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令和3年度第1回 長崎市経済活性化審議会

更新日:2022年6月15日 ページID:038777

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

商工部 産業雇用政策課

会議名

令和3年度第1回 長崎市経済活性化審議会

日時

令和3年7月9日(金曜日) 14時00分~15時30分

場所

オンライン形式での開催

課題

1 第五次長崎市経済成長戦略に係る基礎調査の進捗報告について
 ⑴ 基礎調査の概要
 ⑵ 基礎調査の進捗
2 骨子作成に向けた意見聴取

審議結果

〔開会〕

1 新任委員の紹介 

事務局から新任委員の紹介を行った。

2 事務局職員紹介、委託業者出席報告 

事務局職員、委託業者の紹介を行った。

3 議事 

※   長崎市経済活性化審議会規則第5条第2項の規定により、会議の開催には委員の半数以上の出席が必要であるが、委員15名中11名が出席しているため、審議会が成立していることを報告。

※ 今回の会議では、一般の方が傍聴することを報告

(1) 第五次長崎市経済成長戦略に係る基礎調査の進捗報告について 

ア 事務局からの説明

事務局から資料に基づき説明

イ 審議

00:35:15

【委員】

30年のロングスパンでどういう市になりたいのかという長期プランがあっての成長戦略の4か年だと思うが、連続性が見えない。若者の県外流失という課題の中に、自分の人生が長崎市と共に見えていないという部分があると思う。若者が安心して長崎市で暮らせるということについて、長崎市は人生設計をこういうふうに考えているというシナリオ、ストーリーが欲しい。資料があれば見せていただきたい。

【会長】

今の議論については、この先30年程度を視野に据えた、長崎市の構想があるのかという質問だと思うが、この部分は、長崎市が置かれている経済環境について皆で共通認識を持った上で、長崎市が今後どうすればよいか、どのような姿になるべきかということをこの場で議論していきたい。その中で、長崎市が行政としてどのような役割をこの4年間担っていくかということを議論する場がこの審議会である。30年後の長崎市について、どのような姿を描いているのかお答えいただきたい。

≪事務局≫

今回の経済成長戦略の策定にあたっては、目指す都市の将来像は、上位計画に役割を委ねることにしている。第五次総合計画基本構想の中に目指す都市の将来像を描いている。

≪事務局≫

第五次総合計画基本構想は、議会の議決まで得られているので、この会議の終了後に情報提供したい。

00:40:24

【会長】

長崎市が置かれている現状を議論いただければと思う。各々の現場で活躍の方々も参加いただいているので、統計上の数字と現場では異なるということも含めて、忌憚がない意見をいただきたい。

【委員】

第四次戦略の振り返りで、直近の状況と考察が非常にマイルドな表現になっているが、「船」はもう少し厳しい話になると思っている。直近5年間で客船の問題をはじめ、様々な問題があったが、もっと率直に言うと、香焼の造船所が大きく変わったことには触れられておらず、この表現では具体的に認識できない。また、石炭火力については、特に逆風が強まっており、最も厳しい部分であると思うが、直近の状況と考察の表現では具体的な厳しさを認識することが出来ない。

≪事務局≫

骨子の作成に向けて考察を深めていきたい。次回の審議会では、この部分の考察を深めた上での骨子を提出したい。

【委員】

世界情勢も含め、その中で長崎が置かれた立場があると思うので、客観的に振り返った方がよいと思う。

00:44:45

【会長】

指摘の内容について、事前の打ち合わせの段階で、漠然と製造業だけで見ても長崎が置かれている現状、本当に真の姿は見ることはできないのではないかという議論を行っている。個別企業に踏み込むことは避けたいと思っているため、例えば、時系列で見ていく中で、実際にどのような姿が描き出せるか、時系列と横断面の分析をクロスさせながら、的確な表現方法を市と調整しながら議論を進めている。

≪事務局≫

製造業の動きをみると、平成18年から平成30年にかけて、輸送用機械は45%減少、一方、はん用機械は30%増加となっている。このように製造業の構造転換が進んでいるという状況までは認識しているが、さらに検討を深めていきたい。

【委員】

長崎市の経済は、2022年頃にコロナ前の水準まで戻る予測との説明があり、変異株にも触れてはいるが、専門家によるとデルタ株への置き換わりやワクチンの効果の低下を懸念する意見がある。2022年頃の回復としたときに、現状として、そこまでコロナが収束していないという観点も今回の計画の中に必要だと考えている。

≪事務局≫

資料は5月31日公表の状況であり、ウイルスの状態やワクチン接種の進捗などの動きに伴い数字が変動すると思うので、次回にお示しするものには、修正がかかる部分があると考えている。

00:49:59

【会長】

今の委員の質問は、その前提自体でもう少し悲観的なシナリオが描けるのではないかという質問だったと思う。例えば、ワクチンが10、11月までに接種が7割方進めば、集団免疫ができるという議論があり、その前提に立てば、2022年頃の回復が見えてくる。しかし、強い変異株の出現、ブースター接種への対応、PCR検査等の体制構築等の政策如何でシナリオが崩れる可能性があるので、これを考慮に入れたシナリオも描いておくべきという指摘だと思う。

≪事務局≫

資料で示した1、2、3のシナリオは、委員から意見があった予測のシナリオとは違う状況になっている。感染が拡大し、低迷が長期化するシナリオは描いているが、コロナの状況が変化してからのシナリオは描いていないため、今後改めて協議をしながら示したい。

【会長】

次回、先ほどの委員の質問に対しても何らかのかたちで示したい。

【委員】

世の中がコロナという予期せぬパンデミックに遭遇し、現在、閉店する商店もある。長期的な戦略を審議するのが経済活性化審議会かもしれないが、長崎が大きな企業よりも中小の企業が多いことを考えると、経済が回復するまでの経済政策は考えなくてよいのか。

00:55:01

≪事務局≫

現在、必要な事業持続の支援については、予算の議決を頂き実施をしているところである。また、回復期に向けての施策については、昨年度の11月定例会において予算を計上し、回復期に向けた設備投資、地域の賑わいを取り戻す取り組みに対する補助等非常に好評のうちに実施をしている。今年度も継続していきながら、第4波の影響を受けている事業主の方と、今後の回復期に向けた投資に入っている事業主の方々、その双方に支援を実施していきたいと考えている。

【会長】

1年あるいはここ数か月といった経済のテコ入れ策を議論するというよりも、むしろ長崎市が今、置かれている現状というものを前提にして、今後長崎市が進むべき方向性を議論する場なので、今の政策について議論することを否定するものではないが、そこに議論を集中するのではなく、4年間という大きな流れの中で、長崎市がどのような方向を目指したらいいかということを議論したいと考えている。

【委員】

私は、市が実施する政策は理解しているし、市民の方々も助かっているが、それなのになぜ閉店する店が多いかということも考えていかないといけないと思う。もちろん、将来のことを議論する審議会なのかもしれないが、先ほどの委員の意見にもあったように、より大きなことで言えば、造船業がこれからの基幹産業になるのか、どのように変わるのかと。CO2などでいうと今後大変になっていくことが見えている。そこで、長崎市は今後どの方向の産業を目指すのか。現在のように、例えば、造船頼り、観光頼りだと、何かあった時に全部駄目になってしまうので、どのようなことをするのか先の見通しをしていかないと理想論になってしまうと思う。

【会長】

今の委員の意見と、審議会がやろうとしていることに大きな違いはないと考えている。

【副会長】

同じような問題意識に基づき、今回の議論の位置付けについて、一つは、長崎市が置かれている現状認識を共有するということ、二つ目は、今後どうするべきかという議論だと思うが、基礎調査の進捗状況について報告を受け意見交換を行い、今回の議論に基づいて、次回、より具体化していくという認識でいるが、それで間違いないか。そうだとすると、議論が盛り上がらない原因は、前者の現状認識に関して、資料から伝わってくる雰囲気と各委員が持つ肌感覚の厳しさとの間に大きな乖離があることを表情とこれまでの意見から感じる。次回の審議会に向け、資料を修正する必要があると思う。資料から読み取れる現状認識よりも、非常に厳しい認識を持っていることではないかと思う。

また、今後どうすべきかということに関しても、議論が盛り上がらないのは、現状分析の内容がこれをベースにいったい何を議論したらよいのかわからない中身だからだと思う。30年後を見据えてこうしたいが、その途中段階の4年間でこういうことを行いたいというような具体的なものがあれば、盛り上がると思うが、現時点ではこれ以上の議論が難しいと感じる。

【会長】

今の副会長の意見と委員の意見に違いはないと思うがいかがか。

【委員】

報告と委員の現状認識が違っていると思う。まずそれを乗り越えないと次に行けない。そして、次に行くために長崎市が進む道筋というものが、今回の説明では見えてこないため、下田副会長が言われたように議論のしようがないと思う。より具体的に言っていただきたい。

【会長】

次回には、現在置かれている現状認識をよりクリアカットに描いてもらい、それを踏まえた上で、実際に今後長崎市がどうすべきか、どのようなコミットメントを行っていくかという話まで持っていければと考えている。

(2) 骨子作成に向けた意見聴取 

ア 事務局からの説明

事務局から資料に基づき説明

イ 審議

【委員】

先ほど申し上げたことに関連するが、今後のことを考えると長崎の経済においては個別大手企業の影響力が非常に大きい。個別企業に触れるのは難しいと思うが、個別企業の今後の方向性に左右される部分が非常に大きいと思う。現在、個別企業がどのような戦略を持っているか。新しく長崎市に入ってくる大手企業もあり、長崎県に籍を置く最大製造業だと思うが、この企業がどのように物事考えていくかにより、大きく変わると思う。結果はそこ次第だという部分もある。そこの方向性というのをどう見極めるかということが、欠かせない要素になると思う。

≪事務局≫

委員のご指摘の個別の企業については、ヒアリングを実施する予定としている。その経過を踏まえて、事業の見通し、地域経済に及ぼす影響なども可能な限り盛り込んでいきたい。

【委員】

それは、今後、長崎市に出てくる大手企業も含めて、という理解でよいか。

≪事務局≫

ご認識の通りである。

【委員】

資料の中に企業誘致の記載があるが、長崎市は商工部の努力もあり、IT分野の企業誘致が多いと思う。単に企業が来ればよいという問題ではなく、今後、長崎がどのような企業に目を向けて、誘致して、それをいかに長崎の産業へつなげていくかを検討すべきである。

また、コロナ禍で、産官学連携が叫ばれており、これまでは大学との連携が少なかったが、BSL-4施設もあり、熱研も日本で名をはせているので、大学との連携も長崎市として考える必要がある。今後も、ウイルスは様々に形を変えて、必ず出てくるので、一つの産業になり得ると思っている。

観光についても歴史の中でどのようなものを残していくのかということも考えていく必要がある。しっかりとした見通しを立ててもらったうえで、それに対して、おかしいよとか、もっとやっていこうよというような意見を言わせてもらわないといけない。「観光」、「企業誘致」とだけ言われても、深い議論にはならない。次回は、しっかりした道筋の資料を出していただきたい。

【会長】

議論を具体的に掘り下げていくためには、委員が言われたように、具体的なものを示していく必要があり、より現場感覚に沿った問題意識に沿い、実際にどのような方向性を目指していくかの議論をしていく必要があると思う。例えば、単純に企業支援やスタートアップ等様々なものがあるが、単にお題目だけ唱えても、従来の企業誘致と同じで、なかなかうまくいかない。もう少し具体的なところに踏み込めるようなかたちで、次回はしっかりとした提案・骨子を提示したい。委員や副会長が言われたことについて、次回の審議会ではしっかりと対応したものを骨子案としてつくっていかないと、議論ができないと認識している。次回に向けて、それらを踏まえたかたちの骨子案を作成していきたい。第四次の振り返りについても、単純にその理念がなかったとか、そのようなレベルの話ではなく、4本柱を立てて進める中で、実は、こういうふうな地殻変動が起きていたので、第五次に向けては、こうしなくてはいけないというものが描けるものを提示し、もう少し掘り下げた議論ができればと考えている。

【委員】

第四次までの振り返りに関係すると思うが、商店街の立場を含めてこれまでの状況を見ると、全てのことがコロナで吹き飛んでしまった。コロナ禍というものを、もう少し具体的に冷静に捉える基準をつくらないと、結果的にコロナで駄目だったということで終わりになってしまう。それだけで終わらせないためにも、幾つかのコロナの想定が必要で、例えば、ワクチン接種の進行状況、感染率の状況、感染拡大の地域差、変異株の状況など様々な情報が飛び交う中で、長崎市として、今後、コロナがどういう状況になったら、こういった政策に関してはどのような観点で、それぞれのポイントに臨むというようなことを、もう少し具体的に落とす必要がある。つまり、コロナをどう据えるか検討しないと、よい計画を立てても、結果的にはコロナで全部駄目でしたといった話が繰り返されるだけで、お先真っ暗という感じを持つ。商店街の立場で言うと、いつまで我慢すればどうなるのかという感覚と、我慢しても駄目だったら今のうちにというような、ネガティブな発想に落ち込んでいるというのが現状である。例えば、来年はこれだけ回復する、その回復の手前に、コロナがこうなるからこう見通しが立つというようなことを、もう少し表裏で合わさっていかないと説得力がないと感じる。コロナの影響を、どのようなかたちで今回の第五次戦略のベースの中に据えるのかという部分はもう少し議論して検討すべき。

【会長】

資料の12ページの中には、コロナに関する想定がなされていない、要するにワクチン普及という1本のみの想定しか置かれていないため、委員が言われたような、コロナに関して、こういう想定が置かれた時には、こういうシナリオが描けるということを、よりきめ細かなかたちで描いたものを次回の審議会で示したい。

(3) その他 

特になし

〔閉会〕

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