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令和3年度第1回 長崎市入札監視委員会

更新日:2022年6月23日 ページID:038822

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

理財部 契約検査課

会議名

令和3年度第1回 長崎市入札監視委員会

日時

令和3年5月18日(火曜日) 10時00分~

場所

議会第3会議室

議題

1 工事の施工時期の平準化の取り組みについて
2 抽出事案について
3 抽出事案以外の質問について
4 指名停止措置の運用状況について

審議結果

1 工事の施工時期の平準化の取り組みについて
※検査指導室から資料に基づき工事の施工時期の平準化について取り組み状況を説明
【委 員】年度末にかけて、至る所で工事をしているとの声がある。平準化について、引き続き実施してもらいたい。
【委 員】平準化では、計画的に年度の工事をコントロールされていると聞いた。令和3年度は、件数がかなり突出しているが、どこを改善してこのような成果が出たのか。
【事務局】令和3年度は64本なので目標値からすると4本しか増えていない。令和4年度は更に40本増と高い目標を掲げている。
工事平準化チームを今から立ち上げ、各事業課に何本とノルマを与えて100本を達成することを考えている。
【事務局】補足として、「長崎市予算編成方針」にも平準化について記載し、事業担当者に考え方を浸透させて、平準化を進めている。具体的には、2ヶ年にまたがる債務負担行為や、繰越を活用し、早めに設計発注を行う。
4月の人事異動もあるが、その前の2月・3月の時点で設計書を作り、すぐ発注できるような準備をしておくことで、4月に組織が変わってもすぐチェックして、早期発注できる取り組みを全庁的に浸透させている。
【事務局】予算の組み方を考えなければいけないため、事業部局だけではなく、財政部局などの、事務方も含め市役所全体で行っている。
長崎市の建設事業従事者の高齢化により、平準化をやらなければ入札の不調が出て、工事が止まるということも出てくる。
今後も継続していくことが大事だと思っている。
【委 員】4月から6月以降について、今後どうなるのか。今年に関してわかっている部分があれば予定しているもので教えて頂きたい。グラフだけ見ると7・8・9月が減っているというような印象を受ける。
【事務局】工事の稼働件数というのは、1件の工事が4月から9月までの契約だったとすると、4月に1本稼働、5月も稼働と9月までずっと1本ずつ稼働するということ。グラフは5月12日契約まで反映しているため、7・8・9月が下がっている状況。月が経てば7月以降の数値も上がってくる。
【委 員】令和2年度と比較して令和3年度は、どういう件数の推移になりそうか。
【事務局】数十件増えていくと思う。9月まで上がっていき、9月が400本程度で恐らくピークとなり、9月以降は青線(令和3年度稼働件数)が赤線(令和2年度稼働件数)より下がってくると予想される。

2 抽出事案について
⑴ 尾上町配水管布設工事(2)【制限付】
【委 員】入札辞退や入札不参加が多い。
「辞退」は辞退届を出すというような認識をしているが、「不参加」というのは、どういう解釈をしたらよいのか。
【事務局】入札辞退は、電子入札上の辞退手続きを行う(ボタンを押す)。入札不参加は、そういった手続きをせず、当日札を入れなかった場合である。
【委 員】無断で不参加だとペナルティがあるのか。ペナルティを課す都市もあるようだが。
【事務局】長崎市では、入札不参加の場合のペナルティはない。指名停止等のペナルティを科すことについては、その影響を含めて、他都市の状況を調べたい。
【委 員】入札不参加の業者にヒアリングしていないのか。
【事務局】今回の不参加や辞退に関して、業者の方にヒアリングを行ったところ、工事場所が、区画整理事業・新幹線関連工事・下水道工事など関連する工事が多く工程調整が煩雑で、更に夜間工事ということもあり、辞退・不参加になったということであった。

⑵ 蚊焼町No.1マンホールポンプ修繕工事【随契】
【委 員】随意契約で予定価格より非常に安い見積金額となっているが、どの部分が予定してた価格より安くなったと判断しているか。
【事務局】予定価格は、製造メーカーからの見積を基に積算基準に基づいて設定している。業者から提出される請負代金内訳書と本市の積算を比較したところ、諸経費について業者の方が安かったため、業者の企業努力ではないかと考えている。
【委 員】随意契約だが、この契約に関しては最低制限価格率の91%は適用されないのか。
【事務局】随意契約では最低制限価格は設定しない。
【委 員】工事の内容について、ポンプが壊れると住民に大変な支障が出るようだが、2系統とも壊れた場合は住民の生活に支障をきたすので、もっと別の手段で緊急的な措置ができないのか。
【事務局】基本的にマンホールポンプは2台あり、1台ずつ予備機として備えているため、1台が壊れても、もう1台がある。
万が一、2台とも壊れた場合はバキューム車の手配等に頼らざるを得ない。
災害等の停電で2台とも動かない場合に備えて、発電機を用意している。また、先ほどのバキューム車で、国道499号線から蚊焼地区まで送るというような対策をとっている。
【委 員】主軸の破損ということだが、経年劣化によるものだったのか。
【事務局】メーカーに送り、原因調査を行ったが、分解して折れた部分の軸とケーシングの隙間に異物が噛んだ痕があり、異物が噛むことが原因で、その部分に力がかかり、それが何回も繰り返されて疲労破壊に至ったという見解だった。
【委 員】こういった設備は、定期検査をしないのか。
【事務局】業者に委託し、年に6回の定期点検及び年に2回の引き上げ点検を行っている。引き上げ点検は外観点検であるため、今回の破損要因の発見については厳しいと考えている。
【委 員】外部委託ではなく、随意契約している特殊な設備のメーカーに委託するのが筋だと思うが、外部委託する理由はあるのか。
【事務局】外部委託は、この部品に限らず全部のマンホールポンプの早期の異常を発見するという目的でやっている。工事に関しては、専門的な事業者でないと出来ないという技術的な面があるため、メーカーと直接契約を行っている。
【委 員】市外大手メーカーが設計・製作したポンプが特殊機械とあるが、市内メーカーが管理できる場合と比べて、当初の導入に課題はなかったか。
【事務局】当初採用した経過は、蚊焼地区から国道499号線までの落差がかなりあるということと、蚊焼地区の最終のマンホールポンプのため、ここに集まった全量を上へあげるということで量が多いことから、電気の容量が55kwのポンプでなければ、それを満たせない。しかし、当初の導入費用的には若干高くなるが、改造を加えた特殊品のポンプであれば37kwで対応できる。50kwを超えたポンプ設備を着けると高圧電気設備という位置付けになり、建屋や専用の電気設備が別途必要になることから、特殊品のポンプを導入して、37kwに抑えている。当初の導入は適正であったと考えている。

⑶ 北公民館ほか13か所拠点避難所窓ガラス地震等対策工事【制限付】
【委 員】ある特定の1者だけが入札に積極的である。他の有資格業者は参加意欲があるのか。
【事務局】業者にヒアリングを行ったが、9月が台風の被害が多く、台風の復旧に手をとられた状況で、この工事の入札に手をあげられなかったということであり、結果的に1者の参加となった。
【委 員】この工事は昨年の9月に3件に分かれて入札が行われているが、そのうち1件が今回の入札参加業者が落札し、他2件は不落になっており、今回はその2件分が合体した工事になっている。結果的に9月に発注した3件の工事の全て同じ業者が受注していることになるが、元々、9月に2件不落になった案件が今回1つの工事になったのはなぜか。
【事務局】台風の影響の状況を見極めながら、どのタイミングで発注したら良いかというところと、(当該工種の)業者が少ないということもあるので、各業者にヒアリングを行い、1つにまとめた。工事の内容は、難しくはないが、施設の数が多く、場所も散在していることから、調整等の手間が掛かるということもあるようだ。今後も発注の仕方等を業者にヒアリングを行いながら調整を行う必要があると思っている。
【委 員】業者数が少ないと長崎市内の事業にも凄く影響をきたす。また、後継者不足があるので、産業をしっかり残していかないといけないと感じた。
【委 員】今回の受注業者は、下請けに発注するのか。
【事務局】ガラス工事の専門工種で発注しているため、受注業者が1施設ずつ順々にやっている。

⑷ 小ケ倉アパート6号棟外壁改修工事【制限付】
【委 員】入札率91.28%から99.95%に22社がひしめく高い競争率になっているが、どのような魅力がある工事なのか。高い競争率になった理由があったら教えてほしい。
【事務局】工事内容は、一般的に行っている内容である。今回の工事は入札時期が3月ということで、その年の工事が2月いっぱいぐらいに終わるため、例年3月から4月にかけては、他の工事が少ない状況で、現場代理人や職人さんを確保しやすいというところもあって高い競争率になったのではないかと思う。
【事務局】この時期に発注すると、こういう案件が多い一方で、発注が一番集中する夏過ぎには入札参加者が少ない。工種ごとの発注平準化までは難しいが、年間を通じて競争率を一定にしていきたい。

⑸野母崎総合運動公園公園灯設置工事【制限付】
【委 員】本来あるべき高い競争率の入札だと思うが、発注時期が3月だからなのか。
【事務局】先程の建築課の案件と同じように、今回の工事は契約するのは3月だが、器具の納期があるため、実際の現場施工は比較的工事の閑散期である年度初めの時期になる。この時期は、作業人員に余裕があるので入札参加者が多くなったと考えられる。また、工事そのものも、照明器具の取り付けであり、難易度の高い工事ではなく、業者も入札に参加しやすかったのではないかと考えられる。
【委 員】近くに温泉施設があるが、野母崎総合運動公園と同時オープンするよう進めているのか。
【事務局】温泉施設は、5月の連休明けからオープンしている。野母崎総合運動公園は、10月29日にオープン予定である。
【委 員】広場の整備や、樹木を植える、土台を工事するとか、そういったところは出来ていて電灯をつけるだけというイメージなのか。
【事務局】他の工事は複数入っているが、なるべくスムーズにいくようにスケジュールを調整して工事を進めている。

⑹普通河川中川内川河川災害復旧工事【制限付】
【委 員】入札参加申請した11社のうち8社が入札不参加・辞退などで参加していないが、事情が分かるか。
【事務局】昨年の7月、9月に雨が沢山降り、災害が多発したので、業者に多くの工事をお願いしていることが関係していると思っている。
【委 員】不参加・辞退したところは、工事を既に請け負っており手がいっぱいだったということか。
【事務局】業者に確認はしてないが、小さな災害を含めると1000ヵ所程度発生しているため、先に述べたような事情があったと推察している。
【委 員】落札率100%というのは、不本意ながら落札しているのではないか。
【事務局】それぞれの業者が算定した価格で入札をしていると思う。今回は、最低制限価格率の関係から、100%で入れた業者が落札している。
【事務局】平準化により、この時期でも、ある程度受注できるようになったことに加え、場所が遠く、河川の工事という要素がある。水が入ってこないような措置が必要なため、雨が降れば工事がしづらく、河川関係の工事は敬遠する傾向にあると考える。そういったことが重なり、辞退・不参加が多かったのではと推測している。
【委 員】河川の災害復旧工事だと、昨年の7月、9月に被災したということであれば、もう少し早く発注できなかったのか。一度不落になったのか。
【事務局】一度、不落になっている。

⑺ 森林基幹道西彼杵半島線ほか1線道路災害復旧工事【制限付】
【委 員】どうして多くの事業者が辞退・不参加になったのか。
【事務局】業者に聞いたところ、入札時期が年度末近くということで技術者が確保できなかったというのが11社中5社あった。また、現場の状況や金額的な面を考慮し、辞退したと聞いている。
【委 員】今回は1月から3月までの工事で、全体的に辞退とか不参加が多かったという印象を受けている。季節的な事情があるということか。
【事務局】確実なことは言えないが、災害復旧工事の発注は、既定予算で対応できないところも含め、国からの災害復旧の補助金等を予算措置してから、工事契約を行っていくこともあり、年度末に災害復旧関係の工事が集中するということが可能性としてある。
【委 員】1社しか入札してないという理由に、7か所まとめて発注したということが関連してないのか。
【事務局】現場自体は離れているが、コースごとにやっていけば、それほど難しいものではないと考えている。業者に聞いた中では、年度末で技術者が他の工事が続いていて、例えば工期延期で技術者を充てようと思っていたが充てられなくなったこと等を理由として聞いているため、7ヵ所まとめてということで参加しにくいということは考えていない。

3 抽出事案以外の質問について
【委 員】複数の入札において、最低制限価格下限値未満の入札がみられたため、仕組みの理解を促してほしい。
【事務局】電子入札システムで入札する際に予定価格を超過したり、最低制限価格の下限値未満の額で入札しようとした際に、確認を促すような、例えば警告が出るといった電子入札システムの改修を行うこととしている。これにより、最低制限価格下限値未満での入札が少なくなると見込んでいる。また、今後も最低制限価格の仕組みについて業者の理解を深めるような取組みを進めていきたい。
【委 員】その状況については、また追って何らかの形で契約検査課の方からご説明頂けるのか。
【事務局】システムの改修を行っている最中のため、後日説明する。

4 指名停止措置の運用状況について
【委 員】逮捕された案件だと、指名停止の始期が逮捕を知った時からということになり、他県の事件だと、なかなか情報が伝わってこないので、知った時からの基準はどうなっているのか。
6番の案件は労災事故だと認定をされた日が指名停止の始期になるが、この場合だと、労災事故が起きて、略式罰金命令が出て確定後、国交省から監督処分を受け、建設業法違反となって、といった情報を収集するとなると指名停止の始期が遅くなりアンバランスだと思う。
【事務局】逮捕された事案の場合は、逮捕された後、起訴されたかどうかを確認している。
他市、他県の指名停止については、情報を注視するとともに、メールでお知らせして頂けるような公共団体等もある。
【委 員】疑わしきは被告人の利益にというように、逮捕をもって設定するのは抵抗があるが、不起訴だったら不起訴でいいので、行政機関として別途ヒアリングをして、回答を得たらそこを始期にしてもいいのかなと思う。客観的に、知った時からが分かる基準を作ってもいいと思う。
【事務局】確かに、タイムラグが発生してしまうこともあるので、どういったやり方がいいのか検討する。
【委 員】1番と4番の案件は賄賂の容疑で逮捕されたということだが、入札でどう便宜を図るのか想像がつかない。長崎市では、こういうことが起こらないよう、何か策を講じているのか。
【事務局】例えば、指名競争入札や、予定価格非公表の場合は、予定価格を知ろうと働きかけたり、指名に入ろうと働きかけたりということであろうかと思う。本市は予定価格を事前公表し、最低制限価格の設定もランダムにしており、一般競争入札で原則行っているので、そういったことは排除できていると思っている。
【事務局】現在の長崎市の入札制度は、過去の長崎市での入札妨害事件を踏まえ確立されているため、こういった事件は起こらないと考えている。
【委 員】5番の案件は工事の成績が良くないということで、指名停止になっているが、もし成績が良くない工事をした場合に、やり直しさせるとか何か措置を講じているのか。
【事務局】品質が悪い場合は、破壊・撤去させて再度工事をさせ、引き取れる品質にしてもらう。その過程で、指摘ややり直しを命令したことによって点数が下がったり、あるいは書類や安全管理の不備があったりして、トータルで点数が70点未満になる工事がある。最終的には、引き取れる品質になっている。

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