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令和元年度第1回 健康長崎市民21市民推進会議

更新日:2019年12月26日 ページID:033903

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 健康づくり課

会議名

令和元年度第1回 健康長崎市民21市民推進会議

日時

令和元年11月20日(水曜日) 19時00分~20時30分

場所

長崎市男女共同参画推進センター アマランス研修室1・2

議題

(1)令和元年度上半期の主な取組みと今後の計画について
 ア イベント等による健康長崎市民21の普及啓発
 イ チラシ作成や広報紙のかつようによる健康長際市民21の普及啓発
(2)市民健康意識調査の結果について

審議結果

(1) 令和元年度上半期の主な取組みと今後の計画について

ア イベント等による健康長崎市民21の普及啓発

イ チラシ作成や広報紙の活用による健康長崎市民21の普及啓発

(会長)早速ですが、議事にそって進めてまいります。どうぞよろしくお願いします。それでは、議事(1) 令和元年度上半期の主な取組みと今後の計画について 

事務局より説明をお願いいたします。

(事務局説明)

●資料に沿って説明。

健康長崎市民21の普及啓発につきましては、生活習慣の見直しと自主的な健康づくりに対する意識向上を図ることを目的に、地域の保健医療・職域等の関係団体との協働により、市民を対象に生活習慣病の発症及び重症化予防のための普及啓発を行いましたので、本年度上半期の主な取組みについてご説明をさせていただきます。

資料の1ページをご覧ください。(ア)イベントの開催としましては、春の健康まつりとして、4月27日(土)にブリックホールにて「元気がいちばんたい!健康まつり」を開催し、16団体に協力いただき、各種健康チェックや健康相談、及び5大がん検診も同時開催し、延べ1,567人の市民の方にご参加いただきました。

秋には、浜の町アーケードにて、長崎県国保連合会との協働により、「がんばらんばキャンペーン」において、15団体の協力による健康ブースを開設予定でしたが、台風の接近により中止となっております。 

春の健康まつりとしてブリックホールにて、5大がん検診との併設にて開催する形となってから、今年で3年目となり、少しずつ市民にも定着しつつあり、2ページに記載しているように、アンケートにも、「健康に関心が持てる」「また参加したい」等うれしい感想も多くありましたので、より多くの市民が楽しく参加できるよう、次年度も今年度同様、健康長崎市民21協力団体との協働にて、春と秋に「健康まつり」を開催したいと考えております。

3ページをご覧ください。

今年度も、例年同様、長崎市の健康づくり計画内容や健康情報を発信する機会として、資料に記載しております多様なイベントに参加いたしました。イベントの参加者の年齢層が30代前後の子育て中の家族も多く、日ごろの保健活動では、なかなか啓発できない若い世代への啓発の場となっておりますので、今後も各種イベントへの参加を予定しております。

4ページをご覧ください。

イベント以外の情報発信として、パネルの展示、毎月の広報紙に健康に関するアドバイスや健康情報を掲載いたしました。また、昨年度同様、はたちの成人式への案内状へ若者向け健康情報を同封する予定としております。

今後も、引き続き、市民、地域、企業、保健医療関係団体と協働しながら、健康7分野の各活動を積極的に展開していく中で、市民に分かりやすい形となるよう工夫しながら、効果的な健康づくりに関する情報発信をしていきたいと考えております。

説明は以上となります。

(会長)はいありがとうございました。まず資料の1ページから4ページまでの説明がありました。どなたでも結構ですので、ご意見や質問、又はこうしたらいいのではないかという提案等発言いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。どなたかないでしょうか。

(委員)歯科医師会では、6月9日は、毎年、「歯っぴースマイルフェスティバル」を、長崎市歯科医師会主催で実施しており、今年度もかもめ広場で実施いたしました。来年度も、かもめ広場が利用できるということで、6月7日に開催予定をしております。長崎市の健康づくり課や長崎県栄養士会様にも参加していただいておりますが、来年度もよろしくお願いいたします。

(会長)ありがとうございます。他に何かありませんか。特になければ、次の議事に行きたいと思います。あとで、何かあれば、その時に発言していただいて構いませんので、先に行きたいと思います。

続きまして、議題(2)市民健康意識調査の結果について事務局より説明をお願いします。

(事務局説明)

●資料(P5~)に沿って説明。

5ページをご覧ください。市民健康意識調査は、市民の健康に関する関心度や取組み方など現状と課題を把握し、「第2次健康長崎市民21」及び「第2次長崎市食育推進計画」等の計画の進捗状況の確認や、状況に応じた適切な事業を実施していくための指標とするため、毎年実施している調査となります。対象者は、今年度も、例年同様、20歳から84歳までの3,500人を、5歳きざみの年齢別、男女別に層化無作為抽出して、令和元年8月に郵送にて配布及び回収を行い、回答者数 1,078人中、有効回答者数1,062人、有効回答率30.3%の結果を得ることができ、その結果を集計いたしました。回答者の対象内訳は、表のとおりです。7ページ以降に23年度からの、経年結果とともに掲載しております。

今回の調査結果から見えたことを、健康7分野ごとに資料に掲載しておりますが、ここからは、スライドにて報告させていただきますので、スライドをご覧ください。

では、まず、1.「栄養・食生活」です。どの指標も、大きな改善はなく、いずれも横ばい傾向となっていました。ご自身の現在の食生活をどう思うか?という設問に対して、男女とも、約8割近くが、「良い」と回答しており、食生活で気をつけている内容で多かったのは、「主食・主菜・副菜を組み合わせて食べている」と「野菜を多く食べている」が最も多かったのですが、「主食・主菜・副菜をそろえて食べることが、1日2回以上ある人」の割合は、全体で41.2%と低く、年代では若い世代、家族構成では、1人暮らしの方が低い結果となっていました。これは、1日に摂取する野菜の量の経年比較ですが2.4皿となかなか増えず、国と比べてもかなり低くなっており、年代では、男性では50代、女性では30代と20代が低くなっていました。次に朝食をほとんど食べていないのは世代では男性では20代と50代、女性では30代と50代が高くなっており、食べない理由としては、「食欲がない」「以前からの習慣」「食べる時間がない」が多くみられました。肥満者を男女別・年代別に比較してみますと、男性の50代、女性の60代が肥満の割合が高い結果となっていました。

次に「身体活動・運動」です。指標となっている週1回以上運動を行っている市民の割合は、減少しており、なかなか増加していない現状となっています。男女とも若い世代が少なくなっています。運動を行う理由としては、全体では「健康のため」が最も多く、若い世代では、「ストレス解消」、「体を動かすことが好きだから」という回答の割合が高くなっていました。反対に、運動をしない理由では、「忙しい」「なんとなく機会がない」の割合が高くなっていました。

次に、「健康チェック」です。指標では、胃がん・肺がんを受診したという割合は、若干増加はしておりましたが、全体的に横ばい状態となっていました。男女の差はないものの、男性の75歳以上と40代、女性は70~74歳、60代の順に多くなっていました。また、職業別では、「自由業」や「自営業」、「専業主婦」、「無職」の方に未受診者の割合が高くなっていました。また、がん検診の認知度では、「よく知らない」と回答した割合が約4割を占めていました。

次に、「こころの健康」です。合計点が10点以上でうつ病や不安障害の可能性が高いと判定される、こころの健康チェックにて、10点以上となった人の割合は、昨年度より低くなっております。年代別に見てみますと、男性の20代と50代、女性の30代が高くなっていました。次は、こころの問題ではないのですが、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を見てみると、国と比べると低くなっていますが、年代別では、男女とも50代が高く、男性においては国と比較しても高い結果となっており、生活習慣病の発症が多くなる40,50代の過度な飲酒量には留意していく必要があると考えます。

次に、「禁煙」です。指標では、「健康増進法の一部を改正する法律」が順次施行され、受動喫煙防止対策が強化されたにも関わらず、受動喫煙の機会については、様々な年代の方が日常的に利用される職場や飲食店を含む商業施設では、法改正の施行が令和2年4月となっているためか、今年度の調査では、まだ横ばい状態となっています。喫煙習慣のある人の割合は、国同様、減少傾向でありましたが、市では女性が増加していました。年代では、ほとんどの年代は減少していますが、50代は男女とも増加していました。喫煙者のうち、タバコを止めたいと思う人の割合は、男性では40歳以降、女性では30代と50代が高くなっていました。

次に、「歯・口腔の健康」です。指標は、80歳で20本以上の歯がある人の割合以外は、改善傾向となっていました。「噛むことに問題がない」人と「20本以上の歯を保有している」人の割合では、国の調査では、60代から減少していましたが、市の調査結果では関係性をみることはできませんでした。また、65歳以上で、噛むことに問題があるかどうかでの低栄養状態の割合では、国の調査では差があり、市の調査結果でも、噛むことに問題がない人のうち、低栄養の割合は低くなっていました。

次に、「健康づくりをすすめるための環境づくり」です。指標は、当調査結果を指標とはしておりませんが、令和元年4月1日時点における活動者数をボランティアの種別ごとに示してみました。「高齢者ふれあいサロンサポーター」の数が最も多くなっていますが、まだまだ、高齢者の人口と比較しても少なく、ボランティア活動などの情報提供や養成講座などの環境整備の充実が必要と考えます。

以上、今年度の市民健康意識調査の結果説明となります。

(会長)それでは、事務局からの今の説明を受けて健康7分野において委員の皆様よりご意見をうかがっていきたいと思います。疑問点やお気づきの点等いかがでしょうか?

(委員)そもそも、7ページの一番上の方に掲載してある、この調査の有効回答率が、年々減っていってるんですよね。それは、健康に無関心な人が増えているということなのででしょうか。何かこの調査のやり方自体を少し考えていかないといけない部分もあるのではないでしょうか。

(健康づくり課長)健康づくり課でございます。委員ご指摘のとおり、年々有効回答率が下がってきております。ただ、当会議の中で、設問項目として、いろんな設問も足した方がいいんではないかという委員の皆さまのご意見をいただきながら、今までずっと設問項目を含めた調査票の内容を見直しております。例えば、この単語はわかりにくいので、分かりやすいよう説明文を付け加えてはどうかというご意見から説明文を追加したり等しております。そうする中で、設問項目や文章が増えてしまっているというのも要因の1つとしてあるとは思います。ですから、本当に健康に無関心な方に、この調査が郵送されてきて、回答してほしいといっても、答えて返送してくれる方もいるでしょうが、やはり年々、興味を持たれる方が少なくなっているような気が私もしております。ただ次年度に向けては、この調査票が届いた人にとって、メリットとなるよう、健康や健康づくりに関する情報や、この調査をどうして実施するのかという具体的な調査の主旨、この健康長崎市民21の健康づくり計画内容等、分かりやすい形での情報提供もしていきたいと考えております。ただ、どの他の調査の回答率についても、全般どの分野もなかなか上がってはきてないという現状があるのではないかと思います。そこの点はご指摘どおり努力してまいりたいと思います。ご意見、ありがとうございます。

(会長)調査について、他に何かありませんか。

(委員)資料の7ページにある調査の回答における男女比率ですが、男性と女性では、一般的に女性の方が調査の回答率は高いと思うんです。今回の結果を見ると、男性は39.2%、女性が60.8%となっているようですが、今回の調査では、男性と女性、それぞれ半々に出したんでしょうか。3,500人に調査票を出しているようですが、その数の内訳はどうなっていたのでしょうか。

(健康づくり課長)調査の抽出方法のところで説明しましたとおり、長崎市の人口を年齢別に5歳きざみ、そして男女別の総人口の比率から割り出しておりますので、男女同数ということではございません。確か女性の方が少し多かったと思います。長崎市の人口構成に合わせた比率により、すべての年齢の発送数を決めております。ここで出した回答率でありますけれども、実際の男女の比率以上に男性の回答率が低いということになれば、やはり男性の回答が少なかったということは、確かなのかなと思っております。先ほどのご意見もありましたけれども、回答が少ない方々に響くような調査のあり方を考えていきたいと思っております。ご意見、ありがとうございます。

(会長)ありがとうございます。なかなか調査の質問項目が多いと、回答するのをやめておこうかと思われる方もいるのでしょう。その他、どなたかいかがでしょうか。はいどうぞ。

(健康づくり課長)ありがとうございます。事務局から、大変申し訳ないんですけど、実は前段の説明の中で、イベントにいろいろと私たち関わらせていただいていると説明いたしました。その中で渡辺委員さんからも「歯っぴースマイルフェスティバル」へのご意見がありましたけれども、私も毎年この「歯っぴースマイルフェスティバル」に参加して、熱気あふれるイベントだと感じております。それは親子で楽しんで来られているというのを非常にありがたく思っています。といいますのが、今までの調査結果でも見られるように、若い世代、50代というのもちょっと気になるところではございますが、この若い世代という層になかなか、どの健康分野においても市として浸透できていないため、このような、例えば子供に歯をケアさせるということで親がイベントに参加してくる、そうしたら親をターゲットにしたい私たちの健康づくりの出展ブースがあるというこういった、子どもを呼ぶイベントにおいて、一緒に参加する親御さんたちをターゲットとする内容を仕組んでいくことが非常に有効だと思っております。ところが、イベントの参加人数というのは、実に限られている数でございまして、今後は、イベント以外の方法で、どうやってアプローチしていくべきかと非常に悩んでおります。先ほど言いました50代というのも、一番管理的な仕事をしているような、また時間がないという世代かもしれせんし、一方、若い世代は、まだ自分には関係ないといいますか、十分今は元気だから大丈夫という意見が、非常に多くみられます。そういった方々に、例えば会社の環境であるとか、仕組みの中で、50代や若い世代への効果的な介入方法等、委員の皆様から、こういう取組みを既に実施しているとか、こういった手法がいいんではないかというような意見をいただければと考えております。

(会長)いかがでしょうか。がん検診にしても特定健診にしても、症状が乏しいので、自分は元気と思いこんでる方が多いですね、がんができていても初期では症状がないですからね。だからこそけん診が必要なんですが。症状がないけれどもけん診を受けることで、早く発見し、早期診断・治療につながるということについての啓発が大事だと思いますので、よろしくお願いいたします。

その他いかがでしょうか。では、健康分野別に順番に聞いていくことといたします。

ではまず、「栄養・食生活」のところで、市の調査結果では、野菜を摂るようこころがけているという意識は高いものの、実際の野菜摂取量が少ないということでしたが、今後市民自身が、野菜の摂取量が足りていないことに気づいて、野菜摂取の見直しができるために、どういう啓発を進めていけばいいのか、また効果的な情報発信の方法等について栄養士会、ご意見いただければと思います。

(委員)記憶が定かではないのですが、長崎市の調査結果では野菜の摂取量は少ないんですけど、長崎県の野菜の摂取量はもう少し摂取していたいう記憶があります。これぐらいの量しか食べていないという風に思っていたのが、実際に食べてみるとこれだけ摂っていたという感覚はそっちなのかなという印象でした。栄養士会では、いろんなところで、健康料理教室等でも、日本人は全体的にも野菜を食べていませんので、お皿にて具体的に量を示して、摂り方を説明しています。それでもなかなか野菜の摂取量が増えていかないのが現実という印象です。

(会長)情報発信について、行政として、こういう工夫をしたらいいのではないかということについてはいかがですか。

(委員)市民のみなさまと会う機会を通しても、とりあえず野菜を350g摂らないといけないということはほとんど理解されているような印象なんですけれども、その350gを具体的に摂るとなると、たとえば、主食のみとか1食は野菜を全く摂らないという食事も多いので、市民への質問も「1日2回は野菜を摂れてますか」という質問にしても、2回で350g全部の量を摂れているのもやはり負担が大きいので難しいような気がしています。どうしたらいいのかと頭を痛めてるところです。

(会長)今後も、何かあれば、健康づくり課の方にアドバイスをいただければと思います。よろしくお願いいたします。

続きまして「身体活動・運動」では、週1回以上運動をしている人の割合がなかなか増えていない、中でも若い人たちがなかなか増えていないという調査結果が出てましたけれども、その点ついて、レクリエーション協会から何かアドバイスやご意見ありましたら教えてください。

(委員)確かに若い人が運動をしている人の割合は低いようですが、実際ジムとかに行くと結構若い人が多いです。ジムは結構多いと思います。やはり一般的には十分広がってないんですけど、健康意識というのは、みなさんあって、何かしなくてはいけないという思いから、若い女性の方の中で、特に今、ジムとかでの利用者が増えていますね。いま24時間使えるジムという施設もでき始めているんですが、当初流行るんだろうかと思っていましたら、それが結構夜遅く22時過ぎにランニングとして走っている利用者がいらっしゃったりして、みなさん頑張ってるなという感じがしています。それと、資料15ページの、「定期的に運動をしない(できない)理由」として、その中で「お金がかかるため」という回答が、13.2%あり、もちろん、お金がかかるから運動ができないという言い訳かどうかわかりませんけれど、お金についても、もう少し何か手立てができればという気がいたします。

(会長)ありがとうございます。では、働いている方、つまり労働している方に対して、レクレーション的に運動に入っていけるような点について、何かアドバイスがありますか。

(委員)そうですね。やはり働いてる方は忙しく、もう仕事だけで疲れてしまって運動どころではないという印象があるんですけれども、やはり朝のちょっとした時間や、昼休みのちょっとした時間を利用して、昼休みに寝ることもレクリエーションという意味では、さあ昼から仕事をやるぞという気にはなるとは思うんですけど、やはりそういう時間を利用して、ちょっと運動することによってより体力がつくのではないかと思いますので、ぜひもう少し朝活、昼、それから先ほど言いましたように、夜も運動できる場所等、もう少し運動できる環境作りができればと思います。

(会長)今後ワークライフバランスにより、仕事の量を増やさないという考えが、進んでくると、時間に余裕ができて、取り組んでみようかなという方が増えるかもしれませんね。また、併せてそういう啓発をしていくことでも、取り組む人は増えるんではないかと思います。ありがとうございます。

続きまして、「特定健診関係、がん検診(健康チェック)」の健康分野では、けん診の受診率がなかなか増えていかないという調査結果であり、健康に関心が低い年齢層に対する効果的な取組み等アドバイスはいかがでしょうか。健康保険協会、いかがでしょうか。

(委員)わたしの方でも、特定健診、生活習慣病予防健診ということで、働いていらっしゃるかた本人とそのご家族に対して、健診の案内をやっております。長崎市と同じ立場ではございますが、働いていらっしゃるかたというのは、その勤務されている会社において健診を受けないといけないという考えがありまして、比較的受けていらっしゃることが多いのではないかと感じています。しかし、そのご家族のかたとなりますと、専業主婦のかたもいらっしゃると思いますが、健診を受ける方をどうやって伸ばしていったらいいかと、わたくしどもの方も、なかなか受診者を増やすということが、進んでいないという同じような状況ではございます。では、そのまま手をこまねいているのかということでございますが、どのような働きかけをすることで、行動変容できるかというところを考えるわけなんですが、まず丁寧な説明と啓発も大事ですが、事業所が相手となりますので、ご家族の数が比較的多い事業所の中で、健診を受けていらっしゃらないご家族が多い事業所を、できるだけピックアップして、事業所に出向いて、ご理解いただけるよう説明をする等といった方法をさせていただいた地区もあります。そういうことを丁寧にやっていくということも大事だと思っております。もちろん、いろんな行政機関と協議をして、さきほど冒頭にもありましたとおり、イベントの実施をして協働で訴えかけるというところも含めて、精一杯やっていかなければならないのではないかと思っております。それから、先ほどの運動につきましても、何度も私どもの方も訴えかけてはいるんですけれども、事業所を相手とさせていただく際には、事業主の所へ尋ねて行って、健康経営ということで、従業員の方が仕事をするだけではなくて、仕事の合間合間を見つけての運動をする機会、先ほど朝の時間というところもありましたけれども、例えば駐車場がある事業所であれば、駐車の際には、比較的建物から遠い場所に停めることで歩数を増やすとか、階段のある事業所であれば、エレベーターを使用せずに、階段にて昇降するといった地道な努力、また、栄養面でいえば、例えば、事業所に設置している自動販売機の飲み物を、糖分が多い飲み物は控えたり、特保の飲み物を置いたりと見直していただく、しかし、これは業者相手になりますので、なかなか難しい部分はありますが、そういうところで従業員の方の健康という部分を事業主主導でやっていただくという、健康経営を進めさせていただいております。そういった事業所自身の努力と併せて、私どもの方も医療費という部分がありますので、健康づくりという視点から見直していただいて、健康づくりを進めて頂くよう事業所を介して地道にやっていこうというところでございます。

(会長)ありがとうございます。けん診は、受ける人と受けない人がはっきり分かれてきており、受ける人はしょっちゅう受けるし、受けない人は全く受けない。受けない方に対しての働きかけというのはどんなものがあるんでしょうか。

(委員)生活習慣病というのは会長がおっしゃったように、まったく痛みが伴うということがないので、重症化してしまうと、最終的にはこういう状態になりますという数値とかを提示させていただくとともに、そういった方には、重症化予防という点で定期的に健診を受けて頂いて、その結果、異常値のままの方については、健診ではなくて医療機関にて治療をしていただくということもありますので、そういう方もいらっしゃいますという説明や、あとは健康経営の方からでいえば、事業主の方に、そういった従業員が結局、就労できなくなってしまったら、事業所的にもマイナスでしょうと。またリクルート的に言えば、健康部分の福利厚生がきちんと保障されているところが、事業所にとっても利益につながるので、将来にわたって従業員が元気でいるよう、健康を見つめ直していただくということを訴えていくしかないのかと思います。

(会長)ありがとうございます。実際、特定健診の結果、高脂血症等異常が見つかっても、結局その後の生活習慣等見直さないまま、毎年健診だけ受けて、経過を見ているという方も見受けられますので、その辺の指導も必要かと思います。健診を受けるのみとならないよう、せっかく受診したということなので、もっと活用してほしいと思っております。

では、先に進めさせてもらって、「こころの健康」では、こころに問題を抱えている人の割合が、男性の20代と50代が高くなっていたということですけども、自殺防止という観点から何らかの対応が早期に必要と考えられますが、臨床心理士会から何かご意見ご提案等ありましたら、よろしくお願いいたします。

(委員)すみませんが、事務局からの説明の際、不在でしたので、資料上の情報しかわからないんですが、やはり若い世代、中でも20代の特に男性が多いということに関しては、以前、私も県の自殺対策の会議の方にも参加していた時期がありまして、たぶん5年ぐらい前だと思うのですが、その時にも、10代の自殺の問題が取り上げられていて、若い世代にアプローチするには、やはりスマートフォンとかでアクセスできるようにサイトを作ることではないかと、若い子が相談しやすい環境を作ろうと、私が委員をしたときに実際作ったんですけれど、その時点では結構かわいらしいキャラクターがいたりして、わかりやすく作ってはあったんですけれど、なかなかアクセス数が伸びなかったということがありました。やはり若い子にアプローチするには、そういうものがいいのではないかと思いきや、実際はなかなか難しかったということがあります。私たちは企業の方で相談支援の活動をしているんですけれど、若い子が相談に来る時は、まず事前にインターネットで調べてから相談に来るんです。実際はあまり症状としてそれほど重たくないにもかかわらず、ちょっとへこんだくらいでも、もしかしたら自分はうつなんではないかと思いこんで相談にきたりするので、必ずしも彼らがこころの病気に関する情報を持っていないとは言い難いのではないかという気もしていて、以前に比べると今の若い子たちは、いろいろな情報を知る術も持ってるし、必要な時にはアクセスもできるけれども、その後の取り扱いというか、どう行動に移していったらいいのかとか、ちょっとうつっぽくなったから病院に行くとか、そのうつの原因を作った相手を非難して終わってしまうという傾向もあるので、単純にうつや適応障害だったりと様々なこころの病気について紹介するという啓蒙活動だけではなく、若い世代の子は、やはりコミュニケーションがあまり得意ではなかったり、ストレス対処として発散系で終わってしまうことが多い気がするので、その辺に関する情報も合わせて、教育する機会というものを作った方がいいのではないかという印象を、日頃の経験から感じているところではあります。じゃあ、20代になってから実施するのかというと、それでは遅いのではないかという感じがしてまして、今、学校関係では、スクールカウンセラー等いろいろ導入されているとは思うんですが、やっぱり10代の時からそういうこころの教育、病気のことだけでなくその対処法のところも含めた教育というものを推進していかないと、学校から社会に出てから、つまづいてしまうのではないかという印象を持っています。

逆に50代になるかたに関していうと、50代は働き盛りの方が多く、1人で抱え込んでしまって、倒れてしまう方もおられたりとか、いま長崎市はそんなに景気がいいわけではないと思いますので、そのために今までとは全く違う業務に就かなければならなかったり、場合によっては会社を辞めざるを得なかったりというところもあると思いますので、お酒の問題でも書いてありましたけれども、やはりお酒に頼ってしまう方って、多い感じがしています。そのあたりのところを、やはりフォローしていく必要があるのではないかという感じがしており、実際、50代という働き盛りの方にアプローチするには、その方が勤務している会社側からアプローチする方が早いだろうと思うのですが、保健師等が常駐しているような企業であれば、そういうことも取り組みやすいと思いますし、また、実際、活発に取り組まれていると思います。しかしながら、長崎は中小企業が多いと思いますので、事業主に対してのアプローチをしっかり行い、健康に関する知識や、シンプルなうつ等の病気の発見の仕方という点について、逆に50代の方にしっかりと習得していただくという意識を、事業主に持ってもらって、困ったときにしかるべき場所に相談に行くという環境を作っていった方がいいのではないかという印象を持ちました。

あと、その若い世代のところで言い忘れていたんですけれど、最近はやはりゲーム依存の問題が増えてきていると思います。その点についても、10代の時から教育の中において、ただゲームにハマるだけで収まらず、、お金もからんでしまい、結局借金問題等いろいろな問題に繋がってしまう子たちも増えている印象がありますので、そのあたりも含めてサポートしていった方がいいのではないかという印象を持っています。以上です。

(会長)ありがとうございます。今のご提案ご意見等の他に何かこころの問題に関して、ご意見ご質問等ありませんか。インターネットの情報も氾濫しておりますことから、情報を理解することができずに、その情報に振り回されて消化不良をおこして、自分で勝手に思い込んでしまうというケースが結構見受けられますね。

(委員)単純な質問なのですが、33ページにいろいろ6つの質問があって合計得点が10点以上であれば、うつ病や不安障害の可能性が高いと言えるとありますけれども、この得点のつけ方というのは何点ずつそれぞれつけて、10点以上っていうのを算出しているのか気になったので教えてほしいです。

(事務局)この設問は、今スライドに示しているように、心の健康チェックということで、「一般人口中の精神疾患の簡便なスクリーニングに関する研究」より引用しておりまして、過去30日間にどれくらいの頻度で次のことがありましたかという1.~6.の設問に対して、それぞれ「まったくない」、「少しだけ」、「ときどき」、「たいてい」、「いつも」と0点から付けていき、その合計が10点以上になった方を、うつや不安障害の可能性が高いという調査内容になっておりますので、今回の調査でも、合計が10点以上の方を、こころに問題を抱えている人ということで示させていただいております。

(委員)各設問に点数がつくということですね。

(事務局)その通りです。全くないが0点、少しだけが1点、ときどきが2点、たいていが3点、いつもが4点となり、その1.~6.の各点数を足して10点以上あるかないかということで判断させていただいている調査になります。

(会長)ありがとうございます。

(委員)この調査結果を得て、何かこの人たちにフォローはしているのでしょうか。

(地域保健課 精神保健係長)市民のみなさまに対して、こころの健康という出前講座の開催等実施しております。

(委員)調査により、これだけの人が10点以上という結果が出ていますので、その点数が高かった人に対して、病気や障害の可能性がありますといった個別のフォローをしているのかどうかについてお聞きしたい。

(事務局)この調査は、年齢と性別の回答があったものを有効回答としておりますが、無記名となっており、誰が回答したかわからない形での回答となりますことから、個人の特定ができず個別なフォローはできません。こういう傾向があるという結果から考えられる課題を見出し、その情報を関係課で情報を共有して、課題解決に向けてどういう取り組みをすべきかという調査結果の活用しかできておりません。

(会長)例えば、そういう方は、ホームページ等でお問い合わせください等、保健師で対応するとしてもいいのかもしれないですね。その他いかがでしょうか。何でも結構です。ないようならば、次に進みたいと思いますが、自殺のことで気になったのが、長崎市の高校生や受験生のかたが飛び降りや首つり自殺をするという事態が起こっています。せっかく今から頑張ってほしいという年代の方たちの自殺は、非常にもったいなく、もうちょっと誰か気が付いたらいいのにという思いがありましたけども、自殺予防に関して、高校、学校側に何かされてるんでしょうか。

(委員)今の事例に関して、臨床心理士会で何をしているかというのは私も把握してないんですけれども、学校(教育委員など)から依頼があれば対応をしております。

(会長)高校生が自殺しないよう何か対策や指針を学校側に出したりとかしているのでしょうか。

(委員)自殺に限定した形ではなく、私も今度行くんですけれども、小学校や中学校から依頼を受け、健康教育、メンタルヘルスの教育という形で、臨床心理士が実際に訪問して、そこの学校の課題に合わせた教育をオーダーメイドでやるという取組みは、ずっと続けています。というのは結構、実際は学校側からのニーズがあるのでそれに合わせて教育内容を決めますが、いじめや自殺そのものを直接扱うというよりは、コミュニケーションの問題など大きな枠での教育をそれぞれの臨床心理士が実施しているのではないかと思います。

(会長)センター試験の結果が悪かったら自殺してしまうという考え方の視野が狭くなっている方には、もうちょっと頑張れば、1年頑張れば、違っていたかもしれないため、もったいないなと思いますね。なにか救いの手がないかなと思います。

では、「禁煙」の健康分野に進みますが、禁煙率は年々減少しているものの今回は女性が増えており、「健康増進法の一部を改正する法律」が公布され、受動喫煙防止が強化されていますが、喫煙者を減らす対策として、薬剤師会から何かご意見はありませんか。

(委員)禁煙に関しては、市民個人に対するツールは整っていると思っているので、企業の禁煙の取組みをフォローしていくことが大事ではないかと思っています。受動喫煙に関しては、子供たちに対する防煙という教育、タバコを吸わないという教育をしていくのがいいのではないかと思います。後は、年々新しい電子タバコや加熱式たばこが出ており、ニコチンが含まれていないから良いものという風潮になってきていますが、決してそういうものではありません。発がん性物質も多く入っていますので、そういう正しい情報を市民に知っていただくというのが、これから大事なのではないかと感じています。以上です。

(会長)ありがとうございます。受動喫煙につきましては、浜の町アーケードは、喫煙禁止地区となっているようですが、西浜通りでは結構タバコを吸っているのを見かけており、毎朝の通勤の際、受動喫煙の影響を受けていることになります。観光エリア以外では平気でタバコを吸って、浜の町アーケードでは吸わないという、禁煙地区とそうでない地区の狭間の場所をどうするのかということを長崎市は考えてほしいと思います。、

(健康づくり課長)貴重なご意見をありがとうございます。長崎市には、「ポイ捨て・喫煙禁止条例」があります。この条例は、ごみのポイ捨てと屋外の公共の場所での喫煙を禁止することで、環境美化を進めるという環境整備の考えの条例です。特に、人通りの多い観光地等でポイ捨て・喫煙をすると、罰則が科されます。また、歩きながらの喫煙も止めましょうという規定にもなっています。今回の健康増進法の一部改正により、受動喫煙防止対策が強化されました。つまり、望まない受動喫煙をなくすよう、喫煙する場合は周囲の状況に配慮しなければならないという配慮義務となっています。ですから、一定の場所ということではなく、多くの人が利用する公共の所では喫煙はやめ、できるだけ周囲に人がいない場所で喫煙するよう配慮し、望まない受動喫煙をなくしましょうという趣旨です。来年の4月からは多くの人が利用する施設や事業所等についても、屋内での喫煙が原則禁止となり、屋内で喫煙できる場所を設置する際は、定められた基準を守る形で設置しなければならないということが施設権限者に義務が課せられます。今後は、屋内の喫煙室や屋外の喫煙スペース等について、非常に私達も注意していく必要がありますとともに、加熱式タバコについて誤解することがないよう、また、法の趣旨についても、しっかりと伝えていくことが行政として大事であると思います。

(会長)前回のこの会議で、長崎市役所の喫煙室を撤廃という、受動喫煙防止対策として前向きに取り組んでいただきました、ありがとうございました。

それでは次に「歯・口腔」の健康分野に進みますが、定期的に歯科健診をしたり、糸ようじや歯間ブラシの使用が増加しておりましたが、実際はいかがでしょうか。

(委員)歯科医師会では、8020運動をずっとやっているんですけれども、この調査の結果によると、29.4%ということでしたが、意外に感じました。実感には増えているような感覚はあるんですけれども、この調査に回答された方に、そういう方が多かったのだろうかというのが正直な感想です。歯科医師会では、8020運動以外にも、オーラルフレイル予防の推進にも取り組んでいます。オーラルフレイルとは、要はフレイル、身体が虚弱になってくるということであり、口腔機能も衰えることで、栄養が思うように摂取できなくなります。口の機能が衰えると、口の中でしっかり野菜を噛めなくなり、そのため、野菜を摂らずに、食べ物がどうしても炭水化物に偏ってしまいます。そうなると生活習慣病のリスクが高くなって、次第に身体が弱っていきます。そうならないためにも健康な状態にしましょうということです。

歯科健診の受診者は年々増えているようです。しかし、健診に来る人は、正直健康な人が歯医者に来る傾向にあるようです。特定健診の集団会場での歯科健診に従事するんですけれども、その際、特定健診を受けた方に歯科健診もどうぞと勧めますが、それでも半数もきません。恥ずかしいのでしょうかね。例えば、ご飯を食べたばかりだからとか、歯科医院で歯科健診を受けたばかりだとか。いろんな面で難しいと感じています。イベント会場において歯科健診を実施してはどうかという話もあるんですけれども、やはり、口を開けるのが恥ずかしいと言われる方が多いです。歯科健診に行かない方が、何とか歯科医院に健診に行くような仕掛けはできないだろうかと思います。口の中がぼろぼろになっている人は、歯科健診には来ないです。そういう方が検診に来ていただくのが今後の課題じゃないかと思います。

現在、小学校でのフッ化物洗口は100%、中学校は半数くらいですが、来年度までには中学校も全校となる予定です。子供のむし歯は減っている状態です。ただし、中には、極端に多い子供もいます。そういう子供は大体ネグレクトを受けている可能性があります。ネグレクトの対応としても、歯科医師会で何ができるか話し合っていきたいと思っています。

(会長)ありがとうございます。続きまして、「環境づくり」の健康分野に進みます。地域活動をされている保健環境自自連合会、いかがでしょうか。

(委員)自治会では保健環境自治連合会というものがありまして、その中の常任理事としてこの会議に参加しております。地域で環境に関しての取組みで問題になっているのは、ゴミに関する事が大きいです。ゴミの捨て方がルール通りになされていません。その中でも自治会に加入していない家庭がルールを守らない方が多いようです。しかし、自治会未加入者に対しての指導は徹底できず、従わない方に対して指導をどうするかが問題視されており、自治会の会長たちは、困っています。

(健康づくり課長)長崎市は、健康づくりの活動と併せまして、地域のコミュニティを活性化させるという目的で、小学校区ごとの地域コミュニティ連絡協議会の設置を推進しております。既に、設置されているところもあります。では、自治会と何が違うのかといいますと、地域には自治会を含めた社会福祉協議会など様々な団体が活動していますが、お互いの団体間の連携を強くすることで、一緒になって、自治会加入の有無に関係なく、地域に必要な市の施策を考えていこうという取組みであります。地域全体の問題に対して、地域コミュニティ連絡協議会として取り組む際に、行政も一緒に活動をしていく中で、健康づくりにつなげていくことが大切ではないかと思っています。

(委員)健康づくりのボランティアの中で、「高齢者ふれあいサロンサポーター」の方々がとても増えてきています。私が住んでいる地域でも「高齢者ふれあいサロン」に取り組んでいるんですけれども、本当に毎回、たくさんの方が参加してくださっており、健康のためのいろいろなプログラムに参加していただいてます。その中で、私どもが取り組んでいる中で、とてもいい方法だと思ったのが、地域にある法人、つまり、病院や学校とか、私どもの地域の場合ですと、名前を挙げますが、「こころ医療福祉専門学校」とか「サンハイツ」、「井上病院」、「田島整形外科・外科・クリニック」等そういう地域の中にある法人の方々がとても協力的に、このサロンサポーターに協力してくれるようになってきています。健康に関するプロの方が、地域の中で、地域のボランティアの方々に指導をしてくださったり、無償で奉仕してくださったりと、地域の健康を支えていくという取組みに手を貸していただいております。こういう取組みは、他の地域でも実施されているのではないかと思いますが、どんどん広がっていくことを願っています。実際、地域住民の方が「高齢者サロンサポーター」として運営している「高齢者ふれあいサロン」というのは、市民レベルの素人的な内容の運営を実施しているというのが実態だと思います。私の地域もそうなんです。運営をしているのは17人おりますけれども、健康の分野に足を入れた専門職は一人もおらず、全員一般市民ですけれども、地域のいろんな団体が一緒になって支えてくれています。そのため、参加していただく方も、プロから教えていただくという安心感もありまして、すごく好評なんです。毎週月曜日にその「高齢者ふれあいサロン」に通ってきてくださるんですけれども、そういう地域の中の資源であるいろんな団体の力を、どんどん市民の活動の中に取り込んでいくことが、ボランティアの方にとっても自分たちだけでやることにならず、プロの力を地域の中に生かしながら地域の健康増進を推進していくというのがすごくいいと思います。ですから高齢者の場合は、「高齢者ふれあいサロン」というものを地域に作ったことで、とてもいい環境作りとなったと感じており、サロンを作ろうと努力してくださった長崎市高齢者すこやか支援課の方には感謝しております。今後も、環境作りに向けてもっともっと市民の方が積極的に取り組んでいくことができるよう、しかし市民だけに負担を与えるのではなく、もっとプロの力が介入できるような取組みがサロン以外でも増えていけばいいのではないかと思っております。

(委員)私の地域でも先日、「パパママ認知症講座」という講座を開催しまして。認知症を知るということは、高齢者の方を対象にすることが多いのですが、今回は、パパママということで学校での若い世代に対して認知症ってこういう病気で、こういう対応や声掛けが望ましいという、認知症への理解を深める内容でした。地域の包括支援センターの方から提案がありまして、若い世代に認知症の方にどう対応したらいいのかということを学んでいただく形で認知症の方への対応や声掛け等いろいろ指導をしていただきました。このように、地域の若い世代へ認知症に対する理解を広めていこうというのをやっております。

(会長)ありがとうございます。

では、最後に、行政としても広報活動を行っているものの、なかなか健康に無関心な方々に周知できておらず、効果的な広報というものは難しいということに対して、何か助言等がありましたらお願いいたします。

(委員)広報の手段についての意見はないんですけれども、20ページの一番上にある「けん診に来ない方の理由」として「特に心配なことがない」という回答割合が年々減少しているところを見ると、長崎市は、けん診は大事だということを、しっかりと市民に広報できている結果ではないのかと思います。ただ、行動変容には、ポジティブとネガティブの両方の手段があるのですが、よく「病気は怖い」、「死ぬから行きなさい」等ネガティブな働きかけをしがちですが、うまくいかないことが多いので、例えば「検診に行って早めに胃がんが見つかって良かった」、「けん診に行ってこんな良いことがあった」等ポジティブな意見を広報できると今までこなかった健診未受診の方が来るかもしれないと思いました。検討していただけたらと思います。

(委員)私はマスコミという立場なのですが、効果的な広報と言われるとどうしたらいいのかと思うのですが、まずは、我々マスコミをうまく使ってくださいということかと思います。そうすることでは、行政から得た情報を、我々自身も社会へうまく発信していくことができると思います。私は新聞社なんで新聞で紹介をするということになりますが、広報媒体によっても異なってくるのかと思います。また、確かにポジティブな動機というものを使っていくということは、なるほどなと思います。いろいろなストーリーを紹介していくことで、行動変容につなげることができるかもしれないと思いますので、もっともっと、いろいろなストーリーを集めてみてはどうでしょうか。

(会長)ありがとうございます。行政では、ニュースリリースのような取組みはされているのでしょうか。

(健康づくり課長)行政がいつも活用している広報としては、当然全世帯に配布しております広報紙、あじさいニュースという広報媒体があり、確実に利用はしています。その他にも、乳がんに関する運動をしているピンクリボンながさきの団体や生活習慣病の中の腎臓病関係等他の推進する団体のイベントに便乗して、いろんな私たちの啓発活動をさせていただく等そういった普及啓発の機会を利用して啓発をやってみようという意見はあっています。委員の皆さまからの意見大変参考になりました。

(会長)予定の終了時間が近づいてきましたけれども、長崎地域産業保健センター、連合長崎・長崎地域協議会、長崎県中小企業団体中央会にも、せっかく参加されましたので、何かご意見あればお願いいたします。

(委員)連合長崎は労働組合の集まりということで、企業の中で月に1回安全衛生委員会というものを会社側と組合側で開催しており、その機会を活用して、長崎市の情報発信や各企業に対する依頼等していただければ、その委員会の中でテーマを設けるなりできるのではないかと思います。

あと、調査についてなんですけれども、私どももよくアンケートを取るんですけれども、55問という設問は多いのではないかと感じます。やはり簡単で設問数が少ないアンケートの方が回答しやすいと思います。回答しやすくなるよう、項目に分けてもらう等さらに検討していただければと思います。以上です。

(委員)(地域産業センターでは)産業医が選任されていない労働者50人未満の事業所において、健康診断結果が有所見者に対して、事業主が医師から意見聴取することが出来ます。産業医が適切な指導とフォローを行ってくれます。ご家族等に中小企業の従業者がおられたら是非ご利用頂ければと思います。料金は無料です。精神的な面になりますと、時間外・休日労働を長時間(月80時間超)行い、疲労蓄積がある場合等も同様に利用できます。先程、会長からの発言にもありましたが、健康診断の結果、有所見であったにも拘わらず、何年も同様の結果で放置されたままでは健康診断の意味を為しません。是非、このような場合は当センターをご利用頂きますよう、事業者にも伝えて頂きたい。

(委員)長崎県中小企業団体中央会の団体は、県内の500程の業界団体等を会員として、その傘下に15,000~20,000事業者が位置しており、事業者としての立場で活動しております。(私どもの立ち位置として)事業者への広報等を行うのであれば、事業者の目線に立った(例えば、健康経営等の)意識づけとなるような広報内容や周知方法によって情報提供することで、より良い支援につなげていければと思っております。

(会長)ありがとうございました。委員のみなさんにご意見を頂きながら今後も健康づくり計画の最終評価に向かいまして、取組みを推進していただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。

3 その他

(会長)その他意見等なければこれで協議は終わりにいたします。

委員の皆様、議事の進行に御協力いただきありがとうございました。

これで議事を事務局にお返しします。(議事進行終了)

4 閉会

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