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令和元年度第4回 長崎市入札監視委員会

更新日:2020年3月31日 ページID:034413

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

理財部 契約検査課

会議名

令和元年度第4回 長崎市入札監視委員会

日時

令和2年2月13日(木曜日) 10時00分~12時00分

場所

長崎市役所本館地下1階 第3会議室

議題

1 予定価格設定に係る建設工事の積算方法について
2 抽出事案について
3 指名停止について
4 特殊な高落札案件の対策について
5 令和元年度報告書の作成について

審議結果

1 予定価格設定に係る建設工事の積算方法について
※ 前回質問があった予定価格設定に係る建設工事の積算方法について、事務局から説明を行った。

2 抽出事案について
(1)外海地区送・配水管布設工事(その43)【制限付】
【委 員】この工事は、水道施設統合整備事業の一部であり、当該事業は本年度完了予定ということだが、水道施設を統合することによるコスト面その他のメリットを説明してほしい。
【事務局】維持管理費が縮減されるというコスト面でのメリットもあるが、統合前の小規模な浄水場は、小さな沢や井戸から取水していたため、大雨などにより水質が安定せず、取水停止などが発生していたのに対し、大規模な浄水場を建設することで、安定して安全な水の供給が可能となる。また、当事業で布設した管路は耐震管であるため、地震に強い設備となったこともメリットである。
【委 員】旧市内での水道施設統合整備事業において、今後の計画があれば説明してほしい。
【事務局】今回の抽出案件の本工事は北部方面の工事だが、南部方面については、手熊浄水場から木鉢地区、それから女神大橋を通り、国道499号を南下して野母崎地区まで給水することとしている。旧長崎市内には、8つの浄水場があったが、千々簡易水道から給水している分については、次年度、手熊浄水場から給水するようにし、千々浄水場は廃止する予定としている。

(2)長与町高田郷内径200粍汚水管布設工事【制限付】
【委 員】長与町の区域内の汚水管を長崎市が整備するという協定があるということだが、長与町は工事費を負担しないのか。
【事務局】工事費は長与町が負担するが、汚水の処理は長崎市の処理場で行うことから、整備は長崎市で行うこととなっている。
【委 員】このような箇所は他にもたくさんあるのか。
【事務局】それほど多くはないが、長与町の百合野地区の一部など、汚水の処理が地形的に長与町で難しいところについては、長崎市で整備しているところである。

(3)大黒町ほか汚水人孔内水位監視装置設置工事【制限付】
【委 員】工事の内容からすると、物品の納入に係る水位計の価格などはそれほど変わらないと思うが、入札業者によって入札価格に差があるのは、電気配線工事などの見積りで差が出たからなのか。
【事務局】この工事は、それほど難易度の高い工事ではなく、工事の難易度が価格に影響するものではないと考えている。それにもかかわらず差がついた理由であるが、最低制限価格未満での入札となった2者については、それほど入札額に差はなかった。そこで、落札した業者に聴き取りを行ったところ、資材の調達や人員確保が難しくこのような入札額となったという回答であった。
【委 員】この工事の内容には、装置設置後の試験も含まれているということだが、今回の落札業者が今後も機器の交換などを行っていくことになるのか。
【事務局】落札業者は、納入時には装置の動作確認のための試験は行うが、今後必要となるバッテリーの交換や設置場所の再選定に伴う装置の移動などは、今回の落札業者でなくても対応できるものである。
【委 員】このように水位監視装置を設置する事業は、いつから始めたのか。
【事務局】水位監視装置の設置は、今回の工事を含めて5台目であり、事業は3年前から始めている。現在、得られたデータを解析し、どのように活用していくかの検証などを行っているところである。
【委 員】装置の設置場所については、どのように決定しているのか。
【事務局】設置場所については、管路の維持管理をしている部署に問い合わせた上で選定しており、過去雨が降ったときにマンホール内の水位が上昇していたなどの不明水に関する情報や、経験を踏まえて決定している。

(4)西山4丁目マンホールポンプ制御盤更新工事【制限付】
【委 員】工事発注の際、制御盤のメーカーは指定されているのか。
【事務局】今回設置する制御盤は、ポンプの制御をするだけではなく、その運転状況を携帯電話の回線を用いてクラウドにアップロードできるものとしている。現在そのようなクラウドサービスを長崎市へ提供できるメーカーは2者あり、そのどちらかのクラウドサービスに対応した制御盤を指定している。

(5)都市基盤河川大井手川改修工事【制限付】
【委 員】河川の付け替えはスケールが大きい工事だと思っていたが、この工事は予定価格が約576万円という小さな工事である。このような小さな工事が集まって総事業費が25億円という大きな事業になるのか。
【事務局】この事業は、道路整備事業とあわせて河川の改修工事を行うものであり、県と市で合併施行するものであるが、県が施工する他の道路整備箇所の負担金が大きく、この工事に充てる金額が少なくなったため、今年度は少額の工事となったものである。

(6)端島見学施設災害復旧工事【随契】
【委 員】端島の災害復旧工事が遅れているという報道があっていたが、実際のところどうだったのか。
【事務局】見学施設の手すりなどは、台風災害に備えて壊れてもすぐ交換できるよう同じものをストックしていたが、船が接岸するときにクッションとなる防舷材はストックしていなかったため、作成に時間がかかってしまった。また、防舷材の設置には、クレーンの付属した台船が作業に必要であり、端島周辺での漁業に影響があることから、漁業者との調整にも時間を要したものである。工事を早く終わらせて、来られた方々がなるべく端島に上陸できるよう、今後とも対策を考えていきたい。
【委 員】このような工事の場合、積算は現地を見てから行うのか、それとも机上で行えるものなのか。
【事務局】予定価格については、事前に市職員が現地に行き、被災状況を見てから積算している。また、受注しようとする業者も、現地の確認をした上で積算しているところである。

(7)式見小学校コンクリートブロック塀改修工事【制限付】
【委 員】12者が入札参加申請をして、結局1者しか入札しなかった背景について、何かあれば教えてほしい。
【事務局】全市の小中学校で実施している工事であるが、発注時期が集中したため、他の工事の施工もあることから、入札しなかったのではないかと考えている。
【委 員】1者が落札率100%で落札していることから、疑いを持たれるような案件ではないかと感じたが、背景は理解した。
【委 員】今回の発注工事一覧の中に、この工事を落札した業者と似たような名称の業者が落札した案件があったが、関係業者ではないか。
【事務局】昨年の10月から、資本・人的関係のある業者は同一入札から排除することとしており、ご指摘があった業者同士については、資本・人的関係がないことを確認している。
【委 員】随意契約と一般競争入札では、予定価格に対する契約額の差が大きすぎるのではないか。
【事務局】一般競争入札については、価格競争が行われるため、だいたい予定価格の9割くらいで落札されることが多い。それに比べて、随意契約の場合、施工が難しかったり、条件が厳しかったりすることから、見積金額は高くなる傾向がある。ただし、一般競争入札であっても、工期に余裕がなかったり、受注するメリットが少なかったりする工事は、例え入札参加者が多くても、落札額が高くなってしまう場合もある。

(8)老朽危険空き家(大鳥町)除却ほか工事【随契】
【委 員】2者が入札辞退しているが、ヒアリングをした結果、辞退したということか。
【事務局】入札辞退した2者については、ヒアリングをした結果、見積合わせに参加するということだったが、最終的に見積書を提出しなかったものである。
【委 員】契約した業者は、見積合わせ前の一般競争入札時に応札した業者だったのか。
【事務局】こういった老朽危険空き家対策事業の対象となるような状態の空き家については、現在把握しているもので約110件程度ある。
【委 員】行政代執行の手続きとは全く違うプロセスで、市が策定したプロジェクトに基づいて空き家の除却を進めているようだが、この事業の対象となるには、どのような要件があるのか。
【事務局】土地・建物を長崎市に無償で寄付してもらうこと、かつ、除却後の土地を地域の方々が活用し、管理していただくことなどを要件としている。そのほか、所有者が自主的に除却しやすいよう、除却費の一部について、50万円を上限として補助する制度を設けているところである。
【事務局】国が空家等対策特別措置法を策定する前の平成18年から、長崎市は他都市に先行して空き家問題に取り組んでいるところである。
【委 員】土地・建物の寄付を市に申し出た場合、無条件に受け入れてもらえるのか。
【事務局】寄付を受けるにあたっては、土地・建物に抵当権が付いていないことのほか、石垣などが安全であるという条件を付している。また、地域の方々に活用してもらう土地である必要があるため、道路に面しているということを条件としており、囲繞地は受け入れていない。さらに、地元の方から活用したいという要望がないと受け入れていない。

(9)長崎駅舎西口キャノピー建設工事【制限付】
【委 員】キャノピーを長崎市が施工して、駅舎自体はJRが施工しているのか。
【事務局】キャノピーについては、建設工事だけでなく、設計についても長崎市が発注している。ただし、デザインについては、駅の周辺一帯でコントロールする必要があるため、事業実施機関のほか、デザインの専門家をメンバーとする長崎駅周辺エリアデザイン調整会議が設けられており、設計者が別々となってもデザインの調和が図られるよう調整が行われているところである。
【委 員】入札参加申請業者が2者しかおらず、入札した業者が1者しかないが、この工事は難しい工事なのか。それとも、工事の施工時期が集中しているためにこのようなことになったのか。
【事務局】鉄道沿線近辺の工事を施工する場合、(一社)日本鉄道施設協会が認定した工事管理者を専任で配置することとなっており、その工事管理者が配置できる業者が5、6者に限られている。その中で、さまざまな工事が同時並行で進んでおり、この工事に工事管理者を配置できる業者がいないことや、周囲で施工される工事との調整も一般の工事に比べれば難しいことから、結果的に1者の入札となったと思われる。

3 指名停止について
【委 員】指名停止となった業者は、経営が破綻しかかっているような業者なのか。
【事務局】業者の経営状況については、把握していない。

4 特殊な高落札案件の対策について
※ 1者が高入札率でその他が全て最低制限価格率未満の場合の特殊な高落札案件の対策について、事務局から説明を行った。

5 令和元年度報告書の作成について
※ 委員長から、今年度の質疑を踏まえた案を委員に提示し、意見を聴取した上で、報告書を作成することと決定した。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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