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令和3年度第3回 長崎市入札監視委員会

更新日:2022年6月23日 ページID:038824

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

理財部 契約検査課

会議名

令和3年度第3回 長崎市入札監視委員会

日時

令和3年11月9日(火曜日) 10時00分~

場所

議会第1会議室

議題

1 抽出事案について

審議結果

1 抽出事案について
⑴  西部下水処理場汚泥濃縮施設(土木)築造工事【制限付】
【委 員】茂里町(中部下水処理場)の施設の廃止のため増設することになったとのことだが、この1機のみで、廃止した茂里町で処理していた分を補うことが可能なのか。
【事務局】中部下水処理場にはA系列とB系列の2つがあり、A系列は平成21年度から西部下水処理場へ送るために西部下水処理場の水処理施設を1系列増やして7系列とし、汚泥濃縮槽についても3号汚泥濃縮槽を増やしている。
今回、B系列の廃止にあたって西部下水処理場に8系列と9系列を築造し、本案件の4号汚泥濃縮槽を増やすこととなった。
【委 員】1者のみが入札しており、1者が入札不参加1者が入札辞退となっているが、この予定価格の範囲内では難しいということか。
【事務局】工事の中身が、汚泥を貯める重要な施設であるため、施工実績を求めている。業者に不参加・辞退の理由を尋ねたところ、入札不参加の1者は、現場の条件を考慮し、施工性が悪いと判断したとのことだった。入札辞退したもう1者は、他の仕事により配置しなければならない技術者が配置できないことから入札辞退したということだった。
【委 員】重要な工事であれば、入札参加資格の条件が厳しくなることがあるのか。
【事務局】重要な工事に限ったことではないが、確実な施工のため、特殊な工事については、入札の際に参加者の条件として同種工事の実績があること等の条件を付すことがある。
【委 員】入札参加資格の条件を付す場合は、特別な線引きがされているのか。
【事務局】線引きがされているということではないが、案件ごとに条件を付すかどうか決めている。
【委 員】はっきりと線引きがあるわけではなく、工事の内容を見て総合的に判断しているという解釈でよいか。
【事務局】そのとおりである。

⑵  東部下水処理場沈砂池設備改築機械工事【制限付】
【委 員】設備の全てではなく、一部を取り換えると、逆にコストがかかるのか。
【事務局】今回の更新工事を行う機械は、経過年数が33年となっており、通常の15~20年の標準耐用年数の倍以上使っている。また、この場所は下水が流入してガスや硫化水素が発生するような、環境が劣悪な場所であるため、腐食がかなり進行している。部分的に換えることも考えられるが、33年前の機械だと、かなり陳腐化した機械もある。効率的に処理する機械が新しく出ているため、一体的に変えることが最善だと判断し、全体的な改修を行った。

⑶  西部下水処理場9系水処理設備電気工事【制限付】
【委 員】大きな案件に思えるが、入札辞退した経緯を教えてほしい。
【事務局】辞退した業者に聞き取りを行ったところ、施工性等を考慮して、本工事と同日の入札である機械工事の方を優先して入札を行ったということだった。
【委 員】もう1つの工事の方が業者に利益があるという判断だったということか。
【事務局】そう判断したのではないかと思う。
【委 員】JVを組むのは時間がかかると思うが、公告から入札まで1か月程度となっている。時間の問題についてはどのように考えているか。
【事務局】JVを組むのはそれほど時間がかかるものではない。公告から入札参加申請の締め切りまで1週間となっており、この期間で問題ないと考えている。

⑷ 滑石地区子育て支援センター内部改修電気工事【制限付】
【委 員】入札執行書を見ると、1回目と2回目の予定価格に差が出ているのはなぜか。
【事務局】工事の積算においては、工事期間の長さによって経費が変わる計算方式になっており、工期末を主体工事と管工事に合わせるため、本工事の工事期間が短くなったことから、予定価格に差が出ている。
【委 員】入札執行書に記載している内訳書の不備は、積算内訳書の内容不備により、開札後に入札無効となったという理解でよいか。
【事務局】落札候補者に積算内訳書の不備があったため、開札の際に無効とした。また、他の応札者は同日落札や最低制限価格未満により無効となっており、不調となった。

⑸ 長崎ブリックホール大ホール吊物バトン駆動部更新工事(3)【制限付】
【委 員】導入時に、ランニングコストを考慮した上で選んでいるのか。
【事務局】今回の工事は6か年の長期計画で改修するが、ブリックホールは竣工して20年以上経過しており、駆動部分はかなり経年劣化している。傷みの激しい駆動部分を交換して、全体の設備の延命化を図るような工事となっている。緻密な設備であることから、ノウハウや部品の提供がこの企業しかできないということ、また、動作の保証に関してもこの事業者しかできないということで随意契約としている。ランニングコストについては、このような大規模な施設を建設する際には、導入する機器について、基本設計の段階で必要な機能を満たすメーカーもしくは製品を複数選定し、操作性やイニシャルコスト、ランニングコストについても比較検討を行い、導入機種の候補を決めている。その後の建設工事において、一般競争入札によって決定した受注者が、設計仕様に合致したメーカー・製品を選定して承諾図を作成し、長崎市が設計仕様を満たしていることを確認して承諾することで機種を決定するという流れになる。そのため、ランニングコスト、メンテナンスコストは基本設計の段階で比較検討を行っている。
【委 員】予定価格と業者の見積額が近いが、予定価格はどのような積算を行って決定しているのか。
【事務局】積算については、専用の機器は全てメーカーからの見積りを徴取し、市場価格的に妥当性があるのかを調査している。また、汎用品のスイッチやモーターについては業者や商社から見積りを徴取している。
それらの機器等に加え、経費の計算をし、積み上げた合算額を予定価格としている。今回は機器の値段が大きなウエイトを占めているので、予定価格と近い金額で見積り額が出されたと考えている。

⑹旧出津地区公民館解体工事【制限付】
【委 員】1点目、解体工事の予定価格が、やや高額のような気がする。石綿含有仕上塗材除去が工事に含まれていることが影響しているか。2点目、「石綿が含まれる解体工事」と「石綿が含まれない解体工事」では、何割程度工事費に差が出るか。3点目、石綿を含む工事では、対応できる資格者・特別な訓練を受けた者などを配置する必要あるか。
【事務局】1点目は、外壁全面と庇の全面に石綿が確認されたため石綿含有仕上塗材の除去が必要なこと、また、柱の基礎下に杭があり引き抜き撤去が必要なことから、通常の解体と比較し割高になっている。
2点目は、具体的に本工事の石綿撤去の費用は全体の約24%、杭の引き抜き、処分費は全体の約36%で合計6割が、通常の解体に比べて付加的に必要となった費用となる。
今回、予定価格が約4,100万円だが、仮に石綿含有仕上塗材と杭がないと仮定すると予定価格は約1,800万円になる。石綿含有仕上塗材も、建物によって庇全体に入っている場合や、庇の頭のみに入っている場合など、建物の状況によって使用量が変わってくる。
建物内部に石綿が使われていた場合は、さらに割高になることもある。
3点目は、厚生労働省及び環境省が定めた処理についての規則があり、国が行う石綿作業主任者技能講習を修了した者の中から石綿作業主任者を選定する必要があると決められている。
また、石綿の撤去の手順についても、石綿の使用レベルによって解体方法が決められており、作業に入る2週間前に、撤去内容を市の環境部や労働基準監督署に届出を行って作業を開始している。
【委 員】石綿の有無や形状についての図面などの施工に係るデータの保管はどのようにしているのか。
【事務局】規則により、石綿作業を行った工事書類は40年保管するようになっている。
【委 員】非常に多くの事業者が応札しているが、この時期は工事の案件が少なく参加者が多いなど、多くの事業者が応札した要因は何か。また、解体後は新しい公民館を建設するなど、計画が決まっているのか。
【事務局】仕上塗材の撤去については、一般化している作業であるため、解体業の方にとっては、手間はかかるが特別な作業ではない。解体工事は比較的事業者の手が挙がりやすい工事であるため、参加者が多い状況である。
また、解体後の活用については、今のところはっきり決まっていないと所管課から聞いている。

⑺ 旧西工場工場棟内部改修ほか主体工事【制限付】
【委 員】入札参加申請者のうち、1者の辞退理由はなにか。
【事務局】工期が28か月と長期であり、専任の管理技術者を長期に配置することが困難と判断したため入札を辞退したと聞いている。

(8)「もみじ谷葬斎場火葬炉改修工事」【随契】
【委 員】1者からしか入札参加資格申請があっていないが、内容的に人気がない工事なのか。
【委 員】火葬炉改修工事、という工事の性質上、入札参加業者が1者だったのだろうか。技術面のみならず心理的な負担感などがあるのか。
【事務局】火葬炉の改修は、特殊であり、かつ、発注工種がタイル・レンガ・ブロックであるため、入札参加の有資格者がそもそも少ない。
また、火葬炉を使用しながらの工事になり、火葬があった場合は、工事の中断をしなければいけないため、スムーズに工事を行えないこともあり、参加者が少ないと考えている。
炉を専門に行っている業者のうち1者はこの公告に気付いておらず、入札に参加できなかったと聞いている。
【委 員】工事は昼の営業時間内に行うのか。
【事務局】火葬場の運営状況を見ながら行う。

(9)道路照明灯整備工事(R3-6)【制限付】
【委 員】道路照明灯取替工事は、利益率が高い工事であるという認識がある。入札執行書を見ても、19者が予定価格の93%以内で応札している。工事の内容によって利益率が異なっていると思うが、このような工事を目の当たりにすると、予定価格が高いと感じる。また、現在最低制限価格率が91%に全ての工事が固定されているが、工事内容によっては、91%を下げてもいいのではないかと思う。長期的な検討が必要かと思うが、意見としてお伝えしたい。
【事務局】最低制限価格率の説明をさせていただくと、91%から93%までの間で開札の際にランダムに決定している。また、予定価格は適正に積算し、その100%の予定価格が適正な価格である。その予定価格に対し、ダンピングの防止や品質の確保のため最低制限価格率を設定している。個別の工事ごとに判断して最低制限価格率を変えることは難しい。また、予定価格が割高になっているという点について、本工事は、道路上での作業となり、国の基準により道路維持工事の諸経費を積算しているが、道路上で危ないため安全管理をしなければならず、建物の中のみで行う電気工事と比べ諸経費が割高になっている。

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総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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