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令和元年度第1回 長崎市移動円滑化推進協議会

更新日:2020年2月5日 ページID:034063

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

土木部 土木企画課

会議名

令和元年度第1回 長崎市移動円滑化推進協議会

日時

令和元年11月20日(水)10時00分~12時00分

場所

長崎県勤労福祉会館3階 小会議室C

議題

・長崎市バリアフリーマスタープラン及び第2期長崎市バリアフリー基本構想の策定について

審議結果

(事務局)

定刻となりましたので、ただいまから、「令和元年度第1回長崎市移動等推進審議会」を開催いたします。

私は事務局を務めさせていただいております、土木企画課長の長瀬と申します。よろしくお願いいたします。

委員の皆様におかれましては、朝早くから、また大変ご多忙の中ご出席いただき、本当にありがとうございます。

今後バリアフリーの推進に向けてしっかり対応していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

これまでの流れや委員の皆様へのお願いについては後程ご説明させていただきますのでよろしくお願いします。

それでは、まず始めにあいさつに代えてご説明させていいただきたいと思います。

(以下 バリアフリーの取り組みの必要性について説明)

(事務局)

続きましてこの会議を運営するにあたりまして皆様のお手伝いをさせていただきますに職員の紹介をさせていただきます。

土木企画課 企画係長の玉川でございます。

同じく 企画係技師の片山でございます。

同じく 企画係技師の坂本でございます。

当人意識をもって取り組んでまいりたいと思いますのでよろしくお願いします。

それでは、さっそく資料の確認をさせて頂きます。

1.     式次第

2.     出席者名簿

3.     座席表

4.     協議会規則

5.     右上に「資料1」と記載しております「長崎市移動等円滑化推進協議会について」

6.     右上に「資料2」と記載しております「長崎市バリアフリーマスタープラン及び第2期長崎市バリアフリー基本構想の策定について」

7.     A3縦で右上に「図面1」と記載しております「図面一式」

8.     A4縦で右上に「参考資料1」と記載しております「長崎市バリアフリー基本構想」

9.     A4縦で右上に「参考資料2」と記載しております「長崎市バリアフリー特定事業計画」

10.     長崎市都市計画マスタープランの概要版

11.     長崎市立地適正化計画の概要版

(事務局)

それでは、まず初めに委員にご就任いただきました皆様に、辞令書の交付をさせていただきます。

なお、辞令書は、座席順に交付させていただきます。

(辞令交付)

辞令交付は以上でございます。

なお、任期につきましては、令和元年7月1日から2年間となっております。

(事務局)

今回、第1回目の協議会ということで、まず初めに協議会の設置目的や協議会の審議にあたり必要とされる視点について、事務局の方からご説明させていただいた後に、議事に入らせていただきたいと思います。

【資料1】をご覧ください。

長崎市移動等円滑化推進協議会は、地方自治法第138条の4 第3項の規定により設置した長崎市の附属機関です。

平成30年に「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(通称:バリアフリー法)に、バリアフリーのまちづくりに向けた地域における取組みを強化し、基本構想の実効性をより高めるため、この実施状況についての調査、分析、評価を行うための協議会を組織できる旨の規定が設けられております。

このことから、本市においても、より一層バリアフリー化の推進を図るため、基本構想の見直しに合わせてバリアフリー推進に関する重要事項の調査審議に関する協議を行う組織として、附属機関を設置したものです。

委員の皆様の任期につきましては、令和元年7月1日から2年間となっております。

なお、開催回数としては、年に2~3回程度を予定しております。

次に2ページをご覧ください。バリアフリー化の促進に向けた計画策定にあたり、皆様に委員としてご就任いただいておりますが、審議にあたって、どのような立場・視点から意見をいただきたいかをご説明させていただきます。

各委員様の団体名、職名、氏名、規則上の規定、立場・視点を記載しております。

土木部長が長崎市から策定の主体者として参加させていただいております。

長崎市タクシー協会、長崎旅客船協会、九州旅客鉄道、長崎電気軌道、長崎自動車、長崎県交通局、国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所、長崎県、長崎県警察本部の委員様におかれましては、バリアフリー化の対象となる施設設置管理者としての視点で意見をいただきたいと思っております。

長崎老人クラブ連合会、長崎市心身障害者団体連合会、長崎市民生委員児童委員協議会の委員様におかれましては、施設利用者の立場からの視点から意見をいただきたいと思っております。

長崎国際観光コンベンション協会の委員様におかれましては、バリアフリー観光を推進する立場からの視点で意見をいただきたいと思っております。

国土交通省九州運輸局長崎運輸支局の委員様におかれましては、移動等円滑化を政策的・制度的側面から推進する立場としての視点で意見をいただきたいと思っております。

長崎大学大学院工学研究科の委員におかれましては、学術的・専門的な知識経験を踏まえたバリアフリーのまちづくりに関する視点で意見をいただきたいと思っております。

長崎純心大学人文学部の委員におかれましては、ハード面のみならずソフト面でのバリアフリーに関する専門的な視点で意見をいただきたいと思っております。

長崎県建築士会の委員様におかれましては、建築物のバリアフリーに係る技術的課題の解決に関する視点で意見をいただきたいと思っております。

また、協議会規則については、後程ご参照ください。

(会長及び副会長の選出)

(事務局)

それでは、本日の会議の成立について事務局より報告をしたいと思います。

本日の会議の成立についてご報告いたします。

本日、出席いただきました委員の皆様方は18名中13名であり、委員の半数以上が出席となっておりますので、協議会規則第6条により、会議が成立していることをご報告いたします。

(会長)

ありがとうございました。

次に、今後の協議会の運営について、あらかじめ協議会で定める事項がありますので、事務局より説明をお願いいたします。

(事務局)

今後の協議会の運営につきまして、あらかじめ協議会にお諮りしておきたい事項が2点ございます。

まず、1点目は、会議の公開、非公開の取扱いとなります。

本協議会は特段の保護が必要となる個人情報を取り扱うものではないため、事務局といたしましては、市政に対する市民の理解と信頼を高めるとともに、市民参加の推進を図るため、公開することをご提案いたします。

2点目は、本協議会の議事録に関する事項です。

協議会の開催後、事務局において議事録を作成いたしますが、その内容について、出席された委員に内容に齟齬がないかご確認いただく必要があろうかと思います。

このため、会長が指名する2人の出席委員を議事録の署名人として毎回指名していただき、会長含め3名に議事録の確認、署名を行うようご提案いたします。

事務局からの説明は以上となります。

(会長)

ありがとうございました。

ただいま事務局よりご提案がありました会議を公開とする取扱い、それと、会議の議事録について会長の私から会議の冒頭で2名、ご指名する点について、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(全委員)

異議なし。

(会長)

それでは、本協議会の会議は公開とし、会議の議事録については会長から会議の冒頭で2名、署名人を指名させていただきます。

(委員指名)

よろしくお願い致します。

(会長)

それでは、議事に入りたいと思います。

本日の議題は、会議次第に記載のとおり、「長崎市バリアフリーマスタープラン及び第2期長崎市バリアフリー基本構想の策定について」でございます。

説明の内容が多岐に渡るため、項目ごとに質疑を挟みながら進めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

( 異議なしの声 )

それではまず、「1 長崎市移動等円滑化推進協議会」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)

初回という事で、勉強の意味も込めて説明させていただきますのでご辛抱お願いします。

本日は協議会の審議事項と全体スケジュール、また、これまで何を長崎市がやってきたのか、今長崎の街がどのように変わっていこうとしているのか、それにあわせて国もバリアフリーの制度がどのように前向きに進めてきたか、バリアフリーのマスタープラン、第2期基本構想についての概要を説明した後、今後皆様にどうしていただきたいのかについて、今後のスケジュールと併せてご説明していきたいと思います。

今までバリアフリーについて附属機関として外部の委員の皆様のご意見をいただいていませんでした。

それではいけないということから、今回、長崎市の附属機関として協議会を設置させていただき、当事者の皆様と計画をつくるとうことで、今回が第1回となっています。

今後の予定としまして、来年1月の協議会で基本方針や移動等円滑化促進地区の設定をどのようにするかご審議いただきたいと思います。

3月には、重点地域の設定、バリアフリーにつながる動線や経路の設定、心のバリアフリー化の施策について、ご審議いただきたいと思っています。

令和2年5月に皆様の意見を集約したマスタープランを作成し、最終的には原案を示していきたいと思っています。

これにあわせて、一般の方を集めてまち歩きのワークショップ、ヒアリング、パブリックコメント等を活用して中身の補強をしていきたいと思っています。

ここまでで何か意見はありますか。

( 意見なしの声 )

 

(会長)

意見がないようなので、次に「2 長崎市におけるこれまでの取組み」のうち、「(1)長崎市バリアフリー基本構想」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)

長崎市バリアフリー基本構想の計画の位置付けとしましては、まず平成6年にハートビル法、平成12年に交通バリアフリー法ができました。その後平成18年に法改正があり、今でいうところのバリアフリー法ができました。国の基本方針改正が平成22年にありまして、それが根拠法となって、平成25年に長崎市バリアフリー基本構想、平成26年に長崎市バリアフリー特定事業計画ができました。これは市の内部と関係者で、上位計画との調整・整合を図りながら、また市民の意見を反映させてつくりあげたものです。

基本的な方針としましては、誰もが利用しやすい旅客施設の整備、公共交通車両のバリアフリー化、安心して利用できる歩行空間の確保、“坂の街”“観光都市”の特性を踏まえたバリアフリー化、バリアフリー情報の充実、こういったところを重点ポイントにおきながら段階的・継続的なバリアフリー化と心のバリアフリーの推進を組み合わせていこうというもので、令和2年度を計画の目標年度として設定しております。

これをさらに強化する目的で以降について皆様にお願いしたいと思っております。

重点整備地区の設定としましては、施設の移動が徒歩圏内であることや、特定旅客施設又は、病院、福祉施設などの特別特定建築物が概ね3以上存在するところを要件とさせていただきました。

その中で、長崎駅周辺の再整備事業や済生会病院が存在するまちなか地区とみらい長崎ココウォーク等が存在する浦上地区の2つを重点整備地区として設定させていただきました。

生活関連施設についてご説明させていただきますと、相当数の高齢者、障害者等が利用する旅客施設や、官公庁施設、福祉施設、病院等、みなさまがご利用する施設を定義づけしております。具体的な施設としましては、まちなか地区でいいますと長崎駅、松が枝国際ターミナル、浜屋百貨店等があり、また浦上地区でいいますと浦上駅、ココウォークバスセンター、長崎北郵便局等が代表施設として取組をおこなっています。

生活関連施設間をつなぐものが生活関連経路であり、具体的には国道や路面電車の軌道等の代表的な経路を設定しております。

A3版の図面1及び図面2に生活関連施設及び経路を記載しておりますのでご確認ください。指定はしているもののできていない箇所もあるため、第2期も通じて引き続き取り組ませていただきたいと思っております。

どれをやらなくてはいけないか事業個別単位で特定していこうというものが特定事業です。選定した生活関連経路のバリアフリー化やバスなどの特定車両のバリアフリー化を設定することにより事業の実施が義務化されるので、こういった制度を活用しながら、事業者の皆様のお手伝いをいただく、あるいは設定することで国の補助メニューなることもあります。

また、特定事業とは別に市域全体においても押し上げて行かなければならない事業については、特に長崎バス、長崎県営バス、長崎電気軌道におかれましては、車両の低床化や車内の車いすスペースの確保等の協力をいただいています。

また、重点整備地区における特定事業としては、公共交通特定事業や道路特定事業こういったものを指定させていただいて行政の内部で発破をかけて取組んできました。

(会長)

ありがとうございました。

ただいま事務局から説明がありました、「長崎市バリアフリー基本構想」につきまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

 

(会長)

それでは私の方から質問ですが、資料6ページの中にユニバーサルデザインという言葉がありますが、私の昔の認識ではバリアフリーの上位にあるものと認識していましたが、今ではほとんどバリアフリーという言葉で置き換えているということでいいのですね。

 

(事務局)

置き換えているわけでなないのですが、市長からもわかりにくいという宿題をもらっています。今回の協議会も含めて多くの宿題をもって今後の検討にいかしていきたいと思っています。

(会長)

あともう一つ質問で、12ページのその他にソフト事業として、心のバリアフリーとありますが、例えばどのようなものをいうのでしょうか。

(事務局)

皆様のお手元に参考資料1と書かれた長崎市バリアフリー基本構想の冊子がございます。こちらの資料の28ページをお開き下さい。これまでの事業で取り上げておりますのは、バリアフリーに関する意識の啓発や、交通事業者で実施する社員教育・訓練の実施等、ハード整備を伴わず、意識の部分で社会的にバリアフリーを広めることを心のバリアフリーという呼び名で全国的に使われています。

(会長)

わかりました。ありがとうございます。

(会長)

他にご意見がなければ、次に「(2)長崎市バリアフリー特定事業計画」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)

今までは平面的に説明してきましたが、今度はピンポイントで取組みを説明させていただきます。

例えば、公共特定事業者においては、低床化車両の導入やプラットホームの段差改善、ホーム間の移動円滑化や車両の車いすスペースの確保、LED表示板等を用いた視覚情報及び聴覚情報の提供、スロープ化や手すりの設置、幅員の拡幅等を積極的に実施していただいております。

また、道路特定事業者においては、歩道の段差・勾配の改善や横断歩道又は車道接続部における段差・勾配の改善等の実施しておりまして、近年では長年の懸案事項でありました新大工町電停のバリアフリー化として、国の方で3月に横断歩道設置をしていただき、非常に喜ばれているところです。

警察においては、障害者対応信号の設置やエスコートゾーンの設置を行っているところです。

都市公園においては、歩道をカラー舗装にする取組みや園路への視覚障害者用誘導ブロックの設置を行っております。

建築物については、長崎県警察本部や長崎県においては、建物の建替えで達成していただいたところであり、長崎市においても建替えに合わせてきちんと対応していきたいと思っております。

その他の事業については、先ほどご説明した心のバリアフリー化がこちらに該当するかと思いますが、車内等におけるアナウンスの実施や社員教育・訓練の実施のほか、小さいところではバリアフリー教室や出前講座による意識啓発等を実施しています。

こういった体制で行っているところであり、別紙A3版の図面3と4にまとめさせていただいております。

また、長崎市がこれまで実施してきたバリアフリー施設について、写真でご紹介します。

松が枝町第2駐車場の公衆便所に人工肛門の方のためのオストメイトに対応したトイレを設置しています。

松が枝町駐車場においては、トイレやエレベーターの新設を行い、バリアフリー化を図っています。公衆トイレには和式トイレが最低1箇所存在するのですが、洋式化や女子トイレにおいては子供用の便器を併設したり付加機能を備える整備を行っています。

道路のバリアフリー化として、出島表門橋公園の前の歩道をバリアフリー化しています。

出島の電停のスロープ化については、電気軌道と県においてご協力いただきながらバリアフリー化を実施していただいています。

新大工町電停のバリアフリー化については、平成31年2月に国がバリアフリー化実施を実施していただいており、多くの方に喜んでいるところです。

ココウォークバスセンターのトイレには誰でもわかりやすい案内サインを設置していただいています。

平野町においては、市道に視覚障害者誘導ブロックの設置や段差の改善等によるバリアフリー化を行っています。

長崎電気軌道においては、6代目となる低床化車両の購入していただいています。国と市の補助を活用し、平成31年3月に購入しています。

長崎バスや長崎県交通局においては、バスの低床化車両を購入しています。普通のバスが1.8千万円に対し、低床化のバス2.2千万円と多額な費用が掛かっており、社会的要請の中でご協力いただいているところです。

長崎県警察本部においては、交通安全特定事業として、エスコートゾーンの設置や音響式歩行者誘導装置の設置を行っていただいています。

計170事業を特定事業として位置付けており、現在の進捗状況は約72%となっています。

(会長)

ありがとうございました。

ただいま事務局から説明がありました、「長崎市バリアフリー特定事業計画」につきまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(委員)

トイレへのウォシュレットの設置状況が日進月歩で、施設によって異なる。私たちの年代になると、どのように水を流せばよいのかわからないことがあり、私自身使用方法について施設の管理員に尋ねたこともあるのですが、使用を統一して欲しいと願います。また、松が枝町駐車場は特に外国人の利用が多いと思うが、特に欧米人は体格が大きいため便器のサイズが合わずにご不便しているのではないかと思うのですが、市としての対応はどうしているのでしょうか。

(事務局)

トイレの個室を広くしたり、便器のサイズを大きくしたりする整備を行っているため、今のところ外国人の方から苦情を受けたことはありません。ただ、ティッシュ等の使い方についてはサインで周知を図っているところですが、ゼロになっていません。また、ウォシュレットについては、建物内に設置していますが、公衆トイレには設置しておりません。また、操作方法がメーカーごとに異なることについては、今後の課題として認識しておきたいと思っております。

(委員)

湊公園のトイレを見て思ったのですが、女子トイレの子供用併設は考え方として古いと思います。イクメンが増えてきている中で、女子トイレにしかないというのは、お父さんが娘さんをトイレに連れて行きたいとこにどこに連れていったらよいのか。設置可能数が限られているのであれば多機能トイレに設置した方がよいと思う。今後検討してほしい。

(事務局)

おっしゃるとおりであると思いますので、以後対応させていただきたいと思います。

(副会長)

低床バスに対する補助はあるのでしょうか。

(事務局)

以前は国と合わせて補助をしていましたが、今はない状況です。

(副会長)

現状の補助額程度では到底足りないため、より購入がスムーズに進むように他の有利な補助制度を活用していけたらよいと思います。

(委員)

なかなかバス停や電停へ行けない山手に住んでいる市民の方々が多くいらっしゃいます。そういった方々が利用するのはタクシーだと思うのですが、車いすを使用されているような方が乗れるようなタクシーがほとんどありません。

そういった、足が悪くて車いすを使用している方々にも注目していただけると助かります。

(事務局)

公共交通機関の隙間を埋める手段としてタクシーは大変重要であると思っております。足の不自由な方でも利用できる代表的なタクシーとしてジャパンタクシーがありますが、1台あたりの費用が3百万円超と高額でありますので、今後研究していきたいと思っております。

(委員)

介護保険等を活用した移送サービスがあると思いますが、対象者でないとなかなか利用できない点や、利便性の悪いところに住まいの方はタクシーを利用しないと生活できないという点もあることから、そういった方にも対応した補助メニューがあればいいなと思います。

(会長)

全国共通のICカードを導入するなど、長崎市が観光都市とうたっているからには、観光客が公共交通機関を利用しやすい仕組みつくりを行う必要があると思います。

(委員)

長崎バスでは、今年の9月16日からスマートカードに代わる新たなカードとしてエヌタスTカードを導入しているが、現状は全国で使えるカードに対応していない状況です。

しかし、観光客の利便性を損なうという事もありますので、来年の2月には全国で使えるカードにも対応できるように準備を進めているところです。

(委員)

長崎県営バスでは、全国で使えるnimoka(ニモカ)カードの導入を予定していますが、具体的な時期は未定です。

ご案内できるようになりましたらお知らせしたいと思っております。

 

(会長)

他にご意見がなければ、次に「3 長崎市のまちの動き」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)

長崎市のまちの動きについて説明したいと思います。皆様ご存じのとおり、現在長崎市は100年に一度の大改革の時と言われております。生活関連施設の建設ラッシュが進んでおります。そういったなかで、長崎市は将来にわたる財源を確保しながらハードについては、ネットワーク型コンパクトシティというところを今頑張っているところです。長期的ではありますが、持続可能なまちづくりが財政的にも救っていこうとする大きな流れがあります。

具体的には斜面地、景観的には非常に良いのですが、今後道路をつくる予算も限られてくる中で、斜行エレベーターのような施設をどの地区にも設置することは困難であるため、具体的には平地の部分に住まいを誘導していきながら、まちをコンパクトにすることで、社会資本の維持管理や整備等に予算を有効に活用していくという大きな考え方があります。

長崎市は、マグロやサメのように泳ぎ続けないと呼吸ができないと生きていけない土地であります。実は交流がないと人が住むのに適さないまちというのが長崎のまちではなかろうかと思っております。

経済が動く交流の原因を生み出し続けないと成り立たないというまちの特性があります。

長崎が生きていくために大事な取り組みであると考えております。大型事業として、新幹線の事業や高速の4車線化、新日見トンネルの4車線化などを契機として、経済を発展させて、賑わいをつくり、その営みとしておくんちなどが観光資源になっていると考えます。

大きな大変革の中で、まち大きく動いています。

具体的にいうと、新市庁舎の建替えや新大工町地区の再開発、新長崎駅の建設、長崎駅の西側には交流拠点施設として出島メッセ長崎ができます。

また、新長崎警察署や県営バスの新長崎バスターミナル、JR九州の開発、幸町におけるスタジアム。このスタジアムにはホテルやオフィス、商業施設、アリーナなども併設される計画となっています。

そして、松が枝埠頭の2バース化がなされる計画があります。

ここからは、人口の推移などになりますが、人口は減少傾向にあります。

高齢者の割合が増えています。

地区別に見ると、特に南部地区の減少傾向が大きくなっています。

将来人口ですが、そのままいくとどんどん減っていく推移となっていますが、雇用の場の創出や環境整備などに取り組むことで、人口の減少に歯止めをかけていく取組みを行っており、その推移を示したグラフになります。

障害者の方の推移ですが、右肩上がりとなっています。ただ、バリアフリーに対する需要は、この障害者推移よりも更に増えていると感じています。

交通機関別の観光客数の推移については、飛行機と船舶利用者が増加傾向であるものの、自動車利用も多い状況にありますので、バリアフリー施策と合わせてなるべく公共交通機関で来ていただくような施策も行っていく必要があると考えています。

長崎駅の利用者は減っている状況にあります。

浦上駅、西浦上駅、道ノ尾駅、現川駅は利用者が増加傾向にあり、肥前古賀駅は減少傾向にあります。

JR九州においては、バリアフリーに適合した車両の導入割合が約4割となっています。

路面電車については、脱線事故の影響等により一時的に減少しましたが、その後増加傾向にあります。

路面電車の利用者については、長崎駅が一番多く、続いて新地中華街が多い状況になっています。

路面電車の低床化車両の導入割合が8.2%となっています。

長崎新地ターミナルの利用者数は、1日8,000人で横ばいとなっています。

長崎駅ターミナルの利用者数は、やや増加傾向にあります。

ココウォークバスセンターの利用者数は、やや減少傾向にあります。

長崎自動車の低床車両の導入割合は26%、長崎県交通局の低床車両の導入割合は29%となっています。

タクシーは減っているように見えますが、タクシー車両適正化の施策として行っています。

長崎港ターミナルの利用者については、大型客船の建造に伴い、一時的に増えていたものと思われます。

松ヶ枝国際ターミナルについては、大型客船の増加に伴い、増えています。

船舶の適合状況については、ご覧のとおりです。

(会長)

ありがとうございました。

ただいま事務局から説明がありました、「長崎市のまちの動き」につきまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

 

(会長)

幸町のサッカースタジアムに向かう方は長崎駅からどのようにして行くのですが。

(事務局)

長崎駅からスタジアムには基本的には徒歩になろうかと思います。

2万人の人が訪れるサッカーの試合の際は、徹底して車を使わないようにして、稲佐山公園の中腹駐車場などを利用したパークアンドライドなどを検討されています。

(会長)

諫早での試合の際はかなりひどい渋滞が発生しています。長崎市にスタジアムができれば、渋滞の影響はより深刻にならないかと心配になります。ぜひ、万全の対策を取っていただきたいと思います。

(委員)

運転免許を持っていないため、外出は公共交通機関に頼らざるを得ない状態です。場合によってはタクシーを使うこともあります。

特に路面電車で意見を言わせていただきますと、宝町電停の利用者数は1日1900人となっていますが、歩道橋でしかアクセスできません。

高齢者の方が歩道橋を渡ることが困難で、国道を横断するケースも見受けられます。今のところ事故は起きていないが、新大工町電停のバリアフリー化のように何か計画はないのでしょうか。

(事務局)

宝町電停がバリアフリー化されていないことは私たちも重要な課題と認識しています。しかし、宝町交差点との距離が非常に近いということもあり、警察との協議においても渋滞の悪化が懸念されるためバリアフリー化が実現していません。

現在、市中心部の交通結節のあり方を検討する場が設けられており、その中において、浦上川線に交通量をシフトさせることを考えています。これにより、国道202号の交通量も減少するため、その時点では何らかの手が打てるかもしれません。

また、3月にはJR在来線が高架化され、踏切が除去されることもあり、浦上川線への交通量の転換も進むのではないかと考えている。

何れにしても、近々での対策はできないため、もうしばらくお時間をいただきたいと思います。

 

(会長)

他にご意見がなければ、次に「4 制度の変化」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)

「改正バリアフリー法の概要」ですが、法改正の背景・必要性としましては、2020年東京パラリンピックの開催を契機としまして、共生社会の実現、高齢者、障害者等も含んだ一億総活躍社会を実現する機運が高まって おります。

しかし、これまでのバリアフリー化の取組みにおいて、3つの課題が挙げられておりました。

1つ目に、既存施設を含む更なるハード対策、旅客施設支援等のソフト対策を一体的に推進する必要がある点、2つ目に、全国的に基本構想の策定が伸び悩み、また、策定されている場合でもフォローアップが不十分である点、3つ目に貸切り バスや遊覧船のバリアフリー化の必要性、バリアフリー情報の積極的な提供、障害者等の当事者の参画、視点の反映が挙げられます。

これらの課題解決のため、平成30年5月にバリアフリー法の改正が行われました。

法改正の概要でございます。資料の赤字の部分が改正を受けた規定の部分になります。

(1)基本理念としまして、バリアフリー法に基づく措置は、「共生社会の実現」「社会的障壁の除去」に資することを旨としておこなわれなければならないと明記されております。

(2)公共交通施設や建築物等のバリアフリー化の推進でございますが、これまで、法の適用対象外であった貸切りバス、遊覧船等について法の適用対象として追加されております。また、各施設設置管理者について情報提供の努力義務、公共交通事業者等によるハード・ソフト一体的な取組の推進などが追加されております。

(3)地域における重点的・一体的なバリアフリー化の推進でございます。

今回の法改正により、新たに「移動等円滑化促進方針」、通称「バリアフリーマスタープラン」が制度として設けられました。

また、作成した基本構想やマスタープランの定期的な評価・見直しを努力義務化しております。

さらに、駅等の旅客施設にスペースの余裕がない場合に近接建築物への通路・バリアフリートイレ整備を促進するため、  協定を結ぶことにより容積率を緩和する特例制度が創設されております。

(4)心のバリアフリーの推進、当事者による評価でございますが、国において、高齢者、障害者等の関係者で構成する  会議を設置し、定期的に移動等円滑化の進展の状況を把握し、評価することが努力義務化されました。

(会長)

ありがとうございました。

ただいま事務局から説明がありました、「制度の変化」につきまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(副会長)

観光立国の視点があったが、物理的なバリアフリーに目が行きがちですが、社会的、制度的バリアフリーという点も重要です。ハードばかりではなく、ソフトの面においてもバリアフリー化を進めることが重要であり、情報発信が非常に重要となります。

是非とも、事業主体の皆様にも主体的な姿勢で取り組みをしていただく中で、誰もがわかりやすい情報提供という点もしっかりと取り組んでいただきたいと思います。この協議会の中でもそのような議論をしていきたいと思います。

 

(会長)

他にご意見がなければ、次に「5 マスタープラン」と「6 第2期基本構想の策定」、「7 今後のスケジュール」については、関連する内容ですので、一括して事務局から説明をお願いします。

(事務局)

マスタープランの概要でございますが、マスタープランは旅客施設を中心とした地区や、高齢者、障害者等が利用する施設が集まった地区において、面的・一体的なバリアフリー化の方針を市町村が示すものです。

広くバリアフリーについての考え方を共有し、具体の事業計画であるバリアフリー基本構想の作成につなげていくことを狙いとしております。

地区の設定ですが、市域の範囲の中で特にバリアフリー化を行う必要があるエリアを移動等円滑化促進地区として設定し、さらにその中において、計画が具体化しており、重点的にバリアフリー化を行っていく地区を重点整備地区として位置付けます。

マスタープランの策定により事前届出制度が適用されることとなります。

届出義務者は行為対象施設が旅客施設の場合は公共交通事業者、行為対象施設が道路の場合は道路管理者となります。

対象行為としましては、生活関連施設である旅客施設または生活関連経路を構成する道路で、他の施設との隣接部のバリアフリー確保に支障を及ぼすおそれのある行為となります。具体的範囲はマスタープランにより定めることとなっております。

想定される行為としましては、鉄道駅と道路、バスターミナルと道路、電停と道路の接続部等で、旅客施設側の新築・改築の場合には公共交通事業者に対し届出義務が課せられ、道路側の新築・改築の場合には道路管理者に対し届出義務が課せられることとなります。

下の届出対象範囲のイメージ図をご覧ください。

旅客施設と道路が接続する箇所で、赤色の破線でお示ししている範囲が対象となり、歩道と旅客施設において勾配や点字ブロックなどバリアフリーの連続性が確保されているかなどが確認事項となります。

次に、「2期バリアフリー基本構想の策定」についてご説明いたします。

基本構想見直しの必要性でございますが、1つ目に周辺環境の変化を反映する必要がございます。

これは、県庁舎移転、市庁舎移転、交流拠点施設建設、長崎駅周辺の再開発、新大工町市街地再開発、県庁舎跡地活用、幸町サッカースタジアム計画等多数の利用者が見込まれる施設の配置に変化が生じておりますことから、現構想において対応できていない状況が生じております。

このため、まちづくりの進展に合わせた重点整備地区、生活関連施設・経路の再設定が必要となります。

2つ目に制度の変化を反映させる必要がございます。

マスタープランの概要の中でもご説明いたしましたが、平成30年11月に一部施行された改正バリアフリー法により、これまで事前調整が困難であった駅や電停、バスターミナル等の旅客施設と、道路等の生活関連経路の接続部について、バリアフリーマスタープランを定めることにより、これらの新築や改築の際の事前届出が制度化されたことを受け、バリアフリー化のより一層の進捗を図るため、事前届出制度を導入する必要がございます。

こちらは、第2期基本構想のバリアフリー促進地区・重点整備地区の概念でございます。

対象は、生活関連施設を取り巻く徒歩圏、生活関連施設間の経路、都市機能増進上、有効かつ適切な地区を想定しております。また、都市計画マスタープランや立地適正化計画との連携を確保する必要がございます。

具体的には、これまでと同様に、特にバリアフリー化を重点的に進める必要がある地区について、重点整備地区を設定して個別事業を定めてバリアフリー化を推進する取組みに加え、 新たに制度化されたバリアフリーマスタープランにより、重点整備地区より広範囲の移動等円滑化促進地区を設定し、交通 結節点における施設間の連携や、市によるバリアフリーマップの作成促進を行うものです。

下のイメージのA地区は、既に重点整備地区として設定している都心地区です。

B地区は将来的に重点整備地区へ指定することを視野に入れ、当面は移動等円滑化促進地区としてバリアフリー化を誘導する地区です。

C地区は、当面は重点整備地区までの指定は見込まれないものの、バリアフリー情報の発信が必要な地区などとなり、立地適正化計画に定めております都市機能誘導区域の内、A地区・B地区を除くような地区が対象となります。

こちらは、基本構想の見直しイメージを目次形式で示したものです。

現基本構想の策定当時から変化が生じている社会環境の変化などを再度整理した上で、マスタープランの要素である促進方針、促進地区の設定、重点整備地区の再設定を行い、地区内の生活関連施設や生活関連経路を選定していく流れを想定しております。なお、促進方針や促進地区の設置がマスタープランに該当する部分です。

(会長)

ありがとうございました。

ただいま事務局から説明がありました、「マスタープラン」及び「第2期基本構想の策定」につきましては、本日の説明事項の中で、特に今後の協議事項に関わる部分になるかと思います。

皆様からの積極的なご意見、ご質問をいただければと思います。

何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(委員)

今回の長崎市の動きとしては、自治体として改めてバリアフリー化の理念的なところをしっかりと押さえていこうということで、マスタープランも策定し、合わせて基本構想を見直すということだと思います。

情報共有として、国の方の動きも少し説明させていただきたいと思います。

現在、国においてはバリアフリーの基本方針の見直しを進めています。現行の基本方針には2020年度までのバリアフリーの目標値について定めているため、2020年度以降はどのような目標値を掲げて取り組むのかという点です。

来年の夏頃には新たな数値目標が定まるのではないかという話を聞いています。また、心のバリアフリーをどのように進めていくかという点についても見直しが行われています。

この国の動きも注視しながら、マスタープランや第2期基本構想の策定作業を進めていただければより良いものになるのではないでしょうか。

(委員)

全体スケジュールの中で、まち歩きと記載がありますが、予定では2月ごろとなっていますね。非常に寒い中かと思いますが、誰を対象としてまち歩きのワークショップをするのでしょうか。

(事務局)

まち歩きワークショップは広く一般市民の方を想定していますが、協議会の委員の皆様の団体にもご協力いただくこともあろうかと思います。

(委員)

最終的に実施する予定となっているパブリックコメントはいつも意見がないか、非常に少ないです。パブリックコメントの広報の仕方なども工夫して欲しいです。

(委員)

長崎市立地適正化計画について、多くの高齢者が斜面地に生活していますが、長崎市が進めるコンパクトシティでは斜面から中心部に誘導していく方向性だと思います。

今回の協議会は斜面地の高齢者の移動の円滑化が議題として入っていないと思いますが、斜面の高齢者が置き去りにされているようにも捉えられます。別の場でも構わないので、そのような議論ができる場も必要ではないかと感じています。

(事務局)

ご指摘のように斜面地の人の営みというところは非常に重要であると認識しており、立地適正化計画も強制的に斜面地から人を移住させようといったものではありませんのでご理解いただきたいと思います。

 

(会長)

他にご意見がなければ、本日の説明全体を通しまして、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

それでは、次回の協議会では、「基本方針」や「移動等円滑化 促進地区の設定」について審議する予定となっております。

本日、委員の皆様から出されましたご意見等を十分に反映させていただき、次回の協議会に向けて検討を行っていただきたいと思います。

これをもちまして、本日、予定していた審議は以上となります。

活発なご議論をいただき、また、会の進行にご協力いただきまして、ありがとうございました。

それでは、事務局へお返しします。

(事務局)

本日は、長崎市バリアフリーマスタープラン及び第2期長崎市バリアフリーマスタープランの策定についてについて、委員の皆様から、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。

次回の協議会は令和2年1月頃に開催させていただく予定です。

本日、皆様から頂いた意見を基に検討を進め、次回の協議会において、「基本方針」や「移動等円滑化促進地区の設定」について、ご審議いただきたいと考えております。

なお、日程につきましては、会長と相談のうえ、ご案内をさせていただきます。

それでは、これをもちまして、令和元年度第1回長崎市移動等円滑化推進協議会を閉会させていただきます。

  本日は、ありがとうございました。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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