載されている。中部下水処理場跡地に同程度ものを作る場合の費用については、コンサルタントの検討結果を待たないと決定できないという認識でよいか。 

【事務局】

  • 第3回再検討部会の目的は、市民総合プールの候補地を絞り込むことである。
  • 議論の流れから中部下水処理場と平和公園の陸上競技場の2か所に絞られると感じている。次回以降に、先ほど申し上げた費用も含めて、候補地の評価をしていきたい。 

【委員】

  • 荒木委員と田中委員にお伺いしたい。
  • 荒木委員から、現状の市民総合プールと同等以上の規模で、スタンドの規模を少し大きくし、レーン数を増やしてほしいとの要望があったが、現在は浦上川沿いに無理やり作っての1.4haであるため、フラットな土地に造るなら、より小さい面積で済むのではないか。仮に平面地に真四角の市民総合プールを造ることを前提にした時に、設計上1haで問題がないということがあるのか確認したい。 

【委員】

  • 長崎市民総合プールの利用は、一般の方たちの利用、競技の利用、各種水泳教室がある。水泳教室は121年間で、平均すると年間2,000名をはるかに超える児童生徒が参加している。子どもたちの練習に必要な水面は現状でフル稼働しており、水面については、現状と同等規模が必要であると認識している。
  • 施設としての充実性を考えたらキリがないため、どう折り合いをつけていくかが重要となる。競技施設としての充実は最低条件だと思うが、設計上の問題は、ある程度はクリアできると思われるため、長崎市の行政手腕に期待をしたい。 

【委員】

  • 正確な敷地面積やレイアウト、クオリティ・諸条件に関しては、要望を出している。
  • 敷地面積でどの範囲が必要になるかは未定で、1.4haで計算している部分が1.0haになったときに、要望している部分が完成するかはわからない。
  • なお、飛び込みプールがないため、過去の国体・インターハイでは佐賀県や福岡県の施設を借りていたなど、今でもフルスケールの水泳場ではない。また、水球の高校生は、試合や練習をできる環境がない。そこで、通常の選手が泳ぐスペースと控え場所に使えるサイドスペースなど大きめのフレキシブルな部屋などが考えられるが、施設概要に関しては、現時点で私が答えられる範囲ではない。
  • 市民総合プールの敷地に関しては市で目安を出してもらっていると思うが、いかがか。 

【事務局】

  • コンサルタントに依頼し、敷地面積1.4ha以上、形状は短辺が約50m以上という条件を出している。あくまで50mプールを造った場合の必要最低面積だが、25mプールやサブプールがあるため、その観点から少なくとも現状の1.4haが必要である。
  • ただし、1.4haは屋外プールも含めた面積で、屋外プールをどうするかは現段階で定まっていないため、最低でも現状の1.4haという設定としている。
  • 他都市の事例も含めて現在調査をしているが、少なくともこの1.4ha以上は必要だと考えている。多少の増減はあるかもしれないが、これを基本として検討したいと思う。 

【委員】

  • 荒木委員の発言は、敷地によって新たな要望もあるというニュアンスに聞こえた。今まで市に条件を要望して、その条件のもとで最大限に活かす施設を造るということだったが、敷地が広ければもっと良い施設を造りたいということは、議論の前提が違うのではないかという気がする。
  • 松浦土木部長の回答では、多少増減する可能性もあるということだが、航空写真を見る限り、橋を渡ったところのプールの入口の駐車場のような空間や、屋外プールとの間の道路などの空間があり、併設施設もかなりまとまった形状であれば統合することもできると思われる。
  • 仮に陸上競技場に市民総合プールをコンパクトに造れるのであれば、残りの空間の陸上競技場の使い勝手がより良くなるのではないかと思う。 

【委員】

  • 水泳大会の代替地は無いと思う。例えば、九州大会があった時にその選手たちの控え室も無いというのは問題ではないかと思う。市民総合プールを造るからには、大きな大会をカバーできるものを造ることを前提にしておかないといけない。
  • 水泳競技をするための民間施設もどんどん減ってきていて、市民総合プールの重要性が増してくるのではないかと思う。
  • 市民総合プールの候補地4か所の敷地面積を見ると、中部下水処理場と平和公園の陸上競技場の2か所しか考えられない。 

【委員】

  • 市民総合プールの再配置先の候補として、県営常盤駐車場もあるのではないか。
  • 現在、大型バスの駐車場等に使われているが、大型バスを地上に配置して、地下に乗用車等の駐車スペースを作り、そこにプールを配置することができるのではないか。
  • 例えば長崎港をバックに飛び込み競技して、そこに女神大橋や稲佐山が映るようにすれば国際水泳場のようになるのではないか。他と違いがなければ大きな大会を誘致できないため、これを機会にプールを充実できる場所にした方がよいと考えている。
  • 長崎大学の学長が経済学部の移転先に県営常盤駐車場を掲げた時に、長崎県知事も前向きに検討したいというような姿勢を見せていた。
  • 中部下水処理場への市民総合プールの配置は、地下の約5,000本の基礎杭が埋まっているという敷地特性が難点とされているが、それらの杭を全て撤去しないといけないわけではないと思われる。例えば、利用できる基礎杭があれば劣化した部分は取り除いて、そのまま新たな基礎に使う工法や付加杭工法を用いることができると思われ、単に撤去しないといけないということではない。
  • 廃棄物処理法や業界のガイドラインに沿って、基本的に撤去しなければいけないというケースはあるが、付加杭工法をとれば、地下構造物を存置できる。
  • 根本的におかしいのは、通常プールがインターチェンジに引っかかる場合は、市民総合プールをどこに移転するか、そこを先に決めるものである。
  • 交通アクセスなどの問題が大丈夫であれば、市民総合プールを中部下水処理場に移転することで、長崎の水泳のポテンシャルを活かせるプールを長崎市の中心に建設できる。そうすれば長崎スタジアムシティやホテルと連動して、サッカーやバスケットボールの選手も使用でき、水泳大会の誘致をする際にも周辺に付加施設があることを訴えられる。また、長崎の国際観光都市としてのコンベンション機能にも役立つと思う。
  • その意味では中部下水処理場は最大の候補地だと思う。
  • コンサルタントに依頼する際には、地下構造物を撤去する場合、しない場合のパターンを詳細に調査していただきたい。 

【事務局】

  • 県営常盤駐車場について、敷地面積条件1.4haを満たしてないため削除している。
  • 中部下水場処理場の検討について、松浦土木部長が説明した通り、大きく2つのパターン(その地下構造物を残したまま基礎杭を打つのか、全部撤去するか)について現在検討している。 

【委員】

  • 渡辺委員からあった交通アクセスの問題はクリアできる条件ではないと思う。
  • 例えば、中部下水処理場への移転を考えた場合、各水泳教室は午後8時から9時の間に終わるが、2,500名の子供たちが茂里町の電停・バス停に集中することになる。
  • 現在でも長崎駅、新地中華街停留場、茂里町停留場の乗降客は多く、長崎市でも交通渋滞地区であるという位置づけがされている中で、水泳教室に通う子どもたちの90%以上が公共交通機関を利用しているという状況がある。渡辺委員の発言にあるように長崎ブリックホール側のアクセスが良いというのはもちろんだが、オフィスやマンション、学校も多いため、通勤・通学の時間帯と被るということを念頭においてほしい。 

【部会長】

  • ご意見を踏まえて、まとめに入りたいと思う。
  • 事務局からの説明では2つの候補地(中部下水処理場、平和公園の陸上競技場)に加えて、交通公園、平和公園のラグビー・サッカー場を挙げている。
  • 交通公園は、県の方針として現時点で廃止の予定は不明であり、敷地面積等の条件を満たしていないため、再配置先の候補地として挙げることは難しい。
  • ラグビー・サッカー場は、新たに別の場所にラグビー・サッカー場、駐車場を整備するのに約62億円+撤去費用がかかってくる等、特にこの経済性の観点からも再配置先の候補として挙げるのは難しい。
  • 今後詳細な比較検討を行うパターンとしては、パターン1の中部下水処理場とパターン3~5の平和公園(陸上競技場)を残し、第4回再検討部会で詳細な評価を行っていきたいと考えているが、よろしいか。 

異議なし

【部会長】

  • 市民総合プールの候補地の抽出としては、中部下水処理場と陸上競技場として第4回再検討部会で詳細な評価を行う。
  • 陸上競技場のトラックに関しても、南委員から観点にブレはないか意見を聞く場を設ける必要ではないかという意見を受けたため、山川委員からご説明いただきたい。

【委員】

  • 陸上競技場の利用状況について再度確認をしたい。
  • 陸上競技場については、陸上競技部に限らずサッカーや水泳等の基礎体力を向上するために様々な人が使っている。また、基礎体力の向上や健康維持のために活用している一般の人たちがおり、時間帯にもよるが、教育の拠点にも使われている。
  • また、長崎市内には三菱重工長崎、十八親和銀行女子陸上部、メモリード女子陸上部といった陸上競技のトップランナーがおり、平和公園の陸上競技場を拠点に練習をしている。三菱重工長崎は早朝練習や午後の練習などで松山のクレイ舗装のグラウンドを使用しており、プロと触れることのできる貴重な場だと感じている。
  • 2024年3月に長崎商業高校には400mトラックが2レーンできると新聞発表もあったが、平和公園の陸上競技場はなくなるかもしれないことに複雑な気持ちでいる。
  • 平和公園の陸上競技場は、様々なニーズに応え、多目的に日常使いされている場である。競技に携わる者だけでなく、地域の人たちにとっても環境そのものである。
  • 中部下水処理場については、市民総合プール、陸上競技場どちらの可能性も含めて、スポーツ施設として運用すべきだと思う。今の健康を謳っている時代に、運動できる環境をなくしていくという方向がどうなのかと考えている。 

【委員】
長崎市総合運動公園の利用状況はどうなっているのか。山川委員の発言では、平和公園の陸上競技場で全てトレーニングを行っているというように聞こえるが、実際には長崎市総合運動公園やその他の場所も利用されているのではないかと思う。 

【委員】
長崎市総合運動公園の陸上競技場は、サッカーやラグビー、陸上競技など多目的に使われている。しかし、土日も含めて、多くの利用団体はサッカーであり、陸上競技で個人利用しようとしても使えないという現状がある。 

【部会長】

  • 現在の利用状況を踏まえ、陸上競技場を現位置に継承してほしいという趣旨と理解した。
  • 陸上競技場という空間をなくすのではなく、様々なニーズと折り合いをつけながらどう考えるかを検討しているため、折り合いをつける際には、特に留意してほしい点があれば、教えていただきたい。 

【委員】

  • 200mトラックと250mトラックについては、競技性を求めたときにカーブが急すぎるため練習という拠点にはならない。300mトラックは、実例が多くあり、国際大会も開かれているが、屋内施設である。
  • 長崎市陸上協会としては、レーン数を3~4レーンに減少してでも、400mトラックにこだわりたい。直線だけではなくカーブの走り方が競技力の向上に繋がる。そのため、中部下水処理場と平和公園の二つの中で検討いただきたいと思う。
  • 市民総合プールを整備する場合は、建設費は県が負担するのか。 

【事務局】
県からの補償費を活用して、プールを建設するということになる。 

【委員】
陸上競技場を移転し、別の場所に新たに整備する費用は、長崎市が負担するのか。 

【事務局】
現時点では、まだ不明であるが、基本的には長崎市が費用を負担する。 

【委員】
平和公園の陸上競技場に市民総合プールを移転し、陸上競技場を別の敷地に整備する場合、市が負担して陸上競技場を整備する可能性があることだが、例えば中部下水処理場に市民総合プールが移転した場合は、陸上競技場は据え置きで費用はかからないということか。その辺りのトータルの費用も視野に入れるべきかと思う。 

【事務局】
再配置に関わる部分は全て出して比較検討するべきであるため、全体を通して見る必要があると思う。 

【委員】

  • 平和公園は、都市公園であり、長崎国際文化都市建設法と住民投票によって整備された公園であるため、そこに長崎南北幹線道路を通すこと自体が禁じ手である。
  • 県と市は、市民総合プールの位置にインターチェンジを建設し、他のスポーツ施設も一部移転させようとしている。さらに、既に都市計画の決定がなされて事業化し、ルートの一部調査も発注されたと聞いている。そのため、現時点でルートやインターチェンジの変更をすることは事実上難しい。
  • 県が行っている渋滞シミュレーションの結果、インターチェンジを市民総合プールの位置に設けることで、相当な渋滞が予想される場合以外は、今の線形やインターチェンジの位置に基づいた再配置の議論にならざるを得ない。
  • 留意すべき点として、長崎南北幹線道路の建設のために平和公園としての機能や特性が減少することが、最小限になるような再配置を追い求めるべきということである。
  • 同時に、一部のスポーツ施設の利用者に不利益が大きくかかる再配置ではなく、各スポーツ施設の利用者に概ね理解と共感、納得を得られる再配置でないといけない。
  • これは昨年12月に市議会に提出した「長崎市平和公園スポーツ施設の再配置に関し慎重丁寧な調査検討を求める請願」が全会一致で採択されたことによって、市民と議会の意思だと言える。 

【部会長】
再検討部会の進行に当たっては南委員の指摘を念頭に置きつつ、議事を進める。 

【委員】

  • 公園の整備が大事という話や、平和公園の陸上競技場周辺の芝生の利用方法や、様々な方がたくさん来られるという話があった。山川委員からは常に400mトラックが必要という話があったため、次回の再検討部会の際にこの部分を委員と議論できればと思う。
  • もし、パターン1やパターン3になったとしても、緑地の部分は確保できる。陸上競技場に市民総合プールができたとしても、市民総合プールが敷地の全てを占めるのではなく、芝生が整備されてもっと歩きやすく、みんなで勉強できる場になると思う。
  • ただし、400mトラックにこだわると市民の方々はトラックの内側で遊べない。また、現状のトラックはクレイ舗装のため雨天時には使えないまま、何十年も使い続けることには問題があると思う。
  • また、再整備時には現状の市民総合プールは次のプールが完成してから解体することを条件にしている。
  • 平和公園の陸上競技場を400mトラックにこだわるとなると、次のどちらか一方の条件しか満たされない。
  • 例えば、陸上競技場が中部下水処理場に移転する場合、中部下水処理場の方を整備してから移転できる、全天候型のトラックにもなるし、芝生環境も新たにできる。
  • 一方で、平和公園での400mトラックにこだわると、市民総合プールは再整備されて移転するが、陸上競技場は再整備されず、芝生環境もクレイ舗装トラックも現状のままとなる。
  • 晴天時しか使えないトラックを使い続けるのか、距離は短くなっても、整備されたトラックを使えるようにするのかという話があり、水泳関係者が市民総合プールを平和公園の陸上競技場に置けとわがままを言っているわけではない部分がある。
  • 市には、再整備のパターンによる公園のレイアウトのイメージを示していただきたい。例えば、インターチェンジの下を今後はスケートボードやゲートボールなど多目的に使えるようするという話があったが、そのあたりを第4回再検討部会で示してほしい。 

【委員】

  • 「市民総合プールを平和公園内に残し、陸上競技関係は別途考える」というのが田上前市長時代の考え方だと理解している。
  • しかし、今回の再検討部会で、パターン3が出てきたことは大きな進歩であり、再検討部会を開催したひとつの成果ではないかと思う。
  • 山川委員が400mトラックを要望することは理解できるが、全ての条件を満足することはあり得ないため、同じスポーツ仲間として、柔軟な考え方で対応してほしい。 

【事務局】
現在、スポーツ施設の再配置に特化した形で議論を進めているが、平和公園全体をどうするかというのは大事な視点だと思う。
どの程度提示できるか分からないが、広場の整備方針や高架下の活用方針など公園全体としてどういう配置ができるかも含めて、第4回再検討部会以降で資料を出したい。 

【委員】

  • 山川委員が400mトラックにこだわる気持ちはわかるが、平和公園はこれまで議論に上がったように競技の場ではなく、公園や多目的という機能の方が優先である。
  • 山川委員の話では、途中で競技性に関する話の中で400mトラックが必要と言っていたが、必ずしもそれが必要なのか、少し疑問に感じた。
  • 仮に平和公園内に市民総合プールと陸上競技場が併存する場合、市民総合プールで1.4ha、陸上競技場で1haとなるため、単純な計算ではないかもしれないが、300mトラック・4レーンを整備するという妥協点はあり得る。
  • 南委員から「長崎市平和公園スポーツ施設の再配置に関し慎重丁寧な調査検討を求める請願」について話があったが、請願への報告を踏まえた上での議会の採択であった。
  • 請願への報告の中では、「平和公園内に市民総合プールを移転する中で、陸上競技場の400mトラックを整備することは、物理的に難しいが、練習環境をどのように確保していくか関係者と協議を行いながら検討を行う」ということを踏まえた採択ではなかったのか。
  • 事務局に確認する必要があると思うが、「一部のスポーツ施設の利用者だけに不利益を被ることはない」ということが、いかにも平和公園に市民総合プールを造ってはいけないという前提条件とするような言い方には、少し異議を感じた。

【委員】

  • 「長崎市平和公園スポーツ施設の再配置に関し慎重丁寧な調査検討を求める請願」には請願項目と請願の背景があり、請願の背景では、平和公園の意味も含めて現状の陸上競技場では困るということが書かれている。議論の中で市議会に採択したのはその項目であるため、ご理解いただきたい。
  • 400mトラックは、水泳で言えば50mプールと一緒であるため、練習場ではあるが400mトラックが必要であると考えている。
  • 平和公園陸上競技場利用懇話会(1998年9月)の報告でも、基本的には多目的広場という方向性はあるが、400mトラックの扱いについては将来の判断に委ねるとなっている。報告から30年近く経過しているが、陸上競技場の400mトラック、外周路、フィールドが市民にどう利用されてきたかという実績がその方向性を示している。
  • 松山にインターチェンジを作った場合の交通渋滞の渋滞シミュレーションや交通対策の総合的な結果について、情報を県から入手して再検討部会でも提示してほしい。
  • 県が行った2022年3月9日の調査では、国道206号松山交差点の1日あたりの交通量は5,800台である。長崎南北幹線道路ができた場合の松山インターチェンジの1日あたり交通量は、およそ8,000台である。一般道路から南北幹線道路への流入量は把握していないが、松山交差点の交通量は、10,000台程度にはなるのではないか。
  • そうすると現在から交通量が約4割増加することになるが、現在でも市民総合プールの前は、朝夕はかなり渋滞している。連合自治会の委員の方も検討委員会で懸念していたが、重要な問題であるため、資料があれば第4回再検討部会で出してほしい。 

【事務局】
交通シミュレーションについては、県が警察等と協議をしながら検討している状況で、長崎市もまだ具体的な結論はもらっていない。県から公にできる状況になれば、次回以降の再検討部会に出していきたいと思う。再度県に確認したいと考えている。 

【部会長】
本日予定していた議事は以上となる。委員においては、忌憚なき意見を承りまして御礼申し上げる。

閉会

次回の再検討部会は1月下旬から2月上旬を予定。
事務局より閉会の挨拶

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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