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長崎市総合計画審議会(第1部会第1回)

更新日:2020年5月7日 ページID:034546

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 都市経営室

会議名

長崎市総合計画審議会 第1部会(交流と平和)第1回

日時

令和元年8月6日(火曜日) 18時30分~20時30分

場所

議会第1会議室(市役所本館地下1階)

議題

(1)基本施策A4「国際性を豊かにします」の評価
(2)基本施策A2「景観、まちなみ、自然を活かし、まちの質を高めます」の評価

審議結果

■議題1 基本施策A4「国際性を豊かにします」の評価

平成30年度実施施策の評価について

 [基本施策主管課説明]

【部会長】

説明の中で出てきました「5年後」という言葉だが、この達成目的の年度が令和3年度ということになるので、5年後に目指す姿というのは、令和3年度の姿というふうに見ていただきたい。

【委員】

 5ページのあじさいグローバルリーダー研修会の内容で、英語を使って観光地を案内しながら長崎の町を散策するというものがプログラムの中に入っているようであるが、現在、長崎市の中学校あるいは小学校で、外国人に対して英語あるいは外国語で観光案内を、研修の中でも実際やっているところ、もしくはそのようなグループ等があるのか、まずお聞きしたい。

【担当課】

 研修の中というよりは、教科書の中に道案内をするという単元が、簡単な道案内からだんだん難しくなっていくというように段階に応じて、1年間で3回、4回ぐらいあり、授業の中で実施をしている。その際には、長崎市で任用している36名のALTが全ての学校に出向き、授業の中で生の英語で子どもたちに学ばせている。

【委員】

 いわゆる実地の訓練はやっていないが、授業の中ではやっていると。

【担当課】

現在は授業のみであるが、今年度の8月末の2日間を使ってグローバルリーダー研修会で、子どもたちに実際に観光地等の外国人の方に対して道案内などを経験させることにより、長崎を担う子どもたちに国際的な感覚を高めていってほしいと考えている。

【委員】

13ページの留学生支援センターは役割が大きいと思うが、この長崎留学生支援センターが抱えている本当の問題が何であると考えているか。今、留学生が非常に満足して長崎市で生活を送っているかわからないので、もし課題があれば、教えていただきたい。

【担当課】

今、留学支援センターで一番問題になっていることは、就職支援の部分であると考えている。センター設立当時は、どちらかというと生活支援等にある程度重きがあったと思うが、ここ最近は、長崎の状況もあるとは思う。やはり就職支援をいかにやっていくかが、一番今は課題になっていると考えている。

【委員】

大学で教員をやっているが、今、中国よりもベトナムからの留学生がかなり多くなっているが、本当にこの子たちが求めているものは何なのかと考えたときに、やはり今、就職というか一定期間、日本の企業に勤めた経験をつくりたい、母国に帰ればそれは高く評価されると、おっしゃる方が結構多い。この点に関しては、大学側の努力も必要だと思うが、この留学生支援センターで、どのようにしたら実現できるのか、その点について、最後にお聞きしたい。

【担当課】  

この留学生支援センターは産学官で運営しており、当然、大学だけではなく、民間の企業も行政も関わっている。そのような中で、民間企業の紹介やマッチングという部分については、現在実施している意見交換会などの充実を図っていくことが需要であると考えている。

【委員】

12ページの、昨年の会議で、留学の価値を見出すとともに、充実した留学生活を送っていることについて、留学生に対して、思い切った財政支援が必要ではないかという提案がなされてことに対して、もう対応済みと書いてある。思い切った留学生に対する経済的支援については、7月11日のテレビで、北海道の東川町の件が放映されていた。国際課では、どのように把握されているか。

【担当課】

 その放映については、把握していない。

【委員】

 この北海道の東川町は、留学生400人の授業料を半額にして、日本一人口が増加した市である。この外国人の増によって、約5,000万円の地方交付税が増額され、その5,000万円が子育て支援や、中小企業の支援に充てられ、町の商店街がこの400人の留学生によって、相当なにぎわいを呈しているということであった。やはり、他都市も参考に思い切った財政的支援などの取り組みが私は必要であると思う。

【部会長】

 委員からのご指摘とも関連するが、就職の支援が長崎の定住者を増やしていくことにもつながること。また、住宅支援、就職支援含めての財政支援により、人口減少が著しい長崎市が、外国人の居住者、移動者を増やしていくことが、人口減対策の一環としても大変重要なことだと思うので、第五次総合計画に向けて、そのような側面も、念頭に置き、施策に反映していただきたい。

【委員】

グローバルリーダーの研修等々出ているが、この実施は、小・中学校だが、この後、子どもたちが卒業し、高校でさらに次のステップにいくような県との連携は、どのようになっているのか伺いたい。

【担当課】

 グローバルリーダー研修会というのは、小・中ではなくて、中学校に特化した研修会で、長崎市にある40校から1年生と2年生の1名ずつが市民会館に集まり、1日目に国際的に活躍をしている方の講話の聴講や、ALTとの交流を行い、2日目に、グラバー邸などに出向き、観光客やALTに長崎の魅力を英語で伝え、交流しようという事業である。1年生、2年生、各学校2名を参加させることによって、学校に戻り、その子たちがリーダーとして、学校の中で国際的な視野を持った子どもたちに育つことによって、その周りの子どもたちにも波及効果が及び、次のステップにつながるような事業になればと期待している。

【委員】

 一点、賛辞を送りたいのと、三点、質問もしくは提案がある。

 まず、今年からベトナムの方たち向けにやさしい日本語で案内をされていて、ベトナムの20代前半ぐらいの子たちに知り合いがいるので、そのような対応について感謝する。

 三点の質問の一点目は取り組み概要の2.番に「外国人留学生の活用」とあるが、活用という言葉は、国語辞典的に言うと、AかBを使ってCの効果を得るという意味で、今、市民協働という言葉が頻繁に市役所で使われていて、A with B、AとBと一緒にCの効果を求めていこうというのを一生懸命やっている中で、外国人に対しても、ぜひ「協働」として、一緒に何が今後できるかとしていただけたら、もっと外国人留学生の方も一緒にやろうとなるのではないかと思う。

 二点目は、ホームページやフェイスブックで10代、20代の若者に発信する旨の記載があるが、今は、10代、20代の若者は、今、You Tubeやニコ動など、媒体が変わってきている。だから、彼らに届けるためには、彼らに発信させるのが一番いいと思うので、10代、20代の子のメディア発信のためのリテラシー教育支援や、キラーコンテンツのつくり方などに対する支援を行い、彼女たちが感じたことを、彼女たち自身に発信してもらうほうが、一番響くのではないかと思う。

 三点目は、成果報告書の18ページ、19ページの二つ関連しているが、緊急対応や緊急通報は、消防とか警察だけでなく、例えば、DVの問題や子どもの問題など緊急的なことは様々あると思う。これまでの積み重ねてきた手引きのようなものがあると思うので、それを多言語対応化させたカードにして、各課や各学校に配布すると先生たちが何カ国語も話せなくても、もう少し差し出せる手が増やすことができるのではないかと思うので、検討いただきたい。

【担当課】

貴重な提案をいただいた。その中で、活用できるものがあれば、検討していきたい。

 先ほどの「活用」の部分については、決してその人を活用するということではなく、同窓会という組織があるので、そこに一緒に頑張ってもらって、より発展していこうというふうな意味を込めて書いているので、そこは誤解がないような表現を、今後考えていきたい。

【担当課】  

 日本語指導を要する児童・生徒は、平成30年度は8人だったのが、本年度は16人と、倍増している。子どもだけではなく、親も日本語を話せない家庭もあることから、国際課と連携してきめ細やかな支援を検討していく必要があると考えている。

【部会長】

 SNSの活用と、そのSNSリテラシーの問題については、第五次総合計画に向けての取り組みとしても、全庁的に考えていかなければいけない問題だと思う。特に若い世代に対する発信の仕方というのは、大変重要なご指摘だと思うので、ぜひそれを事務局のほうでも、きちんと、全体として反映できるようにしていただきたい。

第四次総合計画後期基本計画の振返りについて

[基本施策主管課説明] 

【委員】

 中学生までは市によってかなり予算を使い、海外での体験など様々な教育をされるが、中学校までで経験したことを高校、大学になっても社会性を広げることができるように教育を継続する必要があると思う。高校になると県の所管になると思うが、県との連携など、どのような考えをお持ちであるか伺いたい。

【担当課】

 なかなか難しい部分ではあるが、幼・小・中だけではなく、その後、子どもたちが今の義務教育等で学んだこと、体験したことをつなげていけているかという追跡調査も必要であるし、もっともっとその子どもたちが伸びていくために、どういうふうな支援、指導が必要なのかを検討することが必要で、そのためには県との連携も必要となることから、県と協議中でなかなか難しい部分ではあるが、進めていきたいと思う。

【担当課】

子どもゆめ体験という事業で、中学生を姉妹都市や友好都市、市民友好都市に派遣をしており1年後と3年後に国際交流についての意識を継続していただくためアンケートをとっている。先ほど言われた、県と連携した取り組みは現在ないが、以前夢体験に参加した子が、日本語講座のボランティアに参加してくれたり、高校生になっても国際交流に関する関心が継続しており、姉妹都市との交換留学で1年間行くなど、少しずつではあるが、つながりという実績は出てきていると思う。そのようなことを私たちも把握をして、それをまた皆さん方に広報していくことで、国際交流に関する関心がつながっている、またはつなげていけるというところを、実績としてPRをしていきたいと考えている。

【委員】

今の関連になるが、長崎の東高が、スーパーグローバルハイスクール(SGH)で、東中からあるので、そのあたりは非常に進んでいるのではないかと思う。文部科学省の補助があってのことではあるが、その中身は、本当にいいものであると思っている。交流も大事であるが、今、重きを置いているのは、いかに自分の考えていることを表現するか、伝えるかということをやっている。だから、聞いたり話したりということも、ベースであると思うが、最終的にはガイドでもそうであるが、自分の言葉で、英語で伝えることを習得するため、プレゼンテーションなどをやっている。県との連携はまだないとのことであるが、このような事例は、非常に活用できるし、参考になると思う。

【担当課】

 先ほど東高についてのご意見で、数日前に外国人が災害などに遭ったときに、手軽にポケットに入れて持ち運びができるマニュアル的なものを東高生が作成したことが新聞に掲載されていた。この件に関しては、東高生のほうから御相談をいただき、表記の仕方や防災に関する考え方などについて、国際課や、防災危機管理室などと一緒にアドバイスをさせていただき東高生が作成した。完成したものは、ブリックホール内の私どもの施設である地球市民広場に設置し周知を図っている。

【委員】

17ページに、留学生の目標値とか、達成率ということで、2,000人とか3,000人とか、数字がずっと上がっている。それに対しての振り返りということで、いろんな施策がとられており、これからもそういうことに含めて、進めているという中で、5ページ、今後の取り組み方針の一番下の方に、「アジア諸国からの修学旅行生や、国際クルーズ客船で訪れた観光客」という文言がある。浜の町アーケードなどを歩くと、クルーズ船が入港した際には、アジア各国、中国の人も含めて、たくさんの人たちが歩いているが、実際、向こうから来る人たちは、買い物に来るだけであって、交流しようとも思っていないのかもしれない。長崎の人、浜の町を歩いていている人で、クルーズ船で来られた方と交流しようと思っている人もいないと思う。こういう中で、もともとの国際交流というものは何かというのは、留学生や、住んでいる方に対しての充実はわかるが、単発で来る人たちとの交流というのは、どう考えられているのかお聞きしたい。

【担当課】

単発で来られるという場合は、確かにご意見のように、交流ということではなくて、観光という部分での重きが多いと思う。この総合計画の中で記載する内容となると、どちらかというとこのA4ではなく、A1の観光とか経済の部分で、長崎に訪れたときに、快適に過ごしていただくためにどうするのかというような議論になってくると思う。

【担当課】

単発にはなるが、修学旅行生については、中国、韓国など様々なところから、交流したいとの依頼があり、実際に小学校や中学校、長崎商業高校と実際に交流をしている事実はある。市としては、いろんな国際理解教育を推進しているところであるので、長崎のよさであったりとか、自分たちが授業で学んできたことを教えたり、逆に外国の修学旅行生に外国の町のことについて発表してもらったり、プレゼンしてもらったりというような交流はしている。ただ、御指摘いただいたように、国際クルーズ客船で訪れた観光客との交流については、今のところ教育活動の中では仕組んでいないので、記載のとおり、あじさいグローバルリーダー研修会の中で、そういう機会が一つできれば、日ごろその子どもたちが、浜の町で出会ったそういう団体観光客にも、進んでコミュニケーションがとれるような子どもになればいいなというところで、今、考えている。

【委員】

 もう一つ。現状では商店主の人たちが、気軽に、フレンドリーな関係を結ぶというような交流は、今のところ考えていないということでよいか。

【担当課】 

 今のところはない。

【部会長】

 次回になるが、観光関連の議論があるので、そのときにまたご指摘いただければと思う。

【委員】

 昨年度、日本語がわからないお母様がいて、学校からのプリントが理解できないということだったので、たまたま、知り合いだったのでお手伝いをしたが、日本語がわからないお母さんがおられて、困っているという状況を、なぜ学校からPTAにお話ししないのかと思っていた。そのような情報提供をすれば、お手伝いができる人が身近にいるのではないかと。特殊な目で見ることなく、意外に身近にそのぐらいだったらできますよと言う方がいるのではないか。先生にお聞きすると、英語が得意ではなく、担任の先生も気にはなりながらもそのまま配っているということであった。PTAを使うというのも手だと思う。そういう事情があるということを知らないお母様方も多いようなので、改善されていけばいいと思う。

 中学生ぐらいになると、海外から来られた子どもさんたちでも結構日本語が上手だが、小学校の場合はまだ表現などが難しいところがあり、子どもには理解できない。何らかの対応ができないかと気になっている。

【担当課】

 一番身近な国際理解、足元の国際理解って、やはりとっても大事であると思う。困っている子、困っている方、困っている保護者、困っている地域の方をどうやって支援できるのかというところを、まずはThink Globally,Act Locallyで、まずは足元、一番近い方々に協力をいただく。自分の学校の校区にいなければ、隣の学校の校長先生に依頼してというような縦のつながり、横のつながりのネットワークをつくっていくのがとても大事であるので、これからも各学校に周知していきたいと思う。

【委員】

子どもゆめ体験事業は、非常にいい事業をされていると思う。中学生16名を姉妹都市に派遣ということであるが、この人選等はどのような形で行っているのか教えていただきたい。

【担当課】

 まず募集をかけて、その募集の際には、ゆめ体験に対する思いなどを作文してもらっている。大体この募集が、地域によっても異なるが、100は超えてくるので、その中である程度、30とか、それぐらいに人数を絞らせていただき、次に、面接試験を行う。ゆめ体験にせっかく行っていただくので、経験を活かしてもらいたいという思いがあるので、この交流についてどのような考えを持っているか、体験に行った後、どのようなことをしたいかなどを面接試験で直接お話を聞き、情熱とか、あと協調性とかも含めたところで人選をしていく。作文での選考と、最後は面接の選考で昨年度は16人を選考させていただいた。

【委員】

 せっかくすごくいい体験をして帰ってこられて、その経験を学校でまだ発表するような、何か報告会のようなものを開いているのか。

【担当課】

 学校だけではなくて、イベント、イングリッシュ・スピーチのイベントなどや、私どもでやっている異文化チャンポンフェスタということで、いろんな国際交流団体がいらっしゃる場で、ゆめ体験のコーナーというものを設けさせてもらい、そこで子どもたちに、こういったことを体験してきたと、発表の場を設けるようにさせていただいている。

【部会長】

 総括をしたい。国際課は、文化観光部のままでよいか。

【担当課】  

8月に機構改革があり、秘書広報部というところが新しくできたので、そこに属している。

広報の部分も、広報戦略室というところも新しくできており、広報課も一緒になって、広報戦略をやっていきたいと思っている。

【部会長】

 承知した。国際交流については、所管が教育委員会と秘書広報部にまたがっている。先ほどご指摘があったように、外国人とともに歩むとか、表現の仕方に気を付けることはとても大事なことだと思う。小学校、中学校が教育委員会の所管だが、高校については、県の教育委員会と、私学は学事振興課であり、国際交流に関する補助など出して高校によっては成果を出しているところもある。先ほど委員からのご紹介があった東高、私学だったら、南山高校みたいに個性的な交流事業をやっており成果を出しているところもある。そのような情報収集を教育委員会のほうでもきちんとしていただいて、子どもがどういうふうな形で国際的な環境で学習できるかということのフォローアップをできるだけやっていただきたい。

 それと、言及されている資料で、外国人住民のための生活ガイドと、その日本語版、やさしい日本語を後ほどでいいので、参考資料として皆さんに配布していただきたい。

【担当課】

今から改訂するが、現時点のものでよければお配りできる。

【部会長】

いろんな国際団体との連携という形で、国際交流協会が「ながさき生活ガイドブック」を作成している。市が作っている「生活ガイド」もこのようなものを参考に作っているのか。

【担当課】  

市の方が先に作っている。恐らく市で作成の「生活ガイド」をベースにして、国際交流協会が「ながさき生活ガイドブック」を作成している。

【部会長】

国際交流協会の「ながさき生活ガイドブック」は、先ほど話題になったベトナム語版が出ている。市の「生活ガイド」は、ベトナム語版は作っているのか。

【担当課】

 ベトナム語は、転入届の分だけはベトナム語で作成しているが、ベトナム語を翻訳するのが難しいため、転入以外はまだ作成ができていない。

【部会長】

国際交流協会では、ベトナム語版をもう作っているので、ぜひ活用してほしい。国際交流協会は出島交流会館内にあるので、そこに行けばもらえる。

■議題2 基本施策A2「景観、まちなみ、自然を活かし、まちの質を高めます」の評価

平成30年度実施施策の評価について

 [基本施策主管課説明]

【委員】

 第四次計画は今からあと2年残っており、第五次総合計画に向けての意見であるが、まちなかエリアは様々あるが、私も丸山町自治会長として、当時、こういう枠組みになった、まちなかエリアになった、こういう形でまちおこしをやっていく、というお話を受けた。その後、石畳の整備や、看板の設置などにはたくさん協力していただき感謝している。

しかし、まちなかのエリアのくくりとして、中島川・寺町・丸山エリアとくくられるのと、銅座・浜町エリアでくくられるときに、丸山エリアというのは、ある意味、どちらにも属さないエリアになってくる。寺町・中島川とほとんど交流がない地域なので、一つぽつんと残されている部分があると感じている。まちなかのししとき川の整備や、中通りなどの整備と一緒のくくりのエリアであるが、丸山界隈だけが、少しその他エリアみたいな雰囲気になっていると思う。実際、丸山町の経済・文化圏というのは、浜町とか銅座エリアのほうがとても密接で、自治会などでもつながりがある。浜町とか銅座側のプロムナードの話もされ、銅座側のプロムナードの延長に丸山があるが、丸山は寺町と手を組んでくれということで、何か色が違う中で進んでいる。文化的にも、丸山というのはどちらにも属さない特殊な事情もあり、その線引きの見直しについて今後事業を進めるなかで、再考していただけたらと思う。

町家を残すとか、解体される家が増えているなど各地区で問題がある中、まだ丸山地区には歴史的なものがたくさん残っているので、今、手をつければ、しっかり残す機会がある。今後、老朽化により、町家などが解体されるとかマンションになるなどの話が出てくるかもしれない。そういう意味では、あまり手がついていない丸山地区は、次の計画のときにはエリアごとでくくる場合でも、少し重点的に力を入れていただきたいと思う。

【担当課】

 ご指摘のとおり丸山エリアは、少し離れた地区になるが、和の雰囲気を持った地区というところで、中島川・寺町のエリアと一緒のくくりにさせてもらっている。確かに銅座エリアは、銅座プロムナードなどについていろいろご説明やご協議をさせていただいているが、丸山についても、やはり昔からの歴史の遺産というか、資産があるので、地域の方々と話をしながら、地域の課題をしっかり把握した上で、今後、取り組んでいきたい。

【委員】

 13ページの取り組みによる成果、あるいは5年後にめざす姿に対する効果のところの南山手、東山手のエリアで、「ライトアップを行うことでエリアの景観の整備が進んだ」、「夜間景観の整備により、夜の長崎の魅力が向上した」と書かれているが、まだライトアップはされていないのではないと思うがいかがか。

【担当課】

 確かに、ライトアップの全体的な点灯は、9月の居留地まつりの前のプレイベントで、全体的なお披露目をしたいと考えている。ただ、一部のエリアについては整備が終わっており、一部点灯しているところもあるが、最終的に大々的なお披露目は、9月13日を考えている。

【委員】

 それにつけ加えて、道路の街灯も新しく変わった。それも居留地まつりのときの点灯式の対象になっているのか。

【担当課】

 一部、街灯の整備に当たっては、既存の防犯灯の代替として明かりをつけているところもある。最終的には、その点灯式に全体的に街路灯も含めて、お披露目するという形で考えている。

【委員】

活水学園のオランダ坂の石垣の上のところに街路灯が四つほど整備されていると思うが、残念ながら草がぼうぼうである。せっかく街路灯をつけたのであれば、周辺の草刈り等全部きれいにして、景観全体を考えるというのが必要ではないか。電灯だけではなく、石垣の上の草も生い茂っているので、全体のバランスの中で、景観というものが生きてくる。ライトアップされていない時間に来る観光客に対しても、PRは必要である。やはり魅力ある景観という形になると、ただ電灯がついているだけではなくて、周囲とのバランス、きれいになっているか、クリーンであるかというようなことも、目をかけていただきたいと思うがいかがか。

【担当課】

景観をまちの魅力として高めていくというのは、行政だけでできるものではない。当然、今、ご指摘があった活水の法面についても、行政が全部やるということは当然できない。地域の方々と一緒に、町の魅力を高めていくことが大事であると考えており、活水大学と協議させていただき一緒に、町の魅力を高めていく取り組みを進めていきたいと考えている。

【委員】

 最後に一つ、今、室長からお話があった、この施策の随所に、協働という単語がいっぱい出てくる。協働という面でいけば、その活水と一緒にやるのも協働だと思う。行政は協働という意識があるけれども、地域のほうでは協働という意識がないかもしれない。市民アンケートあるいは市職員のアンケート等でも、協働に対する理解度は、非常にまだばらつきがあると思う。景観などのまちづくりは自治会や学校、地域全体と協働して進めていくところである。協働というのは必ずしも、その費用的な支援の有無ではなく、市民としての市民力をどう生かすかということが大切。全体での景観、魅力あるまちづくりにつながってくるので、ここはぜひ、景観推進室で率先して、地域との協働とはこういうものだというお手本を作っていただきたい。市全体の中に、市民力とか協働というのは、これが長崎市のパワーであるというような取り組みを、是非していただきたい。市民全体でいいまちづくりに取り組んでいきたいというモデルケースに、もっと積極的に取り組んでいただきたいと思うがいかがか。

【担当課】

 今、ご指摘の、山手につきましては、特に地域の方も一生懸命まちづくりに取り組んでいらっしゃる。そのような方たちと一緒にまちの魅力を高めていくというのは、当然必要であると認識している。今回、夜間景観とか、そういった取り組みをしたきっかけも踏まえ、地域の方と一緒に、夜景だけではなく、昼間の景観の魅力を高めるための取り組みも進めていきたい。そして、山手だけではなくて、ほかの地域にも、そういった取り組みをどんどん広げていきたいと考えている。

【委員】

 私は元地域おこし協力隊の1期生であり、市のホームページだと、平成31年7月から、新たな隊員さんが入るとあるが、今市のホームページや協力隊のフェイスブックを見ても、特に更新がされていない。赴任したときは、新聞記事に赴任したと記事になるはずなので、もしかして進んでいないのか。現状はどのようになっているのか。

【担当課】

 地域おこし協力隊の募集については、昨年の11月に最後の隊員が離任し、その後、今年度の4月から、新たに第3期の隊員募集をしている。隊員の応募自体が非常に少なくなっており、第1回目の募集の際、3名の方が応募をしたが、2次面接までいかなかった。現在、まだ延長して募集しており、1人応募があり、今回は次の2次面接まで今後進む予定である。

【委員】

 それは、伊王島の地区のみか。全合併地区か。

【担当課】

 全体で1人の応募で、希望の地区としては、外海地区が第一で第二が高島地区と聞いてる。

【委員】

 地域おこし協力隊として活動していた時に、すごくいろいろ、うれしいことも、いいことも、長崎が好きになったことも、市役所が嫌いになったこともあった。委員が言われた協働というのがくせもので、当時、私たち民間から来た地域おこし協力隊の人たちと、市役所の方たち、特に地域振興課の方と私はやらせていただいていたのだが、ルールが全然違う。予算組みとか、市議会の予算執行のスピード感とかルールが全然違う。その辺を最初にうまくすり合わせをしなかったので、信頼関係を築くまでに時間がかかったり、任期途中に辞められた方も何名かいた。そのルールが違う人たちが協働をどうやって作っていくかというのが、すごく難しいと思った。長崎に定住して7年になり、ようやく市役所の人たちはこういう感じでやってくれてるというのがわかってきたし、今はすごく一生懸命してくださってるのもわかるが、入ってきた年はやはり全然わからない。協働についても、マニュアルではないが、集積されたその積み重ねみたいなのを持って、ぜひ次の方たちと一緒にやっていただきたい。また、係長になられる時に協働の研修会を受けていると、市役所の方から聞いたが、それ以外に何か協働の研修会が市役所であるのか伺いたい。

 あと、集落支援員としてではなく、地域コミュニティのベースは地域コミュニティで作った上で、起爆剤として集落支援員の活用をしていただきたいと思う。現在、地域コミュニティ推進室でやられていることは、すごくいいことであると思う。そちらには地元の人間として参加しているので、そちらでも協働をぜひ、今後ともやっていきたいと思っている。

【担当課】

地域おこし協力隊の方と、最初の取り決めというか、お互いに勘違いとか、そういったものが多々あり、途中で退任された方もいたことは聞き及んでいる。そのようなことを反省材料として、今回は募集に際して、やはり一定それぞれの業務内容について、お互いに新たな認識を持つよう検討している。

 そういう中で、隊員さんの身分等もいろいろ検討し、今回は業務委託と、個人委託という形で募集をかけている。お互いに意見の食い違いがないよう検討を重ねて進めていきたい。

【担当課】

 職員の研修に市民協働の研修が取り組んでいるのかという点で、課長や係長にも当然研修があり、加えて、最近は若手の中堅職員に研修を行っている。研修内容は、地域の自治会にご協力いただき、例えば夏祭りなどの地域の自治会等の取り組みに企画の段階から参加し、準備などを経て当日の夏祭りに参加するような、1日だけで終わる研修ではなく、企画から実行までを行う地域協働の研修を現在行っている。

【委員】

 11ページの地域活性化事業負担金で、各合併地区のお祭りが載っており、成果指標として、集客人数が掲載されている。琴海花まつりは、おかげさまで10,500人来ていただき、祭りの規模が大きくなるのはいいことであるが、それに伴いボランティアの動員も必要となっている。以前は地域の人たちが、お花見をしようと楽しんでいた祭りを、大きく町のイベントとしてしようとしたときに、どうしても人手が必要となり、自治会長に何名ずつ出してというような話になる。当日、駐車場の人にお疲れさまですと話をしたら、「呼ばれたけん仕方がなかとさ」と言って、すごい苦い顔でも頑張ってくださっていた。もちろん集客人数も大事であるが、多くのお客さんが来てくれたはいいけど、動員で疲れ、実際地元のお店にはそこまでお金が落ちず、近隣の時津町とかのスーパーでお弁当買ってきて、琴海でお花見して、ごみだけ捨てて帰るみたいな状況を、私の周りでは結構見聞きした。集客人数だけではなく、地元の人にどれぐらい、例えば地域の直売所にこれだけ経済効果があったとか、その後、新たに交流が生まれた、次のイベントが新たに出てきたなど、集客人数以外の効果がわかる成果指標も必要であると考える。さらに、地元の人が疲弊しないで、来年もやろうと楽しめているかとかいう点も、指標として考えていただけたらと思っている。

【部会長】

 一つの指摘として検討していただきたい。地域おこし協力隊については、所管は地域センターで所管して、独自にやることになっているのか。

【担当課】

各センターで所管しているが、地域おこし協力隊の応募関係になると、北総合事務所で取りまとめて行っている。

【部会長】

 総合事務所でやるということだが、先ほどの市民協働参画、地元の人たちとどれだけ関係をつくって、また、市役所との関係をどれだけつくっていけるのかという市民協働についてご指摘があった。市民協働参画室は関わるのか。

【担当課】

全体的に市民協働参画室、現在は市民協働推進室になっており、そこでやっている。

【部会長】

 今の御指摘はそこにもかかわる問題でもあるけれども、ちょっとここの委員会の議論ではないが、ご指摘として、市民協働のあり方、それから市民を巻き込む際の長崎市との関係のつくり方、そういったことは、とても大切なものである。総合事務所がとりまとめるということだが、市民協働推進室などとも議論をしていただき、地域センターの皆さんもそれを共有していただくということを、ぜひお願いしたい。

【委員】

 二点ほど、お尋ねしたい。一点目に8ぺージの今後の取組方針の中に、景観専門官や地域おこし協力隊によるまちづくりについて、いろんな取り組みがなされているが、29ページの「連携、まちづくり」のところに、「長崎には『唯一、一番』のものが多くある」と書いてある。単一的な取り組みではなくて、点から面の取り組みをすべきではないのかということが提案されていた。これについて、検討中に丸がしてあるが、実は、そのすばらしい事業を文化庁が19年度に募集している。世界遺産や国宝などの文化財を活用して、歴史上の出来事や祭りなどを再現して、リアルな歴史体験を楽しむ観光プログラムを考えなさいというものである。兵庫県の姫路市、新潟県の十日町市が指定され、35億円の補助金が予算計上された。政府がこのようにすばらしい事業をしているが、関係課は情報収集しているのか。非常にすばらしいアイデア募集であり、長崎市はそれに応募されたのかどうか伺いたい。長崎市は、すばらしい文化財、歴史的な財産があるので、今後、そういうものを活用した取組はあるのか伺いたい。

 二点目に、同じく8ページの今後の取組方針の中に、池島のことが書いてある。11ページには、高島の取り組み、池島との取り組みの主要事業が掲載されているが、今後の取り組みについて、高島については全く掲載されていない。高島には1日に何隻も何百人も来ているが、炭鉱の歴史資料館を見ただけで、世界遺産である北渓井坑は見ないで帰ってしまう。町の有名なトマトとか、ヒラメの養殖場等の物品販売について、観光客への対応もほとんどされておらず、販売の日にちも限定されている。また、トイレがすごく少ない。そして、私が驚いたのは、キャンプ場が併設された施設である。防風林等、景観的にすばらしい松の木があったが、1年間でほとんど枯れてしまった。学校周辺の松の木もほとんど枯れてしまって、もう1本か2本ぐらいしかない。

 その高島について、8ページの今後の取組方針に記載がないので、今後高島の取り組みについてどのように考えているのか伺いたい。

【担当課】

一点目の、歴史文化を生かしたリアルな観光体験等の国の補助メニューに対する、市の対応ということであるが、その補助メニューについては、私も国土交通省のホームページを見た。ただし、景観というより、むしろ観光振興というような視点の整備であると考えている。そういうところから、基本施策のA-3、もしくは文化財のA-1のほうの説明になると考えており、景観とその補助メニューは、結びつかないと認識している。それはまた別のA-3かA-1のところで、質問、回答をさせていただければと考えている。

【担当課】

 高島については、11ページに、イベント関係について掲載しており、このようなイベントを通じて交流拡大を図っていきたいと考えている。先ほどのご意見の観光資源についての所管は観光政策課になるが、北渓井坑跡を魅力的な施設にしようとする取り組みも行っている。ブラックダイヤモンド等幾つか軍艦島クルーズがあるが、その中の一つは、高島に最初に上陸して、石炭資料館の前の模型を約10分から15分ぐらい説明してから石炭資料館に行っている。その後、世界遺産である北渓井坑には行かず、トイレ休憩30分ぐらいで軍艦島上陸ツアーに行ってしまう。私も今年体験したが、もったいないと感じたし、トイレの整備がされていない部分も感じた。

 観光資源については、ほかに、市議会でも取り上げられたサンゴ礁がある。海水浴場から泳いで1分ぐらいでサンゴ礁が見えるので、今後、PRしていこうと考えているが、もちろん地域センターだけでは無理なので、ほかの関係部局とも協力して、PRに努めていきたいと考えている。

 防風林については、高島の松の木はずっと防風林として高島を支えていたが、松くい虫にやられてしまい多くのものが枯れてしまっている。現在、逆に防風林のほうが仇になって、台風時など、結構倒木している。なるべく市で伐採を行っているが、そういった整備についても、順次行っていきたいと思う。

【委員】

 高島にはグラバー邸があるが、そこの松の木も枯れたし、別邸の生かし方についても、計画がどうなっているのか全然わからない。高島は、これからすばらしい取り組みができる島だと思うが、人口は減り、高齢化になっている。今、島民は370人ぐらいに減っているし、もう少し活性化になるような取り組みが必要と思う。今後、そういう長崎市の離島に対する考え方について伺いたい。

【部会長】

 観光政策課長、A3のときに、まとめて魅力の発信として、回答していただきたい。イベント等についても、A3の事業になるので、またそれは次回のA3の施策評価のときに、観光政策課から触れていただきたいと思う。

【委員】

 私もよく高島に行くので、高島の活性化について補助金の関係についてお伺いした。現在、高島ではIターンのような感じで、レインボーミュージックさんが音楽活動などされている。野母崎でも、若い人たちが集まって動いている。高島の人たちは、SNSなどを使って様々な情報発信を行い、若い人たちとつながり活動しているが、仕事がないため出稼ぎのように、島から出ている。300人しかいない島だが、一生懸命、SNSなどで世界に高島のことについて情報発信を頑張っている若い人たちに対して、例えば交通費の助成など何か手だてができないか、提案したい。

【担当課】

 レインボーミュージックは、7年前から高島に移住しており、音楽活動以外でもいろんな活動をやっていて高島のために尽くしていただいている。今年度は、サンセットライブの最終審査まで残り、またV・ファーレンの応援団など、高島だけではなく長崎のアピールも含めて非常に活躍をしているグループである。高島ではもう彼らも観光資源の一つで、本当に貴重な資源であると思っている。そういった彼らに少しでも助成を考えたいが、地域センターではできないところがあるので、彼らのPRを含めて考えていきたいと思っている。

【委員】

 12ページの成果指標「まちなか1日当たりの歩行者通行量」の休日の実績値が、平成28・29・30年と、年を追って減少している。平日はそれほどでもなく、大体横ばいだが、休日は顕著に減少している。次の14ページの「軸づくりの取り組み」を見ると、その軸づくりをまちぶらプロジェクトなどでやってきたが、結果として、まちなかの休日の通行者数が減っている。この軸づくりをやった意味はどうだったのか、なぜ成果としてあらわれてこないように見えるのか、あるいは本当に成果はないのか。その辺の評価は、このA2-2の中では大事だと思う。市の分析では、長崎駅からまちなかへの動線について、魅力向上の余地があるとしているが、これをどのように今後解決しようと考えているのか、15ページには長崎駅からまちなかの動線について、「魅力向上のための取り組みを行う」としか書いていない。魅力向上のための取り組みは何なのかというところで、その軸づくりをやってきた。その成果は上がっているのかという現状の分析と、これからの取り組みについて、今の考えを教えていただきたい。

【担当課】

 軸づくりについては、まちなかトイレを民間の方に協力していただいたり、ベンチを作ったりする中で、観光客が歩きやすい、休憩しやすい、そういった環境をつくってきた。休日の観光、歩行者数が減っている状況ではあるが、本年は、休日の観光客数、歩行者数が若干増えているのではないかと思われるので分析したいと思っている。

 効果としては、少しずつ見えてきていると思うが、確かにご指摘のとおり、駅からまちなかへの動線は少し弱いと思っている。例えば店舗を誘導したりして、魅力のある、歩きやすい環境を整備しながら、まちなか軸のほうに連携させていき、まちなか軸もこれに加えて店舗など、いろんな魅力のある環境をさらに作って、軸づくりの強化に努めていきたいと考えている。

 分析についてもしっかりやって、今後の対応につなげていきたいと考えている。

【委員】

 川の遊歩道を整備して、トイレをきれいにして整備すれば、人は通るようになるのか。どこに今、人口重心が移っているか、よく考えていただきたい。まちなかの重要性というのは、長崎の市民の方々は本当に真剣に考えないといけない。あの地域をどのように今後していきたいかは、非常に大事なポイントであり、今岐路に立っていると思うので質問した。

【担当課】

 歩行者の増加に関しては、にぎわいの空間をつくっていくことが大事だと思う。そういった空間をつくることで、やはり楽しい、といった人間の感覚により、人が集まる状況になっていくと思う。 

市街地については、密集しているため、にぎわいを連鎖する空間が少ないと考えている。その中でも、浜町については、市街地再開発事業などを活用して、空地を創出していきたい。まとまった空地というのは、創出しにくいところはあるが、小さな空地を努力して稼ぐことで、連鎖させ、まちなかのにぎわいを活性化させていきたい。それで、人々にもっと「浜んまちやまちなかに行きたい」という意識を持っていただく環境をつくり出したいと考えている。

【部会長】

 通行量の数字については、商工会議所でも7月の平日と祝日に、毎年定点観測をやっている。いろんなポイントでやっていて、市役所は市役所でやっているが、通行量はトレンドでやっぱり下がっている。曜日やその日の天気で、数字が変わり、商工会議所の調査でもかなり数字が変わる。曜日や天気の状況を加味して、きちんと分析しているのか。

【担当課】

 そこまでは、把握していない。天気のみならず、クルーズ船の入港など、いろんなところが要素としてあると思う。それを今回きちんと分析し、今後の対策につなげていきたいと考えている。

【部会長】

 商工会議所でも、定点観測数値を作っているので、ぜひ、相互につき合わせたりして参考にしていただきたい。実際にどうなのかということも分析していただきたい。

【部会長】

 それでは、基本施策A4「国際性を豊かにします」の評価は、「Ab 目標を達成しており、目標達成に向けておおむね順調に進んでいる」としているが、所管課評価のとおりでよろしいか。

(異議なし)

第四次総合計画後期基本計画の振返りについて

[基本施策主管課説明] 

【委員】

 14、15ページで、基本施策A2の大きな目的に「まちなみと自然を活かす」と、自然という言葉が入っていて、この検討の中に、合併地域についての記載はあるが、長崎での自然ということが含まれていない。

 私は、いつも長崎は港がとても大きな財産だと思っている。駅が今度建て替えになり今からつくっていくが、駅から出島ワーフ、水辺の森公園は歩きのルートとしてはとてもいいところだと思う。まちなかは五つのエリア、そして動線がある。ここに書かれている動線は、駅から町の中心部に向けて、にぎわいに向けての動線だと思うが、長崎に行くとすばらしい港があって、すぐ横を歩いて散策できて、その先には緑やすてきな公園があって、そこからは女神大橋も見えてという、とてもすばらしい財産があるが、なかなかこれが話題に上ってこない。次期計画の中には、「終着駅」で「行き止まり」で「港」があってという、これは一つの財産として、ぜひ検討の土台に乗せていただきたいと思う。

 駅から港方面については、県庁ができて、以前より渡りやすくなっているが、まだ動線的には厳しいところがある。また、出島は、夜満潮のときほとりに座ると、対岸や稲佐山が見えてとても素敵である。長崎で当たり前になっている景観が、よそから来た人にとっては、すばらしいと感じると思うので、長崎の自然の財産として、ぜひ検討に入れてほしい。

 それから、1ページで、「『まちづくり』等の活動や運動に参加している市民の割合」が達成できなかったとあるが、今、高齢化が進み、若い人が減っている中で、人数だけを追っても、なかなか難しいと思う。いかに高齢化率の高い長崎で、元気な高齢者たちを巻き込んでいくかを検討していかないと、若者の数だけで検討していたらもう進まない時代だと思う。元気な高齢者が参加することは、その人の生きがいづくりになる。生きがいがあることは、健康で長生きすることになるので、医療費や介護費も抑えられ、いろんな側面がつながってくると思う。

 ただ、一つ気になるのは、合併町では、バスが1時間に1本など不便な地域があり、中心部でいろんなイベントがあってもなかなか参加ができない。現在、高齢者が免許証返納を言われている中で、返納を躊躇するのは、足がないからである。合併町も含めた、交通の便が悪い地域の方たちに参加してもらうためには、足の確保と、身近な場所で参加できる取り組みをもっと工夫していく必要がある。

 市でいろんなところにヒアリングに入っているので、現場、地域の人たちの目線から見たときにどう見えているのか、どうしても行政からの目線が多いと思う。住民がどう思い、どういうことなら参加したい、生きがいを持てるというような、人づくり、まちづくりを合わせてやっていかないと、高齢化が進む長崎でまちの活性化はないと思うので、その辺も含めて次の総合計画に生かしていただきたい。

【担当課】

 1点目の長崎の港の景観というのは、昔から長崎は、世界に開かれた都市としての歴史もあり、港の景観というのは、非常に大事であると考えている。また、斜面市街地と港の一体的な景観も、長崎の特徴な景観だと考えている。

駅から出島につながるルートの整備及び活性化について、港湾の区域は県の所管だから、市は何もしないということではなく、県では、出島のドラゴンプロムナードなど、あの辺の一帯の活用に向けて、民間活力を導入していくという方向性も示されているので、港の景観を県と一緒に、そういった取り組みを協力して進めていきたいと考えている。

 また、成果指標「『まちづくり』等の活動や運動に参加している市民の割合」のご指摘で、公共交通については、Eの7またはEの5の公共交通のネットワークのところで、回答させていただくことになる。この部会と別の部会になるため、所管のほうにも、ご意見は伝えさせていただく。いずれにしても、景観だけではなくて、市全体として、市民協働という形で、どういった形で進めていくのか、今後、次の総合計画に向けて、議論していくところだと考えている。

【委員】

 さるく博のときに、長崎駅から水辺の森公園のコースや大黒市場のコースは、最初、絶対人気が出ないと言っていたが、すごく集客があった。今、大黒市場は取り払われて川のプロムナードがきれいになったが、高齢者にとっては立ち寄るお店がないと感じる。さるく博の大黒市場の人気は、どこにもない風景が魅力だったと思う。

 港に関しては、駅から港に歩いていくのに、今長崎さるくの参加費が高くなったので、あまり集客ができていない。昔の汽車道を歩いてほしいと思う。花火大会のときも、駅から歩いてきた方はいなかったので、水辺のイベントのときは、駅から歩く、何かそういうものをしてもいいのではないかと思う。さるく博の時のにぎわいをもう1回取り戻してほしいと思う。

【委員】

 まちなか軸の件で、龍馬の道の振り返りというのがあるが、軸というベースではなく、水辺のコースというのもあったり、南山手、東山手、そして山を越えて、海星を越えて館内、そしてまた山を越えて大徳寺、山を越えて丸山公園、丸山公園からまた山を越えて正覚寺からの寺町に行くような、あえてそのくねくねしたほうの軸をコースとして考えたほうが、回遊的にも魅力ある施設がたくさんある。1本つながっているという軸とは別に、寺町から新大工、新大工から諏訪神社、そして筑後町から駅に行くような、ぐるっと1周回れるような軸を提案したいと思う。

【部会長】

 これは、長崎の町を津々浦々歩いている人の意見なので、市もぜひ聞いておいてほしい。

 皆様の意見を、令和3年度に後期5カ年計画の最終的な見直しをするとともに、第五次総合計画への反映というような流れになっていく。市においては、本日の意見を踏まえ、新たな第五次総合計画へ向けての計画づくり、来年度以降の事業づくりに反映をしていただきたいと思う。

 また1件だけ、新大工のところで、多分誰も見たことないと思うが、後で、新大工の食のガイドブックを委員の人数分提供いただきたい。

【担当課】

 提供するようにしたい。

【部会長】

 それでは、A2「まちなみ、自然を生かし、まちの質を高めます」の評価は、「Bb 目標をほぼ達成しており、目標達成に向けておおむね順調に進んでいる」としているが、所管課評価のとおりでよろしいか。

(異議なし)

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電話番号:095-829-1124

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