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令和2年度第1回 長崎市移動円滑化推進協議会

更新日:2021年12月28日 ページID:037204

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

土木部 土木企画課

会議名

令和2年度第1回 長崎市移動円滑化推進協議会

日時

令和3年3月30日(火曜日)15時00分~

場所

長崎市役所地下1階 議会第1・第2会議室(長崎市桜町2-22)

議題

⑴ バリアフリーマスタープランとバリアフリー基本構想について【資料1】
⑵ 現バリアフリー基本構想(平成26年2月策定)の評価【資料2】
⑶ バリアフリーマスタープランについて【資料3】
ア 基本理念・基本方針
イ 移動等円滑化促進地区
ウ 生活関連施設・生活関連経路
⑷ バリアフリー基本構想について【資料4】
ア 重点整備地区
イ 実施すべき特定事業

審議結果

(事務局)
定刻となりましたので、ただいまから、「令和2年度第1回長崎市移動等円滑化推進協議会」を開催いたします。
私は事務局を務めさせていただいております、土木企画課の坂本でございます。よろしくお願いいたします。
委員の皆様におかれましては、大変、ご多忙の中ご出席を賜り、誠にありがとうございます。
まず始めに、土木部長の松浦より皆様にご挨拶を申しあげます。
松浦部長よろしくお願いします。

(土木部長)
長崎市土木部長の松浦と申します。
本日、「令和2年度第1回長崎市移動等円滑化推進協議会」の開催にあたり、委員の皆様におかれましては、年度末のご多忙の中、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。
長崎市におきましては、令和元年度から「長崎市バリアフリー基本構想」の見直しに着手し、高齢者・障害者団体との「まち歩き点検とワークショップ」や「ヒアリング」、関係機関との協議などを行いながら策定作業を進めているところでございます。
また、この協議会につきましては、令和元年度に2回開催させていただいておりますが、策定作業に時間を要してしまい、令和2年度は今回のみの開催となりました。開催が遅れましたことをお詫び申し上げます。
本日は、バリアフリーマスタープランや基本構想で定める基本方針や地区の設定、生活関連施設・生活関連経路の設定などについて、ご説明させて頂きたいと考えております。
委員の皆様から忌憚のないご意見をいただければと存じます。本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。

(事務局)
続きまして、事務局の紹介をさせていただきます。
土木企画課長の谷口です。
土木企画課企画係長の玉川です。
同じく、土木企画課の池田です。

次に、配布資料のご確認をさせていただきます。
1.式次第
2.出席者名簿
3.座席表
4.協議会規則
5.A3横の資料1
6.A3横の資料2
7.A3横の資料3
8.A3横の資料4
9.A4縦で右上に「参考資料1」と記載しております「長崎市バリアフリー基本構想」
10.A4縦で右上に「参考資料2」と記載しております「長崎市バリアフリー特定事業計画」
となっております。お手元に資料が無い方がいらっしゃいましたら、お知らせください。
それでは、早速、議事に入らせていただきます。
これからの議事の進行を、松田会長にお願いいたします。

(会長)
こんにちは。松田でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
まず、本日の会議の成立について事務局より報告をお願いします。

(事務局)
本日、出席いただきました委員の皆様方は18名中11名であり、委員の半数以上が出席となっておりますので、協議会規則第6条により、会議が成立していることをご報告いたします。

(会長)
次に、関係人の出席について、事務局より説明をお願いします。

(事務局)
本協議会の委員の皆様におかれましては、長崎市の非常勤職員として選任させていただいておりますので、基本的に代理出席は認められないこととなっています。
本日、協議会委員である長崎県道路維持課の馬場課長が出席できないとのことでしたが、本計画は長崎県の事業にも大きく関連しますので、今回は協議会規則第7条に基づき、「関係人」という立場で長崎県道路維持課の朝末総括課長補佐にご出席いただくこととしてよろしいでしょうか。
(異議なし)
よろしくお願い致します。

(会長)
議事に入ります前に、本日の会議録の署名人を指名させていただきます。
村木委員と、向委員にお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(両委員とも了解)
よろしくお願い致します。

それでは、議事に入りたいと思います。
本日の議題は、会議次第に記載のとおりでございます。
説明の内容が多岐に渡るため、項目ごとに質疑を挟みながら進めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(異議なし)
それではまず、「⑴ バリアフリーマスタープランとバリアフリー基本構想」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)
土木企画課の 谷口 でございます。
それでは、「資料1」をご覧ください。
前回の協議会の開催から約1年が経過し、また、今回初めてご出席される方もおられますので、振り返りの意味も含めまして、長崎市において、今回、新たに策定しようとしている「バリアフリーマスタープラン」と今回改訂しようとする「バリアフリー基本構想」の概要等につきまして、改めてご説明させていただきます。
1ページ上段・左側の「バリアフリー化の推進」でございますが、これまで、長崎市では、平成26年2月に策定した「長崎市バリアフリー基本構想」に基づき、道路管理者や交通管理者などの関係機関と連携しながら、既存施設のバリアフリー化を推進してまいりました。
バリアフリー化の実現イメージですが、新設の施設につきましては、バリアフリー法に定める基準適合義務が課せられますので、必然的にバリアフリー化が進んでいくことになりますが、既存施設についても、バリアフリー化を推進していくために、「バリアフリー基本構想」の実施計画となる「特定事業計画」に基づき、バリアフリー化を進めていくことになります。
なお、平成30年のバリアフリー法の改正により、新たに「バリアフリーマスタープラン」制度が創設されましたので、今後は、「バリアフリーマスタープラン」と「バリアフリー基本構想」の2つの計画により、既存施設のバリアフリー化を推進していくことになります。
次に、上段・右側の「位置付け」でございますが、高齢者、障害者等の移動等円滑化の促進に関する法律、いわゆる「バリアフリー法」など国の関連法令や長崎市第四次総合計画に即し、また、各分野の計画との整合を図るとともに、現在の「バリアフリー基本構想」の継続性を踏まえ、今回、「長崎市バリアフリーマスタープラン」を新たに策定し、この「マスタープラン」を上位計画として、現在の「バリアフリー基本構想」を改訂することになります。
さらに、この「基本構想」改訂後には、各分野の個別の実施計画となる「特定事業計画」を策定していくといった流れとなります。
なお、この「特定事業計画」は、公共交通をはじめ7つの分野で策定することになりますが、このうち「教育啓発」の分野が法改正により新たに追加されております。
下段には、この2つの計画の概要等を整理しております。
まず、左側の「バリアフリーマスタープラン」ですが、全国的に「バリアフリー基本構想」の作成率が低いこと、東京オリンピック・パラリンピックを契機に、バリアフリー化の一層の推進が求められていることなどを背景とし、平成30年5月に、バリアフリー法が改正され、「バリアフリーマスタープラン」制度が創設されたところです。
この「バリアフリーマスタープラン」とは、バリアフリー化を促進することが特に必要と認められる「移動等円滑化促進地区」を定め、主に、地区内のバリアフリー化を促進するため、面的・一体的なバリアフリー化の考え方を示すもので、策定することによる主な効果としましては、下段に記載の4つの項目が挙げられております。
次に、右側の「バリアフリー基本構想」ですが、これは、バリアフリー事業を実施することが特に必要と認められる「重点整備地区」を定め、主に、地区内の既存施設を対象とした、バリアフリー化の事業計画のことであり、この計画には、7つの特定事業を位置づけることになります。
なお、位置付けられた特定事業は、別途、個別に「特定事業計画」を定め、ここに盛り込まれた事業は、実施義務が課せられることになります。

2ページをお開きください。
2つの計画で定めることになる対象地区のイメージを図の方で整理しております。
上段は、現在の「バリアフリー基本構想」のイメージとなりますが、市域の中に、オレンジ色で示した、都心地区、浦上地区の2つの「重点整備地区」を定めております。
下段・左側は、今回のイメージとなりますが、新たに「バリアフリーマスタープラン」を策定し、その中で緑色の「移動等円滑化促進地区」を定め、この中に、オレンジ色の「バリアフリー基本構想」の「重点整備地区」を定めるイメージでございます。
下段・右側は、将来のイメージとなりますが、重点整備地区において、バリアフリー化の進捗が一定進めば、次の段階として、緑色の「移動等円滑化促進地区」の中に、新たに、オレンジ色の「重点整備地区」を定め、バリアフリー化を実施していくといったイメージでございます。

3ページをお開きください。
今回、新たに策定しようとする「バリアフリーマスタープラン」の構成について、整理しております。
計画には、白抜きの文字で表示している、移動等円滑化に係る基本的な方針、移動等円滑化促進地区、行為の届出に関する事項、バリアフリーマップの作成等に関する事項を盛り込むことになり、このうち、二重丸で示した、移動等円滑化促進地区と行為の届出に関する事項は、必ず盛り込まなければならない項目となります。
本日は、後程、説明させていただきますが、青色の線で囲んだ移動等円滑化促進地区の位置・区域や生活関連施設・生活関連経路、さらには、ここには記載はありませんが、バリアフリー施策を展開していくうえでの基本的な考え方について、ご議論いただきたいと考えております。

4ページをお開きください。
今回、改訂しようとする「バリアフリー基本構想」の構成について、整理しております。
計画には、白抜きの文字で表示している、移動等円滑化に係る基本的な方針、バリアフリーマップの作成等に関する事項、重点整備地区を盛り込むことになり、このうち、二重丸で示した、重点整備地区に関する事項は、必ず盛り込まなければならない項目となります。
本日は、後程、説明させていただきますが、青色の線で囲んだ、重点整備地区の位置・区域、生活関連施設及び生活関連経路、実施すべき特定事業に関する事項について、ご議論いただきたいと考えております。

説明は以上でございます。

(会長)
ありがとうございました。
ただいま事務局から説明がありました、バリアフリーマスタープランとバリアフリー基本構想について、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(委員)
「長崎市第四次総合計画」に即して、バリアフリーマスタープランや基本構想を策定するとのことですが、第四次総合計画は令和3年度に終了し、令和4年度から第五次総合計画が始まることになります。
現在、第五次総合計画の策定作業も進められており、今後パブリックコメントなどもなされる予定になっていますが、第五次総合計画のパブリックコメントを行う中でバリアフリーに関する意見が出てきた場合には、バリアフリーマスタープランにも反映させるのか、そのあたりを教えてください。

(事務局)
第五次総合計画で掲げる「まちづくりの方針」を、バリアフリーの面から進めていきたいと考えていますので、スケジュールの問題からどこまで反映できるかわかりませんが、第五次総合計画とも極力整合を図りながら策定していきたいと考えています。

(委員)
この協議会は、令和7年度までのバリアフリーマスタープランや基本構想を承認するという位置付けになるのですか。

(事務局)
今後、令和3年5月頃にバリアフリーマスタープランや基本構想の素案について令和3年度第1回の協議会を開催し、その後パブリックコメントなどの意見を踏まえ、令和3年7月頃に最終的な案を協議会に諮り、ご審議いただきたいと考えています。

(会長)
第四次総合計画が令和3年度まで、令和4年度から第五次総合計画ということですが、第五次総合計画とも整合を図りながら策定していくということでよろしいですね。
他にご意見がなければ、次に「⑵ 現バリアフリー基本構想の評価」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)
「資料2」をご覧ください。
1ページには、平成26年2月に策定した、現「バリアフリー基本構想」の評価について、整理しております。
まず、上段・左側には、「1 特定事業の進捗状況」として、「バリアフリー基本構想」の策定を受け、平成26年9月に策定した、各特定事業計画に位置づけた各事業の進捗状況を表に整理しております。
表の左側から特定事業の種類ごとに、総事業数、完了事業数、未完了の事業数、進捗率を記載しておりますが、全体の進捗率は約75%であり、赤色の線で囲んでいる事業が特に進捗が低い状況となりますが、これらの特定事業の中には、道路の構造上の問題や予算的な問題などにより、短期的にバリアフリー化することが困難な事業も含まれております。
その下には、「2 関係団体等の主な意見」として、「本協議会」や「障害者・高齢者団体」からいただいた主な意見、さらに、上段・右側には、「市政モニターアンケート」の結果を、それぞれ記載しております。
これらの意見などを踏まえ、右側に「バリアフリーに関する現況」を整理しております。
まず、「⑴市の動向」でございますが、本市を取り巻く状況としまして、人口減少・少子高齢化が進行する中、それを踏まえたまちづくりの方向性が示されていること、都心部を中心に様々な事業が実施中であり100年に1度のまちづくりが進んでいること、観光客が増加していること、といったことを整理しております。
次に、「⑵移動等円滑化推進協議会」からは、ハード面に加えソフト面の取組みが重要であることや、バリアフリーに関する知識不足との意見をいただいております。
次に、「⑶高齢者・障害者団体」からは、公共交通機関や歩道のバリアフリー化や、心のバリアフリー化が進んでいないこと、また、バリアフリー情報を積極的に発信してほしい、といった意見をいただいております。
次に、「⑷市政モニターアンケート」からは、歩道のバリアフリーが進んでいないと感じる市民が多いこと、心のバリアフリーや基本構想自体を知らない市民が多いという結果が得られています。
最後に、「⑸その他」として、現特定事業計画の進捗率が約75%であり、着実な進捗が求められております。

2ページをお開きください。
平成26年9月に、「長崎市バリアフリー特定事業計画」を策定しておりますが、図面は、策定時点における実施予定箇所を表示したものでございます。
2ページが都心地区で、次の3ページが浦上地区でございます。後程、ご参照ください。
説明は以上でございます。

(会長)
ありがとうございました。
ただいま事務局から説明がありました、「現バリアフリー基本構想の評価」につきまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(会長)
市政モニターにおける問題点については、どのように対処していく考えですか。

(事務局)
ハードの部分については、次期バリアフリー特定事業計画に盛り込んでいくことで対処したいと考えています。またソフトの部分に関しては、バリアフリーマスタープランや基本構想の中に言葉として盛り込んでいきたいと考えています。

(会長)
他にご意見がなければ、次に「⑶ バリアフリーマスタープラン」について事務局から説明をお願いします。
(事務局)
「資料3」をご覧ください。
今回、新たに策定しようとする「バリアフリーマスタープラン」について、本日、ご議論いただきたい内容として、基本理念・基本方針、移動等円滑化促進地区、生活関連施設・生活関連経路の3点について、整理しております。
まず、1ページ目には、「基本理念」と「基本方針」について、整理しております。
これは、長崎市がバリアフリー施策に取り組んでいく上での姿勢として、基本的な考えを整理したものでございます。
左側は、現在の「バリアフリー基本構想」の基本方針となりますが、1.誰もが利用しやすい旅客施設の整備、2.安心して利用できる歩行空間の確保、3.公共交通車両のバリアフリー化、4.“坂の街”“観光都市”の特性を踏まえたバリアフリー化、5.バリアフリー情報の充実、6.協働による段階的・継続的なバリアフリー化の推進、7.みんなが支え合い、つながる心のバリアフリーの推進 以上の7つの基本方針掲げております。
中程には、全国的なバリアフリーを取り巻く状況、長崎市におけるバリアフリーの現況を踏まえ、長崎市のバリアフリーに関する課題として、課題1.として「まちづくりの方向性を踏まえたバリアフリー化の推進」、課題2.として「歩道のバリアフリー化の推進」、課題3.として「心のバリアフリーの認知と取組みの強化」、課題4.として「ソフト施策の取組み強化」、課題5.として「バリアフリー事業の着実な実施」と整理し、これらを踏まえ、右側に、今回、「バリアフリーマスタープラン」に定めようとする「基本理念」と「基本方針」を整理しております。
まず、「基本理念」につきましては、今回の「バリアフリーマスタープラン」の策定に当たり、新しく設定しようとするもので、長崎市第四次総合計画では、まちづくりの方針の一つとして「安全・安心・快適に暮らせるまち」を掲げており、これをバリアフリーの面からも実現していく必要があること、また、観光をはじめ多くの人々が訪れていることを踏まえ、「住む人も訪れる人も、だれもが安全・安心・快適に過ごせるまち」としています。
次に、この「基本理念」を踏まえ、基本方針として、5つ掲げております。
この「基本方針」につきましては、左側の現基本構想に掲げる基本方針を踏まえつつ、よりわかりやすく、また、明確になるよう基本方針の「1」から「5」までに再整理し、従前の内容に不足している部分を追記する形で見直しております。
順追ってご説明しますと、まず、基本方針1として、「ユニバーサルデザインを基本としたバリアフリー化の推進」を掲げております。
これは、現基本構想の1.、2.、4.の方針、主にハード整備の部分を再整理したもので、ユニバーサルデザインの考え方のもと、各施設や経路のバリアフリー化を推進することに加え、現にバリアフリー化が図られた箇所においても、定期的な修繕・改良に努めることを追記しております。
次に、基本方針2として、「公共交通のバリアフリー化の推進」を掲げております。
これは、現基本構想の3.の方針を再整理したもので、引き続き、公共交通車両のバリアフリー化を推進することに加え、交通結節点における乗り継ぎの円滑化を追記しております。
次に、基本方針3として、「みんなが支え合い、つながる心のバリアフリーの推進」を掲げております。
これは、現基本構想の7.の方針を再整理したものでございます。
次に、基本方針4として、「バリアフリー情報の充実と発信」を掲げております。
これは、現基本構想の5.の方針を再整理したもので、バリアフリー情報の充実に加え、情報発信を行っていくことを追記しております。
最後に、基本方針5として、「連携と協働による段階的・継続的なバリアフリー化の推進」を掲げております。
これは、現基本構想の6.の方針を再整理したもので、段階的・継続的な取組みによりバリアフリー化を推進していくことに加え、定期的な進行管理や検証を行っていくことを追記しております。

2ページをご覧ください。
次に、「移動等円滑化促進地区」について、ご説明いたします。
まず、左側の「移動等円滑化促進地区」の設定の考え方ですが、バリアフリー法に定められている設定要件や、まちづくりにおける関連計画を踏まえ、下段に示しておりますとおり、立地適正化計画の「都市機能誘導区域」を基本として、主に、商業系用途地域など公共交通機関の利便性が高く、徒歩圏内に都市機能が集積する、右側の図面に示す5つの地区を設定しようと考えております。

3ページをお開きください。
青色の実線で囲んだ区域が「移動等円滑化促進地区」として定めようとする5つの地区でございます。
まず、「1 都心部地区」ですが、長崎駅や新大工、浜町、松が枝などを含む298ヘクタールの区域で、立地適正化計画の都市機能誘導区域と中心市街地活性化基本計画のエリアを重ねあわせ、広くなる範囲で設定しております。
なお、見にくいですが、黄色の破線が現バリアフリー基本構想における重点整備地区となります。
次に、「2 都心周辺部地区」ですが、北側の岩屋橋電停付近から南側の幸町付近までの国道206号沿線の132ヘクタールの区域で、都市機能誘導区域を基本としつつ、現バリアフリー基本構想の重点整備地区を踏まえ、設定しております。
なお、黄色の破線が、同じく現バリアフリー基本構想における重点整備地区となります。
次に、「3 北部地域拠点地区」ですが、赤迫、住吉、長崎大学などを含む53ヘクタールの区域で、立地適正化計画の都市機能誘導区域で設定しております。
次に、「4 南部地域拠点地区」ですが、国道499号と香焼方面への県道が交差する江川交差点付近から、県道沿いの長崎記念病院やフレスポ深堀付近に至る26ヘクタールの区域で、立地適正化計画の都市機能誘導区域で設定しております。
最後に、「5 東部地域拠点地区」ですが、東長崎地域センターを中心とした国道34号沿線やイオン東長崎などを含む24ヘクタールの区域で、立地適正化計画の都市機能誘導区域で設定しております。

4ページをご覧ください。
次に、「生活関連施設・生活関連経路」について、ご説明いたします。
上段・左側に記載のとおり、「生活関連施設」とは、高齢者・障害者等が日常・社会生活において利用する旅客施設や官公庁施設、福祉施設などのバリアフリー化を図るべき施設のことで、また、「生活関連経路」とは、生活関連施設相互間を結ぶバリアフリー化を図るべき経路のことを言います。
その下には、生活関連施設と生活関連経路の設定イメージを示しております。
右側の中程は、国のガイトラインに示されている生活関連施設の選定の考え方となりますが、旅客施設、官公庁、郵便局、病院、文化施設、大規模商業施設、公園、国・県・市が管理する施設など、常に多数の人が利用する施設、また、老人ホーム、障害者支援施設など、高齢者・障害者の利用が多い施設を選定するとした考え方が示されております。
以上のことを踏まえ、下段・左側の「生活関連施設の選定の考え方」としましては、移動等円滑化促進地区において、「常に多数の人が利用する施設」や「高齢者、障害者等の利用が多い施設」を選定することとしております。
また、下段・右側の「生活関連経路の設定の考え方」としましては、「より多くの人が利用する経路」、「生活関連施設相互のネットワークを確保する」、「市の関連計画との整合や地形制約を考慮する」とした考え方に基づき、設定することとしております。

5ページをご覧ください。
左側には、「生活関連施設に選定する施設の種類」としまして、旅客施設をはじめ8つの区分ごとに、具体的な施設例を整理しております。
なお、黒文字の施設は、現バリアフリー基本構想において位置づけている施設で、オレンジ色で記載している施設は、今回、新たに選定しようとする施設になります。
右側には、具体的な生活関連施設のうち、まず、「旅客施設」につきまして整理しておりますが、今回設定しようとする、5つの「移動等円滑化促進地区」ごとに、JR駅、電停、バスターミナル、旅客船ターミナルの項目ごとの生活関連施設を選定しております。
なお、東部地域拠点地区及び南部地域拠点地区には、該当施設はございません。

6ページをご覧ください。
次に、旅客施設以外の生活関連施設と生活関連経路につきまして、ご説明いたします。
6ページには、都心部地区について整理しておりますが、右側には、官公庁等をはじめ8つの項目ごとに、生活関連施設を選定しております。
なお、黒文字の施設は、現バリアフリー基本構想において位置づけている施設で、オレンジ色で記載している施設は、今回、新たに選定しようとする施設になります。
左側の図面は、黒色の破線が移動等円滑化促進地区で、先程説明しました生活関連施設を丸印で、それぞれ表示しております。
また、生活関連経路を実線又は破線で表示しておりますが、緑色の実線が平成20年に、また、緑色の点線が令和元年度に指定された特定経路を表しております。
この特定経路とは、下段に記載しておりますが、多数の高齢者、障害者等の移動が通常徒歩で行われている路線で、国土交通大臣が指定したものでございます。
赤色の実線は、平成26年に策定したバリアフリー基本構想で設定した生活関連経路で、赤色の破線の黄色で縁取りした路線、具体的には、長崎駅周辺や市役所周辺、新大工地区、めがね橋付近の中島川の両側、浜町地区、銅座地区、松が枝地区で表示している路線が、今回、新たに設定しようとする生活関連経路でございます。

7ページをご覧ください。
都心周辺部地区でございますが、同様に、右側には、8つの項目ごとに生活関連施設を選定しております。
左側の図面は、黒色の破線が移動等円滑化促進地区で、先程説明しました生活関連施設を丸印で、それぞれ表示しております。
赤色の破線の黄色で縁取りした路線、具体的には、北側より、大橋から長崎大学に至る区間や平和公園内、浦上駅周辺、ココウォークの裏側で表示している路線が、今回、新たに設定しようとする生活関連経路でございます。

8ページをご覧ください。
左側は、北部地域拠点地区でございますが、同様に、下段に8つの項目ごとに生活関連施設を選定しております。
左側・上段の図面は、黒色の破線が移動等円滑化促進地区で、先程説明しました生活関連施設を丸印で、それぞれ表示しております。
赤色の破線の黄色で縁取りした路線が、今回、新たに設定しようとする生活関連経路でございます。
右側は、東部地域拠点地区でございますが、同様に、下段に8つの項目ごとに生活関連施設を選定しております。
右側・上段の図面は、黒色の破線が移動等円滑化促進地区で、先程説明しました生活関連施設を丸印で、それぞれ表示しております。
赤色の破線の黄色で縁取りした路線が、今回、新たに設定しようとする生活関連経路でございます。

9ページをご覧ください。
左側は、南部地域拠点地区でございますが、同様に、下段に8つの項目ごとに生活関連施設を選定しております。
左側・上段の図面は、黒色の破線が移動等円滑化促進地区で、先程説明しました生活関連施設を丸印で、それぞれ表示しております。
赤色の破線の黄色で縁取りした路線が、今回、新たに設定しようとする生活関連経路でございます。
説明は以上でございます。

(会長)
ありがとうございました。
ただいま事務局から説明がありました、「バリアフリーマスタープラン」につきまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(委員)
2ページ目の都心部地区のエリアと3ページ目の都心部地区の区域が異なる部分(南山手地区や東山手地区)がありますので、整合性を図るようにお願いします。
松が枝国際ターミナルの2バース化も事業化が決まり、エリアも確定していますので、都心部地区のエリアに含めた方がいいと思いますが事務局の考えを教えてもらえますか。
「大学病院」の電停について、「大学病院前」と記載されていますので、修正をお願いします。また、「浜町アーケード」の電停が2箇所ありますが、新地中華街側の電停は「西浜町」電停ですので、併せて修正をお願いします。

(事務局)
都心部地区のエリアが誤っていましたので、修正いたします。申し訳ありませんでした。
また、都心部地区の設定については、立地適正化計画の都市機能誘導区域や中心市街地活性化基本計画のエリアを重ね合わせ、広い範囲で区域を設定していますが、2バース化の事業化も決まっていますので、検討させていただきたいと思います。
電停表示の誤りについては修正させていただきます。

(副会長)
バリアフリー事業を着実に実施していくため、移動等円滑化推進協議会で進行管理を行うことが書かれていますが、いろんな事業があり、横断的な連携が求められると思います。
道路や公園など、いろんな部署が関わることになると思いますが、どのように対応していくのでしょうか。
また、市と県はどのような関わり方をしていくのでしょうか。

(事務局)
今後は、バリアフリー化の進捗をしっかりと管理していく必要があるため、移動等円滑化推進協議会などを活用して進行管理を行っていく旨記載させていただきました。
また、バリアフリー基本構想改訂後に各分野の特定事業計画を策定することになりますが、その際には、長崎市と道路や公園など各分野の管理者とが協議・連携しながら策定していくことになりますので、長崎県が管理する道路等の施策のバリアフリー化に関しては、県と協議・連携しながら進めていくことになります。

(長崎県道路維持課総括課長補佐)
長崎県としては、国道や県道など県が管理する道路のバリアフリー化について関わっていくものと考えています。

(副会長)
道路だけでなく、福祉やこどもの部署なども関係するものと考えられるが、県の他の部署の関わりはないのですか。

(土木部長)
長崎市の中に福祉の部署やこどもの部署がありますので、庁内で会議を行いながら策定作業を進めていきます。また、長崎県の施設についても直接関係がある場合には、必要に応じて所管する部署と協議を行いながら策定していく予定です。

(委員)
資料1に関連計画が記載されていますが、関連する部署や連携する部署についても記載した方がわかりやすくなると思います。

(会長)
他にご意見がなければ、次に「⑷ バリアフリー基本構想」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)
「資料4」をご覧ください。
「バリアフリー基本構想」につきまして、ご説明いたします。
ご議論いただきたい点は、重点整備地区と、この重点整備地区に位置づける生活関連施設と生活関連経路、実施すべき特定事業の3点でございます。
まず、重点整備地区でございますが、1ページ左側には「重点整備地区」の設定の考え方を整理しており、バリアフリー法に定められている、1.から3.までの設定要件や、先程、資料3で説明しました「バリアフリーマスタープラン」で定める5つの「移動等円滑化促進地区」のうち、国のガイドラインで示された日平均利用者数が5,000人を超える旅客施設があり、かつ、生活関連施設が高密度に集積している地区に設定するとした考え方のもと、重点整備地区として、今後も官民問わず大型開発が見込まれる、右側の図面に赤色で表示した「都心部地区」と「都心周辺部地区」を設定しようと考えております。

2ページをご覧ください。
赤色の実線で囲んだ区域が「重点整備地区」として定めようとする2つの地区で、左側が都心部地区、右側が都心周辺部地区となります。
なお、この2つの地区は、先程、資料3で説明しました「バリアフリーマスタープラン」で定める「移動等円滑化促進地区」と同じ範囲となります。
また、資料としては省略しておりますが、この2つの重点整備地区に生活関連施設と生活関連経路を設定することになりますが、先程、資料3で説明しました「移動等円滑化促進地区」に定める生活関連施設と生活関連経路と同じ施設・経路を設定することになります。
3ページをご覧ください。
次に、実施すべき特定事業について、ご説明いたします。
まず、この「特定事業」でございますが、上段・左側に記載のとおり、バリアフリー基準適合義務が課せられていない既存の施設について、バリアフリー化を進めるための事業のことで、今回、改訂しようとする「基本構想」に特定事業を定めた場合、その特定事業を実施すべき者には、特定事業計画の作成と、これに基づく事業実施の義務が課せられることになります。
なお、特定事業の具体的な箇所や内容などの詳細につきましては、基本構想改訂後に各事業実施者が作成する特定事業計画に委ねられることになります。
次に、その下の「特定事業の実施予定期間」でございますが、バリアフリー化に当たりましては、費用や整備内容の面でも短期間で完了することが難しい場合もありますので、「短期」と「中長期」に分けて設定するように考えております。
その下の「特定事業の種類」でございますが、記載のとおり、⑴公共交通特定事業、⑵道路特定事業、⑶路外駐車場特定事業、⑷都市公園特定事業、⑸建築物特定事業、⑹交通安全特定事業、上段右側となりますが、⑺教育啓発特定事業、⑻その他の特定事業の8つの特定事業を定めようと考えております。
このうち、⑺教育啓発特定事業は、バリアフリー法の改正により、新たに定めようとするものであり、それ以外の特定事業は、現バリアフリー基本構想に盛り込まれているものであり、改訂に当たっても継続して定めようとするものでございます。
次に、右側中段の「実施すべき特定事業の設定の考え方」でございますが、まず、1つ目が、「現バリアフリー特定事業計画」の中で、未完了事業が存在しておりますので、この未完了事業につきましては、原則として引き続き特定事業として設定する、2つ目が、新たに生活関連施設及び生活関連経路として設定したものについては、バリアフリー適合状況等を踏まえ、実施する特定事業を設定することとしたいと考えております。
その下は、参考としまして、特定事業のイメージでございますので、後程、ご参照ください。

4ページをご覧ください。
「実施すべき特定事業」につきまして、整理しております。
まず、「⑴特定事業」としまして、7つの特定事業ごとに、対象施設、事業者、実施内容、実施時期について、表に取りまとめております。
公共交通特定事業につきましては、バリアフリー車両の導入や車椅子スペースの確保などを位置づけております。
道路特定事業につきましては、歩道の段差・勾配の改善や視覚障碍者用誘導ブロックの設置、電線類地中化などを位置づけております。
路外駐車場特定事業につきましては、障害者駐車スペースの確保などを位置づけております。
都市公園特定事業につきましては、視覚障碍者用誘導ブロックの設置や園路・トイレのバリアフリー化を位置づけております。
建築物特定事業につきましては、出入口やトイレの整備などを位置づけております。
上段・右側になりますが、交通安全特定事業につきましては、障害者対応信号機やエスコートゾーンの設置を位置づけております。
教育啓発特定事業につきましては、主に、ソフト事業となりますが、学校と連携して行う教育活動や啓発活動などを位置づけております。
「⑵その他の事業」としまして、ソフト事業については、バリアフリーマップの作成、車両内におけるアナウンスの実施、違法駐車・駐輪防止の啓発や取り締まりの強化、歩道上の占有物の改善に向けた啓発・指導などを位置づけております。
次に、観光の分野については、バリアフリー情報の提供や案合サインの設置などを位置づけております。
1日の平均利用者数が5,000人未満のその他の電停については、有効幅員の確保などを位置づけております。
以上が、実施すべき特定事業となりますが、今回改訂しようとする「バリアフリー基本構想」には、この表に整理している内容を位置づけることになりますので、具体的な施設や経路ごとの実施内容など特定事業の詳細につきましては、「バリアフリー基本構想」改訂後に、別途、各事業実施者と協議しながら作成する「特定事業計画」の中で、改めて整理していくことになります。
説明は以上でございます。

(会長)
ありがとうございました。
ただいま事務局から説明がありました、「長崎市バリアフリー基本構想」につきまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(委員)
4ページ左側の公共交通特定事業の「長崎駅前電停・新地中華街電停」の事業者が交通事業者及び道路管理者となっているのに対し、右下の「その他の電停」の事業者が長崎電気軌道となっているのはなぜですか。

(事務局)
記載が誤っていますので修正します。

(委員)
旅客船のバリアフリーについては、段差のバリアフリー化だけでなく、車いすスペースの確保なども義務付けられていますので、記載してください。

(事務局)
ご意見いただいたとおり記載させていただきます。

(副会長)
長崎駅前電停と新地中華街電停については、平成26年のバリアフリー特定事業にも位置付けられていますが、この5年間でバリアフリー化できていません。再度、特定事業に位置付けたときに、バリアフリー化の見込みはあるんですか。

(事務局)
長崎駅前電停につきましては、長崎駅周辺の再整備に合わせてエレベーターを設置する方向で検討している状況です。
新地中華街電停につきましても、軌道事業者や交通管理者などと協議しながら、現在の道路空間の中で何か対応できないか検討を進めているところです。

(会長)
平成26年にバリアフリー特定事業を策定したものの、何らかの課題によりバリアフリー化できていないものについては、その理由を記載した方がよいと思います。

(会長)
他にご意見がなければ、本日の説明全体を通しまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

他にご意見がなければ、本日の協議会の中で委員の皆様から出ました意見としましては、
資料1においては、第五次総合計画との整合を図るようにとの意見
資料3に関しては、区域の整合を図るようにとの意見や電停の名称に関する意見
資料4に関しては、路面電車電停に関する意見などがありました。
次回の協議会では、「バリアフリーマスタープランと第2期バリアフリー基本構想の素案」について審議する予定となっております。
本日、委員の皆様から出されましたご意見等を十分に反映させていただき、次回の協議会に向けて検討を行っていただきたいと思います。

これをもちまして、本日、予定していた審議は以上となります。
活発なご議論をいただき、また、会の進行にご協力いただきまして、ありがとうございました。
それでは、事務局へお返しします。

(事務局)
本日は、バリアフリーマスタープランとバリアフリー基本構想の内容について、委員の皆様から、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
次回の協議会は5月中旬頃に開催させていただく予定です。
本日、皆様から頂いた意見をもとに検討を進め、次回の協議会においてバリアフリーマスタープラン・第2期バリアフリー基本構想の素案にについて、ご審議いただきたいと考えております。
なお、日程につきましては、会長と相談のうえ、ご案内をさせていただきます。
それでは、これをもちまして、令和2年度第1回長崎市移動等円滑化推進協議会を閉会させていただきます。
本日は、ありがとうございました。

お問い合わせ先

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電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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