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令和3年度第1回 長崎市歯科口腔保健推進審議会

更新日:2022年6月15日 ページID:038789

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 健康づくり課

会議名

令和3年度第1回 長崎市歯科口腔保健推進審議会

日時

令和4年3月17日(木曜日)13時30分~

場所

長崎市中央消防署5階講堂

議題

(1) 会長・副会長選出
(2) 長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗及び延長について
(3) コロナ禍における今後の地域歯科保健事業の進め方
(4) その他

審議結果

―会議次第―                    
1.開会
2.長崎市市民健康部長挨拶
3.議題
(1)会長・副会長選出
(2)長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗及び延長について
(3)コロナ禍における今後の地域歯科保健事業の進め方
(4)その他
4.閉会

―審議内容―
議題(1)会長・副会長選出
会長は長崎市歯科医師会会長 貝通丸 剛 委員に決定。
副会長は長崎市医師会理事 橋本 清 委員に決定。

議題(2)長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗及び延長について

【事務局】
長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)及び、カテゴリーⅠ「歯・口腔の健康についての啓発に努めます。」について資料を基に説明。

【委員】
妊産婦歯科保健事業(歯っぴいベビー)について令和4年度から県と医療機器メーカーとの連携で事業を進めていくとのことだが、具体的に将来的にはどのような健診として進めていくのか、また長崎市の関わりについて、県が主体で実施するのか、市あるいは長崎市歯科医師会が共同で実施していくのか、仕組みを教えてほしい。

【事務局】
この事業は健診というよりも歯科健診の受診率をあげるためのきっかけとする事業で、主体は県になる。市としては場を提供しているかたちになる。現在、妊産婦歯科健診の受診率が22%くらいでとどまっているため、これを3割・4割ほどに上げていくために、このような医療機器メーカーとの連携等を利用しながら、歯科健診受診のきっかけにしていきたいと考えている。

【委員】
この事業について私どもは詳しい概要を把握できていないが、医科歯科連携の事業であり、歯科健診受診率の向上につながるのであれば、市民の方にとってもメリットがあるため、ぜひ進めていってほしい。

【会長】
口腔ケア指導事業「歯つらつ健康教室」について、現在のコロナ禍の状況で実施するうえで、問題点等あるか、長崎県歯科衛生士会長崎支部の委員に伺いたい。

【委員】
申込は例年通りあるが、急な中止の連絡で開催できないことがある。歯科衛生士会としてはフリーの歯科衛生士にお願いしているため、急な中止の連絡で、自身の仕事のスケジュールに入れることを躊躇している面もあるため、今後、人材不足になるのではないかと不安に思っている。
また、今までは歯磨きの仕方やお口の体操を行っていたが、新型コロナウイルス感染症感染対策のため、歌を歌ったり、口を大きく動かしたりすることが出来ず、マスクをしたままでの指導になっている。そのため、一人は透明のフェイスマスクをしてお口を動かす、もう一人がそれについての説明をするなど、歯科衛生士ごとに役割を分担するなど工夫して行うようにしている。

【会長】
コロナ禍では直接お口のケアや指導を行うことが状況的に難しいが、今後も工夫しながら実施していただくようお願いしたい。
また、資料中に口腔改善指導事業について掲載されているが、口腔機能低下について、高齢者の口腔機能低下と栄養・体調面についてお気づきのことがあれば、長崎県栄養士会長崎支部の委員に伺いたい。

【委員】
私の勤めている施設でも、歯科医師・歯科衛生士の方が来られるが、歯が欠損すると食事形態の変更や食事時間も長くなる等の影響があり、栄養状態も悪化していくということがある。そのため、歯科衛生士の方にも頻回に来ていただき専門的にお口の環境を整えていただくことをお願いしている。その都度状況確認も行い、嚥下状況も踏まえて食事の内容や姿勢についての指導を伺うようにしている。お口の環境を整えることは栄養状態にもかかわってくるため、今後も継続していきたい。

【会長】
このような事業があるということを歯科衛生士会の方にも伝えていただくなど、広く周知していければと思う。

【委員】
一つ目は、妊産婦歯科保健事業(歯っぴいベビー)について、歯科健診受診率向上のためにこの事業を実施しているとのことだが、受診率というのは、子どもの歯科への受診率なのか、それとも妊産婦なのか教えていただきたい。また、今まで母数でどれだけ受診率に変化があるのか、データとしてあるのか知りたい。
二つ目は、口腔改善指導事業について、利用者が年間5人未満と少ないが、事業として挙げているが実際は稼働していないと判断するのが正しいのではないかと考える。対象者をどう拾ってくるかに問題があるのではないか。歯科だけでなく医科とも絡んでいかないといけないのではないかと考えるが、何か改善策はあるのか。

【事務局】
妊産婦歯科保健事業(歯っぴいベビー)については、長崎市で行っている妊娠中と産後に各1回無料で歯科健診を受けることができるという、妊産婦歯科健診事業の受診率を上げたいと考えている。令和2年度の受診率は妊婦が21.4%、産婦が16.8%となっており、この受診率を向上させたい。周知はしているものの、産科受診はするが、歯科まで行く時間がない等の理由で受診率がとどまっているため、この事業で歯科健診受診のきっかけづくりになればと考え実施している。

【事務局】
口腔改善指導事業については、事業内容としては非常にいいもので、歯科衛生士に提供してもらっていると思っている。ケアマネージャーや地域包括支援センターにお願いして口腔機能にリスクのある方にケア会議などを通じて周知してもらっており、利用者が5人未満と少ないと思うが、過去の実績を見ていただくと、平成29年度が3人、平成30年度が2人、令和元年度が5人と、これから利用者を増やしていこうと思っていたところで、新型コロナウイルスの影響があっている。今後も利用者を増やすために努力をしていきたいが、現場の声を聞くと、自宅に来てもらい、口を開けて指導してもらうというのは、なかなかハードルが高いという声も実際にある。事業内容の組み立てについてももう少し上手く考えないといけないのではないかとも正直思っている。

【委員】
口腔改善指導事業については、この事業そのものが適切な事業かどうかも見直すこと、自宅まで指導に来られるのに抵抗があるという声があるのであれば、寝たきりの方は難しいが、例えば歯科医院への紹介システムを組み立てるなど別の方法を考えた方がいいのではないかと感じた。

【委員】
歯っぴいスマイルフェスティバルは市と共催で例年盛大に行っていたが、令和2年度より2年連続で新型コロナウイルス感染症の影響により中止となった。令和4年度は浜の町ベルナード観光通りでのパネル展示と電光掲示板を利用した動画配信を予定しており、あまり密にならないよう、通り掛けに見られるような啓発事業を実施しようと計画している。

【会長】
コロナ禍でも市民の皆様に情報提供できるように、今回工夫して開催を予定している。長崎市歯科医師会では歯宝ー(シッホー)という動画キャラクターを作成し、現在YouTubeにて配信しているが、その動画を浜の町ベルナード観光通りの電光掲示板で配信して市民の皆様に見ていただくというような思考を凝らしているのでよろしくお願いしたい。

【事務局】
カテゴリーⅡ「むし歯予防のためのフッ化物の利用を推進します。」について資料を基に説明。

【会長】
学校の現場でフッ化物洗口あるいは歯磨きを行う上で、教職員の方も色々迷われているようだが、専門的な立場から、どのように実施するのが良いか等、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)の委員にご意見を伺いたい。

【委員】
データを見てもフッ化物洗口の効果は出てきていると思うので、これらのデータを保護者の方々に示しながら継続していくこと。また歯磨剤については、フッ化物配合のものが90%以上と、入っていないものを探すのが難しいほど普及しているため、フッ化物洗口よりフッ化物配合歯磨剤を使用する方が抵抗が少ないのではないかと思う。フッ化物配合歯磨剤の効果的な使用方法の普及啓発も併せて進めていく必要があると考える。

【会長】
12歳児の1人平均むし歯数が劇的に減少しているのはフッ化物洗口の効果だと思うので、今後も継続して実施していただきたい。

【委員】
資料を拝見して、歯に関する事業内容で歯が大切というのがもちろん分かるが、メンテナンス等を実行するのが難しい。老人会などで、歯に関する催し物等あっているが、全部中途半端な気がする。自分もその内容について理解しきれていないし、ほかの人も理解しきれていないと思う。

【会長】
市民の皆様に理解していただけるよう周知をしていきたい。

【事務局】
カテゴリーⅢ「かかりつけ歯科医等で定期的に歯科健診・保健指導(口腔ケアを含む)を受ける人を増やします。」について資料を基に説明。

【委員】
歯育て健診で子供の健診を実施しているのは非常にいいことだと思う。その際に母子手帳に歯科の健診の記入欄があるのは皆さんご存じだと思うが、それを活用していただけているのか疑問に思っているためお答えいただきたい。1歳半や2歳など年齢ごとに歯科の記入欄があり、小児歯科学会も以前から周知はしているがなかなか広まっていないので、ぜひ活用していただきたい。

【会長】
私の歯科医院にもお子さんを連れて受診されるが、母子手帳も一緒に提出されるので、その際は記入をするようにしている。

【委員】
活用していただけているのであれば、今後も継続して活用をお願いしたい。

【会長】
健診の結果は市の方でデータを作成するなどして活用しているのか。

【事務局】
1歳6か月児歯科健診と3歳児歯科健診は法律で定められた健診になっているため、すべてのデータを専用のシステムへ入力している。またこれらの健診の際は母子手帳への記入も必ず行っている。ただ、2・3・4歳等ほかの年代になると、保護者の方が歯科医院に持って行っていただかないと記入ができないため、市としても健診の際等に周知していきたい。

【会長】
お子様の歯の健康の記録であるため、ぜひ活用していただきたい。
長崎市介護支援専門員連絡協議会の委員にお口いきいき健康支援(口腔ケア)事業について伺いたい。だいぶ周知が進み参加者も増えているが、高齢者の数から考えるともっと増えてもいいのではないかと考える。専門的な視点から、何かご意見いただけないか。

【委員】
ケアマネージャーがそれぞれの高齢者の方のアセスメントを行う際にお口の中をどのくらい確認できているかというのが重要だということはある。以前、歯科医師と協力してケアマネージャー500名以上に調査を行ったことがあったが、歯科に結び付けているという回答も多かった。例えば、認知症の方がお口の状況について話してくれない、口を開けてくれず、口腔内を診ることが難しい、症状があるのに訴えられないという状況があるため、観察力や洞察力を高めて利用者の方をみていきたいと思う。

【会長】
この事業は、訪問でも利用できるようになったため、さらなる周知をしていただけたらと思う。

【委員】
この事業は在宅も対象になったとのことだが、在宅での参加者数は把握しているのか。

【事務局】
令和3年度の在宅での参加者は3名である。

【委員】
特定健診会場で歯科健診を実施しているということを今まで知らなかったのだが、どのように周知しているのか。

【事務局】
広報ながさきのけんしん特集号にて周知している。

【会長】
さらなる周知方法についても検討していただきたい。

【事務局】
カテゴリーⅣ「定期的に歯科健診、歯科医療を受けることが困難なかたの歯・口腔の健康を支援します。」について資料を基に説明。

【会長】
長崎市歯科保健医療サービス提供困難者への歯科保健医療推進事業について、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響により研修会は中止になったが、令和3年度は、5回開催している。今回はハイブリット方式での開催で、ウェブでの参加も可能としている。
訪問口腔保健指導について参加者が少ないが、長崎県歯科衛生士会長崎支部の委員は何かご意見ないか。

【委員】
在宅の寝たきりの方に対する事業としては、口腔改善指導事業での依頼や介護保険の訪問型サービスC(短期集中予防サービス)のほうで依頼を受けることが多いので、この事業に関しては私もあまり把握できていない。

【会長】
確かに、事業内容としてかぶっているところがある。ほかの事業で対応していることでよろしいか。

【委員】
会議に出席すると、ケアマネージャーは訪問型サービスC(短期集中予防サービス)のほうに進めるので、それで今年度は歯科衛生士会から4名指導にいっている。

【事務局】
カテゴリーⅤ「歯・口腔の健康を推進するために必要な社会環境を整備します。」について資料を基に説明。

【委員】
Personal Health Recordについて、今年の6月からと直近の話となっているが、歯科医師会の会員の中でも周知が進んでいない状況である。我々の責任でもあるのだが、具体的には、共通のフォーマットを作成してそれに入力していくかたちがゴールになるのか。また、行政の方からも周知はしていただけるのか。

【事務局】
3月下旬に郵送にて各歯科医院へ周知を行う予定である。全国一律のデータになるため、項目漏れがあると専用システムに登録できない。市に届く歯周疾患検診票の中でも記入漏れが見られるため、そのあたりも含めて周知を行う予定である。

【会長】
大学の方では大規模災害時のネットワーク等はどのようなかたちになっているのか、ながさき地域医療連携部門連絡協議会の委員に伺いたい。

【委員】
基本的にはあじさいネットである。患者の同意があれば医療情報はすべてあじさいネットに登録され、会員の先生方で共有できるようになっている。また、あじさいネットが持っている医療情報と、例えば長崎市の地域包括ケアが持っているような情報とリンクさせて災害時に活用できるよう進めている。そこに歯科の情報が入ってくれば非常に有効ではないかと思うため、歯科だけで整備するのではなく、他とも連携できるようにすることが重要だと考える。

【会長】
歯科はこれから災害時のネットワークを立ち上げていくかたちになるのだが、薬剤師会ではすでに災害時のネットワークシステム等は作られているのか伺いたい。

【委員】
薬剤師会ではすでに災害支援委員会が立ち上がっており、熊本地震の時は調剤できる車を派遣したりする事例があったが、長崎市薬剤師会も今後の検討課題だと考えている。

【事務局】
長崎市歯科口腔保健推進計画の延長について資料を基に説明。

⇒委員からの意見は特になし。

議題(3)コロナ禍における今後の地域歯科保健事業の進め方

【事務局】
地域での健康づくりの活動について資料を基に説明。

【会長】
地域ごとに健康づくりの拠点を作っていくということで、コロナ禍では説明にあったようなやり方もよいのではないかと考える。先ほど市民公募委員からも意見があったように、このような健康づくりの情報が地域ごとであれば浸透していきやすいのではないかと考える。

議題(4)その他

【会長】
長崎市老人福祉施設協議会の委員から、お口の健康について何かご意見いただけないか。

【委員】
先ほどの地域における健康づくり活動にかかる説明はとてもいいと感じた。ただ、私どもはそのような活動に参加したくても、新型コロナウイルス感染症に罹って施設の利用者に移したらいけないと思い、なかなか参加できずにいて、今回もテレビ会議にて出席させていただいた。お口の健康についても、施設の職員が食後きれいに歯磨きをしているが、利用者によっては、入れ歯を外すと入れ歯がとられたと騒いで言い合いになったりすることもある。なかなか認知症の方の口腔内をきれいにすることは難しい。感染防止対策のため、外部から施設へ入ることを制限しているため、歯科治療等での往診には来てもらっているものの、歯科衛生士による口腔ケアは制限して時々治療に来られる歯科医師の先生方にご指導をいただきながら、施設職員のみで対応しているのが現状である。
また、施設管理者として思うのが、職員は年に1回健康診断を受けるようになっているが、歯科に関しては絶対に受けさせなければならないというのがない。子どもや高齢者を対象とした歯科保健事業は実施されているが、働き世代の歯科健診について国からもっと推奨していただけたら、歯科健診受診率も上がるのではないかと思っており、職員健康診断の中に歯科健診を取り入れている事業所がどのくらいあるのか知りたい。

【事務局】
ご指摘の件は、保険者が国の法に求められる特定健診に入れられないかというのが1点と、国民健康保険や協会けんぽといった保険者としての懐の太さでメニューとして歯科健診を取り入れているところはある。ただ先ほどのご指摘の件は万人に取り入れるべきではないかということだと思うが、こればかりは、国が義務化した特定健診の中に入れるというのは予算関係のハードルがあるのではないかと考える。今後健康づくりの中で歯科分野がどのような位置づけになっていくのかというのは、注目していき、今回の指摘に関しては私どもも頭に置いておき、今後も歯科保健事業の普及啓発に努めていきたい。

【会長】
昨年の政府の骨太の方針の中でも切れ目ない口腔管理ということで歯科健診の項目が挙げられているので、少しずつ変わってくるのではないかと思っている。
また、PTA連合会の委員から、何かお気づきの点やご意見はないか。

【委員】
昨年、PTA連合会のほうにフッ化物洗口を実施しないという歯科医師がいて、その方が学校医になっているという相談を受けた。そういった際の対応方法や、今後フッ化物洗口を認めておられない歯科医師の方がでてこられるのかどうか知りたい。

【事務局】
学校歯科医の方から保護者の方にフッ化物洗口にかかる説明をしていただくことになっている。様々な考え方を持っておられる先生がいらっしゃるが、市としてはフッ化物洗口を推進する立場にあるため、どの学校もフッ化物洗口を受けられる環境を整備する必要があると思っている。現在、市としては推進するということで取り組みを進めている。

【委員】
長崎市歯科医師会として、学校歯科医を市のほうに推薦させていただいている。以前はフッ化物洗口事業がなく、学校の最寄りの希望する歯科医を推薦するとしていたが、現在はフッ化物洗口事業推進のため、これに賛同できると確認を得た歯科医を推薦しているため、今後はこのようなことは起きないと考えている。しかし、以前から学校歯科医になっている歯科医師をどうするか、課題として進めていくよう努力する。

【会長】
フッ化物洗口がお口の健康の向上に資するということは、動かない事実であるため、長崎市歯科医師会としても、今後も変わらず推進していきたいと考えている。

-閉会-

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