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令和4年度第1回 長崎市外海の石積集落景観整備活用委員会

更新日:2023年2月2日 ページID:039735

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

文化観光部 世界遺産室

会議名

令和4年度第1回 長崎市外海の石積集落景観整備活用委員会

日時

令和4年6月29日(水曜日) 15時00分~

場所

旧出津救助院(西出津町2696-1)

議題

j家のネリベイ建物の整備について
出津教会堂敷地内便益施設の設置について

審議結果

1 j家のネリベイ建物整備について
 j家のネリベイ建物整備について、配布資料に基づき事務局より説明を行い、各委員から次のとおり意見があった。

【事務局】(説明)
(1)j家のネリベイ建物の位置図、概要
(2)j家のネリベイ建物の現状
  1.令和3年度の大雨による屋根の崩落状況
   令和3年の長期的な降雨及び老朽化によって屋根の4分の1程度が崩落している。
   崩落した屋根の荷重が石壁にかかっており、予断を許さない状況であるため、緊急の復旧を図   る必要がある。B9
  2.応急処置状況
   屋根を防水シートで覆い、応急処置をとっている。
(3)整備方針
 令和4年度事業として修理を実施する予定としている。
 整備方針としては、屋根全体において既存の瓦をはぎ取り、屋根の野地板、下地、下葺き材、軒桁のうち、老朽化が著しく激しいものについては一旦撤去する。損壊している垂木などを原状回復した後に、既存の壊れていない瓦を活用しながら屋根の葺き替えを行うこととする。
 また、屋根の崩落に伴って一部崩落した石積について、長崎市外海の石積集落景観整備活用計画に則って、ネリベイ復旧の手引きを参考としながら積み直しを行う。
 整備については所有者と調整しながら進めていく。
【C委員】
 この建物については自身も過去に調査をしたことがある。現状の形に合わせて修復するということで方向はよいと思うが、ネリベイの下部と上部が傾斜している部分があるため、現状のネリベイの上に屋根を乗せることになると、いずれネリベイ部分が傾く恐れがある。その点を考えて、修復計画を立てて取り組んだ方がよいのではないかと思われる。
 また、建物内の構造を見たことがあるが、屋根の形態と柱の位置があっていない不思議な建物だと思った。構造的な部分とネリベイの傾きを併せて考えて、屋根を作り替えた方がよいと思う。
【F委員】
 目地材は赤土にすさ又は石灰又はモルタルを混ぜたものを基本とするとあるが、今後も同じような事例は石積修復の際に発生すると思われるため、配合比を現場の人に任せずに事務局で把握するようにしてほしい。
【B委員】
 以前、擁壁を直した際に、地元の業者さんが大変頑張ってきれいなネリベイに修復された事例を数年前に見せてもらったが、その壁もどんどん壊れていくため、施工業者を育成し、技術を高めていくことを意識してほしいと思う。修復技術のストックが貯まっていくといいと思う。
 また、瓦について、新しい瓦を入れたときに、素材の質が違ってくると数年後に違和感となると思う。現状として色を合わせればいいというわけではないと思う。
【事務局】
 新たな瓦を入れるよりも、地元で処分されずに残っている瓦があると思うので、形状が同じものをできる限り優先的に利用したい。それでもない場合は新たな瓦を使用する。

2 出津教会堂敷地内便益施設の設置について
 出津教会堂敷地内への便益施設(トイレ)の新設について、配布資料に基づき事務局より説明を行い、各委員から次のとおり意見があった。

【事務局】(説明)
(1)トイレの新設予定位置図、外海地区周辺のトイレの設置状況
(2)外海歴史民俗資料館付近からの眺望(整備イメージ)
(3)設置イメージ(配置図、平面図、立面図)
(4)便益施設のデザインの考え方(各委員・景観専門官からの意見、意見を踏まえたコンセプト)
 利用者が認識しやすく、利便性、安全性、バリアフリーを考慮したもので考えている。基準や配慮事項については、景観形成基準に則り、傾斜屋根を基本として勾配は3/10以上のもの、また、整備活用計画に則り、歴史的な他の構造物と混同する色やデザインを避け、外観のデザインは周辺環境との調和に配慮したものとする。加えて、入口部分はフラットな状態としてバリアフリーを意識したような造りで検討している。
【B委員】
 立面図や断面図を見た時に北側に明かりとりの窓があるが、人が坂を上るときに見降ろす角度によっては中も見えてしまうということがないか、明かり取りと目隠しの両立は難しいので、設計を検証した方がよい。
 また、トイレのサイズは最小限のものにしていると思うが、トイレが実際に建つと大きいという印象を受けると考えられる。外観を単色にしてしまうと大きさがより印象立ってしまう恐れがあることから、形態に合わせて適切に色を塗り分ける工夫、1つのまとまりとして大きく見えないような工夫を検討した方がよい。
【F委員】
 トイレの基数について、既存のトイレに比べ2分の1くらいになっているが、教会の信者が使用する時や、団体で出津教会にくる観光客が使用する時に、特に女性用は足りるのか、検討した方がよい。
 また、教会守について、現状として冬場には教会に入る玄関のところで観光客の方を待っている状態で、寒い思いをしているのではないかと思うので、寒さを防ぐ施設の設置について検討してほしい。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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