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更新日:2023年11月2日 ページID:041228
教育委員会生涯学習施設課
令和5年度第1回 長崎市恐竜博物館運営協議会
令和5年8月18日(金曜日) 10時00分~
長崎市野母崎文化センター 小会議室
1 令和5年度夏季企画展の視察
2 恐竜博物館事業費概要
3 令和4年度の事業報告
4 令和5年度の運営状況
5 恐竜研究所の活動報告
1 夏季企画展について
【委員からの意見】
・ロボットのサイズが大きく、複数点あったのは良かった。
・15~20分程度の内容だったので、1時間程度見られるようなものであれば良かった。
・年表や各恐竜の説明が少しあった程度で、全体的にパネル等の説明がほぼ無い状況だった。また、化石などの自然史の標本も無く、一見して全体が見渡せてしまう配置等、展示方法についての工夫は必要だと思う。
・展示物の恐竜については、照明を下から当てていておばけのような印象だった。
・展示のフェンスについては、来館者に安っぽい印象を与えてしまうのではないかと感じた。市の博物館として、ある程度の色を付けているものや備品として設えておくことが必要だと思う。
・荒木さん製作の恐竜模型については感心しており、恐竜模型の作り方は来館者の関心も高い部分であるため、説明する場所の工夫やナビゲーターの配置など行うと良いと思う。
・恐竜が壁付けの配置だったので、もう少しいろいろな角度から見てみたいと思った。
・ライトが暗いという印象を受けた
・荒木氏の恐竜模型の作り方については良かったと思う。ただし、可能であれば作りかけのものがあればもっと良いと感じた。
・クイズラリーブックは良い取り組みだと感じたが、暗かったことと、スペースの問題もあったので、どこで書くのだろうと感じた。
・展示室が暗く、余計に怖さを感じさせてしまっているのではないかと思った。
・常設展示室のティラノサウルスのロボットには毛があったが、企画展の最初に展示されていたフィギュアには毛が無く、その違いなどを説明してもらえると良かった。
・クイズラリーや映像の部屋など、滞在時間を延ばす工夫が見られた。
・年表に描かれたイラストと内容が不正確であったため、プロの視点でチェックしてもらう必要がある。
・実物とリンクするようなものがあっても良いのではないかと感じた。例えば、スピノサウルスのロボットの前に、実物の歯の化石を並べると、実物からロボットが再現されているということがわかりやすく、展示に奥行ができるのではないかと感じた。
・造形に着目した点は良いが、荒木さんの作品だけではなく、他の作家による作品も並べ、その違いなども解説できればもっと良い展示になるのではないかと感じた。
【指定管理者】
企画展示室が狭いため、限られたスペースの中で工夫をしながら展示を作った。クイズラリーブックの配布やワークショップを実施することで、2~3時間以上滞在する方もいる。今後もソフト面を工夫し、滞在時間を延ばす取り組みを行っていきたい。その他の指摘についても今後の課題とする。
【委員からの意見】
・500平方メートルの展示室は決して狭いというわけではなく、他館と比較しても遜色はない。高さのある展示室なので、もう少し高さのある展示物をもってきたり、映像コーナーをもう少し大きく、広く見せたりするような展示もできるかもしれない。
・年表の中に、現在使用されていない生き物の名前があった。
・今回の特別展の準備期間のスケジュールや設営期間、学術情報の監修等についてはどうか。
【指定管理者】
1年ほど前に業者から提案があり、協議を進めた。また、前回の運営協議会でご指摘のあった模型の周りに置く植栽が誤解を招かないようにするなど、修正を加えながら準備した。設営は開催前の5日間で行った。監修については、教育委員会の学芸員と指定管理者側の学芸員で協議を進めながら、数か月間にわたって内容を詰めた。
【委員からの意見】
・事前や設営の5日の間にも情報のチェックや照明の明るさ、目線の移り方など、製作段階でも一度チェックを受ける機会を設けてからオープンを迎えるのが理想的であり、今後検討いただきたい。
・軍艦島のパネルについて、設置の意図や恐竜との関係性を伺いたい。
【指定管理者】
・当初は植栽デザインを予定していたが、学術的な誤解を生じさせないよう現代の街中や軍艦島等を検討し、軍艦島のデザインを採用した。恐竜との繋がりについては、野母崎という地域性で展示を行った。
・パネル設置やライティング等に関しては、最終的には指定管理者の判断で設置を行っている。
2 恐竜博物館事業費概要
【長崎市】
資料に沿って説明
【委員からの意見】
特になし
3 令和4年度の事業報告
【指定管理者】
資料に沿って説明
【委員からの意見】
・企画展に関して、展示物の一覧表があると、企画展の内容が理解しやすい。
・企画展の開催については、毎回同予算というわけではなく、規模の大小をつけた方が良いのではないか。特に夏の企画展は、集客が見込めることがグラフを見てもわかるため、早くから対策を講じた方が良い。
・常設展示室の運営報告については、施設維持に関する内容なので、運営としては常設展示室を利用して楽しんでもらうガイドなどの工夫が必要だと感じる。
・教育養成プログラムの参加費5,000円は高く、実施方法も改善した方が良いと思う。
・講演会の内容について、JALのお仕事講演会は、博物館で実施するような内容ではないと感じる。
【指定管理者】
・企画展は、常設展の観覧料が財源となるため、魅力を高める取り組みを行っていきたい。
・ガイドツアーは、依頼があった団体等に実施しているが、限られた人員と予算で運営していることをご理解いただきたい。
・JALの講演会については、キャリア形成や接客という視点からスタッフの勉強も兼ねて実施した。今回の意見を受け、内容について今後検討していきたい。
4 令和5年度の運営状況
【指定管理者】
資料に沿って説明
【委員からの意見】
・YouTubeやSNSの投稿について、今年度の計画や活用法をどう考えているか。
・令和4年度の実績では、ホームページ(HP)の閲覧数が多かったため、HPを軸としSNSやYouTubeの運用を検討してほしい。
・秋の企画展について、会期中に展示や内容が入れ替わるようなアイデアがあっても良いと思う。
・秋の企画展に関して、恐竜の構造や可動部分を再現する展示物の資料が欲しい。
・身近なものであるダンボールを用いた企画展というものは、子どもだけでなく大人も一緒になって楽しめる内容だと思う。一方で、学習効果は薄い内容となっており、素人だけで企画するのではなく、展示内容に詳しい専門家も交えて企画したほうが良い。
・ファンクラブの会員数を増やす取り組みを検討してほしい。
・恐竜博物館(恐竜パーク)までの直行バスの運行について、利用状況が知りたい。また、パークでイベントを開催する際の指標になるため、予定が決まっていれば情報が欲しい。
・博物館だけでなく、パークの利用者数も知りたい。またパークでのイベント開催が職員への迷惑となっていないか心配している。
・市内小学5年生の宿泊学習体験で博物館が組み込まれているが、恐竜への印象が薄い。理由としては、化石に関する学習が6年生のカリキュラムであること、見学だけでは集団行動という宿泊学習体験の目的と合っていないことが考えられる。また、長崎から化石が発見されているという認識も薄い。常設展示や調査研究の進捗情報提供に関する工夫が必要だと思う。
・秋の企画展について、単にクラフトで終わってしまう懸念があるため、専門的な話を語れる方をガイドとして配置すると、子どもたちの印象に残ると思う。
【指定管理者】
・SNS投稿は昨年よりも力をいれており、現時点で昨年以上の投稿数となっている。YouTubeについては動画作成のための人員と時間の確保ができず実施できていない状況である。HPをより利用してもらえるよう、SNSやYouTubeの活用を一層強化していきたい。
・ダンボールを用いた企画展について、リピーターにつながるような取り組みや展示の内容など引き続き準備を進めていきたい。
・ファンクラブは、内覧会の招待や限定イベントなどお得感を感じてもらえるような取り組みを増やしていけたらと考えている。
・今後、オープン効果が薄まる中で来館者の減少や光熱水費の高騰などにより厳しい経営状況になると予想しているが、これを打破するためには、恐竜博物館のみではなくパーク全体で賑わいを創出することが重要と考えている。今後もイベントについては、スタッフの待遇改善、人員確保も行い一体的な運営を行っていきたい。
【長崎市】
・恐竜パークまでの直行バスやバス運賃無料デーの予定は、博物館HPや市のHPに掲載している。直行バスに関しては実証実験であり、今回の結果を踏まえて来年度以降も実施するか検討していくことになる。初回の運賃無料デーでは、市内向けバス停に人が溢れていたことから、移動手段が確保できれば一定足を運んでくれる要素になると考えている。
・長崎市から発掘された化石があること知ってもらい、そのことを誇りにもってほしいという観点から、宿泊学習のルートに組み込んでいるが、現状では、展示を含めて不十分であると考えている。展示のあり方について、今後も検討していきたい。
5 恐竜研究所の活動報告
【長崎市】
資料に沿って説明
【委員からの意見】
・調査地の取得について、現在の状況はどうなっているか。
【長崎市】
前回の報告から新たに買収できた土地はない。現在は、相続人の調査・手続きを進め、個別交渉の準備を行っている。面積としては、当初予定している約半分が市の所有する土地となっている状況である。
6 その他
【委員からの意見】
・人員が不足しているという話もあったため、指定管理者の就労者及び人材派遣の人数に関する情報も資料に記載してもらいたい。
・看板商品創出事業について、参加人数と効果を知りたい。
【指定管理者】
・職員体制について、今後は示していきたいと考えている。
・看板商品創出事業について、専門家を対象としたモニターツアーを踏まえ改善した事業を新年度以降の旅行商品として造成しているところである。これらも含めて、地域活性化に寄与していきたいと考えている。
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