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令和元年度第2回長崎市地域包括ケア推進協議会 全体会

更新日:2020年2月5日 ページID:034126

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

福祉部 地域包括ケアシステム推進室

会議名

令和元年度第2回 長崎市地域包括ケア推進協議会 全体会

日時

令和元年12月24日(火曜日)19時00分~20時30分

場所

ホテルセントヒル長崎 1階 出島の間

議題

(1)委員改選に伴う委員紹介
(2)会長・副会長の選任
(3)部会の編成について
(4)その他

審議結果

議題1  委員改選に伴う委員紹介

各委員を事務局から紹介のうえ、一言ずつご挨拶をいただく。 

議題2  会長・副会長の選任

委員の互選により、会長が選任される。また、会長からの推薦により、副会長が選任される。

【以降、会長による議事進行】

議題3  部会の編成について

―事務局から、資料1、2を用いて説明。―

【会長】

 事務局の説明に、意見や疑問点等はないか。

【O委員】

これまで協議会や部会で議論された取組の結果の評価はどのようになっているか。議論を踏まえた成果の振り返りがなければ、今後の見通しが立てられないのではと思うが、今後の評価をどのように考えているかを教えていただきたい。

【事務局】

これらの取組みの成果・評価について、長崎県が、県内21市町共通の様式ということで地域包括ケアシステム構築の評価シートを作っており、これに長崎市の取組みの評価を記載したものをもとに10月3日の第1回全体会において協議させていただいている。この統一様式に基づいて分野ごとに点数を付けて評価をしているが、その中で長崎市の強み・弱みを明らかにし、今後優先的に取組みを進めていかなければならない部分を整理するため、ロードマップを作成している。ロードマップについても、10月3日の第1回全体会に資料として出させていただき、ご審議いただきご了解をいただいたと認識している。今後も長崎市の強み・弱みを把握しながら関係機関と連携して、同じ共通認識の中で、課題解決も含めて取り組みを進めていきたいと考えている。

【O委員】

その評価は理解した上で聞いている。資料の内容を見たときに、長崎市でどのような成果が上がったのか分からず、長崎市でやっている現状を把握するだけで終わっているのではないかとしか見えない。評価結果は良かったかもしれないが、資料中に記載の会議のおかげでどのような結果があり、結果として取り組んだことが一体何だったのか、それに対して何が足りないのかといったことを考えた上で、次に何をするのかということについて、考えをお聞きしたい。

【事務局】

まず一つ言えることとして、認定率が下がってきており、これは介護予防の分野において、総合事業や介護予防事業の効果が上がっているのではないかというのが一点ある。

また、施設の看取りワーキングについては、介護施設での看取りがかなり進んできており、医師会の方で事前指示書を作成いただいている。また、在宅での看取りについても進んできているというふうに感じている。

認知症ワーキングについても、ケアパスを作ったり、認知症初期集中支援チームでJ委員を中心に動いていただいており、認知症の早期発見、早期予防も進んできたのではないかと感じている。ただ、住み慣れた地域で暮らし続けることが100%できているわけではないので、それは今後協議会の中で様々な意見を出していただき、進めていきたいと考えている。

【O委員】

取組みが認定率の低下につながったなどの結果があるのであれば、どの取組みの効果によってそう変わったのかをまとめて、そこの中で本当に効果があったかどうかをここで議論し、逆に効果がないものに対しては何が不足しているのかを議論しなければ、ここからどのように進めていけばよいかの方向性が付かないと思うが、いかがか。

【事務局】

本協議会は、28人と数多くの委員が所属しており、それぞれ意見があると思われるため、協議会全体会でいっぺんに結論を出すというのは非常に難しい。したがって、協議会を2つの部会に分け、その下にワーキングを設置し、その中で議論を揉んでいただいて、最終的に全体会に諮るという形式になっている。したがって、この全体会はそういった詳細な議論をするのではなく、ワーキングや部会で議論されて上がってきたものを総括して見ていただく場という風に考えている。

【会長】

他に意見はないか。

認知症について、精神科医の方からも様々意見があると思うが、J委員から何か意見等ないか。

【J委員】

先程のO委員の意見に賛同するところは多々ある。評価シートについても、認知症サポート医の配置数だけで評価がされていたが、実際にはそのサポート医がなかなか実働できていないという現状もある。ただし、何もできていないことはなく、現在長崎市で行っている認知症初期集中支援事業については、全国の他の市町村と比較しても介入件数が多いという結果が出ている。市内20箇所の地域包括支援センターに置いている認知症地域支援推進員も、時間をかけて困難事例に対して対応していることに伴い、家族の介護に対する負担が軽減されるなど十分な実績が出ている。また、推進員が所属する地域包括支援センターごとに事例を1つずつ出し、どのように対応したかをまとめた事例集も作成している。そういった推進員の頑張りによって、困難事例の解決率も上がっている状況である。軽度の認知症患者をどのようにして介護に繋げるかなどの問題はあるものの、認知症に関する取組みは十分進んでいるのではないかと考えている。

【会長】

もう一つ成果が見えやすい分野で、リハビリ関係があると思うが、G委員からこれまでの成果について意見等はあるか。

【G委員】

現場が一生懸命頑張っているのは理解しているが、まとめが少しわかりにくいため、厳しい批判が出ているのではないかと思う。部会やワーキングで整理されたものが全体会に上がってくるようにしなければ、なおさら議論内容が見えないのではないかというのが感想。

長崎市では、市内8箇所の在宅支援リハビリセンターがうまく機能し、地域ケア会議にも積極的に参加している。8箇所それぞれに地域の特性があるが、センターごとにバリエーションのある活動が展開されている。全国に先駆けたシステムとして、実績を上げようと努力がなされているなど、少しずつでも体制が出来つつあるのではないかと意識している。

【会長】

 その他部会等で、こういった成果が上がっているなどの意見や発言はないか。

 認知症やリハビリの他にも、生活支援なども含めて、各分野の評価がしにくい原因について、事務局等からないか。

【O委員】

以前から所属している委員はある程度分かると思うが、特に今回初めて参加した委員については、この資料ではおそらく何も分からないと思う。そういった意味で、今回から初めて参加した委員に、この資料からくみ取れる内容で質問していただければ、今まで気づいていないことを指摘していただけるのではないか。

先程、認知症とリハビリについての話が出たが、それらの取組みをまとめることが成果であり、その成果を見て各分野のできていることや、現時点の課題、今後の方向性の話ができて次の発展があると考える。それがないから、次の段階が見えないのではないかと言っている。

【会長】

 他に意見等はないか。

事務局の方においては、今後まとめ方をどうするかよろしくご検討いただきたい。

確認だが、資料中のワーキングは、意味合いとしては作業部会、検討部会ということで良いか。

【事務局】

ワーキングについては、部会の下にあり実際の実務的な作業を行っているので、作業部会と言う位置づけでワーキングチームという形で使用させていただいている。

【会長】

他に意見等はないか。

【事務局】

 よろしければ、今回資料2で2つの部会の構成案をお示ししているので、そこについてご審議いただきたい。記載のとおり医療・介護連携部会を16名、予防・生活支援部会を15名とし、この構成で部会の議論、その下のワーキングでの議論を進めていきたいと考えているので、この構成で良いかをご審議いただければ。

【会長】

 現在、協議会の下に2つの部会を置き、地域包括ケアシステムの構築を進めているが、比較的順調に進んでいるかどうかについて、副会長から何か意見等あるか。

【副会長】

 順調に進んでいるか否かの判断は難しい部分もあるが、長崎県が作成した評価シートの点数は上がってきている印象を受けているほか、実際に現場で働く専門職、特に福祉分野の方の話を聞く、あるいは各種会議での情報を見ていく限りでは、地域包括支援センターを中核にして展開がなされていると感じる。ただ、地域包括支援センターの職員が積極的に取り組んでいる一方で、業務の負担が増してきている印象があり、その点を危惧している。

 長崎市の場合は、地域共生社会の実現に向けた取組みとして、多機関の協働事業に全国でも先駆けて手を挙げて取り組んでいる。現在、国は地域包括ケアシステムをベースにして、地域共生社会の実現に向けた事業を進めていこうとしているが、長崎市の場合は先駆的に取り組んできたこともあり、ノウハウも蓄積されつつあるのではないかと思う。

 ただ、これらの取組みから得た成果を基盤にして次のフェーズに持っていくためには、O委員の指摘にもあったように、これまでの成果の分析や見直しを各部会で一度やってみるのは必要かもしれない。そこから得た現状と課題をふまえた上で第8期の介護保険事業計画ができてくるのではないか。

 地域包括ケアシステムの構築のためには、地域ケア会議が非常に重要なツールになると期待している。高齢者すこやか支援課のもと、地域ケア会議の取組みも進められているが、特にキーになるのは地域ケア推進会議で、そこから出た地域課題をどのようにして第8期の介護保険事業計画に取り込んでいくかが問われており、計画策定において、3期目の地域包括ケア推進協議会における非常に重要な部分になってくるのではないかと思う。

 順調に進んでいるか否かは別として、そのような観点で見させていただいているところである。

【会長】

 今後も各委員の意見を参考にして、今後の長崎市の各部署の進め方を考えていただければと思う。

 部会の編成について、2つの部会で協議を進めていきたいとの事務局の提案であるが、何か意見等はあるか。

【A委員】

 部会の編成ということだが、各種ワーキングもそのままということで含めての承認ということか。

 自身が生活支援コーディネータ―及び協議体のあり方に係るワーキングに所属しているが、現在の市の方針としては生活支援コーディネーターは設置せず、地域コミュニティの仕組みづくりの動きに併せて進めていくこととなっているが、そのような中でワーキングの中で何を議論していくのかが気になっている。必要であれば地域コミュニティ推進室も入った中で協議していくのか、そのあたりの考えを示していただきたい。長崎市の自己評価においても課題となっている部分なのか、ロードマップの記載事項の進捗の中でも力を入れなければならないのか、どのような共通性があるのかどうかも含めて説明いただきたい。

【事務局】

 議題に挙げている「部会の編成」については、この構成メンバーの案で良いかどうかという大きな要素で承認いただきたいということである。生活支援に係るワーキングについては今後も継続したいと考えているが、部会の中でも協議をしながら、必要に応じてその内容を検討していく必要があると考えている。

 生活支援コーディネーターの話については、現段階では行政のまちづくり支援員、地域包括支援センターや社会福祉協議会がその位置付けや役割を担っていると考えているが、今後は明確に生活支援コーディネーターを別途配置できればと考えている。そのタイミングについては、地域コミュニティの仕組みづくりの醸成に併せてと考えており、地域コミュニティ推進室にも関係所属として入っていただきながら一緒に協議を進めていくほか、ワーキングの委員にもご意見をいただきながら検討していきたい。

【A委員】

 市の方針として生活支援コーディネーターを今後設置したいということであれば、どのように配置を進めていくかはワーキング内で議論できるのではないかと考えているが、現時点ではその方向性が不透明ではないかと感じている。個人的な見解だが、住民の個別のニーズに応えていくのが生活支援コーディネーターで、その意見を束ねていく先にコミュニティを作っていくということだと考えている。

 今後どのように進めていくかについての市の明確な考えがあってのワーキングだと思うので、そこを明確にしていただきたいのが、ワーキングのとりまとめ役を担っている自身からの意見である。

【会長】

 事務局において、先程の話をもとによく考えて対処していただきたい。他に意見はあるか。

【G委員】

 この協議会においては、部会やワーキングで協議した内容をすべて事務局が紹介してしまうことが原因で、部会での議論内容が見えないのではないかと思う。各部会で部会長を決めると思うが、できればその部会長から全体会において協議内容を説明していただければ、議論がしやすいのではないかと思う。可能であればそのような方法に変更することを検討していただきたい。

【会長】

 先程の意見を参考にして、事務局で考えを練っていただきたい。

 次に、議題4の「その他」について、事務局から説明をお願いしたい。

議題 4「その他」

―事務局から、資料3を用いて説明。―

【会長】

資料に基づいた説明から、長崎市は地域包括ケアシステムの構築が進んでいるのではないかという評価であったが、説明内容に質問や意見等はないか。

【O委員】

 長崎市を含め、各市町から出された結果を長崎県が見た時に、この評価の妥当性について県がどのように考えているのか知りたい。県はこの結果に対しての意見は何か持っているのか。

【会長】

 長崎県が各市町の評価結果を評価するための会議はどこでされているのか。

【O委員】

 県の方で評価シートを作っているので、そういった評価というのがあってもおかしくないと思うが。

【事務局】

 あくまでこれは自己評価として点数を付けて、他の市町と比較して相対的にどこが不足しているのかを見るものだと考えている。

【O委員】

 だとすれば、長崎市は他の市町と比較して何が不足していると考えているのか。

【事務局】

 平成30年度、令和元年度のいずれも、住民参画(自助・互助)が他都市と比較して不足していると考えている。

【O委員】

 だとすれば、それ以外の部分は十分に評価できる結果だと考えているということか。

【事務局】

 点数が良ければいいという問題ではなく、他都市と比較して不足している部分や、さらに良い事例を見るためのものだと考えている。ただ、従来は県内の各市町が独自に事業を進めていっていた中で、客観的な目安を設けるために評価シートがあるということだと思っている。

 また、この評価シートの点数が良いというのは、行政の取り組みが良ければいいというものではない。長崎市医師会をはじめとした医療関係者、あるいは介護事業所が現場でどのように動いているかという点も含め、現在の長崎市の医療、介護、福祉、地域住民の全体の取組みについての評価として認識していただきたい。

【A委員】

 自分自身が、長崎県の地域包括ケアシステム構築支援部会の部会長を務めているので、その経緯について少し説明させていただきたい。

 事務局の話にもあったように、この評価シートは各市町の取組みの進捗状況や、強みと弱みはどこなのかを自己評価していただくのが第一義的な部分である。また、数年間継続して評価をしていく中で新たな課題を見つけるためのものとして使っていただきたいというのが趣旨である。

 ただ、評価内容について市町へのヒアリングを行う中で、いずれも市町の認識と現場でズレがあるように感じている。

 また、先程の説明では全市的な評価の話であったが、一つ一つの日常生活圏域を見ていくとサービスが無い圏域もあるので、圏域ごとにどのような課題があるのかを考えていかなければならないと思っている。長崎市には20の日常生活圏域があるが、それぞれが妥当な広さなのかどうかという議論もあっていいのではないかと思う。

 先程の部会の話にもあったが、これからの課題が何で、解決のために何を議論しなければならないかを考える中で、二つの部会の中にワーキングを作り、そこで審議を進めていく組織体制にしていく方がすっきりするのではないかと個人的に考えている。

【O委員】

 本来であれば評価結果をもとにどこに問題があるのかを把握し、それを解決するために部会を編成するべきで、先に部会の編成が議題に出ること自体がおかしいと思う。

 また、先程の評価指標は長崎県が決めた評価であるが、それはあくまで表面的なものでしかない。評価において最も重要なのは住民の視点であり、住民の皆さんに地域包括ケアシステムを説明したときに、それが生活の中でできているかどうかというところからスタートして、足りない部分があればそれをフィードバックして正確に評価をして、その上で必要に応じて県の評価指標も変えていかなければならないのではないかと考えている。

【会長】

 県の評価指標を変えないといけないという厳しい意見も出たが、事務局から何かあるか。

【事務局】

 O委員やA委員の意見を踏まえ、各部会におけるこれまでの成果や課題の洗い出しを行って、細かな課題も出していただきながら、どのようなワーキングが必要かということについて、部会の中で議論させていただきたい。

【会長】

 今の話をもとに、いつ頃までに形を作っていくのか、その見通しはあるか。

【事務局】

 今後策定される第8期の介護保険事業計画が令和3年度から3年間であることから、その前までには出された課題を踏まえて方針を決めていく必要があると考えており、期間でいえば令和3年度までということで動いていきたい。

【会長】

 これまでの議論を踏まえて、最後に誰か意見はあるか。

【P委員】

 地域包括支援センターの現場サイドからの意見として。各地域包括支援センターには多岐にわたる相談が入ってきており、地域の個別相談会なども含め、業務量の面を心配していただいて、非常にありがたいと感じている。相談については、高齢者だけでなく、障害の問題や生活困窮などあらゆる分野の相談があっており、職員も一人一人頑張っているが、予算的な問題などもあり、なかなか人員が見つからないという現状もあるが、そういった中でも職員がやりがいを感じられるよう、地域と関わりを持ちながら、今後も業務を推進していきたいと考えているので、今後ともご協力いただきたい。

【会長】

 限られた予算や人員はあると思うが、これからも頑張っていただきたい。

 議題が終了したので、進行を事務局にお返しする。

―事務局から、今後の部会、ワーキング開催のスケジュールについて説明―

―議事終了―

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