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令和4年度 第1回長崎市図書館運営協議会

更新日:2023年12月8日 ページID:040390

長崎市の附属機関(会議録のページ)

担当所属名

市立図書館

会議名

令和4年度 第1回長崎市図書館運営協議会

日時

令和5年3月14日(火曜日) 13時30分~

場所

長崎市立図書館1階 新興善メモリアルホール

議題

1 令和4年度長崎市立図書館事業実績について
2 令和5年度長崎市立図書館事業計画について
3 その他

審議結果

(1) 令和4年度事業実績について
ア 統計、市立図書館の概要
<生涯学習課より説明>

【委員】
今年の入館者数は、一日2,186人となっているが、最大どれくらい入れるか。たくさん来られて業務が滞ってしまうということもあるかと思ったので。

【生涯学習課】
今はコロナ禍で座席を少し間引いた状態にある。その中で館内でWi-Fiを利用する方のために、どれだけの人数が利用できるか調査をした時に、座席に座った方すべてが利用したとして160人ぐらいと算出した。座席で余裕ある配置であれば、そのくらいが最大の数字だが、実際みなさんがずっと滞在して利用されるということではなく、多くの方が駐車場に車を入れて30分以内に借りて行かれるという状況もある。実際の利用者については、開館当初は、年間300日で100万人をこえるくらいで推移をしていたので、その頃の状況を見ると1日3,000~4,000人の利用で、混雑している状況ということになる。ただ、実際にその人数が館の中に留まっている訳ではないので、もう少し増減があるかと思うが、3,000人ぐらいが、館内が賑わっているという状況ではないかと考えている。

【生涯学習課】
補足をすると、コロナ前令和元年度あたりでは、だいたい1日あたり2,700~2,800人ぐらいで落ち着いていた。今、説明にもあったが、開館当初は当然多かった。それから若干少なくなって、平成29年度くらいに底打ちした。その後展示の仕方など改革し、少しずつ上向きかけていた頃が1日2,700人~2,800人。時間で入れ替わるので、その人数でも混雑しているとかサービスが低下しているという状況は認められない。その半分の方々が本を借りられるので、貸出者は1日1,300~1,500人。コロナになって来館者、貸出者がだいたい3割くらい落ちているという状況。コロナが緩和されてきたので、さらにサービスの充実に努めながら利用者の満足していただけるよう努めていきたい。

【委員】
貸出停止者は、具体的にどういう方を指すか。

【指定管理者】
返却期限が1か月以上過ぎてしまうと貸出しや予約ができなくなるという措置を行っているので、お返しいただいていない資料があるために、貸出しが現在停止されている方ということになる。

【委員】
次からあなたはしばらく借りられませんよという状況ではないのか。

【指定管理者】
遅れている資料をすべてお返しいただかない限りは貸出しできないということ。

【委員】
今の貸出停止の数は延べ数か、現在数か。

【指定管理者】
1月現在で停止になっている方の数で、現在数。 

イ 市民の声(要望等)<生涯学習課より説明> 

【委員】
外での喫食について、図書館にとってあまり好ましくならないように留意をお願いしたい。
1月16日の市政への提案「個人情報の取り扱い」については、当事者だけではなく、改めてどういう点に留意をしているかお伺いしたい。

【指定管理者】
喫食については、外のベンチで食事をされている方も見受けられるが、懸念される問題として、ゴミの問題、衛生面になる。現在のところは著しいマナー違反は見られないが、警備員や清掃員とも連携して、引き続き留意していきたい。
個人情報の件は、誤った手順で対応してしまったということになる。本来はこちらがお尋ねして、利用者の方に個人情報に当たるところを言ってもらうという手順になっているので、この手順について改めてスタッフに伝え、今以上に自分のやり方をふり返り正しい手順で行うよう周知した。

【委員】
冷暖房の切替は具体的に何月から何月までか。

【指定管理者】
維持管理の部分なのであまり正確ではないが、冷房については4月切替え、暖房については11月切替えだったと思う。ただ、切替えをしても必ずしも冷房や暖房を入れているという訳ではなく、その日の気温や状況によって異なる。切替えをすることで、冷房や暖房を使用できる状況であるということになる。

【委員】
空調が停止している間、換気は朝1回窓を全開するだけか。

【指定管理者】
11月のご意見の時は、朝開けて開けっ放しにしているという状況。

【委員】
対応はしているということか。

【指定管理者】
空調が入らない時期は、窓をあけてそのままにしているという状況である。

【会長】
市政への提案というのは、どういう形でご意見が寄せられたのか。

【生涯学習課】
通常は図書館へのメールや電話などで質問があるが、市のホームページの中に問い合わせを受ける仕組みがあり、図書館への問い合わせとして書き込みがあったので、図書館からご回答を差し上げた。

【会長】
図書館以外にもご意見や感想が寄せられるという事。

【委員】
コロナ対応下で、席を間引いていてだいたい160ぐらいの座席にされているということだが、国でも徐々にマスクを外していいとか、変わっていくと思うが、図書館の中では、コロナ前の1日の利用者数がだいたい2,800人ぐらいということだが、座席の数を以前の状況に戻すことは考えているか。
母と来館した時に座るところがなかった。立ち通しでは困難で長居することなく帰ったが、かなり席が少なくなっているというのを感じ、もう少し席があればと思った。今後は元のように対応されるのかお聞きしたい。

【指定管理者】
3月13日からの国の方針については、マスクの着用についての方針という事だったので、マスクの着用についての方針を決めた。席の間引きや窓口のパーテーションの設置については、継続ということで考えている。5月に5類への指定が予定されているので、座席の件などは、そのタイミングで検討することになるかと考えている。

【会長】
長崎市の方針はどうか。

【生涯学習課】
指定管理者と市の方で協議をしながら進めていくことになる。政府の方針が示されて徐々に緩和されており、日本図書館協会のガイドラインも参考にしながら、徐々に進めていきたい。

ウ 令和4年度事業実績
<生涯学習課より説明> 

【委員】
行事の実績から、講演会など大人数の参加がある行事について、換気などの感染症対策で工夫はしているか。また、このような行事について、参加者からのご意見はないか。

【指定管理者】
会場内で空調による換気とサーキュレーターの使用、出入り口を一部開放し、空気の通り道を維持できるようにといった対策をしている。来場の方には、マスクの着用や手指消毒等をお願いしていた。また、本来もっと多く入る会場でも定員を少なくして席の間隔を空けて配置をしてイベントの運営をした。それに対してご意見はいただいていない。

【委員】
調べる学習コンクールについて、「ちいさないす」に受賞者の記事があったが、表彰された皆さんの資料を見る事はできるか。

【生涯学習課】
受賞された優秀賞以上の作品については、こちらで写しをとって保管している。通常見られるようにはしていないが、コンクールの開催前、夏休みには過去の作品の写しの展示をしている。展示前には広報をする。

【委員】
11月20日開催の行事「リサイクル市」は、コロナ前は早朝から順番待ちの方が並んで大変好評だったが、コロナ対応で事前に申込みをして時間帯を区切って制限された中で329名の参加になっている。これから少しずつ対応が変わっていくと思うが、令和5年度はどうするかを教えていただきたい。

【指定管理者】
リサイクル市は元々人気のあるイベントで大変長い列ができていたので、コロナの中で列ができないようにとのことで今の方法をとっている。今後どうするのかは決まっていないが、大きなイベントでもあり、ご協力いただいている友の会の皆様や長崎市とも相談して決めていきたい。

【委員】
行事の12月18日と24日のイベントが、どういうふうに図書館と関わるのか。

【指定管理者】
12月18日の「ながさきDEまちクエスト」については、図書館だけではなく、歴史博物館などのいろいろな場所に設けられたステーションを参加者が回り、その場所にゆかりのあるクイズに答えていくというイベント。市立図書館では、この場所の歴史などのクイズに保護者も一緒に調べながら回答して次のステーションに回っていた。図書館としては、コロナ禍で来館者も減少していたので新しいイベントに取り組みたいと思い青年会議所と共催した。
12月24日の「みんな集まれ」は、絵本の読み聞かせのイベントで、英語や中国語、韓国語で絵本の読み聞かせを主体としたクリスマスらしい催しをした。

【委員】
先ほどからポストコロナのお話が出ているが、イベントで参加者を集める事が必要かどうかといったことを含めて疑問に思う。むしろたくさん来てくれなくてもいいという時代になったのではないか。本当に必要な方にサービスがきちんと提供できればいいのではないかと思う。このイベントが悪いと言っている訳ではなく、多くの参加者を集めればいいという発想は、もう少し検討すべきではないかと個人的に思う。

【会長】
なかなか図書館に来ない人、図書館を知らない人がすごく多く、ここにある数字は図書館を利用する人の数字である。まだまだ図書館のことを知らない人がいるので、むしろいろいろな団体とコラボして、その団体の人が一人でも二人でも図書館利用者になったらいいと思う。私はむしろもっとやっていただきたいと思っている。両方の意見があるということでご検討いただければと思う。

【会長】
職員研修について、指定管理者がいろいろな研修を開かれていることがわかるが、ライブラリスタッフ研修は、全部内容が異なるのか、共通の内容か。

【指定管理者】
基本的に異なる。弊社では、図書館員たるもの常に研鑽をという事で様々な研修プログラムが準備されており、内容は児童サービス、レファレンス、資料の選書、広報など様々な内容があり、スタッフが自分の今のスキルに合わせたものを複数の中から選ぶ形をとっている。基本的にはスタッフがそれぞれ選んだものなので、内容は異なる。

【会長】
それは1名しか受講できないのか。

【指定管理者】
現在オンライン受講をしており、パソコンを1台準備しているので、基本的に一人ずつ受けている。内容としてオンラインの授業が配信されるものを聞くという形なので、複数名でも受けられる。

【会長】
国立国会図書館の研修は、1台のパソコンに数人受けることもできるかと思う。県立図書館の実務研修など、1台のパソコンで数名受講する図書館もあるようなので、希望するスタッフはもう少し参加できるような可能性はあるのか。

【指定管理者】
複数で受けることも可能。県立図書館については、今回オンラインと現地と両方あったので、新しくなった県立図書館を見る機会ということで現地研修を優先した。

(2) 令和5年度事業計画について
<生涯学習課より説明> 

【委員】
ロゴマークの作成について、まだ決まっていないのならば、長崎市内の小中学生に公募して、市内の子どもたちが作ったものにして欲しい。

【指定管理者】
既に選定段階に入っており、今から公募というのは難しい。多くの世代の方に愛される、わかりやすいロゴマークを作成することで図書館の周知に努めたい。

【委員】
広報活動について、我々委員にも広報紙が届くが、図書館を利用していない層への広報が大事ではないかと考えている。市内の小中学校には配布しているのか。また、若い世代にはSNSによる広報が有効だと思うが、どのような取組みをしているか伺いたい。

【生涯学習課】
図書館だより等に関しては、長崎市内の市立学校には毎月紙媒体で2部ずつ配布している。

【指定管理者】
SNSについては、Twitter、インスタグラム、Facebookを行っている。広報紙で紹介している本は、発行する際に出版社にホームページやSNSへの掲載許可も取っており、Twitterではイベントや本の紹介を発信している。時々、紹介した本の作者からフォローしていただくこともある。インスタグラムでは、前庭の様子で季節を感じていただくなど、図書館に来たくなるような情報を掲載している。それぞれの媒体の特徴を生かして情報を発信している。

【委員】
広報紙の学校への送付について、確かに小学校に送られてきているが、ほかの学校はわからないが、職員で回覧して終わっていて、実際に保護者や子どもたちの目に触れることはない。学校にはたくさんの掲示物が送られてきており、大きくてカラフルな子どもが好みそうなものは階段の掲示スペースに貼ったりしている。また、可能かどうかわからないが、駅やバスターミナルに掲示できたら効果が大きいのではないか。

【会長】
学校図書館に掲示することはないのか。

【委員】
学校図書館の利用は子どもたちが中心で、保護者はほぼ来ないし、子どもたちは見ない。

【委員】
私も委員になって初めて図書館の広報紙を見たので、保護者として学校を通して見るということはなかったと思う。今は、ほぼ全保護者が安全安心メールに登録していて、学校からの連絡を受け取っている。それに広報紙のデータを載せてもらえれば多くの方に届けられると思うのだが、学校としてはできるものか。

【委員】
教育委員会からということであれば。

【会長】
資料購入計画について、令和3年度のものと比較すると、本館用資料費が約500万円減っていて、新たにはじめまして絵本事業用絵本購入費と電子図書館コンテンツ購入費が加わっている。このことについて、説明して欲しい。

【生涯学習課】
はじめまして絵本事業用絵本購入費と電子図書館コンテンツ購入費については、令和4年度までPFI事業の中で長崎市が費用を持っていたが、令和5年度からは指定管理者に委託することになり、資料購入計画に掲載されている。絵本購入費に関しては、実績を基に積算を行い委託料に反映させているので、図書館資料の購入に影響はないと考えている。また、電子図書館コンテンツについては、これまでの購入で基礎になるコンテンツは購入済みであると認識している。令和5年度は50~80タイトル程度の購入になる。

【指定管理者】
資料購入費については、指定管理料の中で運営することになり、金額が定められているので、その中で予算配分をしている。その金額がPFIの頃と比べて少なくなっているので、本館や公民館等図書室の資料費を十分に確保した上で配分したことから、電子図書館コンテンツ購入費はその金額になっている。

【会長】
国際資料とあるが、どのようなものなのか。

【指定管理者】

国際資料は、英語、
国語、韓国語で書かれた本を中心に選んでいる。

【委員】
長崎市のホームページの中での市立図書館の位置づけはどうなっているのか。

【生涯学習課】
市立図書館は、図書館単独でホームページを持っている。ホームページから資料の検索や貸出予約を行うので、市のホームページとは別にして運用している。但し、市のトップページ等にリンクを張って、様々な形で情報がつながるようにしている。最近の例だと、市のお知らせLINEで電子図書館の案内を送って、そこからすぐに電子図書館のページに飛べるようにリンクを張るなど、市民に図書館の情報を届けられるような工夫をしている。

【委員】
参考までに、我々高齢者が情報をどこから取ったか調べたら、圧倒的1位は広報ながさき。その次が市のホームページだ。それから、高齢者が一番入りやすいSNSはLINEのようだ。そういうことを踏まえて、高齢者に対する広報を考えてほしい。

【会長】
私も市や図書館のホームページはよく見ている。

【委員】
高齢者はホームページをよく見ている。それと、LINEは相当使っている。

【委員】
最近、学校に刃物を持った男が侵入して事件を起こしたということがあり、教育委員会からも防犯対策の徹底を通達されている。私の学校では玄関を閉めて、授業中外から入れないようにしている。図書館はサービス施設でそのようなことはできないが、不審者対策をどのようにしているのか。事業計画にそれが見えない。もっと緊急時の対応を計画に盛り込むべきではないか。

【生涯学習課】
資料では簡単な記載しかないが、警備員が2名常駐しており、館内を巡回したり、入口付近で立哨したりしている。不審者にもうまく声がけして対応しているし、巡回・立哨は一定の抑止効果があると考えている。学生の利用者にも信頼されており、よく情報交換をしている。ここに記載されていないが、警備員たちが図書館の安全を維持してくれていることを報告したい。

【指定管理者】
図書館は開かれた施設であり、公共の場所でもあるので、誰でも自由に出入りできるというのが長所であり、また、危険と隣り合わせの部分でもある。警備員の常駐と防犯カメラの設置が図書館には準備されているが、それだけでなく、我々スタッフが図書館は安心であるという空気をつくることも防犯につながると思うので、日頃からスタッフの意識づけなどを行っていきたい。 

<生涯学習課より令和5年度の収支予算を説明>

【委員】
以前、図書館が民間の事業者に委託されることで、ワーキングプアを生み出しているというニュースがあった。ここに人件費として給料の項目があるが、働いている人の給与が普通の給与水準のものになっているのか。

【指定管理者】
約50名のスタッフが勤務しているが、フルタイムで勤務しているスタッフもいれば、家庭と両立するために時短勤務のスタッフもいる。生活できる給与水準がいくらかというのは難しいところだが、PFIから運営をしているが、指定管理になったから給与が下がったということはない。また、キャリアに合わせて昇給制度もある。

【委員】
皆さんが働きやすければいいと思う。

【生涯学習課】
予算を作ったときに調べたことで補足すると、市立図書館の指定管理者はこの4月からベースアップがあるという情報があったことを参考までに紹介する。

【会長】
昨年のロシアのウクイナ侵攻以降、光熱費が私たちの生活の負担となっているが、図書館のような大きな施設だと、当初見込んだ予算と金額が大きく変わっているのではないか。

【生涯学習課】
図書館に限らず、物価高騰等による指定管理者の光熱水費の負担増については、現年度は見込みと現状を比較して一定の補填をするようになっている。補填のない施設もあるが、実際、コロナ禍で利用が少なかった施設があるので、見込みと現状で差がある施設などには全額ではないが、一部市が補填をする考えでいる。次年度についても明らかに差が大きくなるようなら、市全体で対策を考えるものではないかと認識している。図書館についても、短い期間ではあるが指定管理が始まっているので、一部補填をする対象なっている。

【会長】
協議事項については、これで終了とする。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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