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平成30年度第2回 長崎市放課後対策推進審議会

更新日:2020年1月22日 ページID:033998

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

こども部 こどもみらい課

会議名

平成30年度第2回 長崎市放課後対策推進審議会

日時

平成31年2月4日(月曜日) 15時30分~17時00分

場所

仁田佐古小学校 2階図書館

議題

・放課後子ども教室の視察について
・長崎市の児童の放課後対策について

審議結果

【事務局】
長崎市放課後対策推進審議会規則第5条第2項の規定により、「審議会は、委員の過半数が出席しなければ会議を開くことができない」と定められている。本日の会議は委員10人中過半数の出席をいただいているので、会議が成立していることを報告する。
また、本会議は、「長崎市附属機関等の設置等に関する基準」第5条の規定により、原則公開とすることが求められているので了解をお願いしたい。

【会長】
それでは、まず皆さんにお願いしたいことは、審議会は子どもたちのためということを第一に、どうやって子どもたちの居場所を作るのかということを審議していきたいと思っている。今日は仁田佐古小の放課後子ども教室を視察してどう感じたか、どういうふうにもっていったらいいのかというところを皆さんの意見を聞きながら、自分のところに置いてみて、考えてみたいと思います。視察は数年ぶりです。目的があって視察するのですから、行政を離れて視察して考えるのもいいと思う。
 それでは、視察の前に仁田佐古放課後子ども教室の地域コーディネーターである稲田委員に教室の概要を説明いただいた後、視察に入りたいと思います。稲田委員よろしくお願いいたします。

【委員】
仁田佐古放課後子ども教室の概要を簡単に説明させていただきます。
詳細は資料の方をご覧ください。設立から現在に至るまでの内容を記載しています。
 ここでは、現状について説明します。開設時間や回数、内容については、当初から少しづつ変化しながらきています。ここ2・3年は平日の子供たちの登録人数は変わっていないが利用する子どもたちの人数はかなり減ってきている。そこにはどういった課題があるのかを今検討しているところだが、多い時で6名から8名ぐらい。学童と一体型ということで月に2回ぐらい学童の1・2年生と一緒に本の読み聞かせをしています。
 一緒に活動することによって、人数が増えるとお互いいい影響を受けているみたいです。学童では支援員の先生がしつけをするが、子ども教室は毎回違う大人の方が先生になるので、そういったところは行き届かないところがあるが、一緒に活動することによって、教室の児童たちにもいい影響が出ていると感じる。
 今日は読み聞かせしているところを見てもらうのですが、読み聞かせの先生が学童の支援員です。この先生は落語が得意で、県内を中心に全国各地いろんなところで実施しているので大変上手です。子どもたちも興味津々で聞いている状況です。
そのほかには人形劇を年に2回程度実施したり、ふれあいセンターで料理教室などを行っている。一番人気があるのは月1回土曜日にある生け花があります。参加人数は20人程度で、卒業してもまだ来たいということで、卒業後も参加している子供たちもいます。

【事務局】
委員ありがとうございました。
何かご質問等ありますか。それでは、視察を行いたいと思います。場所はこの階の生活科室になります。16:05までを予定していますので、よろしくお願いします。また、時間に余裕があれば、1階で放課後児童クラブの視察も可能です。その際は事務局でご案内しますのでお知らせください。


【視察】実地


【事務局】
委員の皆様ありがとうございました。
それでは進行を会長よろしくお願いします。

【会長】
先ほど視察いただいた内容について、皆様から何かご質問やご意見はありませんか。

【委員】
放課後子ども教室にご年配の方がいましたが、その方もスタッフになるのか?

【委員】
 地域の自治会長なります。
 地域の役員さんなど3分の1はスタッフとして参加している。

【委員】
地域との協働という面では素晴らしいことだと思う。

【事務局】
開設日というのは決まっているようですが、これは例えば今週は月曜日だけとか、フレキシブルな対応となっているのか。原則週3日となっているのか。

【委員】
 毎週月・木・土曜日とさせていただいている。木曜日は集団下校となっているため、放課後の時間が長くなるため木曜日は必ず開設することにしている。
 
【事務局】
 気になったのは、児童が登録しているということで、月・木・土必ず来るようになっているのか。自由に参加できるようになっているのか。自由参加であれば確認はどうなっているのか。

【委員】
 登録するときに、例えば土曜日だけとか、平日だけとか、利用申し込み時に確認している。
 平日の場合休む場合は子ども教室の担当者に連絡するように言っているが、なかなか伝わらない。連絡なき場合は子ども教室は責任は負いかねます。保護者の責任においてお願いしますとしている。

【会長】
他にご質問などはありませんか。それでは次第にそって進めさせていただきます。議事の一つ目「長崎市の放課後における子どもの居場所について」事務局から説明をお願いします。

事務局説明

【会長】
 説明について意見、質問等ないか。

【会長】
よく言われるが保護者と学校との関係があって、その中に地域が入ってくる。その地域ごとに温度差があって入りにくいところが多い。慣れていけばいいのですが、皆さんもわかるように全くできないところもあるし、私たちが進めていたところも放課後子ども教室が終わったところもある。学校が協力的でなくなったとか色々言いますが、結局は本人が面倒になったということも聞いている。
 視察したが、本日のような読み聞かせもいいと思うが、自分の地域では、一つ楽しいことを放課後子ども教室で設けようかなと考えている。授業時間も多くなっているなか、遊びたいという子供たちが多い。やはり子供たちの声を聞いてほしい。結構学校に行って子供たちとも話をする。そういう人たちを増やしたい。

【委員】
放課後子ども教室で何をするかということについてですが、保護者のニーズとしては宿題。学習を支援してほしいと言われる。子どもたちに何をしたいと聞くと「別に…」という返事が返ってくる。開設から8年ぐらい、いろんなことをしてきた。大人が設定して準備をするよりは、子どもたちがしたい様にさせるのがいいのかなという思いから今の形になっている。子どもたちは何でも遊び道具にする。そういったことが発想、考える力を養うことにもつながるので大事だと思う。
また、いろんな教室を見させていただいて、仁田佐古のように地域のいろんな方たちが当番で入っているところと、固定して同じ方が実施しているところではやはりできることに差が出てしまうと感じる。そういうところもどうするのがいいのか課題になるところだと思う。

【委員】
学校としての現状をお話しすると、学習指導要領の改訂があり、今木曜日は5校時ですが来年度は1コマ増えるから今のようにはなりません。そうなると放課後の時間は限られてくるだろうなという心配がある。どの学校も抱えている課題で、子ども教室や学童も校内に設置されているところは制限されてしまうのではないか。本当はフリーで遊ばせたいけども授業をやっているので、そちらが優先になってしまう。運動場で遊ぶにも体育の授業があっている。学校としてはそちらを優先させてもらわないといけなくなる。そういったジレンマが学校としては今後増えてくるのかなと思う。
 ただ、子どもの活動は、子どもの声を聞いて、学校としては宿題をしていただくのがありがたいんですけども、週に何回かはしっかり遊ばせるのもいいと思う。そうしないと来なくなると思う。

【委員】
横尾小学校で学童をやっているが、一番大切なのは環境だと思う。子どもたちが遊べる環境がそこにあれば先ほど言われたとおり、子どもたちは勝手に遊ぶ。子どもたち自身がそれを任されれば、少し静かにしとこうよといえば子どもたちも静かに遊ぶ。高学年が授業の時はその時に宿題を済ますとか、子どもたちが時間をマネジメントしていく考え方を作るためにはそこにできる環境がないと難しいし、遊びもこういう風な遊びをしてほしいというのは大人の方にもあると思う。テレビゲームとかは基本的にはやってほしくないとかいうのがあって、だからどんな遊びがあるのと言われる。遊びの提示というのをやっていかなければ教室に行きたいとはならないのかなと思う。遊びの環境づくりをもう少し考えたらいいかなと思う。うちの学童も遊ぶものをたくさん提示したうえで選ばせている。親は宿題をしてほしいというのは分かるが、学校で6時間したあとすぐに宿題とかはどうなのか。自分たちでマネジメントしていくと思うので、そこは子どもたちを信じて話をしっかりしていけばいいと思う。

【会長】
こうしたらいいとかいうのはありますか。今まで審議会に出てそういう結果を出したことがない。ただ意見だけで終わってしますことが多い。今回はこうしたほうが子どもたちがたくさん参加するよということを出したいと思っている。こういうやり方があるよとか周知していくのがいいのではないかと思う。

【委員】
私のところでは、学校で何をしたいと聞いたら、友達と遊びたいというのが一番で、やはり遊びなんですね。その中で宿題が一番壁になっていて、授業も多く、宿題も出るとなれば、放課後子ども教室にたくさん来てもらおうと思ってもなかなか難しいところがある。
 今、私のところで取り入れているのは、体を動かすことを提案していて、パラリンピックの種目に入っているボッチャというスポーツで、先日子どもたちと体験したが、15分ぐらいしか集中力が続かない子供たちが60分ぐらい集中が続いたりとか、職員までもはまってしまう競技です。2か月に1回予定していたが毎月予定を入れるようになっています。4月から長崎でも協会が立ち上がることを聞いています。
 なぜボッチャに興味があったかというと誰でもできるものでケガをしない。極めようと思えば世界に行ける。楽しみでと思えばレクレーションでやれるというものを探していて、それで取り入れようと思った。
 先ほど、生け花とか卓球とか地域で実施されているものと連携するなど、あるものを活用していくというところも大事だと思う。
子どもたちにとっての社会資源のマップというかそういうものを作ってあげれば、放課後子ども教室のボランティアも参考になると思う。ゼロから作るのはものすごく難しい、あるものを活用しながらオリジナルにしてくというのも一つの方法だと思う。今後も取り組んでいくので結果をお知らせできればと思っている。

【会長】
他にご意見はありませんか。それでは、議事の二つ目「長崎市の放課後対策事業の現状について」事務局から説明をお願いします。

【事務局説明】

【会長】
事務局から説明がありましたが、ご意見やご質問があればいただくこととしてよろしいでしょうか。

【委員】
今後教室を増やしていくのもそうですが、そもそものところに戻って、子どもの放課後にどういうものが必要なのかというところにもう一度立ち戻って考えないといけないと思う。  
子供たちが遊びたいなら遊べる場所とか。昔はランドセルを置いたらすぐ遊びに行っていたほうですが、遊ぶにあたって親が見ているわけでもないし、そこではいろんな頭を使った遊びをして、その時に来た子供たちとどんな遊びしようとか話し合ったり、そういうところでコミュニケーション能力をつけていったりとか、創造性とか、見えない力が培われていくと思う。そのための放課後にどんなものがいるのか、そこが見えないと広がっていかない。そこにどれぐらいの予算をつけられるかも大切であり、先ほど言いました環境づくりでもお金がかかる。
もう一度放課後にどのように遊んでほしいか考えて、そこが楽しかったら集中できないものも集中できると思う。

【委員】
家庭の事情で、両親が就業している、放課後子どもが返っても親がいないというところは基本は放課後児童クラブに行くだろうと思う。
放課後子ども教室はそういった子どもではない子がターゲットになると思うので、やはり放課後児童クラブと明確な違いがないと子どもは教室に行かないし、保護者も放課後子ども教室にはやらないだろうなと思う。学校にも寺子屋があるが、子どもは行きたくないというけども保護者は行かせたい。
例えば、担任が今日は十分理解できていないようだと思って残ってしたいけどもその余力が学校にはない。ぎりぎりまで授業があって塾があるからすぐ帰るとか、そういう状況も現実問題としてある。そこを放課後子ども教室が担ってくれれば親は行かせるだろうなと思う。 
または一つの目的としてスポーツ教室とかにすれば行くのかなとも思う。
理想はフリーにして好きに遊びなさいが理想だけど、それではしりすぼみにならないかと思う。そうなると社会体育のクラブとどこが違うのかとなるが、例えば、大会は出ない。新しいスポーツをいっぱい子供に体験させたいという趣旨でやるんですよとするとか。子供が行きたいといってもやるのは親ですから。そういう仕掛けもしないと厳しいのかなと思う。
そうなると専門の指導員がいないといけないが、1回千円ですが、学校サポーターがいるのでそういった方が入って教えるのもいい。教育委員会が学校に依頼すれば可能かと思うし、そこは教育委員会とこどもみらい課がタイアップして市の中でも協力してやっていけばと思う。

【委員】
一つの小学校だけだと、講師を呼んだりするのも大変だと思うが、3校集まればもっとしやすくなるとか、子どもの数も多くなるとか、今日視察して子どもたちの安全な場所ってやっぱり学校だと思った。長崎市は残念なことに統廃合もあるので、たとえば廃校になる学校を使えばいろいろなことができるのかなと思う。廃校後は子どもたちのことに使うのがいいのではと思う。

【会長】
事務局何かありますか

【事務局】
成果を出すには費用の問題もと意見がでていましたがその部分について説明させます。

【事務局説明】
委託料について説明

【事務局】
こども部で取り組もうとしているのは、まさに先ほど麻生委員がおっしゃったように、地域ということで、両親が仕事をしている方は放課後児童クラブという受け皿があるが、塾に通わせるとか習い事をさせるとか各家庭で方針があって、居場所があるところはいいけども、そうでない方の居場所がないという問題がある。
そうすると、みんなは塾に行っている。放課後児童クラブにいっている。自分はいけないといって、こういった子供たちの受け皿がないとどこにも属さない子どもたちの安全安心な場所を確保しようと、放課後児童クラブとは違った役割で必要だと思う。
そういう意味で全小学校区にそういう仕組みを作ろうというのが基本的な考え方であって、その中で、勉強なのかスポーツなのか遊びなのかは次のステップかなと思う。
行き場のない子どもたちがいないようにしないといけない。そういったところをなくすというのが市の考えです。それについては、ただ作ってくださいではなくて、今言ったように委託の制度を準備しているので、費用はちゃんと見ますよ、後は学校のほうに場所を用意していただければ先生方にそれをやっていただくということではなくて、いろんな知識がある方を見つけてくるとそこに委託料を払えるという仕組みまではできている。そこをまずはご理解いただいて子どもたちの居場所をつくってやらなければならない。そういうニーズがある子どもたちがいるというところをしっかり考えていかなければならない。そのうえで楽しいことができればなおすばらいと思う。

【委員】
仕事をしていない保護者でも放課後児童クラブが受けられるようにしてクラブ自体ももっと充実させるとか、そういうことも一つのやり方かと思う。
放課後児童クラブは低所得の方の保育料援助をやっていると思うがどういう内容だったでしょうか?

【事務局】
母子家庭減免があります。

【委員】
お金が払えないから放課後児童クラブに行っていない子どももいるかと思う。家に帰っても両親はいないというのも気になっている。放課後子ども教室に行ければいいが、まずは保護者の理解が必要。放課後でもあずけたいと思えるような、少なくとも自分が帰ってくるまでは預けたいというシステム作りも必要かと思う。
ちょっと枠とは違う話になったが、放課後の子供たちの居場所と考えたら放課後児童クラブが一番いいのかなと思う。

【委員】
柿田委員が言われたことは耳にも入る。子どもは放課後児童クラブに通いたい。僕はそろばん。僕は児童クラブというように、会話の中でも習い事の一つに入っている。保育料がいくらなのとかいう会話もある。お金のなかけん通えんとさねという子どももいる。居場所から漏れるような子は学校も把握されているとは思う。そこが地域の中で共有できているかが大事かなと思う。そこが共有できていれば声かけ一つでも変わってくると思うし、放課後児童クラブの職員からも放課後子ども教室に行くようにお母さんに言ってごらんと声掛けもできるし、プライベートでデリケートな問題ではあるが、来てほしい子もいっぱいいる。お金がかかるからダメと言われるといっている子供もいる。そいった子どものことも学校の先生とは話をするが、可能であれば、小学校区ごとに学校、教委、こどもみらい課などがサポートできれば、そういう支援が必要な子が入れるようになるかなと思う。

【会長】
今日はいい話ができたと思う。自分の地域でも教室をするけど、やってよかったという報告を皆さんにしたいと思う。校長先生とは、放課後児童クラブにもバックアップしてもらいながら、月1回土曜に学校でやろうと話している。日頃やれないことをやってみようかとも思っているのでいい報告を次はしたいと思う。次回は皆さんの地域では、こうやっていたとか、今日はこう言っていたけど、こういうふうにしたらいいじゃないかいう話を聞かせていただきたい。
本日の議事は以上ですので、これで協議を終了します。それでは進行を事務局にお返ししたいと思います。

【事務局】
本日は、皆様、ご協力いただき、ありがとうございました。
三浦会長、協議の進行ありがとうございました。
本日いただきましたご意見につきましては、持ち帰り取組について検討させていただき、平成31年度第1回の審議会にて報告させていただきます。開催に関しましては、事務局から委員の皆様にご案内をさせていただきます。
長時間に渡りご協議いただき誠にありがとうございました。本日協議していただきました内容については、後日、各委員へ送付いたします。
以上をもちまして、平成30年度 第2回長崎市放課後対策推進審議会を閉会いたします。ありがとうございました。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

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