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令和2年度第3回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

更新日:2020年10月15日 ページID:035414

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 地域医療室

会議名

令和2年度第3回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

日時

令和2年8月11日(火曜日)18時30分~

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第1会議室

議題

令和元年度業務実績評価及び第2期中期目標期間における業務実績評価に対する意見について

審議結果

1 令和元年度業務実績報告及び第2期中期目標期間の業務実績報告に係る長崎市評価(案)について

第2 住民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置
4 法令・行動規範の遵守

委員
内部通報制度の仕組みはどういうことか
事務局
法人の業務に法令違反があったことを知ったときに通報する制度を指す
委員長
簡単に言うと、組織の目標を達成するため、企業経営者が管理する仕組み。市のほうが厳しい評価。判断理由は?
事務局
前年度の指摘事項がなされていないものに対して、主に厳しい評価を行っているもの。「軽微」というには困難と判断
委員長
具体的には?
事務局
H30には内部通報の規定を作っている。昨年度の評価においては、規定が制定されているため、後は運用に移すだけと判断しB1とした。
しかしながら令和元年度には運用に至っていない。体制や規定に不十分なところがあると考えられるため、B2と判断している。
病院機構
内部・外部通報制度の窓口において、院内に置くか外部に置くかで検討を進めた。結果弁護士に委託することになった。見直しを事前に行うにあたり、事前の受付窓口として職員を入れていたが、そもそも内部が関わることがおかしいとの意見もあり、見直すこととした。
現在、コロナのハラスメントについても、本制度に乗せる方向で検討している。役員の入れ替えや計画期間の切り替えもあり、慎重に進めたこともある。
委員長
委員の意見は?役員交代による見直しやコロナの問題等で遅れたとのこと。内部通報だけが法令遵守ではない。他のところはうまくいっているのか。
病院機構
その他のところは順調と判断している。
委員
病院機構としては、それなりの動きをしておりB1。市はその動きを把握したうえでB2との評価?

事務局
聞き取りをした際はハラスメントの話は聞きとっていない。内部・外部通報のところは聞き取っている。
委員長
ハラスメントが上がってきて、進捗したということ?
病院機構
ハラスメントは令和2年度の話である。
委員
評価が難しいが、去年と比較することもできないし、市の評価理由もわかる。昨年度に行った目標期間の見込みがAまで上げており、内部統制の部分の運用をしっかり行えば、Aまで上げていけると感じた。B1の評価にして、内部統制の運用を年度内に確立してはどうか?
委員長
内部通報制度ができればA?

委員
B1とB2の差が不明。内部通報さえできればAとなるのであれば、B1でいいのではないか。
事務局
法令遵守ができていないとは感じていない。昨年度からの指摘事項が改善されていない点から、厳しい評価をしている。
委員長
窓口ができていないこと、昨年度からの指摘が改善されていないからB2ということになるが、意見は?
委員
「軽微な改善」と「一部改善」の判断が難しい。法人はなぜ「軽微」と感じているのか?
病院機構
法令行動規範の遵守の他の項目は遵守できていると判断している。年度計画に記載している部分が未達なことは反省している。
委員長
病院側としてはB2もやむなしとの判断か。
病院機構
反省すべき点があるということ。
委員
年度計画に記載していることが達成していないなら、B2の評価もありうるが、中期目標自体を見ればB1でもいいと感じる。
委員長
何年かにわたり指摘が繰り返されているため、B2もあるかと思う。委員の意見はどうか。
(意見なし)
そのようにさせていただくが、病院側については本年度中に達成していただきたい。
目標期間においては、法令の遵守は適正に行われており、内部・外部通報制度の運用が開始されれば達成できるため、B2は厳しいと考えられることから、B1でもいいと感じる。委員の意見はどうか。
(意見なし)

第3-1-(1)PDCAサイクルの徹底による業務評価の推進

委員
収支の改善について、収支の改善だけに重きを置いた業務改善はどうかと思う。黒字化の要請が常にある中で運営をせざるを得ないことは大きな問題。スタッフを集め、患者を集め、病床稼働率を上げることを進めると民間病院の経営が圧迫される。本来民間病院が行うものまで公的病院が行うことになる。民間病院が立ち行かなくなる。コロナにおけるクラスター発生時に機能停止した際、民間病院がバックアップできなくなる。
事務局
おっしゃられる通りで、地域医療構想の考え方は、地域で医療を担う考え方である。それに従い、メディカルセンターが求められていることを明確化し、地域全体で長崎医療圏の医療が完結されるべき。収支については厳しく指摘せざるを得ず、公的資金を投入する以上、黒字化が必要。収支だけを求めているわけではないことは理解いただきたい。
委員
公的病院において、民間ができない医療を提供すべき。民間でできないこととは、収支のバランスが取れないものを指す。収支のための医療を行うという考え方はおかしい。不採算を公的病院が支えていかなければ、市の医療は立ち行かなくなる。収支だけを見た効率化ではなく、緩やかな視点を持っていただきたい。

病院機構
本年度から役員が交代し、そのような議論を開始している。コロナ対策において、感染症医療機関なので使命を持って取り組む中、収支は逆転する状況を実感した。政策医療や救急、高度急性期については他の民間医療機関では担えない高度な医療。第3期中期計画の中に落とし込みをする必要がある。現在、現場の意見を取り入れて作成を進めている。
診療部門であれば院長が総括し、年度計画に落とし込む。そのような作業を進めている。
例えば、救命救急ならセンター長に実現可能かを確認し、どの程度医療を進めていくのか達成目標を定めることを9月中に行う。
中期計画自体も変更することも視野に入れ議論している。
政策医療を進めながら、収支面の努力をし、バランスを取りながら進める方針である。
委員
メディカルセンターのありようは、その通りだと思うが、ここでいう収支は、メディカルセンター立ち上げ時、相当の借入をしているが、着実に返済を進めるという収支と理解している。
借入をそのままにしながら病院を続けていくことは違うと思う。
着実に返済できる体制づくりと理解している。民間を圧迫するという議論ではないと思っている。
事務局
事務局もそのように考えている。借入を着実に返済できる体質づくりが必要と思っている。
政策医療については、不採算だが、公的病院として行うものとして、市からも運営費負担金として負担している状況。
税金を投じているので収支改善していただければ市民の負担も軽くなる。
委員
これまでの病院機構の運営にあたり、黒字化の圧力を感じていたのではないか。そのため収益性を上げるような患者集めをしていたのではないか。その結果、民間病院を圧迫し、民間病院が立ち行かなくなるまで拡大するようなことがあれば問題と感じる。
今後、そのようなところについても視点を置いていただきたい。
委員長
黒字化の圧力は感じているのか?
病院機構
現在まで収益は右肩上がり。人も必要となり、病床も513床のまま。黒字化達成のためには病床稼働率を上げていくしかない部分はある。そのような中で取り組んできている。
病院機構
第3期中期目標期間になれば、人口減や疾患数の頭打ちなどがあり、これまでのように収益を上げるのは難しい。
働き方改革もあり、バランスをとることが難しい問題。
現状に合った中期計画にしないと医師も疲弊し、いろいろなことに齟齬が出てくる。
どのようにバランスをとることがいいのか。将来的には病床削減にも話が及ぶと個人的には感じている。
委員
収益を上げるような圧力はやめることも必要と感じる。検討いただきたい。
委員長
次回の評価にそのような視点を入れてほしいとの要望は可能と思う。評価がB1でいいのではないかとのことか?
委員
PDCAサイクルを回しながら業務改善を行っているかとのことであれば、取り組みをしているのか?
委員長
PDCAが上手くまわっているのかという観点であれば、B1でもいいのではないか。
目標期間についても、PDCA自体の仕組みが回っているかは、機構からの説明でも取り組みを進めていることが確認できたため、B1でいいかと思うがどうか?
(意見なし)
バランススコアカードは総合的な評価であり、人事評価に使われるものではないため、人事評価だけに使うことはおかしい。市の評価がどうかと思う。意見として追加したい。

第3-1-(2)事務部門の専門性の向上

委員長
法人と市の評価は同じ内容を指している?
事務局

委員
医療事務部門での外部委託は?
病院機構
外来は主に外部委託
委員
委託業者への研修は?
病院機構
委託契約の中で、研修内容についても指示している
委員長
研修は内部向けということでいいか。
委員
外部の事務員においてもメディカルセンターの評価につながる。薬剤師会の会員からも院内処方箋において患者の誘導を行っているのではないかとの話がある。ぜひかかりつけを周知していただきたい。そのような研修も進めていただきたい。
病院機構
そのようなことがないよう、再度徹底したい。
委員長
年度、期間においてB1でいいか?

(意見なし)

第4-1 持続可能な経営基盤の確立

病院機構
独法化以降の決算推移について説明
委員
改善事項で人件費の適正化があるが、給与体系見直しなどの可能があるとの認識か?
事務局
給与を下げよ、と言っているのではなく、数年見直しをしていないことや他の病院との比較も含め、検討いただきたいとの意味合いである。
委員長
給与を下げると職員のモチベーションが下がるため難しいところもある。
委員
独法化した際、見直しを行っていると思うが。
病院機構
人事院勧告に伴う給与費の見直しを行っていない。
委員長
病院として単純に営利を追求していいのかという問題はあるが、役割を維持しつつ赤字を減らしていく必要がある。二律背反する中で経営を行う必要がある。

委員
今年度の赤字は、人件費が増えていることがある。救急医療を行う中で専門医を増やしていることが大きな要因?単純に医師の数が増えたため、費用として大きくかかっているもの。全ての原因はそこ。医者の数をコントロールしたら、質や緊急性の問題はどうなるか難しいところ。医者の数を増やしたことによる赤字化をどうこう言うことは難しい。方策があるのか。評価しにくい。
病院機構
医師が7名増えている。集中治療医や新生児内科で2名、耳鼻科や眼科など。熊本市民病院からの派遣が終了したため23名看護師を増やしていることもある。医業収益は4億増えているが、資産見返負債戻し入れが昨年度から比較し26,500万円減っている。キャッシュでいけば償還金が減っているためやりやすかったが、損益で行けば黒字化が難しい年であった。
委員長
キャッシュフローベースでみれば、ここが平準化されればキャッシュ状況はそれほど悪くないのかもしれない。それにしても赤字が出ている。何を重視するかもある。
現在、年度計画の見直しをしているとのことであるが、次年度以降、どういう風な病院にしていくのかのビジョンやどういう風に黒字化していくのかの見通しが必要と感じる。厳しい状況の中で運営をしているということを把握したうえで評価する必要がある。
病床稼働率について、病院建設計画策定時は、入院期間が長く513床を決定している。現在は当時と比べ、入院期間が短くなっているため、病床数削減についても検討いただきたい。
評価については、年度、期間ともにB3でいいか。
(意見なし)

第4-2 業務の見直しによる収支改善

委員
未収金は令和元年度末で23億円と言っていたが間違いか?
病院機構
年度末に23億円というのは、国保や社保で収入未済分がほとんどである。個人未収金のみではない。
個人未収金は、1年前で1,700万円くらい。翌年には減ってきている状況。
委員長
未収金のほとんどは回収できている?
病院機構 諾
委員長
年度、期間ともにB2で、特に意見なしということでいいか。

(意見なし)

第5 新市立病院における事業の円滑な推進

委員長
年度、期間ともにAで、特に意見なしということでいいか。
(意見なし)

2 評価委員会からの意見の確認

資料4 評価委員会意見一覧について
病院機構
患者ニーズへの対応の迅速化について、28、29年度に待ち時間に対するクレームが3件あった。令和元年度には待ち時間が長い医師への指導を行い、待ち時間に対するクレームは減っている。主観的に回答していたため、再度報告させていただきたい。
委員長
意見等はないか。
(意見なし)

事務局
主なものとして、要旨だけを確認いただきたい。
第2-4「法令行動規範の遵守」について、前年度指摘が改善されていないことを見れば、年度評価はB2だが、法令等の遵守においては適正に実施されており、内部・外部通報制度の運用が開始できれば、中期目標の達成は見込まれるため、期間評価についてはB1としてはどうか。

委員長
意見はあるか?
(意見なし)

事務局
第3-1-(1)「PDCAサイクルの徹底による業務評価の推進」について、収支だけを目標にすると周囲の民間病院を圧迫し、ひいては、公的病院のフォローもできなくなる。公的病院は民間病院ができない不採算の医療を行うべきである。そのような公的病院の性格を踏まえた評価をしてはどうか。PDCAサイクルに着眼したら、年度、期間ともにB1としてはどうか。
委員
前段は第4の(2)の意見としていただきたい。
委員長
委員から何か意見はあるか。
(意見なし)

事務局
第3-1-(2)「事務部門の専門性の向上」については、意見等特になし
委員長
委員から何か意見はあるか。
(意見なし)
事務局
第4-1「持続可能な経営基盤の確立」については、第3期は、どのような病院にするかのビジョンを持ち計画を立て運営していくことが必要。病床数の削減についても検討すべきではないかとの意見があった。

委員長
年度計画を見直しているとの話からもこのような意見を述べた。このような意見をつけていいか
(意見なし)

事務局
第5「新市立病院における事業の円滑な推進」については、特に意見なし。
委員長
委員から何か意見はあるか。
(意見なし)

委員長
これを踏まえて、追加、修正などはないか
(意見なし)
長崎市も指導や意見等を病院へもっと言っていただければ改善につながると思う。長崎みなとメディカルセンターは、なくなると困る。続いていただきたいので、市も病院側と意見交換を行っていただきたい。今後、人口減少は不可避。厳しい病院経営があるが、次期計画についても理事長を中心に作成していただきたい。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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