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令和2年度第3回 長崎市入札監視委員会

更新日:2021年5月11日 ページID:036567

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

理財部 契約検査課

会議名

令和2年度第3回 長崎市入札監視委員会

日時

令和2年11月13日(金曜日) 10時00分~12時00分

場所

長崎市役所本館地下1階 第3会議室

議題

1 抽出事案以外の質問について
2 抽出事案について
3 指名停止措置の運用状況について

審議結果

1 抽出事案以外の質問について
(1)新設時に業者を決定するときに、ライフサイクルコストも考慮して決定しているのか。
【事務局】業者決定時ではなく、設計を行うときにイニシャルコストやランニングコストを反映させている。
(2)JVで発注する基準はあるのか。
【事務局】長崎市特定建設工事共同企業体実施要綱において、JVの施工対象工事を「大規模かつ技術的難度の高い建設工事であり、橋梁、トンネル、ダム、漁港、道路、下水道等の土木構造物及び建築物等の施設又は工作物に関する建設工事で、市長が必要と認めるもの」としており、また、運用方針で、工事の種類に応じて、JVとして発注する対象工事の設計金額及び構成員数を定めている。

2 抽出事案について
⑴ 目覚町(径500・350・300粍)配水管布設工事【制限付】
【委 員】予定価格を上回る入札とは、単なるミスなのか、何か意図があって行われたのか。
【事務局】原因を詳しく聞いていない。積算が予定価格を上回ったのではないかと考えるが、実際はどうであったかはわかりかねる。
【委 員】12者が入札参加を承認されているが、入札しなかった9者は辞退ということでよいのか。
【事務局】辞退ということもあるし、ただ入札しなかったということもある。
【委 員】入札公告に、辞退する者はその旨を届け出なければならないとあるが、辞退したものと、ただ参加しなかったものがあったということでよいのか。
【事務局】原則は、辞退していただくことになるが、実際手を挙げたが入札しなかったということもある。
【委 員】電子入札の詳しい方法がわからない。今日ではなくてよいので電子入札の入札から開札までの手順を説明してほしい。
【事務局】次回説明を行う。

⑵ 深堀町1丁目(径400・150粍)配水管布設工事【制限付】
【委 員】最低制限価格未満の最高入札額が92.56%、落札者が98.77%と開きがあるうえ、93%以上で入札した3業者の入札価格に端数がないことから、実質当該3社間で協議があったのかという疑問がある。また、最低制限価格を業者が知り得る機会はないということでよいのか。
【事務局】最低制限価格は、開札の時点でランダム係数を用いて算定しており、その時点までは算定さえされていないので、我々も含め誰も知り得ない。
【委 員】最低制限価格率は、開札時にコンピュータで算定するということでよいか。
【事務局】そのとおりである。
【委 員】低めに入札した業者と高めに入札した業者に開きがあるが、その要因の詳細は把握しているか。
【事務局】業者が工事の内容により積算を行うなかで、結果がこうなったということである。
【委 員】今後、このような状況を予定価格や積算に反映させる考えはないのか。
【事務局】設計の時点で公表されている単価を用いている。
【委 員】システムを用いて、開札の瞬間にランダム係数により一瞬で最低制限価格を算定し、落札業者が決定すると聞いたが、今度詳しく教えてほしい。
【事務局】次回、システムの画面や図示した資料を準備し説明を行う。

⑶ 京泊3丁目内径800粍汚水管更生工事【制限付】
【委 員】積極的に落札しようとした8社は落札できず、96%で入札した業者が落札したことに不公平感を感じる。割合を知ってどうするかまでは考えていないが、最低制限価格率を超えて落札した割合を知りたい。
【事務局】お時間をいただくが、抽出し、資料を作成する。
【委 員】同種の意見が出ているので、説明をしてほしい。
【事務局】この案件ではないが、以前聴き取った話だと、下請業者や材料の仕入れ先によって積算が高くなることがあるので、安易に高く見積もっているわけではないことを理解してほしい。
【委 員】そこは理解しているが、結果論ではあるが、最低制限価格をかなり超過した業者が落札することに不公平感を感じ、意見を出させてもらった。
【委 員】今回、ロボットを使って施工するとのことだが、一般的なのか。
【事務局】800粍は中大口径と呼ばれ、これより大きいとロボットを使った施工となるが、これより小さい口径では、マンホールで巻いて押し込んでいくような製管工法、このほかに反転工法や形成工法といった管の中に新たな管を作る工法もある。
【委 員】最後にモルタルで隙間を埋めるところもロボットで施工するのか。
【事務局】型枠的に管周囲の隙間を一回埋めてしまって、流動性の高いモルタルを流し込んでいる。
【委 員】管の中は有毒なガスも発生すると聞いており、人間が危険にさらされない工法もあると感心した。
【委 員】既存の管が、更生工事後に滅失しても、更生工事による管だけでもつということでよいか。
【事務局】国庫補助で施工する分は、その管だけで土圧等に耐え得るよう設計しているが、既存の管の強度が一定有れば、これと合わせて強度を持たせるような工法もある。
【委 員】仕様書で工法まで指定しているのか。
【事務局】工法を指定すると業者が絞られてしまうため、下水道新技術推進機構で承認を受けた工法であればよいこととし、門戸を広げている。

⑷ 中部第三排水区(尾上町)雨水渠布設工事(5)【制限付】
【委 員】入札参加資格で特定建設業の許可を求めている理由は何か。
【事務局】予定価格が約2億6千万円であり、下請業者を使うと思うが、下請金額が4千万円を超える場合は特定建設業の許可が必要となるため、条件に入れている。
【委 員】金額が大きいが、なぜ分割発注しなかったのか。
【事務局】80メートルという短いスパンの中で、これを分割すると現場内が錯綜することとなる。また、他の発注工事も集中していることから、安全面も考慮し、区画を決定した。
【委 員】駅周辺は多くの工事が施工されているが、これが最後ということではないということでよいか。類似の工事がまだ施工されるのか。
【事務局】雨水渠工事は令和4年度までの予定であるが、このほかのインフラ整備工事とも競合することとなるので、調整しながら早期完成に努めたい。

⑸ 東長崎中学校屋内運動場屋根改修工事【制限付】
【委 員】1者明らかに最低制限価格を下回っており、入札時の入力間違いだと思うが、入札の適正や有効性を考えると、そういう間違いをさせない仕組みが必要なのではないか。予定価格の91%未満や、100%以上の入札があった場合に警告を出すべきではないのか。入力ミスで落札できないのであれば参加した業者が報われない。
【事務局】現行のシステムは、全国標準モデルである日本建設情報総合センターが開発した電子入札コアシステムであり、システムの仕様として予定価格が開札時まで暗号化された状態で管理されており、入札参加者が金額を入力した段階ではチェックができないようになっている。
【委 員】この意見は、民間からすれば極めて当たり前だと思う。今後は対応を考えるべきである。
【委 員】外壁工事は別途行うとのことだが、既に行っているのか、これから行うのか。
【事務局】外壁改修工事は先に発注しており、外壁改修工事の際に足場を設置するため、仮設費を二重に投資しないように、その足場を利用して同時に屋根の改修工事や防水工事を行う。
【委 員】落札した業者が外壁工事も行うということか。
【事務局】外壁工事は別の発注であるため、同じ業者が落札しない限り、別の業者が行う。
【委 員】別の業者であっても共通で足場を使うという条件があるのか。
【事務局】共通の足場を使用することを設計で明示し、入札を行っている。

⑹ 長崎市民会館文化ホール音響調整卓ほか更新工事【制限付】
【委 員】機器はどのくらいの周期で交換するものなのか。また、今回の交換は一式なのか部分的なのか。
【事務局】スピーカーは12年ほどで更新しており、音響調整卓は17年目に入っている。毎年保守点検と機器の整備を行っており、それで15年から20年ほど使用を維持すると考えている。今回の更新については、アナログからデジタルに変えるため、ほとんど入れ替える。

⑺ 野野串漁港防波堤改良工事(その2) 【制限付】
【委 員】6者申し込みがあって、入札したのが1者であり、落札率100%で落札している。この案件は再度公告だと思うが、なぜ100%での落札となったのか。
【事務局】海上作業ではあるが、一般的な工事と考えている。当初、制限付一般競争入札として発注し、参加申請した業者が10者いたが、結果として入札不調となった。その理由としては、起重機船という特殊な船舶の手配ができなかったため、入札を断念したようである。
再度入札では、作業船を用意できた1者が入札し、落札している。
また、作業船の確保を考慮した積算を行った結果、予定価格と同額での入札となったと落札業者に確認している。
【委 員】入札額が100%というのは度々見受けられる。業者が積算し、内訳を市に提出していると思うが、なぜ起こるのか。
【事務局】予定価格は、市で積算し適正な価格として事前に公表している。業者も自身で積算した結果として100%で入札しているということだと考える。
【委 員】作業船はリースするとのことだが、落札した業者は作業船をおさえたうえで入札したのか。仮に、作業船をおさえたのに落札できなかったということになれば、業者の負担が大きいと思った。
【事務局】事前に内諾を取り入札参加すると聴いている。作業船もこのクラスになると、県内に5隻しかなく、お互い予定を取り合っているようである。今回落札した業者は、既に請け負った本市発注の別工事と、作業船の日程調整ができたとのことである。
【委 員】今回の工事はいくつか工期が分かれている工事の一つということでよいか。
【事務局】全体計画が14年かかる大きな工事であるため、予算の許す範囲で工事を区切って行っている。まずは沖の工事を行い、内側の波をできるだけ減らしたうえで北防波堤、J護岸の作業に移りたいと考えている。今回の工事は国や県の補助を受けており、その予算の内示の関係もあり、なかなか一度にはできないため、効率性を考えながら順次施工している。
【委 員】今回落札した業者がずっと施工することになるのではないか。
【事務局】毎工事ごとに制限付一般競争入札を行っているが、野野串漁港防波堤改良工事(その1)を施工したのは今回落札した業者である。今回、特殊なケースではあるが、追加で国の予算から補助が出ることとなったため、次の工事を早くしてほしいという地元の要望もあり、少しでも進めようということで今回発注をした。ほかの業者が作業船を手配できなかったという理由で入札できなかったため、引き続き同じ業者に施工してもらうこととなった。
【委 員】追加で受注しているので、もう少し安くならないのかと思った。
【委 員】作業船の確保や、補助金との関係など、いろんな特殊事情を勘案するのであれば、随意契約にして、より費用をおさえるということはできないのか。
【事務局】地方自治法施行令で、随意契約については限定的に決められており、例えば、生命財産に関わるようなものなどに限定されており、今回のケースで随意契約はできないと考える。
【委 員】近年自然災害も多く、この工事も生命財産に関わるものではないのか。
【事務局】随意契約の場合、緊急性も要する。

⑻ 市道大橋町赤迫1号線橋梁新設工事【制限付】
【委 員】1者しか応札しなかったのは、工事内容が難しいなどの理由があるのか。
【事務局】本工事は、鉄道施設に近接した工事であるため、日本鉄道施設協会が認定した工事管理者を専任で配置する必要がある。他の発注工事によって、工事管理者を配置することができない業者が多く、配置できる1者が入札したものであると考える。

3 指名停止措置の運用状況について
【委 員】その業者のエレベータが設置されているためにその業者が改修をするのだろうから、指名停止期間中、改修ができず市民が損害を被るだけで、この業者にとってのペナルティとなっているのか。
【事務局】指名停止になれば、この契約だけでなくほかの入札にも参加できず、また、指名停止については公表も行っているため、ペナルティにはなっていると考える。指名停止後に改修することとなるが、工期等を調整してできるだけ市民へ影響がないようにしている。
【委 員】書類の提出の催促は行わなかったのか。
【事務局】契約検査課において再三やり取りしたが、提出されなかった。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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