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令和2年度第1回 長崎市歯科口腔保健推進審議会

更新日:2021年5月11日 ページID:036573

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 健康づくり課

会議名

令和2年度第1回 長崎市歯科口腔保健推進審議会

日時

令和3年1月14日(木曜日)13時30分~

場所

長崎市役所 本館地下1階 議会第1会議室

議題

(1)長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗状況
(2)新しい生活様式における歯科保健事業(フッ化物洗口推進事業等)の進め方
(3)その他

審議結果

議題(1)長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗状況

【事務局】

歯科口腔保健推進計画(後期)及び、カテゴリー1)「歯・口腔の健康についての啓発に努めます。」について説明。

【会長】

妊産婦歯科保健事業(歯っぴいベビー)が、平成30年度4産科医院から令和元年度は5産科医院と、1医療機関増加し、医師会の先生方には感謝している。今後もこの事業を広げていきたいと思っているが、事務局として予算は大丈夫か。

【事務局】

昨年度から予算策定時に産科医療機関の方に実施の規模について確認しており、その状況に合わせた予算を現在計上している。もし産科医療機関から実施希望があれば、それについて予算を取りたいと考えている。

【委員】

今後、産科医療機関を増やしていいということか。

【事務局】

産科医療機関からの希望があれば可能である。

【委員】

分かりました。医師会でも引き続き働きかけたい。

【事務局】

カテゴリー2)「むし歯予防のためのフッ化物の利用を推進します。」について説明。

【委員】

フッ化物洗口の実施状況について、小学校の実施率は3年目にして100%であり、中学校の実施状況は50%にも満たないという状況であるが、どのような理由で実施率が上がらないのか。

【事務局】

中学校の実施については今年度中に100%達成というのを目標に、教育委員会と連携し推進を図っている。現在1校を残して他の学校については実施環境を整えるということについては達成している状況である。

【委員】

中学生になると部活や塾などで家庭での管理が難しくなるため、フッ化物洗口による集団での予防が一番効果的だと思う。

【会長】

保育所・幼稚園・認定こども園でのフッ化物洗口実施施設数は徐々に増加している。現状が分かれば話を伺いたい。

【委員】

市が推進しているため各幼稚園に案内をしているところだが、未実施施設からは、誤飲が一番心配であり、それをどのように管理していくのか、あとは薬剤の保管に対しても心配の声があり実施に踏み込めないそうだ。

【会長】

コロナ禍の状況下で大変厳しいところがあると思うが、小学校の状況を伺いたい。

【委員】

小学校では各学校で飛沫感染について十分に配慮しながらできる学校で取り組んでいる。本校でも保護者の方の支援をいただきながら可能な限り実施する方向で進んでいる。

【会長】

中学校の実施目標は令和2年度までに100%実施だったと思うが、事務局間違いないか。

【事務局】

間違いない。1校は事情により調整中であるが、それ以外については実施できる環境を整えたということで、ほぼ目標に到達したということで先ほど話をさせていただいた。

【会長】

現在、39月40日校ということか。

【事務局】

今年度の分母は39校になる。コロナの現状で今年度実施予定だったところがまだ実施に至ってないところがあるが、年度内に実施できるようサポートしていきたい。

【事務局】

カテゴリー3)「かかりつけ歯科医等で定期的に歯科健診・保健指導(口腔ケアを含む)を受ける人を増やします。」について説明。

【会長】

歯育て健診の参加状況について、目標が40%だったと思うが達成したということか。

【事務局】

達成している。

【会長】

歯周疾患検診も参加者がなかなか増えないという問題があるが、事務局どうか。

【事務局】

特定健診会場など健診の場をもっているため、そこで周知を図る予定だったが、今回のコロナの影響によりそういう状況自体が作れなくなってきた。一方、国が診査より適切な指導に繋げていく保健事業を主体に打ち出してきているため、その方向に切り替えていくのが得策ではないか。当課ではがん検診も行っているが、市で行う事業と、各保険者事業として行われている検診事業もある。総括的に調べて状況を把握するにはアンケートの結果しか見えるものはないのではないか。一定数の数で見ていくと傾向はつかめると思うため、ここは考え方を切り替えることを検討している。ただし、市で健診の場を活用するという考え方に変わりはないため、頑張っていきたい。

【会長】

今後目標値として市で実施する歯周疾患検診の受診者数ではなく、歯科医院での定期的な受診も含めた評価への変更を考えているということだが、総合的に言えば歯科医院での定期健診の受診者数は増加していると思う。かかりつけ歯科医ということを国が方針として進めているため、これらを含めた受診率というものを考えてもいいのではないか。

【事務局】

カテゴリー4)「定期的に歯科健診、歯科医療を受けることが困難なかたの歯・口腔の健康を支援します。」について説明。

【委員】

コロナ禍における実際の訪問診療の状況について、会員の先生方を対象にアンケートを実施した。実施した時期は昨年11月であるため、ある程度落ち着いてきた状況の中での実施ということでご理解をいただきたい。(資料の説明 訪問診療自粛について施設からの要請あり)

【会長】

施設の状況が分かれば伺いたい。

【委員】

うちの施設もコロナがもし入ってきたらと危惧している。歯科の先生には治療や入れ歯の調整といった必要最小限の処置をしていただいているが、施設ごとで制限の仕方は違うと思う。

【会長】

医師会はどのような状況か伺いたい。

【委員】

受診抑制はかかっており、小児科と耳鼻咽喉科はかなり医療経営に影響が出ている。どちらかというと医師会の会員の方が施設を運営している方になるかと思うが、やはり第1号になりたくない、ならせたくない、と身構えているというところはある。

【会長】

口腔ケアも十分な治療の一部で、誤嚥性肺炎の予防にも非常に関連がある。我々としても感染予防を行い、口腔ケアを行っていきたいと思っているためご理解いただきたい。

【委員】

訪問歯科診療時のフェイスシールドや手袋等は充足しているのか。

【委員】

現状では十分とは言えないが、充足されている状況ではあると思う。ただ、手袋の在庫数が少なくなっているということを耳にしている。通常の診療でもフェイスシールド、マスク、手袋は必ず行うように我々も会員の先生方にお伝えしているため、状況によると、まず手袋の不足が出てくるのではないかと懸念している。

【委員】

治療と口腔ケアが別と考えられているようだが、口腔ケアは専門の歯科衛生士が行っているため、治療に近い内容と言える。歯科医師会でも訪問診療に関しては、面会ではないとの回答が出ているため、医療との認識のもとで施設長の方々との打ち合わせが必要と思っている。

【委員】

大学の研究事業として行っている五島での住民健診結果では、舌圧と残存歯数・奥歯の咬み合せに有意な関連があることが分かり、歯をできるだけ残すことと、歯を喪失しても入れ歯を作成するなど、口腔管理を継続することで、食べる機能も維持されることが分かった。今後、指導や施策の決定の際には、科学的なデータに基づく論文の結果も参考にしてほしい。

【事務局】

カテゴリー5)「歯・口腔の健康を推進するために必要な社会環境を整備します。」について説明。

【会長】

PHRについて、国は歯科に特化したものではなく、医科や薬科も含むデータベース構築を進めているということか。

【事務局】

医療に関するデータの一元化と理解している。

【委員】

マイナンバーカードの取り組みが令和3年の3月から開始されるが、マイナンバーカードの情報の活用として、医療のレセプトデータを国が活用していくということで通知がきている。

議題(2)新しい生活様式における歯科保健事業の進め方

【事務局】

新しい生活様式における歯科保健事業の進め方について、今年度の市の事業の実施方法等について説明。

各団体で、コロナ禍においての苦労もあると思うが、今後における課題や工夫されていることなど、意見を伺いたい。

【委員】

コロナ禍において高齢者の方が受診を控えるケースが多く見られる。全国において歯科診療所での治療により感染したという事例は発生してないということを日本歯科医師会が提言しており、歯科医院としては感染対策も十分に行っているため歯科医師会としても市民の方々に周知をしていきたい。

【委員】

学校歯科健診について、本来毎年4月から実施されるが今年度は延期した。問題点として、マスクやグローブ、フェイスシールドがかなり不足しており学校や歯科医院で必要物品の手配ができない状況で実際に実施されたのが9月以降である。12月頃には全ての学校で実施されたと聞いているが、現状を考えると次年度も同様の状況が推測されるので、長崎市においても物品の不足について認識してほしい。長崎市歯科医師会としては、長崎市に毎年政策要望を行っているが、今年度は学校歯科医の正当な評価をしていただくように要望を行った。

【委員】

歯つらつ健康教室は、例年5月から開催されるが、今年度は数カ月遅れてからの開催となった。教室の内容に関しては、今までは口腔体操等の実習も行っていたが、現在は講話のみとして、高齢者の口腔機能低下を予防するには大切であるため内容を工夫しながら行っている。夏頃から徐々に開催の回数が増えていたが、1月から緊急事態宣言が発令され、1・2月の開催が中止されている状況である。

【委員】

医師会では、例年夏前までに行う学校健診を延期し、年内に終了したところが多いようだ。

それから、長崎市の夜間急患センターで長崎地域のコロナ検査センターを医師会が運営している。それができたおかげで我々もコロナ疑いの人の検査がスムーズになり、毎週月水木土の午後に医師会の医師が当番で検査をするようになっている。場所を指定しドライブスルー形式で行っており、ここ1ヶ月は毎日100人前後の方が検査を受けている。検査を受けられる方は、長崎市と西彼杵郡の医療機関で医師や保健所から検査を受けた方がいいと判断された方が予約制で受けられることになっている。検査者が100名を上回る日が続いており陽性率も10%を超えている。これを人口比で評価すると、先々週ぐらいのデータでは全国で十数番目のデータと、誰がかかってもおかしくない状況になっているということで皆様も気を付けていただきたい。

【委員】

コロナ禍において特に会食が問題になっており、栄養士会でも研修会や講話、料理教室がほとんど中止、ウェブ開催になっている。高齢者施設においても面会制限があり、食事の際は仕切り板をして介助している。職員も口腔ケアなどを行う際は、フェイスシールド使用や手袋の取替え、消毒等今までにない労力がかかっている状態である。感染したら死に直結するということもあるため、感染対策に十分注意が必要であると日々感じている。

【委員】

あじさいネットというのが長崎では非常に進んでいるが、その中で例えば出産時の情報やその他の健診情報、血液検査の情報等、先生方が挙げた情報がそこで管理できていて、五島は薬局で処方した内容が全部そこでわかる形になっている。そういう意味では生まれたときからの様々な患者情報が継続してあじさいネットに挙げていける。もう一点は災害時にあじさいネットが持っている医療情報と、例えば長崎市が持っている地域のデータベースや地域包括支援センターが持っている情報がデータベース化されていて、災害時ではそういうのを連携できるようなことも聞いたので、歯科も乗っかれるところは乗っかっていければいいと思う。

【委員】

あじさいネットは、もともとは大きな病院のデータを診療所で診るということから始まったが、どんどん発展しており、周産期システムやクリニカルパスも発展している。歯科でも会員として入っている先生もおり、病診連携に役立てておられるので、ぜひ興味があれば、診療所であじさいネットの実際の画面をお見せすることができるため、ご相談いただければと思う。非常に便利で、他の病院のデータを見ることによって自分のところでの余計な検査などを省くことができ、患者にとってもメリットがあるシステムだ。それと、例えば国保の持っているレセプトデータを紐づけして災害時に役立てると、万が一医療機関が被災した際に保健所が待っているデータから処方薬等が分かり、各疾患の薬が切れることなく処方が継続できるというようなことも期待している。

【委員】

1月に入りハートセンター自体が閉館となっている。通所施設やショートステイも施設によっては受け入れが不可となっており、障害者の保護者の意見としては、緊急な場合の対応が全くできていないため非常に困っている状況である。

【委員】

口腔ケアを介護職員と歯科衛生士が行うのは違うということは理解しているが、外部から来ていただくことはなるべく制限している状況である。面会後は事務方で消毒を徹底するなど、平均年齢が88歳、最高齢が103歳の方がいるため命を守るために十分注意を払っている。今後も口腔ケア等に気を付け誤嚥性肺炎等を予防していきたい。

【委員】

小学校ではマスクの着用、手洗いの励行、3密の回避、これはベースとしてずっと行っている。健康観察について、今までは子供だけだったが同居する家族の健康状態まで目を向けていくことで進めているところだ。口腔ケアとして本校では、歯磨きの際の飛沫感染が一番怖いと感じている。そこで養護教諭の方から今の時期だからこそ取り組まなければならないブラッシング指導のあり方ということで、具体的にはしっかり磨けているのか疑問はあるところだが、口を閉じてのブラッシングやブラッシング後のうがいについてもきちんと並んで間隔をとって実施することで取り組んでいる。学校としては地域の方にもたくさん協力していただいているため、コロナの感染対策については十分注意を図っている。

【委員】

フッ化物洗口について、中学校では生徒がふざけることが多く、飛沫感染が非常に心配であるが、小学校で100%実施済みということで3年前から実施しているため、中学校の在学生は経験者だということでスムーズに移行することができた。ただ、実施後30分は飲食禁止ということで昼休みに実施すると水を飲むことができないため、ほとんどの学校が朝から実施している状況だ。また、教育委員会のおかげで、学校規模に応じて自動水栓をつけてもらうことができた。本校では、まず生徒用のトイレ1ヶ所に一つずつ自動水栓になっている。ただし、昼食後の歯磨きのときに使用する水道が自動水栓ではないため、手洗い場に自動水栓がつくようになるといいと思う。

【委員】

なかなか思うような活動はできない中、いつ感染してもおかしくない中で、一人一人の意識の向上が大事であり、健康の基本である歯の健康についても、本会でも今一度見直して発信をしていきたいと感じた。

【委員】

コロナ禍において、両親共働き世帯が多く、子供のみで在宅している家庭が増えてきている状況だ。このような中での口腔ケアの方法など、保護者あての文書やパンフレットなどがあれば、学校を通して家庭に配布していただけると在宅率が高まったとしても、子供たちの歯のケアに対して保護者が少し興味を持ち始めるのではないかなと思う。正直なところ、突然このコロナ禍になったため、保護者としては子供の歯磨きまで目が向いていないのが現状だ。子供たちの意識を高めるものが学校側から提供されると家庭としては助かると思う。

【委員】

幼稚園、保育園では基本的に歯科健診は実施することになっておりほとんどが実施している。コロナ対策として、事前に検温は必ず実施するようにしている。最近は濃厚接触者の方が増えてきており、濃厚接触者になった場合は園に連絡するよう伝えているが、PCR検査をして結果が出るまでは登園可能となっている。結果が出るまでは子供は登園しないよう市の方から指導していただかないと、結果が出るまで登園し、もし子供が陽性であれば休園となる。そうなると影響が大きいため行政の方から指示をしてほしい。小・中学校では生徒が発熱した場合登校しないよう通達したと耳にした。幼稚園、保育園では現在問題となっており、保護者に説明するためにも統一的な見解を出してほしい。歯科関係では、現在子供達のかむ力がとても弱くなっている。先ほどもあったが、かむことについて等のお知らせをしてはどうかと思う。また、発達障害の子供達への歯科保健に関する情報が少なく保護者は困っているため、口腔保健支援センターで情報提供等をしてもらえると非常に助かると思う。

【委員】

長崎大学では、本日から歯学部生の実習が始まった。

【委員】

全国健康保険協会では、加入者が会社の従業員ということで主に検診や保健指導の受診率の向上の施策を行っている。歯科に関しては、長崎県歯科医師会と連携しており、事業所への出張検診を行っている。昨年は596名の方に受診いただき、今年度は12月末現在で287名とコロナの影響があるのかなと感じている。受診率が例年より低い状態で、我々としては検診を受けないと早期発見できずに重症化に繋がることもあるため、ちょっとした兼ね合いのところが難しい中で事業を実施している。

議題(3)その他

⇒特に意見なし

-閉会-

議題(1)長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗状況

【事務局】

歯科口腔保健推進計画(後期)及び、カテゴリー1)「歯・口腔の健康についての啓発に努めます。」について説明。

【会長】

妊産婦歯科保健事業(歯っぴいベビー)が、平成30年度4産科医院から令和元年度は5産科医院と、1医療機関増加し、医師会の先生方には感謝している。今後もこの事業を広げていきたいと思っているが、事務局として予算は大丈夫か。

【事務局】

昨年度から予算策定時に産科医療機関の方に実施の規模について確認しており、その状況に合わせた予算を現在計上している。もし産科医療機関から実施希望があれば、それについて予算を取りたいと考えている。

【委員】

今後、産科医療機関を増やしていいということか。

【事務局】

産科医療機関からの希望があれば可能である。

【委員】

分かりました。医師会でも引き続き働きかけたい。

【事務局】

カテゴリー2)「むし歯予防のためのフッ化物の利用を推進します。」について説明。

【委員】

フッ化物洗口の実施状況について、小学校の実施率は3年目にして100%であり、中学校の実施状況は50%にも満たないという状況であるが、どのような理由で実施率が上がらないのか。

【事務局】

中学校の実施については今年度中に100%達成というのを目標に、教育委員会と連携し推進を図っている。現在1校を残して他の学校については実施環境を整えるということについては達成している状況である。

【委員】

中学生になると部活や塾などで家庭での管理が難しくなるため、フッ化物洗口による集団での予防が一番効果的だと思う。

【会長】

保育所・幼稚園・認定こども園でのフッ化物洗口実施施設数は徐々に増加している。現状が分かれば話を伺いたい。

【委員】

市が推進しているため各幼稚園に案内をしているところだが、未実施施設からは、誤飲が一番心配であり、それをどのように管理していくのか、あとは薬剤の保管に対しても心配の声があり実施に踏み込めないそうだ。

【会長】

コロナ禍の状況下で大変厳しいところがあると思うが、小学校の状況を伺いたい。

【委員】

小学校では各学校で飛沫感染について十分に配慮しながらできる学校で取り組んでいる。本校でも保護者の方の支援をいただきながら可能な限り実施する方向で進んでいる。

【会長】

中学校の実施目標は令和2年度までに100%実施だったと思うが、事務局間違いないか。

【事務局】

間違いない。1校は事情により調整中であるが、それ以外については実施できる環境を整えたということで、ほぼ目標に到達したということで先ほど話をさせていただいた。

【会長】

現在、39月40日校ということか。

【事務局】

今年度の分母は39校になる。コロナの現状で今年度実施予定だったところがまだ実施に至ってないところがあるが、年度内に実施できるようサポートしていきたい。

【事務局】

カテゴリー3)「かかりつけ歯科医等で定期的に歯科健診・保健指導(口腔ケアを含む)を受ける人を増やします。」について説明。

【会長】

歯育て健診の参加状況について、目標が40%だったと思うが達成したということか。

【事務局】

達成している。

【会長】

歯周疾患検診も参加者がなかなか増えないという問題があるが、事務局どうか。

【事務局】

特定健診会場など健診の場をもっているため、そこで周知を図る予定だったが、今回のコロナの影響によりそういう状況自体が作れなくなってきた。一方、国が診査より適切な指導に繋げていく保健事業を主体に打ち出してきているため、その方向に切り替えていくのが得策ではないか。当課ではがん検診も行っているが、市で行う事業と、各保険者事業として行われている検診事業もある。総括的に調べて状況を把握するにはアンケートの結果しか見えるものはないのではないか。一定数の数で見ていくと傾向はつかめると思うため、ここは考え方を切り替えることを検討している。ただし、市で健診の場を活用するという考え方に変わりはないため、頑張っていきたい。

【会長】

今後目標値として市で実施する歯周疾患検診の受診者数ではなく、歯科医院での定期的な受診も含めた評価への変更を考えているということだが、総合的に言えば歯科医院での定期健診の受診者数は増加していると思う。かかりつけ歯科医ということを国が方針として進めているため、これらを含めた受診率というものを考えてもいいのではないか。

【事務局】

カテゴリー4)「定期的に歯科健診、歯科医療を受けることが困難なかたの歯・口腔の健康を支援します。」について説明。

【委員】

コロナ禍における実際の訪問診療の状況について、会員の先生方を対象にアンケートを実施した。実施した時期は昨年11月であるため、ある程度落ち着いてきた状況の中での実施ということでご理解をいただきたい。(資料の説明 訪問診療自粛について施設からの要請あり)

【会長】

施設の状況が分かれば伺いたい。

【委員】

うちの施設もコロナがもし入ってきたらと危惧している。歯科の先生には治療や入れ歯の調整といった必要最小限の処置をしていただいているが、施設ごとで制限の仕方は違うと思う。

【会長】

医師会はどのような状況か伺いたい。

【委員】

受診抑制はかかっており、小児科と耳鼻咽喉科はかなり医療経営に影響が出ている。どちらかというと医師会の会員の方が施設を運営している方になるかと思うが、やはり第1号になりたくない、ならせたくない、と身構えているというところはある。

【会長】

口腔ケアも十分な治療の一部で、誤嚥性肺炎の予防にも非常に関連がある。我々としても感染予防を行い、口腔ケアを行っていきたいと思っているためご理解いただきたい。

【委員】

訪問歯科診療時のフェイスシールドや手袋等は充足しているのか。

【委員】

現状では十分とは言えないが、充足されている状況ではあると思う。ただ、手袋の在庫数が少なくなっているということを耳にしている。通常の診療でもフェイスシールド、マスク、手袋は必ず行うように我々も会員の先生方にお伝えしているため、状況によると、まず手袋の不足が出てくるのではないかと懸念している。

【委員】

治療と口腔ケアが別と考えられているようだが、口腔ケアは専門の歯科衛生士が行っているため、治療に近い内容と言える。歯科医師会でも訪問診療に関しては、面会ではないとの回答が出ているため、医療との認識のもとで施設長の方々との打ち合わせが必要と思っている。

【委員】

大学の研究事業として行っている五島での住民健診結果では、舌圧と残存歯数・奥歯の咬み合せに有意な関連があることが分かり、歯をできるだけ残すことと、歯を喪失しても入れ歯を作成するなど、口腔管理を継続することで、食べる機能も維持されることが分かった。今後、指導や施策の決定の際には、科学的なデータに基づく論文の結果も参考にしてほしい。

【事務局】

カテゴリー5)「歯・口腔の健康を推進するために必要な社会環境を整備します。」について説明。

【会長】

PHRについて、国は歯科に特化したものではなく、医科や薬科も含むデータベース構築を進めているということか。

【事務局】

医療に関するデータの一元化と理解している。

【委員】

マイナンバーカードの取り組みが令和3年の3月から開始されるが、マイナンバーカードの情報の活用として、医療のレセプトデータを国が活用していくということで通知がきている。

議題(2)新しい生活様式における歯科保健事業の進め方

【事務局】

新しい生活様式における歯科保健事業の進め方について、今年度の市の事業の実施方法等について説明。

各団体で、コロナ禍においての苦労もあると思うが、今後における課題や工夫されていることなど、意見を伺いたい。

【委員】

コロナ禍において高齢者の方が受診を控えるケースが多く見られる。全国において歯科診療所での治療により感染したという事例は発生してないということを日本歯科医師会が提言しており、歯科医院としては感染対策も十分に行っているため歯科医師会としても市民の方々に周知をしていきたい。

【委員】

学校歯科健診について、本来毎年4月から実施されるが今年度は延期した。問題点として、マスクやグローブ、フェイスシールドがかなり不足しており学校や歯科医院で必要物品の手配ができない状況で実際に実施されたのが9月以降である。12月頃には全ての学校で実施されたと聞いているが、現状を考えると次年度も同様の状況が推測されるので、長崎市においても物品の不足について認識してほしい。長崎市歯科医師会としては、長崎市に毎年政策要望を行っているが、今年度は学校歯科医の正当な評価をしていただくように要望を行った。

【委員】

歯つらつ健康教室は、例年5月から開催されるが、今年度は数カ月遅れてからの開催となった。教室の内容に関しては、今までは口腔体操等の実習も行っていたが、現在は講話のみとして、高齢者の口腔機能低下を予防するには大切であるため内容を工夫しながら行っている。夏頃から徐々に開催の回数が増えていたが、1月から緊急事態宣言が発令され、1・2月の開催が中止されている状況である。

【委員】

医師会では、例年夏前までに行う学校健診を延期し、年内に終了したところが多いようだ。

それから、長崎市の夜間急患センターで長崎地域のコロナ検査センターを医師会が運営している。それができたおかげで我々もコロナ疑いの人の検査がスムーズになり、毎週月水木土の午後に医師会の医師が当番で検査をするようになっている。場所を指定しドライブスルー形式で行っており、ここ1ヶ月は毎日100人前後の方が検査を受けている。検査を受けられる方は、長崎市と西彼杵郡の医療機関で医師や保健所から検査を受けた方がいいと判断された方が予約制で受けられることになっている。検査者が100名を上回る日が続いており陽性率も10%を超えている。これを人口比で評価すると、先々週ぐらいのデータでは全国で十数番目のデータと、誰がかかってもおかしくない状況になっているということで皆様も気を付けていただきたい。

【委員】

コロナ禍において特に会食が問題になっており、栄養士会でも研修会や講話、料理教室がほとんど中止、ウェブ開催になっている。高齢者施設においても面会制限があり、食事の際は仕切り板をして介助している。職員も口腔ケアなどを行う際は、フェイスシールド使用や手袋の取替え、消毒等今までにない労力がかかっている状態である。感染したら死に直結するということもあるため、感染対策に十分注意が必要であると日々感じている。

【委員】

あじさいネットというのが長崎では非常に進んでいるが、その中で例えば出産時の情報やその他の健診情報、血液検査の情報等、先生方が挙げた情報がそこで管理できていて、五島は薬局で処方した内容が全部そこでわかる形になっている。そういう意味では生まれたときからの様々な患者情報が継続してあじさいネットに挙げていける。もう一点は災害時にあじさいネットが持っている医療情報と、例えば長崎市が持っている地域のデータベースや地域包括支援センターが持っている情報がデータベース化されていて、災害時ではそういうのを連携できるようなことも聞いたので、歯科も乗っかれるところは乗っかっていければいいと思う。

【委員】

あじさいネットは、もともとは大きな病院のデータを診療所で診るということから始まったが、どんどん発展しており、周産期システムやクリニカルパスも発展している。歯科でも会員として入っている先生もおり、病診連携に役立てておられるので、ぜひ興味があれば、診療所であじさいネットの実際の画面をお見せすることができるため、ご相談いただければと思う。非常に便利で、他の病院のデータを見ることによって自分のところでの余計な検査などを省くことができ、患者にとってもメリットがあるシステムだ。それと、例えば国保の持っているレセプトデータを紐づけして災害時に役立てると、万が一医療機関が被災した際に保健所が待っているデータから処方薬等が分かり、各疾患の薬が切れることなく処方が継続できるというようなことも期待している。

【委員】

1月に入りハートセンター自体が閉館となっている。通所施設やショートステイも施設によっては受け入れが不可となっており、障害者の保護者の意見としては、緊急な場合の対応が全くできていないため非常に困っている状況である。

【委員】

口腔ケアを介護職員と歯科衛生士が行うのは違うということは理解しているが、外部から来ていただくことはなるべく制限している状況である。面会後は事務方で消毒を徹底するなど、平均年齢が88歳、最高齢が103歳の方がいるため命を守るために十分注意を払っている。今後も口腔ケア等に気を付け誤嚥性肺炎等を予防していきたい。

【委員】

小学校ではマスクの着用、手洗いの励行、3密の回避、これはベースとしてずっと行っている。健康観察について、今までは子供だけだったが同居する家族の健康状態まで目を向けていくことで進めているところだ。口腔ケアとして本校では、歯磨きの際の飛沫感染が一番怖いと感じている。そこで養護教諭の方から今の時期だからこそ取り組まなければならないブラッシング指導のあり方ということで、具体的にはしっかり磨けているのか疑問はあるところだが、口を閉じてのブラッシングやブラッシング後のうがいについてもきちんと並んで間隔をとって実施することで取り組んでいる。学校としては地域の方にもたくさん協力していただいているため、コロナの感染対策については十分注意を図っている。

【委員】

フッ化物洗口について、中学校では生徒がふざけることが多く、飛沫感染が非常に心配であるが、小学校で100%実施済みということで3年前から実施しているため、中学校の在学生は経験者だということでスムーズに移行することができた。ただ、実施後30分は飲食禁止ということで昼休みに実施すると水を飲むことができないため、ほとんどの学校が朝から実施している状況だ。また、教育委員会のおかげで、学校規模に応じて自動水栓をつけてもらうことができた。本校では、まず生徒用のトイレ1ヶ所に一つずつ自動水栓になっている。ただし、昼食後の歯磨きのときに使用する水道が自動水栓ではないため、手洗い場に自動水栓がつくようになるといいと思う。

【委員】

なかなか思うような活動はできない中、いつ感染してもおかしくない中で、一人一人の意識の向上が大事であり、健康の基本である歯の健康についても、本会でも今一度見直して発信をしていきたいと感じた。

【委員】

コロナ禍において、両親共働き世帯が多く、子供のみで在宅している家庭が増えてきている状況だ。このような中での口腔ケアの方法など、保護者あての文書やパンフレットなどがあれば、学校を通して家庭に配布していただけると在宅率が高まったとしても、子供たちの歯のケアに対して保護者が少し興味を持ち始めるのではないかなと思う。正直なところ、突然このコロナ禍になったため、保護者としては子供の歯磨きまで目が向いていないのが現状だ。子供たちの意識を高めるものが学校側から提供されると家庭としては助かると思う。

【委員】

幼稚園、保育園では基本的に歯科健診は実施することになっておりほとんどが実施している。コロナ対策として、事前に検温は必ず実施するようにしている。最近は濃厚接触者の方が増えてきており、濃厚接触者になった場合は園に連絡するよう伝えているが、PCR検査をして結果が出るまでは登園可能となっている。結果が出るまでは子供は登園しないよう市の方から指導していただかないと、結果が出るまで登園し、もし子供が陽性であれば休園となる。そうなると影響が大きいため行政の方から指示をしてほしい。小・中学校では生徒が発熱した場合登校しないよう通達したと耳にした。幼稚園、保育園では現在問題となっており、保護者に説明するためにも統一的な見解を出してほしい。歯科関係では、現在子供達のかむ力がとても弱くなっている。先ほどもあったが、かむことについて等のお知らせをしてはどうかと思う。また、発達障害の子供達への歯科保健に関する情報が少なく保護者は困っているため、口腔保健支援センターで情報提供等をしてもらえると非常に助かると思う。

【委員】

長崎大学では、本日から歯学部生の実習が始まった。

【委員】

全国健康保険協会では、加入者が会社の従業員ということで主に検診や保健指導の受診率の向上の施策を行っている。歯科に関しては、長崎県歯科医師会と連携しており、事業所への出張検診を行っている。昨年は596名の方に受診いただき、今年度は12月末現在で287名とコロナの影響があるのかなと感じている。受診率が例年より低い状態で、我々としては検診を受けないと早期発見できずに重症化に繋がることもあるため、ちょっとした兼ね合いのところが難しい中で事業を実施している。

議題(3)その他

⇒特に意見なし

-閉会-

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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