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令和元年度第3回 長崎市入札監視委員会

更新日:2020年2月19日 ページID:034130

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

理財部 契約検査課

会議名

令和元年度第3回 長崎市入札監視委員会

日時

令和元年11月14日(木曜日) 10時00分~12時00分

場所

長崎市役所本館地下1階 第3会議室

議題

1.抽出事案について
2.指名停止について
3.その他

審議結果

1 抽出事案について

(1)南部下水処理場自家発電設備改築工事【制限付】

【委 員】予定価格が高額だが、落札率が99.73%と高いのは、情報が漏れているのではないか。また、昭和59年の新設の際、今回落札したJVの代表となっている企業は、同じようにJVで入札に参加していたのではないか。電気工事や管工事などの設備工事は、最初の新設のときに落札した企業やJVが、次の改築等で必ず落札するような仕組みになっていると理解しているので、その2点について説明してほしい。

【事務局】予定価格は事前公表しているので、入札に参加する全ての業者が把握している情報である。また、昭和59年の新設時に、電気設備については、今回入札に参加した企業とは別の企業が納入しているところである。それを踏まえて、入札率が高くなった原因について入札した業者に聴き取りをした結果、機器の価格が思ったほど下がらなかったためという回答があった。今回の工事では、工事費に占める機器の調達に係る費用がかなり大きな割合を占め、その費用をどう下げるかというところが利益を出すために重要であったと思うが、大容量の自家発電設備については、製造できるメーカーが限られていること、各施設に適したものを入手するためには、受注生産となってしまうことなどが、価格が下がらなかった背景にあると思う。また、社会的な要因として、平成30年12月に閣議決定された「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の中で、自家発電設備導入への支援が挙げられており、交付金が比較的付きやすくなっていることから、需要が非常に高い中ではメーカーが価格を下げてこなかったのではないかと推測しているところである。加えて、今回工事は新設ではなく、下水処理場を停止せずに仮設発電機を設置し施工するため、複雑で業者が敬遠したのではないかと考えている。

【委 員】昭和59年の新設時に、今回落札したJVの代表となっている企業が落札していないということは分かったが、工事施工に関わっていないかというところについて、後ほど調べて報告してもらいたい。

【事務局】後ほど調べて報告したい。

【委 員】入札参加申請期間が7月30日から8月5日までとなっているが、このような短い期間で、今回のような大きな工事のJVを結成することができるのか。

【事務局】これまでの入札実績から、特段、期間が短いとは考えていない。

(2)三和地区送・配水管布設工事(その35)【制限付】

【委 員】再度入札時に、同額で入札している業者があるのはどういった理由なのか。

【事務局】第1回目の最高入札額を踏まえ、それ以上の額での入札となるため、たまたま同額となったのではないかと考えている。

【委 員】8,000万円以上の工事において、円単位で同額となるのは不自然に感じる。

【事務局】公表されている予定価格に一定の率をかけた額で業者が入札することにより、同額となる場合があるのではないかと考えている。

【委 員】このように同額での入札となることは、業者間で入札する額について情報交換をしているのだろうという疑念を抱かれてしまう。そのことについて、今後どのように対処していこうと考えているのか。

【事務局】本案件は再度入札となった案件であるが、第2回目の入札の際、最低制限価格は、第1回目の最高入札額である90.77%から上限の91%までの0.23%という非常に限られた範囲内にあることとなり、先ほど説明があったように、予定価格に一定の率をかけて算出した額が同額となる場合があると考えている。再度入札になると、本件のようになる場合があり、また、再度入札の実施により業務量が増加し、工期が若干遅れることにもなるため、今後改善ができないか検討したい。

(3)江戸町・万才町(径200粍)配水管布設工事【制限付】

【委 員】入札した2者の入札額に大きな開きがある理由を教えてほしい。

【事務局】入札業者に聴き取りをしたところ、最低制限価格未満で入札をした業者は、通常の経費の中で施工できると判断して入札し、予定価格と同額で落札した業者は、施工しにくい工事であり、経費がかさむという判断をして入札したということであった。

(4)道路照明灯整備工事(1)【制限付】

【委 員】稲佐山から見る夜景について、民家の明かりが減り、街路灯が増えたため白っぽくなったという話を聞いたが、実際はどうなのか説明してほしい。

【事務局】従前の街路灯と比べ、LED灯は光が強く、少し白っぽく見える傾向にあったが、現在は技術も進歩しており、環長崎港夜間景観向上基本計画の計画区域にあっては、計画に基づいた色温度の照明を設置することとしている。

【委 員】この工事のかし担保期間は2年間とされているが、工事によって区別しているのか。

【事務局】かし担保期間については、それぞれの工種ごとに、完成する成果物を勘案して設定しているところである。

(5)大浦地区公民館昇降機設置ほか改修主体工事【制限付】

【委 員】工事の難易度は高くないように思われるが、入札した4者のうち3者の入札率が98%以上となっている理由について説明してほしい。

【事務局】入札した業者に聴き取りを行ったところ、敷地内に建物が目一杯建っており、まちなかで行われる工事であることから、せまい作業スペースや近隣駐車場の確保など、施工しにくい点があることを配慮して入札した結果であるということである。

【委 員】予定価格は、そういった作業スペースのせまさや駐車場の確保などを配慮して設定しているわけではないのか。

【事務局】工事原価の積み上げで積算しており、今回のような条件により割り増しをするような積算とはなっていない。

【委 員】3階建ての建物には、法的にエレベーターの設置義務はないと思うが、なぜこのようにせまいところに設置したのか。また、次の抽出事案の工事と一括発注せずに、なぜ工事を分けたのか説明してほしい。

【事務局】大浦地区公民館は利用率が高く、また、利用者には高齢の方が多いため、今後この建物を使い続けていくことを考慮すると、エレベーターを設置したほうが良いと判断した。市営住宅の新築にあたっても、3階以上にはエレベーターを設置することとしており、その考え方も取り入れているところである。また、なぜ一括発注しなかったというところについては、この工事に限ったことではないが、受注の機会均等のため、工事を分割する取扱いとしている。

【委 員】次の抽出事案の工事も含めた関連工事間の連絡調整については、責任を持って指導しているのか。

【事務局】各工事間の連絡調整については、建築主体工事を受注した業者が法的に特定元方事業者として中心になって行っており、発注課からも指導しているところである。

(6)大浦地区公民館昇降機設置に伴う改修ほか管工事【制限付】

【委 員】先ほど説明があったように、契約主体を2つに分けて機会均等にするという理屈は分かるが、各工事が連携して行われるときに、元請・下請の関係でなく、契約主体が複数あるということになると、責任の所在があいまいになるのではないかと思うが、どの案件でもこのような発注をしているのか。

【事務局】長崎市の発注方法として、専門工事は専門業者に発注し、その専門業者に現場を管理してもらうとともに、受注機会を確保するという観点から、契約を分離しているところである。

【委 員】このような密接不可分の工事を分割発注してしまうと、機会均等も大事だが、工事に不具合があった場合や、第三者に損害を与えた場合の責任の所在が不明確となり、責任の押し付け合いとならないか。そういった側面もあるということを意見として申し上げておきたい。

【委 員】1者しか入札していないが、この工事が難しい工事だったことが原因なのか。

【事務局】当時、ちょうど工期を迎える長崎市が発注した中学校の空調設備工事に多くの業者が携わっており、本案件の工事には手が回らなかったのではないかと推測している。また、本件落札業者については、今年度の状況をみると、14件中13件の入札に参加しており、たまたま入札した案件が1者の入札となってしまったのではないかと考えている。

【委 員】抽出事案については、入札参加申請した業者は5者であったが、長崎市発注の他の工事との兼ね合いで1者が入札・落札したのではないかという説明だった。資料40ページの参考事案でも、同様に1者が入札・落札しているが、入札参加申請した業者は何者あったのか。

【事務局】参考事案について、入札参加申請した業者は5者で、抽出事案において落札した業者と同じ業者1者が入札・落札している。抽出事案と参考事案で同じ業者が入札・落札していることは偶然だと考えているが、先ほど説明したとおり、当該業者が積極的に入札に参加していることも関係しているのではないかと考えている。

(7)長崎市総合消防情報システム更新工事【制限付】

【委 員】落札額が予定価格とで1億円近く差があるが、その理由は何か。

【事務局】今回、予定価格の積算については、数社から参考見積をとり、採用した見積額に一定の査定率をかけて算出している。その際、公表されている公共施設に係る単価に置き換えて算出する部分もあるため、業者の積算とは若干の差が出るかもしれないが、落札額は、落札業者が適切に積算したものであり、適正なものと考えている。

【委 員】予定価格が10億円の工事で、1億円の差は大きい。制度の見直しが必要なところがあれば検討してもらいたい。

【委 員】入札した3JVのうち、落札者を含む2JVが予定価格より1億円くらい低い金額で入札しているため、適切な額ということはできると思うが、1億円の差は大きいと思うので、原因が何かということは把握するようにしたほうがいいと思う。

【委 員】先ほど、観光地で人通りが多いことや作業スペースがせまいことなどの個別の事情は予定価格に反映されていないという説明があったが、予定価格の積算方法について教えてほしい。

【事務局】建設工事の予定価格の積算については、機械で作業が可能なところと人力でしか作業ができないところなど、作業内容が異なる場合は予定価格に反映されるが、作業内容に影響がないものについては、反映されないものである。

(8)滑石アパートA棟ほか自動火災報知設備改修工事【制限付】

【委 員】くじで落札者が決定しているが、どのように決定されるのか。また、くじの実施について、参加業者は知っているのか。

【事務局】くじでの落札については、入札参加の際、あらかじめ業者ごとに番号が付されており、同額となった場合、システム上、機械的に落札業者が決定される仕組みとなっている。また、くじの実施については、公告に記載しているため、参加業者は知っているものと考えている。

2 指名停止措置の運用状況について
※ 質疑なし

3 その他
※ 地域区分の見直しについて、事務局から説明を行った。

【委 員】地域区分について、自治体により差異があってもいいと思っているが、実際のところ、他の自治体と差異はあるのか。

【事務局】長崎県内にある13市のうち、長崎市を含み11市が地域区分を設定している。地域区分の設定の仕方は、県内の自治体に限らず、各自治体の裁量によって決められ、内容は様々である。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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