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令和5年度 第1回長崎市図書館運営協議会

更新日:2023年12月8日 ページID:041350

長崎市の附属機関(会議録のページ)

担当所属名

生涯学習施設課

会議名

令和5年度 第1回長崎市図書館運営協議会

日時

令和5年9月27日(水曜日) 10時00分~

場所

長崎市立図書館3階 会議室

議題

1 長崎市立図書館の運営状況について
2 長崎市立と図書館のモニタリング状況について
3 長崎市子ども読書活動推進計画について

審議結果

(1) 長崎市立図書館の運営状況について

<指定管理者より説明>

【委員】
4月17日の映画会は、入れなかった人がいるということか。

【指定管理者】
ご意見をいただいた方は入れなかった。

【委員】
事前に定員の100名を超えたら入場できないとの広報はあったのか。

【指定管理者】
先着順との案内はしていたが、定員を超えたら閉めますとの表現は無かった。

【委員】
早めにお越しくださいとの文言は無かったのか。

【指定管理者】
当日は100名の定員のところを急遽120名までは対応したが、事前の広報でそういう表現は無かった。その後開催した映画会では定員を超える来場は無い。

【委員】
おはなしのへやの件について、おはなしのへやは小さい人が使う部屋だと思っていたが、高校生も入れる場所なのか。

【指定管理者】
何歳以上の人は入れないなどの制限はしていない。高校生も勉強の合間に小さい頃読んだ絵本を読むことがある。これまで特に問題は無かった。小さい弟妹を連れて来ることもあるし、子ども連れで利用する大人もいるため、小さい子しか入れませんとの制限はむずかしい。

【委員】
せっかくの小さい人のための部屋なのに、高校生などの大きい人がごろごろしていたら、小さい人や子ども連れのお母さんたちは入りにくいのではないか。

【指定管理者】
今回の件を受けて、入りにくい雰囲気にならないよう、スタッフが声を掛けるようにする。

【会長】
資料4の市民からの要望について、誰でも利用できる施設なので、様々な意見やクレームがあって大変だと思う。それに対してわかりやすく上手に回答している。年が変わっても同じような事例が起こりうるし、新聞の独り占めのような事も日常的に起こっていると思う。回答を他の利用者の方も見られるように、掲示板などで周知してはどうか。広く皆さんにお知らせすることで、こういうことはダメだとか、これは気を付けようと思う人も多いと思う。やっている図書館もある。考えていただければと思う。

【指定管理者】
今のところご意見を公開するしくみがない。ご意見を出された方に、公開することの了解を取っていない状況なので、今後の検討事項としたい。

【会長】
個人が特定されない形ででも、広く告知することを検討してほしい。

【会長】
4月1日から開館時間が早くなったが、開館が9時半になったことで変化はあったか。

【指定管理者】
9時半開館は浸透してきた。10時開館の時に開館を並んで待つ人がいたが、9時半になっても並んで待つ人はいる。早く開館したからといって並ばなくなったということは無い。

【委員】
運用の変更で飲食可能スペースを設けた点について、周辺にレストランなど飲食する場所もあるが、長い時間滞在する方が食べ物を持参して館内で飲食できるようにしてほしいとの要望が以前からあったので、飲食スペースができたのはいいことだと思う。福岡市総合図書館を見学した時、飲食スペースに分別ごみの容器が置いてあった。市立図書館は若い人の利用も多く、飲食している人もよく見かけるが、飲食スペースにゴミが散乱するようなことはないか。ゴミ箱の設置はしないのか。

【指定管理者】
飲食スペースの設置にあたり、ゴミの問題は一番の懸念事項だった。ゴミ箱の設置には、衛生面と何を入れられるかわからないという安全面での不安があった。そのためゴミ箱は設置しないことにした。2階の飲食スペースの近くにトイレがあるため、トイレのゴミ箱に飲食のゴミが捨てられていたことがあったが、ゴミが放置され散乱しているようなことは起きていない。清掃業者にも確認しているが、ゴミは持ち帰るよう案内していることもあって、現時点では良識を持って利用していただいている。

【委員】
感想になるが、おはなしのへやの件は、自分が委員になって数年経つが初めて聞いた。最近テレビや新聞で、幼い子が様々な場所で被害にあう事件はよく見るが、今回の報告を見て図書館でもあるのかと驚いた。今回の件では近くに親がいなかったようなので、周りの市民が守っていかなくてはならないと思った。

【会長】
図書館でのいろいろなトラブルというのは事例集という本が出ていて、全国の図書館でだいぶ前から起こっている。ついに長崎でも、という感じがした。

【委員】
そういうマイナスな事件は報道されない。

【会長】
図書館界では割と知られている。都心の図書館では警察官が巡回している所もある。残念だがそういうことも想定しての管理運営が必要になると思う。

(2)長崎市立図書館のモニタリング状況について

<生涯学習施設課より説明>

【委員】
先ほど別の委員からもあったゴミの問題だが、サービスの向上の取組状況について、喫食スペースのゴミが心配とのことだが、清掃業者は毎日清掃しているのか。

【指定管理者】
清掃についても指定管理の仕様書で決められており、仕様書で1日1回となっている箇所は毎日している。

【委員】
喫食スペースについても床などを掃除するだけではなくて、毎日回ってゴミがないか見ているのか。

【指定管理者】
館内の清掃をしながら喫食スペースの確認をしている。

【会長】
モニタリングは年に1回か。

【生涯学習施設課】
モニタリングは運営状況の疑義など毎月会議をして行っている。3月末までの1年分を議会に報告するのが、年に1回。

【会長】
去年まではPFIだったが、同じようにモニタリングをしていたのか。指定管理になってから始めたのか。

【生涯学習施設課】
指定管理で運営している市の施設については年に1回皆さんに知っていただくために報告をしている。

【委員】
長崎市公式LINEでの情報発信を開始しましたとあるが、長崎市のLINEに図書館のLINEがあるのか。

【生涯学習施設課】
長崎市役所全体のお知らせをする公式LINEがあって、その中で市立図書館の行事のお知らせも発信している。

【委員】
長崎市のLINEは登録しているので、その中にあるということか。

【生涯学習施設課】
登録している方に図書館でこういう行事がありますという形で発信される。

【会長】
前回の協議会で、高齢者はLINEをよく使うので活用してはどうかという意見に対応していただいたということですね。

【委員】
映画の上映会について、夜の部の参加が少なく、昼の部は100人を超えるほど多い。一つの解決策として、昼と夜同じ映画を上映するのではなく、昼は長い映画をして夜は短い映画をするとか、または午後6時から上映できるよう、昼と夜の両方で短い映画を選ぶなどした方が、利用者の満足度が高いのではないか。

【指定管理者】
2時間を超える映画を上映することはめったにない。2時間以内で終わるものを主に選び、午後6時開始とすることが多い。6時開始を希望するご意見もあるので、今後も配慮を持って上映作品を選びたい。

【会長】
感想になるが、映画上映会に参加される方が多いですね。

【指定管理者】
毎月楽しみにしている方が多い。シニアの方の参加が多く、内容にかかわらず毎月来ると決めている人が多いようだ。

【会長】
図書館が選んでくれるから安心して見に来るという人も多いのではないか。

【指定管理者】
そうだったら嬉しい。メジャーな作品ではなく、こういう所でこそ出会える作品という視点で選ぶようにしている。無料だから参加するという人もいると思う。

【会長】
上映する映画と関連する本の展示もしているか。

【指定管理者】
している。

【会長】
そこで、より多くの方に利用していただいたら、図書館で上映会をする意義があると思う。

【指定管理者】
来館するきっかけの一つにはなる。そこから図書館の利用につながればと思う。

(3)長崎市子ども読書活動推進計画について

<生涯学習施設課より説明>

【委員】
調べる学習コンクールとはなにか。

【生涯学習施設課】
児童生徒が自ら考え判断し表現する力をはぐくむことを目的として、教育委員会が主催するコンクール。図書館資料やインターネットを使って調べたことをレポートにまとめて応募していただいている。

【委員】
電子書籍の蔵書が約12,000点とのことだが、蔵書の割合を教えてほしい。例えば、調べ物に使う本と読み物など。また今後の長崎市立図書館の電子書籍の展望も教えてほしい。

【生涯学習施設課】
手元に電子書籍の細かい内訳の資料がないので、改めて対応させていただきたい。電子書籍はアクセシブルな書籍ということで、国も県も障害者の方たちの図書館利用を推進するという方向で計画を進めている。電子書籍に限らず触れる絵本や点字の本を含めて充実させていく必要があると考えている。

【委員】
アクセシブルな書籍とはどういうものを指すのか。

【生涯学習施設課】
例えば目が不自由な方でも読める電子書籍や大きな字で書かれている大活字本、文字を読んでも理解が難しい方に向けて絵や写真を中心にした、見ればストーリーがわかるように書かれた本などがある。また、音で聞くようなものもある。障害を持っている方もアクセスしやすい、手に取りやすい書籍になる。

【委員】
実際そういう書籍がこの図書館にもあるということか。

【生涯学習施設課】
点字付きの絵本は約120点、大活字本は約3,400点、電子書籍が約12,000点ある。

【委員】
普通の本と違う所に置いてあるのか。

【指定管理者】
すべての本が一つのコーナーにまとまって置いてある訳ではないが、大活字本はコーナーを作って置いてある。大活字本の近くに障害者向けの情報をまとめた展示をしているコーナーもある。

【会長】
大活字本は新着図書の前のわかりやすい場所にある。

【委員】
私も本が好きだったが、小さい字が読みづらくなってきたのでスマホで朗読を聞いたりしていた。

【指定管理者】
文字が大きいぶん冊数が多くなるが、小説を中心に揃えているので、ぜひご利用いただきたい。

【委員】
重点課題に図書ボランティアの養成とあるが、図書ボランティアは公募か、図書館で指定した方がしているのか。

【生涯学習施設課】
図書館では公募している。学校図書館でも本の修理や読み聞かせをするボランティアの方がいるので、そういう方に対しても図書館で読み聞かせ基礎講座などを開催し養成している。

【委員】
だいたい何人いるのか。

【生涯学習施設課】
市立図書館で登録されている方は94人、学校で活動されている方が509人

【委員】
学校で活動しているのは保護者の方か。

【生涯学習施設課】
保護者の方が活動されることが多い。

【委員】
自分が勤務する小学校では10人弱のボランティアがいる。半分が児童の保護者、半分がOBというか子どもが中学生になっても続けている。月1回読み聞かせや本の修理をしていただいている。

【会長】
はじめまして絵本事業について、4か月児健診会場で絵本引換券を渡しているということだが、健診会場では引換券以外に図書館の案内なども配っているのか。

【指定管理者】
引換券とセットにして袋に入れて配っている。おすすめ本のリスト、図書館だより、イベントちらしを入れている。健診会場の近くの図書室の案内を入れる場合もある。

【会長】
以前から疑問に思っていたが、ブックスタートは他の自治体では健診会場で絵本を渡している。引換券を渡すという手法はめずらしい。会場で絵本を渡せないのかと思う。

【生涯学習施設課】
そうお考えになるのはわかる。会場で渡せば皆さんに届くことになる。長崎市で引換券を渡しているのは、図書館や自宅近くの公民館やふれあいセンターに一回足を運んでもらって図書館・図書室を知ってもらいたいという意図がある。図書室で絵本を見ることで、子どもたちが読書に興味を持つきっかけになることを期待している。

【会長】
今のやり方では100%の子どもたちに絵本を渡すことができないので、今後検討が必要ではないかと思う。

【委員】
電子書籍について、個人的にはある企業のものを使っている。無料の青空文庫は学生も利用している。図書館の電子書籍はどういうしくみのものを貸し出していて、借りる方はどういう形で読むことができるのか。また、大きな字であれば読める人、完全に見えなくて点字で読む人、識字障害があって字が歪んで見える人、見えないが点字は使わず音声で聞く人など、いろいろな人に対応する資料は、図書館で受け入れているかどうかに関わらず、一般に増えているのか。若者向けにも広がりつつあるのか。弱いハンディがある方、気づかない方の資料も増えつつあるのか。

【生涯学習施設課】
長崎市で受け入れている電子書籍には青空文庫も含まれていて、音声で聞く機能も付いている。令和4年度も電子書籍を増やしたが、音声機能が付いたものがどのくらい含まれるのか、手元に資料がない。貸出状況が約12,000点の蔵書に対して貸出が約8,000件で、電子書籍については周知が足りないと考えている。文字を拡大して読めたり、音声で聞くことができるという部分では、障害を持つ方にも有効な書籍であると考えている。

【指定管理者】
補足すると、図書館の電子書籍を利用できるのは、図書館の貸出券を持っている人で市内在住・在勤・在学の方になる。ログインするには貸出券の番号とパスワードを入力してアクセスしていただく形になる。2週間2点まで貸出できる。返却の手続きをしなくても2週間後には自動で返却される。予約もできる。識字や色の部分でという話があったが、文字の拡大や文字の色の反転の機能もある。読み上げができるものもある。来館せずに利用できるため、障害のある方だけでなくいろいろな人が利用できる。

【委員】
電子書籍について、調べ学習で使い勝手がいいのはあるか。二人が同時に同じ本を借りることはできないのか。

【生涯学習施設課】
同時に複数利用できるのは、書籍に対するライセンス数の問題。たくさんの種類を入れるため、ほとんどの本がライセンスは一つずつになっている。現状では複数の人が同時に借りるのはむずかしい。

【生涯学習施設課】
調べる学習に使える資料については、同時に複数が借りることはできない。以前多数の人が同時に読める子ども向けの物語のセットを入れたことがあるが、1年間限定だったので市立図書館では終了した。調べ学習に使えるものは、公共図書館向けのコンテンツでは、複数が同時に利用できるものが出ていない。

【委員】
子ども読書活動推進計画の数値目標で、すでに目標値を超えているものが二つあるが、今後目標値を変えるのか。

【生涯学習施設課】
目標値自体は今後見直す予定は無い。特に2段目の1か月の読書量については、アンケートの取り方によって変わってくることが想定される。目標値ぐらいの冊数は読んでいただけるようにしていきたい。3段目のアクセシブルな書籍については、目標値は達成しているが、それで終わりということではなく、今後も少しずつでも充実させていきたい。

【会長】
毎年学生と図書館見学をしている。バックヤードなど普段は入れない所も案内していただき、学生たちにも好評で、図書館をよく利用する学生でも知らないことが多かったという感想が寄せられる。一般の利用者、よく図書館を利用する方でも大活字本やデータベースのことなど案外知らないことが多いと思う。一般市民向けの図書館ツアーみたいなものをしてもよいのではないかと思う。ご検討いただきたい。

【委員】
大学の図書委員をしているが、比較的高額な本の購入依頼が学生からあっても、司書はすぐに購入せず、近くの他の大学の図書館に所蔵があると、そちらを利用するよう紹介している。市立図書館ではどう対応しているか。
もう一つは子ども読書活動推進計画について、教育学部の教員養成課程の学生に対してどうケアできるのか。全く図書館を利用しない学生が教員や保育士になることもあるから、どう対応するか。それはここで答えていただくということではなく、教育学部で考えることだが、そういう感想を持った。

【指定管理者】
購入希望についての対応は、図書館にはリクエストの制度があって、図書館に所蔵していない本にリクエストを出していただくことができる。まず購入を検討するが、購入に当たっては収集方針などに照らし合わせて購入することになる。古い本など購入できないこともあり、その場合は相互貸借と言って、県内外の図書館で所蔵している所からお借りして提供するという方法を取っている。その場合大学図書館も対象になっている。各大学図書館からお借りして提供するという形でお世話になっている。また、大学図書館から依頼があればこちらからお貸しすることもある。資料の提供については、図書館界全体で協力する形になっている。

【会長】
郷土資料は非常に高くても購入するか。

【指定管理者】
価格によるが、基本的に収集対象になる。

【委員】
1年に2回のリサイクル市について、今回の資料によると約6,000冊が処分されずに活用されてよかったと思う。毎回ボランティアで参加しているが、何年か前に書に関する大きな本で値段は8万円のものがあった。午後3時まで会場にいたが自分が帰るまで残っていた。このまま誰も貰わなかったら処分されると聞いていたので、利用される方がいればいいのにと思った。毎回1,000人以上が参加し、たくさん持って帰られるが、やはり残る本はある。最近はふれあいセンターや公民館で再度リサイクル市をする所もあるが、プラスアルファで活用する方法はないか。以前コープで会報誌があって、家電や本などを会員同士で譲りあう情報を載せるコーナーがあった。市立図書館の広報紙でもそういうことはできないか。また、図書館の本は何年たったら除籍という決まりがあるのか。

【生涯学習施設課】
何年というのは決まっていない。寄贈でいただいた本については、すでに所蔵している本で何冊もいらない本であれば、高価な本であってもリサイクルに回すことがある。

【会長】
一つの提案として、日本財団が図書館が除籍していらなくなった本を集めて中国の大学図書館に送るプロジェクトをしている。私の前の職場では除籍した本で利用価値のあるものを送っていた。日本の拠点に送るのは着払いなので、費用もかからない。中国の日本語学科がある大学の図書館に送っていて、そこの中国人の司書からすごく活用していますと言われた。そういう方法も全国の図書館が活用している。

【委員】
この図書館でもそういう取組みはしているのか。

【指定管理者】
リサイクル市の前にまず、学校や保育園幼稚園等の子ども読書活動推進に関係する施設に先に譲渡している。その後一般向けのリサイクル市をしている。それ以外の対応はしていない。

【会長】
日本財団のプロジェクトもぜひ検討してほしい。箱詰めの作業だけでお金はかからない。図書館に勤めている方は、本が処分されることに心を痛めていると思う。ぜひ活用してもらえればと思う。

【指定管理者】
図書館の本で、多くの方に利用されて十分役割を全うしたようなものもあるが、寄贈でいただいた本ではきれいな状態でも同じ本があれば受入れしないので、検討したい。 

【会長】
これで協議を終了する。

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総務部 行政体制整備室 

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