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令和2年度第2回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

更新日:2020年10月15日 ページID:035411

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 地域医療室

会議名

令和2年度第2回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

日時

令和2年8月5日(水曜日)18時30分~

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第1会議室

議題

令和元年度業務実績評価及び第2期中期目標期間における業務実績評価に対する意見について

審議結果

1 令和元年度業務実績報告及び第2期中期目標期間の業務実績報告に係る長崎市評価(案)について

1診療機能
(3)安全安心で信頼できる医療の提供

委員長
監事監査の指摘事項で、在庫管理が不十分で29年度はB2、昨年度と今年は改善されているとの評価でAとなっている。

病院機構
7月に院内クラスターが発生した、病棟内での院内感染に対する対策が不十分な部分があった。第三者委員会の客観的な指摘を踏まえて、委員の皆様がどう判断されるのか。

委員
昨年度末までの評価であればAの評価で問題ない。
委員
研修会受講率についても高いと感じる。約1~2%が受講していないのは職種に偏りがあるものなのか、何か理由があるのか?
病院機構
医師が出張等の時間的都合で未受講ということで、看護部や事務部はほぼ100%の受講である。
委員
平成29年度の監事監査で指摘のあった医薬品の在庫管理については、平成30年度は改善されているということであるが、平成29年度はどのくらいの差異があるのか、年間医薬品の廃棄額はどれくらいなのか?
病院機構
平成29年度の差異については、詳細なデータを持ち合わせていない。(後段で説明在り)
薬品の廃棄については、会計処理は資産減耗で処理されているが年額200万円強、月額20万円程度である。
委員
院内感染防止対策の実施のところで、「問題点を把握」とあるが昨年度中期目標の期間の問題点はどのようなものとして把握され、改善策をどう考えていたのか。
病院機構
院内感染対策委員会を毎月院長出席のもと行っている。耐性菌の状況や手指消毒剤の使用状況など毎月報告している。院内ラウンドを行っており様々な問題点について、一つ一つ取り組んでいるという状況である。
院内感染対策のチェック項目が多岐に渡っており、院内ラウンドの時に対応が不十分な項目は病棟ごとに指導している。
手指消毒液の使用頻度は、病棟で職員が何回手指消毒しているかを出す指標であるが、年度ごとに、手指消毒の回数が上昇していることを確認している。
それでも、大学病院と比べると少ない傾向である。
クラスター発生を受け、手指消毒の回数を一層増やすなどの感染対策を進めているところである。
委員長
R元年度の評価はAでいいか。
令和2年度の院内クラスターを踏まえ、感染の対策が不十分であった部分があれば、それがどのような部分で、第三者委員会などによる外部の視点を入れて、どのように改善されたかについて、来年度の実績報告でご報告いただきたい。
異議なし

(4)公立病院としての役割

委員長
令和元年度に外国人の患者さんが減っている理由は?
病院機構
実患者数に変更はないが、延患者数は減っている状況で、幸いにして重症で長引く患者さんが入院されなかったということである。
委員長
長崎市は国際都市ということで、外国人観光客が治療を受ける体制をとっているという評価である。
委員
職員による通訳の対応、通訳機器を活用されているということで、外国人の患者さんの満足度についてアンケートを取られたことがあるか
病院機構
アンケートを取ったことはないが、直近でいえば、コスタアトランティカの患者さんを4人受け入れたが、非常に感謝され、お礼のメッセージまでいただいたところである。
産婦人科での妊婦さんも多く、例えばエジプト国籍の方については女性のスタッフが、親身になって通訳したことに対して感謝され、習慣の違いにも可能なかぎり対応できている。そのような部分について満足されているのではないかと感じている。
委員長
Aという評価でいいか。
令和2年度のコスタアトランティカの船員の治療にあたる対応や、感謝されたことなどについては、来年度の報告で記載した方が良いであろう。
異議なし

2 住民・患者の視点に立った医療サービスの提供
(1) 患者中心の医療の提供
委員長
8.7.4%がやや満足、逆に13%強が不満ということだが何かあるか。
病院機構
大きな点は接遇面とか、他の病院についても同様と思うが給食の味があわないとかそういったことだと思う。
改善できる点は適宜対応しており、100%になるのは難しいが対応していきたい。
委員長
Aの評価でいいか。
異議なし

(2) 住民・患者への適切な情報発信
委員長
昨年度は厳しい評価で様々な意見があった。体系的なホームページ更新の仕組みがないことや、ホームページの外注をしたらいいのではないかなどの意見があった。
改善されているということでいいか。外注されているのか?
病院機構
職員で行っており、更新を適正に行っている。外注については、費用対効果を含めて検討していきたい。
委員長
ホームページを使った情報発信はできているという評価である。情報誌の発行回数が減っているのは?
病院機構
情報誌が減っているのは、広報誌を定期的に発行して一方的に発送するのではなく、講演会等の参加者に対して希望者には直接発送するなど、アンケートの声を聞いて対応した。
定期的なばら撒き方の配布ではなくて、ターゲットを絞った形の情報発信をした。
330人から350人に直接情報誌を発信している状況である。
その方々が院内イベントやお薬講座などに参加いただいている。
委員長
情報誌に対する評価はされたか、評判を聞かれたことがあるか。
病院機構
講演会に来た方のアンケートをとった。年齢層は70代以上が一番多い。
ホームページで見る方は少なく紙媒体で見る方が多い傾向があり、広報誌の中身はわかりやすいとのアンケート結果が出ている。
委員
医療機関の活動や講演会、ボランティアなどの広報について若い方をターゲットにした情報発信はどうか。ツイッターなど、ホームページ以外のSNS等での発信を考えていないのか。若い方の取り込みも考えられてはいかがか。
病院機構
フェイスブックは立ち上げているが、若い人が見られているかまでは確認していないので、その辺を意識した情報発信を検討していきたい。
委員長
ツイッターやフェイスブックの活用は必要になってくる。ホームページを見る人はほとんどいないと言われているので、効果が薄くなるのではと思う。
今後、ツイッターやフェイスブックなどSNSの拡充を検討してはどうか。
評価Aということでいいか?
異議なし
(3) 患者ニーズへの対応の迅速化
委員
年度計画にある外来待ち時間の短縮について、調査をされているものなのか、されているのであれば時間が短縮したのか。
病院機構
昨年度は外来待ち時間調査はしていないがその前の年に調査を行ったところ、特定の科に集中して待ち時間が長いということであった。
予約制だが、早く来られる方も多いため、時間を有効活用しようと実施しているお薬講座などでかなりの方が満足され、待ち時間に対するクレームも去年はほとんど受けていない。
委員長
法人の自己評価において、クレームがなくなっているというようなことを書かれた方がA評価の根拠がはっきりするので、追記をしていただければと思う。
委員
アンケートの回収率をあげることは難しいと思うが、今後の方策など考えがあるか。
病院機構
患者満足度向上委員会で行っている。
渡すタイミングは退院前となる入院患者へのアンケートであるため、回収率の低い病棟で対応を強化し、6割近くに向上した。
委員長
病院機能評価認定の認定維持のバージョンのこの表記は普通分かるものなのか。
病院機構
病床数で決まっていてこちらで選択するものではない。
100項目あり、評価のB以上、ほとんどAをいただいている状況で、第三者評価になるので、診療報酬に反映される。
委員長
書きぶりだが、認定維持ではなく、「第三者から認定を継続して受けている」などの記載がいいのではないか。
Aという評価でいいか。多少追記をお願いするところもあったが、それ以外は意見なしとさせていただく。
異議なし

(4) 職員の接遇向上
委員長
病院機構において、広範で客観的な意見を取り入れる必要があると判断した理由は?
病院機構
患者だけでなく地域の方の意見を集め、接遇面について判断してはどうかという方向であったが、その実施ができなかったということ。
また、入院患者に対するアンケート調査では、接遇面については、平成30年度は58%が満足、令和元年度は56%ということであまり伸びがないという点で、結果的に接遇向上に結びつかなかったと判断した。
委員長
接遇研修の回数は1回となっている。回数が多ければいいということでもないが。
医療は充実させているが収益に結びついていない。接遇面についてどう改善しようと考えておられるか。
病院機構
患者さんから選ばれる病院でなければと思う、収益が直接結びつくのかということについては、機能分化という面から、大病院に誰でも行けるわけではないので、患者さんにも厳しいようだが、選択をしてもらわないといけない。
接遇は一人ひとりが身につけるものであって、患者さんが肌で感じてすばらしいと思える病院にしていく使命はあり、目指すべきところという認識はある。
現状で、そこまで達していないとの判断で法人の自己評価はB2とした。
委員
医療サービスと接遇は相反することもあろうかと思う
ある面では長崎みなとメディカルセンターの接遇は高いのではないかと思う。
医療サービスにおいては、ホテルのようなサービスはできない。
そこにAランクを求めるのは難しいと思う。医療サービスが落ちては元も子もない。
接遇の面で収支が落ちているわけではなく、収益は別問題であると考える。
委員長
B1くらいでいいのではという意見はあるか。自己評価で厳しい理由は?
病院機構
取り組みを予定していた活動自体ができなかったことを評価してB2と判断した。
情報収集や客観的な指標を示せておらず、今後具体的な取り組みを行っていきたい。
事務局
市としては、軽微な改善に当たらないということでB2と評価した。
委員
患者さんへのアンケートを取った結果、よかったことをスタッフに伝えることで接遇アップにつながると思うが、職員へ周知するための取り組みを教えてほしい。
病院機構
アンケート結果や改善策はそれぞれに渡しており、回答をもらうようにしている。
回答内容については、可能なものについては、職員だけでなく、患者さん等にも掲示を行っている。

委員長
評価はB2でいいか。
目標として予定していたことができなかったことと、経験・年齢・職種に応じた研修計画の策定に対する取り組みがされていないことから今年もやるよう求めるということと、その前提として地域等でアンケートなどをとり情報収集していただく。
異議なし

(5)ボランティアとの協働

委員長
16名増えている要因は?

病院機構
市の広報誌掲載や、交通費の支給、多種多様なボランティア活動の場を広げたことが増加につながったと思う。

委員長
働きやすい魅力的な職場という評価はされていないのか

事務局
評価は高いと思う。ボランティアが増えたからAということでなく、働きやすい環境を作っているということを評価してAとしている。
委員
年齢層を教えてほしい。
病院機構
ほとんどが70歳以上で、なかには高校生もおられる。
やりがいをもってもらうためにも、幹部が声をかけて感謝の気持ちが響くように病院側も姿勢を改めた結果、働き甲斐が感じられる職場となったものと思う。
委員
若い方がより参加しやすいようにPRを行っていただければと思う。
委員長
評価Aということでいいか
異議なし

病院機構
「安全安心で信頼できる医療の提供」の質問、医薬品の管理状況の差異について回答。
理論値と実在庫の差について、28年度末はプラス差異、マイナス差異とも200万円前後となっていたが、改善を進め、令和元年度には2~30万円程度の差異となっている。
委員
システム導入により在庫の差異が少なくなったことにつながったのか。
病院機構
システムは過去からあったが、運用、日々のデータの処理について当時はステムを十分に使いこなせていなかった。改善を進め、それが一定解消されたことがある。
委員長
差異の、2~30万円は許容範囲か
病院機構
材料費が年間に35億程度ある中の2~30万円は、それほど問題のある数字ではないと考えている。
3 マグネットホスピタルとしての機能
(1) 適正配置と人材評価
病院機構
B評価が多すぎる。一つは中期計画や年度計画の策定において現場とのギャップがある。
第2期中期目標の4年間の最大の重点は、医師の数を増やすことが目標となっている。結果として端的に表れている。医療の幅と量を拡大している。これは長崎市民の命や健康を守るため邁進しているものである。収益も右肩上がりで一定は達成していると思う。
医療従事者のハードワーキングで達成した面もある。これは働き方改革と相反する。
目標計画と成果をどう一致させるか、評価の仕方はもう少し考えるべきだと思う。
中期目標は最終的には4年間で成果を達成しようというもので、年度計画はそれを達成するためのステップであるのに、最終年度の年度評価と中期期間の評価が同じである。これもどうかと思う。実態と計画にギャップがある状況である。
委員
拡大路線を走ってこられた。看護師さんも増やさざるをえなかった。拡大路線についていけなかったのが離職につながったのではないか。
当初の言葉の定義としては、看護師さんの離職率を下げ魅力的な環境をつくるのがマグネットホスピタルである。
これまでの路線が実際良かったのかどうかも、今後検証を行っていく必要があるのではないかと感じる。
病院機構
働き方関連では、中期目標が作られた4年前と今は考え方が変わり、働き方改革が法制化され、2024年度までには医師の労働時間も下げる必要がある。今後最大の課題となる。4年以上にわたり裁判を行ってきた案件については、和解という決定をさせていただいた。過去にはそのような価値観も固まっていなかった。その反省もありB1評価を行っているということを理解いただきたい。
委員長
働き方改革などの状況が変化している。病床削減の話も前年度は出ていたが、コロナもあり現状はそのようになっていない。
状況が大きく変わっている中で、長崎市としてはどう考えるか
事務局
機構の話についてはその通りであり、働き方改革を実現するのは非常に困難だと思っている。
労務環境をよくするという部分について、改善する内容が軽微なものとは考えづらかったのでB2と評価した。
病床削減についても、第3期中期目標の中でも、はっきりとした文言は見当たらないが、市としても長崎みなとメディカルセンター単独ではなく、長崎市や医療圏全体をみたときに適正な病床数という判断であれば、病床数を変えることはありうると思う。
医師や看護師の働く環境は厳しい状況であるということはメディアの報道でもわかることであり、改善し、医療を支えていただきたいと考える。
長崎市として必ずこの病床数を保つべきということはなく、地域の医療機関と連携を取れるのかなどの筋が通れば見直しの方向は可能だと思う。民間と競合する方向に行くなどがあれば市としてもストップをかけるというようなことと考えている。
病院機構
地域医療構想は2,3年前に出てきた考え方で、それまで他の医療機関のことを考えながら頑張るということがなかった。
今は、公的病院間や民間との機能分化は避けて通れない。
第2期中期目標と第3期中期目標の考え方は大きく変わるわけで、その観点で第2期の評価を行ってほしいと個人的には思う。
委員長
4年前には働き方改革は想定できていなかったが、時間外労働の削減が入ってくるのは厳しいのではないか。
病院機構
中期計画は4年前に立てたもので、その業績評価となっているが、状況が変わっていることから難しい面もある。

委員長
働き方改革については、第3期では注視されるべきだが、第2期では策定時点でここまで厳しくなかったため、評価もそこまで厳しくなくてもいいのではないか。長崎市の評価で勤務時間の大幅な削減はなかったとあるが、勤務時間は減っているのか。
事務局
ヒアリングをしたところ、トータル時間は減っていないが、例えば100時間以上の時間外労働を行った方の数は減っているということであった。
委員長
大幅削減ということでないが、一定の効果が認められると言っていいと思う。

委員
個人的感覚だが、病院機構として医療側から見た時間外の節減は、以前より達成しつつあるという観点からB1だと思う。市の方で公務員的観点から見るとまだまだという部分もあるのかもしれない。
委員長
長崎市としてはどちらの立場で判断するのか。
事務局
評価にあたり、時間外削減や医師数は一つの指標である。4年前に作られた目標や計画であるので時間の変化に伴った考え方の変化は当然あってしかるべきだと思う。
機構では年度計画も立てているため、数字ではないので、どうなったら達成したのかの評価は難しいところであるが、P70の職員満足度の向上のところでも、働きがいのある職場づくりと働き方改革の推進とあるので、これを達成まで向かわせるには困難であると判断しB2とした。
事務局
軽微か一部かの判断が分かれることころである。病院側の意見は?
病院機構
時間外労働の定義をきちんと行い周知をした。自己研鑽と時間外労働の区分を行い、時間外について適切にチェックできるようになり、職員へ周知したうえで、本人が申告する仕組みを作った。時間外労働が180時間を超えそうな人については面談などを行い、それを管理する。そこまではやっている。
しかし、結果は忙しい診療科などもあり、実際としてはそれほど減っていなかったが、第2期目標期間中もそういった努力はしてきた。第3期は取組みを一層進めていく。
委員
客観的にみると、平成30年度はB1と評価されている。
中期目標の文言で評価すると救急医の配置を行ったり、研修医の確保などの取り組みを行われており、そのあたりも断すると、平成30年度と同じB1という評価でいいのではないか。
委員
評価を下げる必要があるのかと思う。中期目標の達成状況で評価するならB1でもよいと考える。
委員
色々な取り組みをされており、時間外は大きく減っていないとしても評価を下げる必要がないのではないか。
委員長
長崎市の評価はB2となっているが、委員会としてはB1でいいのではないかとの意見。
理由としては、中期目標策定時、予想しなかった要素も入ってきており、時間外労働削減という項目のみで評価するのではなく、機構側も削減する取組みをされてきているので、B1という評価でいいのではないかとのこと。
第3期目標期間に入ってくると、働き方改革が主要となってくるため病院側も労働時間の削減に向けた改善は必要になってくると思う。

異議なし

(2) 医療スタッフの育成

委員長
資格取得の数は増えているが、どういった評価になるのか。
事務局
人数で評価したのではなく、長期的視点、病院の役割、ビジョンに対し、病院が目指すべき姿においてどういう資格が必要であるかなどの計画がなかったので、昨年度と同じ評価にした。
病院機構
長期的期間を見据えた人材のプランを明確化していないということでB2とした。
委員長

評価B2でいいか。

異議なし

次回は「4 法令・行動規範の順守」から審議

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総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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