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第1回 長崎市平和公園スポーツ施設の再配置に関する再検討部会(長崎市平和公園再整備基本計画検討委員会)

更新日:2024年2月6日 ページID:041618

長崎市の附属機関等(会議録のページ)

担当所属名

土木部 土木企画課

会議名

第1回 長崎市平和公園スポーツ施設の再配置に関する再検討部会(長崎市平和公園再整備基本計画検討委員会)

日時

令和5年9月29日(金曜日)10時00分~

場所

長崎市役所5階 第1・2委員会室

議題

1 報告

(1)平和公園再整備基本計画検討委員会の検討経緯と再検討部会の設置について
(2)長崎南北幹線道路の概要とルート選定の経緯について

2 議事

(1)スポーツ施設の再配置に関する委員の意見、委員による意見交換

審議結果

1. 開会

事務局より開会の挨拶 

2. 挨拶

土木部長より挨拶 

3.委員紹介

委員を一人ずつ紹介 

4.部会長選出

  • 委員の過半数が出席し、会議が成立していることを報告
  • 第1回目のため事務局から提案することを確認
  • 各委員から異議なし
  • 平和公園再整備基本計画検討委員会の渡辺副委員長に部会長をお願いすることを事務局から提案
  • 各委員から異議なし
  • 渡辺副委員長が承諾
  • 部会長が片山委員を職務代理者として指名
  • 片山委員が承諾 

5.部会の運営について

  • 「資料1」により部会の運営について事務局から説明
  • ライブ配信開始
  • 部会長が会議録の署名人として片山委員と渡辺(雄)委員を指名
  • 片山委員、渡辺(雄)委員が承諾
  • 事務局から部会の運営に関するお願い
  • 質疑応答 

【部会長】
説明にあった外部の方というのは具体的にどういう方を指しているのか。 

【事務局】
委員以外の方である。 

6.報告

(1)平和公園再整備基本計画検討委員会の検討経緯と再検討部会の設置について 

「資料2」「資料3」「資料4」により事務局から説明

質疑応答 

【委員】
質問と意見補足が5点ほどある。
まず土木部長に確認したい。市の調査審議、この再検討部会それから検討委員会の調査審議における基本的姿勢について、鈴木市長は市民の意見をよく聞いて、調査審議に当たっては慎重丁寧に調査検討していきたいとおっしゃった、松浦部長も同じ認識でよろしいか。 

【事務局】
そういった認識で結構である。 

【委員】
2点目
資料2の11ページの下から2行目「幅広い視点から慎重丁寧に検討を進めていく」とあるが、請願書は、「慎重丁寧に調査検討する」となっている。なぜ「調査」が外されたのかについて質問する。

3点目
資料2の3ページ右の3.利用特性・施設特性。その中で、「陸上競技場は多目的に利用されている(中学高校生などの陸上競技の練習を含む)」とあるが、全スポーツ施設の中で、年間推計35万人と最も多くの人に利用されている実態がここだけ見た場合では伝わりにくいということを指摘する。

4点目
資料2の6ページの下に、「陸上競技場利用懇話会のまとめ(抜粋)」として、「将来的なトラックの取り扱いについては、今後の陸上競技場地区全体の再整備を行っていく中で検討すべきものであるとし、将来の判断に委ねる」とあるが、抜粋ではなくて、全体を知りたいので、部会で配布していただきたい。

5点目
資料2の10ページの「スポーツ関係団体への説明および意見交換の状況」。陸上競技場関係以外の施設の関係団体からはどのような内容の要望や意見が出されたのかが、この表ではわかりにくい。要望した内容がわかるようにすることは今スポーツ施設の再配置について論議する際に非常に重要な点だと思うので、それを知らせていただきたい。また、水泳協会との協議意見交換の場には、游泳協会もオブザーバーとして参加されたと聞きているが、游泳協会の方からはどのような要望意見が出されたのか、指定管理者である游泳協会が出席された理由も併せてお知らせ願いたい。なお、この表には、陸上競技場関係の陸協以外の団体からの要望が載っていないため補足する。

2022年2月
長崎走ろう会など11団体連名
瓊浦高校陸上部、純心学園・純心中学校・純心高校陸上部顧問

2022年3月
緑が丘中学校、西浦上中学校、淵中学校、山里中学校、岩屋中学校、滑石中学校の6校の陸上部顧問の連名
長崎アスリートクラブ、三菱重工マラソン部、十八銀行女子陸上部、メモリード女子陸上部の監督の連名
長崎陸上クラブ、陸上競技24団体の連名

2022年5月
市営松山平和運動公園を守る会

2023年3月
スポーツを楽しむ長崎障害者の会、長崎市伴走者協会の連名
オアシス松山を愛するウォーキング市民の会

2023年5月
陸協理事公式審判員有志

2023年7月
被爆者4団体の会長をはじめ、被爆者平和女性団体などの代表91人の連名 

【事務局】
2点目
調査検討という趣旨で記載した。

3点目
資料2の8ページに利用人数は記載している。陸上競技場、芝生、外周路と分かれている中で、現地に張りついて調査をした。ただ、いろんな中で利用の状況は人数的には違う部分もあるかと思う。全体的にはそのような形である。

4点目
第5回の検討委員会の中でそういった発言があったため配布した。同じように後ほど配付する。

5点目
公開の部分まで、団体の方に確認していなかったので、そういった内容をその日にいただいたということで簡略化している。改めて団体の方にお聞きをして、可能ということであればまとめる。 

【委員】
「調査検討」の「調査」という部分を外すことは大きな問題だと思う。単に検討するだけではなくて、必要な調査が生じた場合は皆さんにお諮りをしながらでも調査をしていくという姿勢を誤解されたら困るということで申し上げている。 

【事務局】
今ご指摘のとおり検討するために必要な調査というのは当然やらないといけないと思うので、委員の皆様に諮ったうえで、必要な調査については行いたい。 

⑵長崎南北幹線道路の概要とルート選定の経緯について 

「資料5」「資料6」により事務局及び県から説明

質疑応答 

【委員】
1点目
資料6の19ページに、松山インターチェンジについて、接続する市道が慢性的に渋滞するという意見と、適切な交通処理対策を検討して今後丁寧に説明するという回答がある。本年度、渋滞シミュレーションを行うということを聞いているが、その渋滞シミュレーションはもう終わったか。

2点目
コントロールポイント(ルート等の選定に当たって回避すべき、極力回避すべきポイント。)の中で、学校教育施設、総合病院、文化財史跡、被爆遺構が上がっている。松山陸上競技場は市北部のほとんどの中学校が使っている。学校教育施設という定義には正確には当たらないかもしれないが、それに準ずる施設とみなせると思う。また、学校教育施設の他に総合病院、文化財史跡、被爆遺構とあるが、被爆遺構についても、厳密な意味の被爆遺構ではないかもしれないが、被爆遺構に準ずるものとみなせると思う。

3点目
左岸には配慮すべきコミュニティーはないと言う記載があったが、コミュニティーというのは一般的に、地域共同体とか共通の目的や趣味、興味、地域などによって結びついた人々の集まりとか、地域をより豊かにするために活動する住民同士の繋がり集まりというのを指すとされている。平和公園の西地区は多くの市民が運動と健康増進などに幅広く利用し、交流している、いわば町の枠を超えた立派なコミュニティーと言えると思う。松山陸上競技場一つをとっても、ラジオ体操、ウォーキング、部活動、レクリエーション、リハビリなどいろんな活用がされている。そういう意味では、コミュニティーという見方ができると思う。
この3点、学校教育施設、被爆遺構、配慮すべきコミュニティーについて検討委員会の中で、あるいは市と県との協議の中でどのような協議や意見が交換されたのかということをお聞きしたい。 

【長崎県長崎振興局都市計画課】
1点目
交通シミュレーションや交通解析等を行い、現在、それが最適なのかを関係機関と協議して、できる限り交通処理をうまくできるように、接続する道路の改良なども含めながら検討を行っている。

2点目
ルート選定委員会でコントロールポイントを決めており、その中で松山の陸上競技場はコントロールポイントにならなかった。

3点目
長崎南北幹線道路が通ることによって、この広場がまったく使えないということではなく、最も浦上川沿いを通ることで、広場の大きさは一定確保している。ルート的には配慮している。 

【委員】
渋滞について、茂里町のあたりに当初フルインターチェンジを作る計画があったと思う。ところが交通渋滞を要因に二つに分散し、松山のプールのところにハーフインターを作ることになったと認識している。非常に気になるのは、松山は浦上川があってすぐ城栄町側にはすぐ交差点があり、国道206号側にはすぐ軌道敷きがあるが、鉄道と違って高架になっていないため、茂里町で渋滞するのであれば松山ではもっと渋滞するのではないかということである。観光面や災害時緊急時のため南北幹線道路の利用価値はあると思うが、それが付近一帯の生活道路に著しい支障を来すということになると問題だと思う。仮に渋滞シミュレーションや交通対策を踏まえた上での結論が、松山のインターチェンジを総合プールのところに持ってきたら駄目だという結論に達した場合は、当然ながら市民プール付近に松山インターチェンジを設けること自体が白紙になるのではないか。 

【長崎県長崎振興局都市計画課】
関係機関と協議調整している。スポーツ施設の再配置に影響してくることはほとんどない。現在決定しているルートで議論いただければと思う。 

【部会長】
県の方から説明いただいたように、道路が基本にあり、この場はあくまでもスポーツ施設の再配置の議論なので、この件に関してはこれでよいか。 

【委員】
今100%と言えないと思う。プールのところにインターチェンジを設けないとなると、再配置の前提が違ってくる。そのため質問したということを理解いただきたい。 

【部会長】
長崎南北幹線道路は、今の説明から分かるように、まだ検討すべきことがあるとはいえ、これまで長い時間にわたって住民の方への丁寧な説明のもとにルート決定されたものである。この再検討部会は、基本的には現在の計画ルートを前提に、スポーツ施設の再配置に特化した議論を行っていきたいと考えている。限られた時間の中で建設的な議論を行うためにはそちらに特化すべきだと考えているが、皆さんその認識でよろしいか。

【委員】
異議なし

ありがとうございます。それではその認識のもとに進めていく。 

7.議事

(1)スポーツ施設の再配置に関する委員の意見、委員による意見交換 

各委員の意見等 

【委員】
(意見書の一部を音読) 

【委員】
(協会の紹介)

  • 資料2の中に施設の概要が出ているが、これでは全く中身はわからないと思う。いかに、どの程度の数の人たちがお越しになっているか、どういうニーズに対応しているか、そしてどういったサービスをしているか、という部分を十分理解した上でなければ、再配置の議論には届かないと思う。
  • そういった意味で、市民プールの実際の入場者数、そして市民のニーズがどこにあるのか、それにどう対応しているのか、感情的、感覚的ではなくて、実数に基づき説明する。分析という面で個人的な所感も一部入ることはお許しいただきたい。
  • この4年間はコロナの関係で、データ上数値になっていない。よって、コロナ前、平成27年から令和元年について算出した。
  • 入場者総数が16万8251名(5年平均)。うち中学生以下6万8028名(約40%強)。中学生以下の内訳は、一般入場が2万5294名、中学生になると進学や部活が入るため、ほぼ9割は小学生か幼稚園児となる。団体学童は18の幼稚園で5398名が年間で利用している。水泳教室は3万7336名(夏季水泳教室が90%)。およそ2,400~2,500名が15日間、毎日水泳教室に通っている。子供たちが非常に多いプールであるということを理解いただきたい。
  • 大人の入場者は約10万だが、その中で身体障害者の利用(無料)が約4800名。リハビリ教室が1200名。スペシャルオリンピックの選手400名(練習)。データを取っていないので感覚的ではあるが、大人の入場者約10万のうち65歳以上の方が7割を占める。
  • 今申し上げたように、7万人近い子供たち。そして、大人10万人のうち高齢者等が約7割。つまり、全体の17万人のうちに14万人程は社会的弱者、交通的弱者と理解いただいていいと思う。
  • 質問する。まず、長崎市に尋ねる。南委員の資料の中で、屋外プールが消えるという表現があったが、この真偽を教えてほしい。
  • 次に、南委員、山川委員に尋ねる。利用者35万という数字の算定方法を教えてほしい。同時に、少年の陸上クラブ、中高年の陸上部が35万のうちに占める比をあるいは具体的な人数を教えてほしい。
  • 最後に、南委員、智多委員から、プールは移転という前提のもとに、交通公園や中部下水処理場跡地、貯水場跡地へという意見が出ている。プールの移転先については別個にでも議論したい。 

【部会長】
質問に関しては後半の委員間のやりとりの場で回答するということにする。 

【委員】
我々長崎市陸上競技協会は松山陸上競技場を現状のまま、400mのトラックを残したまま存続整備を強く要望する。

理由

  1. 陸上競技の種目は短距離、長距離、ハードル、跳躍、投擲、リレー等々多岐に渡るが、ほとんどの学校のグラウンドでは他スポーツ競技との混在のため安全に練習できる環境がない。また、各グラウンドだが、100m直線を取れるところはほとんどない。競技性を高めていく中高になってくると、必然的に走り抜けられる環境を求めて公共の乗り物を使って松山に移動しているのが実情である。
  2. 部活動は放課後の限られた時間内で行うため、公共の乗り物が使える場所がいい。
  3. 小学校、中学校、高校生、大学生、また実業団、市民ランナー、退社後の陸上の愛好者など幅広い年齢層が利用しており、松山陸上競技場がなくなると競技者としての練習拠点を失う。
  4. 400mのトラックの他に、600mの外周路もあり、また芝生のフィールドがあって、多岐にわたる練習ができる。
  5. ジュニアチームでは長崎陸上クラブチーム(30名から50名)、長崎アスリートクラブジュニア(週に3~4回、延べ100人。週によって40人30人)、スポキッズ(長崎市会場として週に1~2回)、ヴィクトワール(水曜日と土日のどちらか)、中学生(周辺校、土日メイン)、高校(延べ150人ぐらい)。実業団では三菱重工マラソン部、十八銀行女子陸上部、メモリード女子陸上部。大学では長崎大学、医学部の陸上部が主に使用している。他にも走ろう会、障害者の方の会とか伴走協会などが利用している。また平日の午前中は近隣の保育園や幼稚園児の活動の場にもなっている。
  6. 利便性が非常によく昼夜問わず多くの方たちが安心安全に活動できる、1人でも走れる環境である。また、多くの人たちが行き交うため交流の場になっている。

参考(10~12ページ)
長崎市には1999年に整備された、かきどまり陸上競技場があるが、平日の利用は場所または公共交通の便の悪さも含めて、また使用時間の制約があるため使用がほとんど不可能に近い状態である。また、土日祝日などは各種大会で占有利用のため、練習で使えることもない。資料10ページはかきどまり陸上競技場、総合運動公園が配布している行事予定の抜粋である。2023年の4月から9月までで延べ116日土日がある。内訳はサッカーが27(青)、陸上が14(黄)、ラグビーが12(赤)つまり半分が占有利用。よって、練習で使えるのは残り半分しかない。土日はかきどまりも使っているが、使いたくても使えない状況がある。11ページ12ページは長崎市総合運動公園前にある長崎バスの時刻表である。平日の利用に関すると1時間に1本しか便がないので帰れない、行けないという状況がある。 

【委員】

  • 施設の今の問題点や課題点を含めた部分に関しては第2回で意見する。
  • 長崎市から令和2年度末より複数回にわたって道路建設に関する、また施設移転等に関する説明をいただき感謝する。
  • 先ほど南委員からの意見にあったが、游泳協会は長崎市水泳連盟の一員なので一緒に説明を受けた。
  • 現市民プールは1996年10月のオープン以来市民快泳ということで、特に余暇活動の場を提供し続けている施設である。競泳、水球、アーティスティックスイミング、日本泳法の各種競技会を開催し、県内外からたくさんの選手・関係者が利用している。東京オリンピック、世界水泳福岡大会においては事前キャンプ地として海外からの選手を受け入れるなど、スポーツコンベンションとしての施設の役割、長崎市の教育スポーツまたは宿泊を含めた交流人口拡大にも大きな影響を与えている。水泳連盟としてはこの長崎市市民総合プールを最大限生かす事業を計画・開催し地域経済にも大きく貢献していると考えている。資料14ページはオープン以来開催した全国大会、並びに九州大会等の実績である。右側は、今年度の長崎市民総合プールでの事業である。いずれも、利用者は全て「有料」で入っている。有料で入って対価として使わせていただいている。無料だったらどうなるかということはまた別になるかもしれないが、各利用者は水泳快泳として使っている方も強化として使っている方も全て有料の利用である。游泳協会も減免措置なしで各事業やっており、それでも集まる利用者がたくさんいる。スポーツの方で委員が来ているのでその節に説明していただこうと思うが、長崎市内の小中学校のプールの授業が、今後社会体育に移行となると、現在の市民プールではキャパが到底足りない状況になるため、もし新施設ができるとなれば、それに対応した十分な施設が欲しい。 

【委員】

  • 松山陸上競技場を使用するのは市民体育祭と同時開催のレクリエーション祭(参加者約200名)がある。
  • もう一つは稲佐山までの10キロウォーキングの集合スタート場所としての使用である。
  • 大きくはこの2つだが、他にも個別のレクレーション団体が使う場合がある。
  • レクリエーションについては、十分な広さをとっていただくということが最大の希望である。
  • もう1つの大きなテーマは災害時の避難である。南の水辺の森公園と匹敵するような災害避難の場所としての機能が非常に大切な問題だと思う。
  • あとは設計上のことで、今からでも道路の下などいろんなものを使って、今の広場が何とか確保できないかという希望を持っている。ウォーキングやジョギングの方に今と同じ距離を走れるような配慮ができればいいと思う。
  • 質問に簡単ではあるが返事する。プールを中部下水処理場跡地に移転できないかというのは、背景をいろいろ考えてのことではない。理事会の席上でそういった意見が出たので記載した。隣に大きなスポーツ施設もできており、プールといろんなスポーツ施設が繋がるのも非常に大事な問題だと思ったので意見として記載した。
  • また、一部の意見として河川上に道路をという意見が理事会で出たので記載したが、先程の説明で非常に厳しいことを私自身は理解している。
  • 最後に、レクリエーションやスポーツはもちろん平和と繋がっている。被爆地長崎として後世に禍根を残すようなことがないように、平和の思いが込められた場所として、そういうものをぜひ考えのなかに常に織り込んでいただければありがたい。
  • ちなみに、市内の子供達だけではなく、県外から修学旅行で来た子供も松山陸上競技場で昼食を取っているので、参考意見として申し述べる。

【委員】

  • 最終的には陸上競技場にプールを移転させるかが争点だと思う。
  • 質問になるが、先ほどあった35万という利用者数を市は把握しているのか。市はスポーツ施設ではないという理解のもと、カウントしていないと思う。我々は、スポーツ施設として認識していない。平成10年頃に柿泊に競技場ができた時点で平和公園の西地区になったと理解している。これまでの検討委員会でも、それをもとに方向性を決めていた。
  • 市にも尋ねたいことが1つある。智多委員から出た中部下水処理場跡地へのプールの移転、当初も案として出たが、構造物の撤去に費用がかかるという理由で採用されなかった。費用の積算等が完了したかどうか尋ねたい。
  • また、現存のプールは屋外プールを含め15,000平方メートルほどの面積があるが、中部下水処理場の跡地に収まるかどうか、これを回答いただきたい。
  • 私はあの付近が長崎スタジアムシティーやヴェルカのアリーナがあって、その並びになるため、グランドデザインにもよるだろうが、九州地方が誇るようなプールを整備してはどうかと思う。可能性は十分あると私は思う。
  • それと、陸上競技場を中高生の部活動で使っているということだったが、だいたい何年ぐらい前から部活動として活動しているかお知らせいただきたい。
  • なお、部活動について、県の教育委員会の学校教育課に尋ねたところ、部活動は学校敷地内で行うことが原則とのことだった。顧問が引率しての校外活動は認められているが、校長の承認が必要。私は30回ほど現地を回ったが、顧問の先生を見かけない。山川先生はお見かけするが、他はあまり来られていない。
  • 一番心配、懸念するのは事故が起きた場合である。事故が起きた場合、責任はどこにあるかとなるが、最終的に施設責任者である長崎市になる。現地の立て看板に、フィールド内ではランニングしてはいけないと書いてある。禁じているのか、それとも黙認しているのか、その点は市の見解をお尋ねしたい。 

【委員】

  • 長崎市PTA連合会は公立小中学校の保護者と教職員の団体で、会員数は2万8000人程度。その中には様々な意見、関係者の方がいるので、PTA連合会としての統一の見解はなかなか出せないのが現状である。
  • 私としては、Aゾーンのラグビーサッカー場にプールを移転してはどうかという形で意見しているが、その後いろんな方と話をする中で、地下に駐車場があるからプール施設は難しいという意見も聞いたところだが、ラグビーサッカー場も含めてスポーツ施設の再配置というのは考えるべきではないかと考える。私は地元なので多くの地域住民が使っているのは重々理解しているし、私自身もいろんなことに利用させていただいているので、十分に配慮しながら、このスポーツ施設の再配置を考えていかなければならないと思っている。Aゾーンを再配置の対象としない理由が資料にある「既存の大規模スポーツ施設、ペデストリアンデッキ、地下駐車場は存置活用」なのであれば、再配置の対象とすれば可能性が膨らんでいくのではないか。サッカーラグビーは陸上競技場で行われることも他の地域では多々あるので、そういったところを含めて考えれば、様々な活用方法が出てくるのではないかと思う。 

【委員】

  • 地元の皆さんから様々な意向、意見を聞いている。
  • 最終的には自分の意見になるが、1つの夢として、今の陸上競技場の上にプールを作ったらどうかというアイデアを持っている。
  • あとは、早く完成させなければならない。時津から長大病院まで何分間縮まるという命の問題がある。

【委員】

  • 全ての人にとってうまくいけば一番いいがなかなかそれは厳しい。
  • まず大前提が南北幹線道路である。これは絶対動かせない。我々も10年以上陳情活動を毎年行ってきた。長崎の経済発展のことを考えると、この計画が戻されるようなことがあっては絶対にいけないと思う。
  • 次に、何をどこに移せということを我々は言わないが、少なくとも市民プールの利用者層、小さい子供たちが利用しているということを考えるとやはり便利な場所でなければならないと思う。
  • また、水を使うため代替がきかないと思う。どこにでも作れるものではないので、その点を考えると現在地周辺で作るのが一番適切だと思う。
  • また、先生達の働き方改革で、特に小中学校を中心に授業が民間の施設に移管されているので、ますます市民プールの利用は増えると思う。それを考えた上でもやはり公共交通機関の発達したところがいいということで現在地付近がいいと考えている。
  • また、陸上競技、リハビリ、レクリエーションなどあると思うが、これらは切り分けて考えなければいけないと思う。というのも、再配置後の競技場でレクリエーション、リハビリ、市民ランナーなどは概ね可能だと思う。
  • 一番懸念しているのは部活動である。いろんな部活動があり、陸上競技をやる場所がないため松山に集まる。よって、何が必要か、100mの直線がいる、400mトラックがいるなど、求めているものがいろいろあると思うが、その中で、これは松山でできる、これはできないから検討が必要、というのを市の方も細かく出した方が議論は先に進むと思う。

【委員】

  • 総論としては、これまでも検討委員会の方で重々議論してこられたものと思っているので、資料2の再配置案に賛同している。長崎南北幹線道路は前提であり、市民プールの陸上競技場への移設についても賛同ということである。
  • 問題は400mトラックを陸上競技場に残すべきなのかということに集約されてくる。芝生広場や外周路は極力残すという市の見解も出ている。
  • 意見としては、柿泊を使いやすくするためにはどうすればいいかということを前向きに、市役所も一緒に考える必要があると思う。交通利便性を良くするとか、あるいは取り合いになっている他団体との調整をもっとスムーズに行えるようにするだとか。
  • ただ、都心部で陸上競技を行ううえで、400mトラックにこだわらなくても、例えば100m200mの直線距離がある専用のものを作ることはできないのか、それで十分ではないかということももう少し議論すべきではないかと思う。人口規模が同等の都市、例えば愛媛県の松山市は市内からかなり遠いところに総合運動公園がある。競技場もあるが、市内の中心部にはない。
  • そのように施設配置についてはお互いに譲り合いながら、妥協しながら進めており、この都心部のまちづくりでも必ず必要になってくる。
  • 中部下水処理場跡地にプールを作る案もあるとのことだが、スタジアムシティーの隣に人が集まる場所を作るのは、交通混雑がとんでもないことになるので、前提条件として難しいと思う。公共交通機関の利用であるとか、駐車場の確保であるとかを考えても、中部下水処理場の跡地に何かスポーツ施設なり、そういう交流空間を作ることは難しいと思う。
  • 資料2にあるとおり、新たなスポーツに関して、例えばスケボーの専用施設だとかスポーツクライミングの専用施設といった新しいスポーツに対応した施設も付加するといいのではないのかなという意見を付け加えて私の意見とする。

【委員】
私どもは交通輸送関係の団体であるため、長崎南北幹線道路が計画通り早期に整備が進められるという前提のもとに、平和公園スポーツ施設の再配置がいろんな議論をされることを要望しながら、今後は交通の立場から意見させていただく。

【委員】
私自身の専門は都市計画である。意見は次のとおり。

1点目
現在長崎市においては都心まちづくり構想を策定検討しているところであり、私も関わっている。都心まちづくり構想の中では平和公園および周辺は都心の一部で、かつ、川辺のエリアと一部を構成している。先ほど中部下水処理場跡のことを別の委員が指摘したが、幸町周辺の公共施設の跡地についても、その活用による都心部の活力向上の可能性という点で議論されている。浦上川左岸の土地利用については、今後、都心部のまちづくりといった広域的な観点も含めた検討が必要ではないかと考える。冒頭に幅広い視点から議論をすると説明があったが、幅広い視点の一つとしてこうした広域的な、あるいは都市計画的な観点も含め議論したい。

2点目
長崎南北幹線道路は様々な検討がされた上で現在のルートとなっており、今回の検討の前提のようなものになると思うが、そこが広く理解されていないと思う。本日の会議が公開されていることもその一つになるとは思うが、現在どうしてそのルートになって平和公園の検討が必要になったかという点については、丁寧により広く情報公開が必要と思う。

【部会長】

  • 今回の意見の取りまとめと、質問に対しての回答へ移る。
  • まず、改めて確認したいのが道路のことである。経済産業界においてはこの計画ルートで早く完成して欲しいという要望が強いという意見だった。この再検討部会は、現在の計画ルートを前提にスポーツ施設の再配置に特化した議論を進めていくということを確認させていただきたい。
  • 次に質問だが、1つ目は陸上競技場の利用者35万人という数字の根拠。2つ目は中部下水処理場へのプールの移転のこと。また、それに関連してコスト面など各種検討状況。3つ目は陸上競技場で陸上競技を展開する場合の責任の所在と、現在の状況。以上3点が質問の大筋かと思う。事務局は回答可能か。

【事務局】
時間の関係もあるので、回答は次回させていただく。そのほか、まだ意見等があれば、次回の議論をさらに進めるためにも賜りたい。 

【委員】

  • 陸上競技場かプールかという議論に集約されると思う。
  • 一番申し上げたいことは、これらの施設への利用者別のアクセス性である。陸上競技場利用者のうち、小学生のクラブは公共交通機関ではなくほとんどが親などの送迎である。なお、中高生は交通強者に当たると思う。
  • 一方、市民総合プールの場合、小学生低学年、幼稚園児などほとんどの子供たちが、夏の水泳教室含め電車で来ている。これらを踏まえると、プールの移転先として交通公園や中部下水処理場跡地は適切でない。子供たちが通える場所ではないと思う。
  • このことを今後の審議の中で、大きな判断材料としていただけたらと思う。

【部会長】

  • 今回は皆様の意見を発表していただいたまでで、熟議には至っていない。
  • ただし、意見交換も大切だが目的が重要だと思う。意見交換の行き着く果ては、その計画を検討するときに、一体どういった点に留意すべきなのか、気をつけるべき観点をしっかりと出すということだと思う。
  • 例えば、今回皆様方の話を聞いている限りでは、現施設が有している各種スポーツが実施できる容量を各スポーツの適性を踏まえ、また利用者の特性を踏まえ、いかに配分するかという基本的な観点に加えて、公園というのは様々な機能を持っているため、そのほかの機能とどう折り合いをつけていくのか。
  • あとは、公園外への移転の場合、都心まちづくり構想との整合性を考えた上で他の機能と調整あるいは新しい影響を与える可能性があるということ。
  • さらに、整備、あるいは整備した後の管理改修に要する費用が、我々が税金を納めている長崎市の財政に与える影響など、そういった観点を次回の議論を踏まえて出していきたい。
  • その観点に漏れがないことを確認した上で、スポーツ施設の再配置の場所や配置計画案の検討を行うことが望ましいのではないかと皆様方の意見を拝聴しながら思った次第である。
  • 次回は意見の交換と、交換された意見を踏まえた、計画を検討するときに気をつけたい観点を出すということを最終目的として、この部会を進めたい。
  • 本日予定していた議事は以上となる。ご協力感謝する。事務局にお返しする。

閉会

次回の再検討部会は11月初旬を予定

事務局より閉会の挨拶

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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