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平成30年度第6回 長崎市文化振興審議会

更新日:2019年9月2日 ページID:033383

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

文化観光部 文化振興課

会議名

平成30年度第6回 長崎市文化振興審議会

日時

平成31年3月18日(木曜日)16時00分~18時00分

場所

長崎市民会館内アマランス研修室1・2

議題

 (1)長崎市新たな文化施設基本構想骨子(案)

審議結果

   新たな文化施設基本構想(素案)について事務局から説明をした後、コンセプトや文言、パブリックコメントのやり方等について意見交換を行った。(意見については以下参照)

【会長】

 まずは冊子の17、18、19ページ並びにA3の3枚目、この前の議論を踏まえて、ご意見を伺いたい。

【委員】

 3枚目の中で、どうしても貸し館の立場で書かれている。基本構想の厚い冊子の1、2、3ページ含めて市民という主語で書かれたものと、ホールがというのがあるが、特に3ページの「劇場、音楽堂の活性化に関する法律」の前文にしろ、第3条にしろ、もう少し劇場を主語にして、はっきりと何をしていくのだという表現があった方がいいと思う。

 それと長崎国際文化センター構想に原爆からの復興というキーワードがニュアンスとしてあったと思う。その精神を引き継ぐのであれば、人口流出が日本一という不名誉な状況の中で、そういう状況からどう復興し、この精神のもとに新しい劇場がどうなるかというところをきちんと書き込むべき。このホールをこういうものにすることで、長崎のまちをこう変えていくのだという、積極的な姿勢を打ち出した方がよろしいのではないか。

 具体的に言うとA3、3の「新たな文化施設をめざす姿」の本文の1つ目の「市民が芸術文化を楽しみ、芸術文化あふれる暮らしの喜びを体感するとともに」の後、「長崎でつくられた芸術文化を世界へ発信し」、これは、市民が創った芸術文化をというふうに、このままだと読めるが、ホールが創った芸術文化を世界へ発信しというニュアンスも入れてはどうか。単に貸し館ではなく、その方針についても今回の構想の中で頭出しをしていた方がよろしいのではないか。

【会長】

 前半の部分。主語をどうするか。委員のご意見としては、貸し館ではなくてその劇場そのものをリードしてつくっていくことも必要ではないかと、そのことを少し書き込んだ方がというご意見だが。

【委員】

 その通りだと思う。ほぼ賛成だが、基本的にはホールは、市民がつくる芸術活動というものと、それから発信型の芸術活動というのが求められるがイコールではない。現実的にそういう意識をもってやる、国がわかっていることは書いてあるが、自治体によって状況が違うから、どこに力を入れるかは町の実情を考えてそれぞれ決めてというのが国の姿勢、案だけど、本当に平和を発信しようとかいうのであれば、そのためにはやはりきちんとホールが必要だということがある。

 それから3つ目の「必要な機能の構成」で、「創造支援機能」で使いやすさと書いているが、使いやすくするため、市民も使いやすい、本当に創る人も使いやすい、高度な使いやすいものは実はそんなに違わない。いいものをつくろうとすれば同じ。

【会長】

 今の話をもうちょっと伺ってから。

【委員】

 「はじめに」のところには書かれている言葉が、後で具体的になったときに出てこない。健常者を対象者とした内容で書かれている気がする。子どもたちや高齢者という表現はしているが、民間の中にそうじゃない人も多く含まれているという目線がない。安心・安全な文化施設という表現は暗に書いておいた方がいい。前の4回会議の資料を見たときに三重の施設の概要の中にはそれが書かれていた。細かい配慮がなされているのは、毎日の使用の中で気づいたことが改修のときに出て来ている。言葉として存在していなければ欠落していく可能性もある。だれもが高齢化しても安心して使える、参加する姿勢をつくるためにも文言として入れてほしい。

【会長】

 当然そのところは大事なポイントなので、アクセシビリティ、少し書き加えられれば。先ほど委員がご指摘した、主語の「劇場が」という点について伺いたい。

【委員】

 貸し館のみのホールではいけないということはわかるが、だからと言って、やっぱり市民が使うホールという意味合いも非常に大事なので、ホールが、と限定してしまうのはいかがなものか。この最初の「新たな文化施設のめざす姿」のところの文章を読むと、「長崎で創られた芸術文化を世界へ発信し」とあるので、これでよろしくないか。長崎で創った、ホールが創るか、市民が創るか、何が創るかわからないというのを長崎で創るという形で、この文章で網羅していると思う。

【会長】

 少しニュアンスの問題かと思うので、ちょっと整理をして、文言を皆さんの気持ちがちゃんとあらわれるように表現を考えてほしい。前回、平和の問題は大分議論したが、必ずしも平和というキーワードを使わない方がいいというご意見も幾つか出た。その中であえて「平和を世界と共有する」ということでまとまったが、この点について何かご意見を伺いたい。

【委員】

 この国際文化センターは、法律があってその計画で進められた中には復興という意味合いがあるが、法律そのものの中に入って来るのは国際文化都市を目指すという方針で、今現在、長崎市のプランの中にある世界都市、人間都市というコンセプトとちょうど合致したような形の計画になっている。文言としてはそこに復興ということは入ってはなかったと思う。

【委員】

 原爆からの復興をもう1回入れるべきだとか平和を全面に出すべきだとは一言も言っていない。長崎は今、かなり危機的な状況じゃないかと。そこからもう1回、かつての古きよき時代を目指すためには、やっぱり単なる貸しホールじゃなく積極的な情報発信をホール自体がするべきじゃないかと、それを言いたかった。原爆からの復興とか平和とかないがしろにするわけじゃないが、それを具体的に書き込むべきだという意見では全くない。説明が下手で混乱させてしまった。

【委員】

 部外者だからあえて言うと、国際文化センター構想の精神がわからない。ここに国際文化センターの精神を継承すると書いても、具体的な中身が人によってあまりに違いすぎる。文化センターの施策の中に入っているのであればここだよっていうことさえ示せばいいのかなと。何十年前のセンター構想を引っ張り出してもわからない。そこのあたりのことは書いた方がいいのではと思う。みんなはわかっているかもしれないが、わからない人がたくさんいると思う。ここに書いてある、こういうことをやるんだよということを書いた方がいい。

【会長】

 本文に入れるか、脚注で入れるか、少し整理した方がいい。長崎が抱えている、人が減っているとか人口流出の問題とかを食いとめる手立ての1つとして文化をもう1回しっかりやるというそんなニュアンスで。それはこの前文の中で書きこんでいく話。それは市だけのことでもない、文化だけの仕事でもない。

【委員】

 非常にわかるが、ホールに背負わせるには荷が重くないか。

【会長】

 ただ、ホールは重要な役割を持っているってことは意識として当然ある。

【委員】

 役割はあると思うが、今、駅前の大きな施設もあるし、あれこそがそういう意味合いでつくられているものだと思う。ホールにそれもいれるのはどうかと思う。文化センター構想の、市の方で用意していただけるなら、冊子になっているものもあるのでお願いしたい。長崎市民もほとんど知らない。私も公会堂保存の活動をやっている過程で初めて知ったが、やっぱり知っとかないとまずいんじゃないかなというような内容ではある。だから、こういう新しいホールができるときに、経緯としても公会堂をなくしてつくるという形の経緯なので、そういうとこに盛り込むというのは1ついいチャンスではないかという気がする。

【会長】

 そのほかのご意見を、それから方針。

【委員】

 前回の議論で平和という言葉を入れるのかどうか議論になった。私は平和という言葉がある案とない案と両方出てくると思っていた。前回の議論を踏まえて言えば、平和という言葉を入れた理由をちょっと説明していただきたい。前回、入れないという説得力のある意見が出たが、あえて入れるという判断をした理由もちょっと説明していただきたい。あと議論としては基本理念から議論すべきだったと思う。基本理念から始まって基本方針があって、じゃあどんな構成にしていくかという議論をすべきところを逆に行っている。何か理由があったのかもお聞きしたい。

【会長】

 まずは最初の平和の問題に関して。

【事務局】

 平和について、言葉として入れた方がいいのかどうか議論していただいた。黄色い枠の下の2つ目のポツのところ、括弧書きの部分は法律の中の言葉。最初と最後をとると、芸術文化は世界平和とつながるということがはっきり書いてある。前回、皆さんのご意見を聞いている中では、やはり平和という言葉、長崎にとってすごく重要な言葉であって、それがもう芸術文化につながるというものであるならば、それははっきりと書くべきではないかという判断をした。今日これを見て、どういうふうに思ったか。表現の仕方はいろいろあると思うが、やはり外せない言葉ではないかと、皆様の賛同もえられるのではないかということで一応、案として持ってきているので、いろいろご意見をいただければと思う。

 検討の順番については特に意図があったわけではない。つくっていく中で出て来た思いを後でまとめたものなので、ステップ的には確かに逆になっている部分もあると思う。特別な意図があったわけではない。

【会長】

 今、話の中でやっぱり理念がないとだめでしょうということだった。平和を共有ということで皆さん意見をまとめたのでは。芸術文化を同列にして。ご意見があれば伺いたい。

【委員】

 この基本構想の言葉というのは、今後、ホールができた場合に、いろんなところで使われる。そのときに平和という言葉がキーワードであった方が、ホールをPRするときの言葉に使いやすい。後々のことを考えるといろんなケアがしやすい。引いては長崎の独自の言葉、個性として全世界にアピールしやすい言葉だから、私は早い段階でどこかでいい方は別としても残しておいた方がありがたいかなと思う。

【会長】

 前回、それは違うと発言された福田さん。

【委員】

 平和というのは大前提として入れない文言を考えていた。劇場の中の新しい広場という文言が感覚的にわからない。ピンとこない。長崎の広場で楽しく遊んだという記憶が全くなく、長崎の広場のイメージがない。新しい広場とか、ここに書いていることはよくわかるが、長崎人としてこの感覚を何か別の言葉に置き換えられないかと。一番ピンと来たのは港。長崎の中では大きな存在になっている。九州は島、本州は大陸だと思っている。いろんなものが入っては出て行く港のイメージ。世界とつながる芸術文化の港を生かす、というキーワードはどうかと思った。

【会長】

 港っていう発想は長崎らしい。

【委員】

 事務局からのお話があって、何て難しいことを言うのだろうと思って理解できなかった。今、いろいろお話を聞いて、市民とか施設とか会館とか、そういう文言が入ってくればなるほど、それなら何かできるかもしれないなと思う。やっぱり言葉がちょっと足りない、もうちょっとわかりやすい言葉を入れてもらえれば、この平和というので非常にいいのではないかと思う。

【会長】

 確かに前回の議論があるからわかるのかも。

【委員】

 めざす姿の2番目の文章のところは、「芸術文化と」、じゃなくて、「芸術文化で」、平和を世界と共有するになるんじゃないのかなという気がした。皆さんにお伺いしたい。それと今からパブリックコメントなり市民のアンケートをとる場合、やっぱり今、議論しているここの部分どうですかというところを一番聞きたい。そうすると素案のここを探すのがちょっとわかりにくいのではないかと思った。この部分を特に意見を聞かせてくださいみたいな、その辺、工夫ができないものかと思う。これを前の方に持ってきて、そして経過はこうですよというふうにできないか。

【会長】

 まさしくそのとおりで、パブリックコメントを含めて難しい。ダイジェスト版みたいなものがつくられるので、多分一般の方はそちらを見て。飛び込んでは見にくい。

 先ほどの2つ目のポツの引用のことは、そのまま持ってきて、ここから要するに世界平和につなげるというキーワードにとれるのかと思うが。

【委員】

 「と」なのか、「で」なのかっていう助詞の問題。文章読むと、芸術文化を通じて平和を世界と共通するという意味なのかなと。ならば「芸術文化で」の方がいいのかなと。芸術文化そのものも共有するという、したいという気持ちもあるのでこれになっているのかなと思いはしたが、後かなと。

【会長】

 後の方だと思います。

【委員】

 私は平和ということをすごく強調して言っていただきたいなと思う。その言葉をいろんなところに入れるだけでも、それぞれ感じるものが違う。そこから劇場を通して、芸術文化を通して世界に発信できると私は思う。やはり平和というものはキーワードで入れてもらいたい。

 今、被爆された方とかが減っているので、今、ボランティアの活動をものすごくたくさんしている。どうにかしていろんなものを残したいという思いもある。そういう意味では平和という言葉というのは入れていただきたいし、コメントも入れていただきたい。

【会長】

 入れ方としてこの黄色い枠の中どうですか。「芸術文化と平和を世界と共有する」

【委員】

 よいと思う。

【会長】

 前回平和についてどうかという意見を言われた委員。

【委員】

 確かに前回、平和は入れなくていいと言ったが、いろんな話を聞く上で、この文章も読んでいく上で、平和という言葉は長崎市だからあってもいいのかなと思う。私自身も被爆2世で平和のことを思っている。今回、劇場にそれを背負わせるのはどうかと思ったが、皆さんのお話を聞いていく上でも、黄色いここに書いてあるこの文章、そのままでいいのではないかと思っている。

【委員】

 「歴史をつなぐこと、歴史をつくることはとても大事なこと」と書いてあるが、ここの部分が平和とイコールだと思う。原爆だけが平和の考え方の出発点じゃなくて、長崎は特にそういう300年という歴史を踏まえた形で痛みを感じている場所、土地である。そういう意味では何が平和なのかということを改めて考える原点ともなるので、歴史をつくるという、これからの意味も含めて、この言葉、ぜひ示してほしい。

【委員】

 「芸術文化と平和を世界と共有する」ということ。世界というのは先ほども言ったが、この劇場は施設を長崎市がつくると思うが、確認だが、ものすごく立派な施設をつくるのか。そこは委員の中で共通なのか。すごく立派な施設ができれば、世界と共有することも想像できるが、どうやってつくるのかと市民は思うのではないか。

【会長】

 多分、今までの議論でいくと、立派な建物をつくるのではなくて、そこで立派な舞台芸術作品をしっかりつくってそれを世界に発信していこうと。立派な建物をつくるという話ではなかったと思う。どんな規模のものというか、どのぐらいの規模というか、どのぐらい金をかけるかとかじゃなくて、そこでどんなことができるようなものにしていくかという話だったというふうに私は認識している。

【委員】

 来たときは、もうこういう素案的な話だった。

【委員】

 前回の話し合いの中で、平和に関してやっぱり温度差があるのにびっくりした。だからこそこの平和というのをやっぱり入れてもらいたい。

【会長】

 大体、皆さんの意見としては「芸術文化と平和を世界と共有する」という文章を入れると。

【委員】

 はっきりさせたいのが、共有することを目指すのか、共有する場を目指すのか、どっちなのかがよくわからない。それは共有する、でとめていいのだろうかとちょっと思った。

【会長】

 その上に、「新たな文化施設をめざす姿」ですので、「芸術文化と平和を世界と共有する新たな文化施設」というふうになりますか、文章としては。

【委員】

 場所ということ。

【会長】

 文化施設のことを想像します。この文章にはそう書いてある。何かそれではまずいか。

【委員】

 そういう話をしても全然いいと思う。そう書いた方がわかりやすい。これは文章がちょっとおかしい。

【事務局】

 あえて中途半端な、ちょっと考えてもらいたいという風にしている部分。全体的に言葉足らずになっているのは、あるかもしれないが、つくりながらハードのことなのか、でもハードを考えていると、どうしてもソフトの話に自分たちもなっていって、それだけある意味どちらともとれるようにした方がいいんじゃないかということで、確かに読み終わった感じが気持ち悪い感じは若干あるかなとは思う。

【委員】

 「世界へ発信し」と1番目の文章にあり、2番目の文章で「世界に広げる」とある。実はだぶっているのでちゃんと整理した方がいいのではないかと思う。

【会長】

 そこはおっしゃるとおり。

【委員】

 それから前のかぎ括弧のところは、文化芸術基本法のこういう文面と長崎で共有していたという方がわかりやすいと思う。これに書いてないと、それだけ見た人が、文化芸術基本法に書いてあるそのとおり書いてあるのでわかりにくい。引用なので。

【委員】

 この1回目の会議からずっと最後まで座席数は1,000から1,200という数字で、なぜ1,000から1,200程度というような幅がある表現を残すのか。

【会長】

 幅がない方がいいのではないかと。要するに1,000なら1,000と言い切れと。

【委員】

 1,000なのか1,200なのか、もしくはなぜ1,300ではだめなのか。理由がきっと何かあるのだろうと。最後にちょっと聞きたい。

【事務局】

 基本的に計画の中で詳細を決めていくことになるので幅を持たせている。練習室、リハーサル室などの数や配置が決まっていない。現時点ではそのまま幅を持たせた形にさせてもらっている。

【委員】

 だからマックスはもう1,200。たしか1,300ぐらいになると最初の会議のときは言われていた。

【委員】

 1,300ぐらいだといいなとは思ったが、深い理由があって1,000から1,200になっているのだろうなと。これは興行としてやる場合にはかなり重要なファクターである。1,000だったら、あそこはいいホールだがちょっと興行として使いにくいとなる可能性がある。委員としてブリックホールを一番利用しているということで選ばれているので、その辺だけお伝えしたかった。

【委員】

 ハードのところだが、新しいホールを建てようとするときに、ここだと1ホールとあとリハーサル室、練習室っていう書き方しかしてないが、大ホール、小ホールという考え方は持っていないのか。恐らく10年、15年経ったときにあとのホールはなくなる。そのときのことは考えているのか。この計画は早くて10年、15年かかると思う。それを考えると絶対最低でも2つ、アルカスみたいに3つ、そういう方法は考えられないのか。

【会長】

 今の状況においては2つ、3つというのは難しいということ。現段階では1つというようなことで2、3回前にそのような話があったかと思う。

【事務局】

 リハーサル室についてはちょっと小劇場規模にできないかと思う。小さい発表の場として使えるように。ほかの施設のこともあるのでそれも含めて。例えばブリックホールの国際会議場を今後どうしていくのか、改修をすることも十分検討していくべきではないかと思う。新しいホールの規模が決まっていく中で、ほかのホールについてもどういうふうにしていくのかというのは並行して考えていくべき事項と認識している。

【会長】

 ということは今度つくる施設は1つである。ただそれだけではちょっと機能が足りないので、既存の施設のいろいろな目的をはっきりさせる。差別化してということで。

【委員】

 今のブリックホールを改修っていうのはどういう意味で言っているのか。

【事務局】

 ブリックホールの国際会議場は、将来的にはMICEができた場合には、当然、学会とか会議とかの利用が減るということも想定される。そのときに文化利用がしやすいように改修をしていくというような考え方もあると思う。

【会長】

 真ん中の3つのキーワード、このあたりについて意見を伺いたい。

【委員】

 前回提案したが、この長崎らしいという文言はどうにかならないのか。

【事務局】

 そこはほかの方のご意見もできれば出していただければと思う。

【会長】

 委員の意見としては長崎らしさって何を指して言っているのかということなのか。それともそういうあいまいな言葉はとった方がよいということか。

【委員】

 先ほどお話がありましたけど、歴史をつなぎ、歴史をつくるみたいな文言の方がいいのではないかと思う。

【委員】

 何回か前の会議で長崎らしさを入れた方がいいのではないかと言われた方がいたからそうなった。その方に話をしてもらえば。

【委員】

 あった方がいいというのは、こういうものをつくっているとすべての言葉に裏打ちが必要。すべてそれは当然、長崎市さんは想定されていると思う。私が残したいと思うのは、これをやらないと結局、自主事業と言いながら巡回公演を買ってくるだけ、そういうふうになりかねない。やっぱりここでオリジナルをつくると。それは歴史なり何なり、仕事柄、オランダの人と交流させるとか、人それぞれ独自のオリジナリティのあるものがコンテンツとしてあると思う。だからそういう意味ではそういうものを支えるというのをちょっと一言書いておいていただくとありがたい。

【委員】

 個人的には長崎らしいというのはわからない。長崎は港町だったわけで、チャレンジャーなまちだというふうに僕は思っていて、さっき言った歴史というと過去。過去だけやっていたんだったら、確かにおもしろくない。あまり長崎らしいというのを後ろ向きには考えていない。

【委員】

 ここから新しく何かを生み出す人たちにもどんどん頑張ってもらいたいと思う。例えば  「歴史や文化的資源を磨き、これまでの長崎とこれからの長崎の芸術文化を創造・発信できる場所にします」とか、そういう両論的な感じではどうか。

【委員】

 僕だったら、長崎らしいに、新たなを入れる。

【委員】

 「新たな長崎らしい」とかなら創造性がある気が。

【委員】

 そうなると歴史がちょっと薄くなる。

【委員】

 両方あるのがいいのではないかなと思うがいかがか。

【会長】

 限られた場所に書けば書くほど首を絞めるので、違った場所に少し書けたらいい。ここでなくてもいいと思う。少しその辺はまた検討して収まりのいいところで入れていただくということでいいのでは。この3枚目も含め、冊子全体の素案、つくり、構成、何かお気づきの点があればお伺いしたい。

【委員】

 最初に6回目はなくなりましたと言われたが、予定ではあと1回あってパブリックコメント、アンケートだったと思う。正直、今、理念と方針と姿だけで、プロの方も委員に入っているのに施設設備の件はほとんど話ができてない。私は3月まであるつもりでじっくりじっくり時間をおいていろんなことを言ってきました。やっぱりこれは延びないのか。

【事務局】

 今回、この構想素案をまとめるに当たり、これまでの5回の議論で審議された内容等を熟読し吟味してきた。機能の部分と諸室の部分、これについては具体的にやはり基本計画の中で、より具体的な諸室等の内容だとかは決めて行こうと思っている。今回は構造の中で大きな変更がない限り、5回で十分しっかり聞いて、市民の皆さんに早めに問いかけてやった方がいいのではないかというふうな意見である。市民の中には当然、ここに参加できなかったさまざまな文化団体の皆様方にも直接こういった内容をお聞きし、そこをやっぱり反映させて市の方針としたいというふうなことを考え、今回5回というふうな整理をしている。

【委員】

 であればもう少し早く教えていただくとか、当日になって、この会議の場でこんなふうになりましたというのはやり方としてはどうなのか。基本素案の20ページのところの今後の課題のところ、それも計画の中で話をしていくということになるのだろうが、そこら辺に委員の意見というのは入る余地があるのかどうか。その辺をちょっとお聞きしたい。

【事務局】

 資料20ページの基本計画に向けての検討が必要な課題は、委員の皆様方の間から出てきた意見。我々もこういったものを基本計画以降、しっかり明示していきたいというふうに思っている。整備手法の変更だとか事業費についてもどういった方向性がいいのか、市民の皆さんにしっかりお聞きしたい。大事なのは芸術文化団体の皆さん、市民の皆さんの意見を聞いた上で、どういった意見を反映するか、よりよい施設にするためにというふうな観点が重要というふうに思っている。

【委員】

 私たちが話し合いを進めたのは素案である。この施設をどう、運営していくかというのがとても大事だが、それは明記されていない。それも計画の段階で決まっていくものと理解はしている。私たちも中央と地方の差を実感している、芸術を勉強するには中央に出て行かなければいけない。勉強して実際、帰ってきても活動の場がない。だから芸術家、いい演奏家は帰ってこない。活動する場所がないので、活動するためにやはり中央に残ってということになる。そうすると悪循環になる。いい人が戻ってこないので、いい人が育たないという環境にあるので、それを改善していくための、次世代を育てるという文言を書いていたりすると思うので、そのためには貸し館主体の考え方からもっと踏み込んだ、そういうことまで含めた運営ということがとても重要となってくるのではないかと思う。

【委員】

 パブリックコメントに出すときに、このページはいいと思うが、前段として県の広場とおもてなし施設との連携はどうなるのだとか、MICE、ジャパネット等々とはどうなるのか絶対出てくる。それだけを見せるとどうしてもここだけ決まらんでしょうみたいな否定的な意見しか出てこないと思う。前段をこのパブリックコメントに公表するに当たって、これから長崎が変わっていこうとする中で、それを踏まえてこうですという様にしとかないといろんな意見が蒸し返される。端的にいいのでちゃんとそのあたりも議論した上でというふうに書いておいた方がよろしいかと思う。

 それから審議会で意見の一致は見なかったが、付帯意見として審議会からこういう意見が出ていますという方法がよくある。それをお願いしたい。38億2,000万という数字が出され、よその同規模の市の施設の平均値を出しただけだが、商工会議所に配られた中では38億では無理という否定的な意見も出ている。そのあたりを含め、会長の権限で、あの数字に捉われず必要なものをつくっていきたいということを付帯意見としてつけていくことを提案したい。

【会長】

 この基本構想そのもの、性格的にはここで何かの議決をするものではなく、長崎市が策定する基本構想をつくるにあたって、その関係の専門家の、ご意見を十分伺い、それをベースに長崎市がつくる。それに対して市民からのパブリックコメントを受ける流れなので、ここでは何かを決める、あるいは決められないのに付帯意見をつけられないと思う。県が6月の議会で初めて構想で今度出す話なので、先走って市があそこにつくるっていうようなことは僕は市の立場では書けないと思う。法律的にはこういう考え方だということでしか意見を伺えないように私は思う。

【事務局】

 場所がどこであれ、両方とも、今考えているホールは収まる形状にはなると思う。我々としては新たな文化施設が求めるものは何かというところを話したので、今の域は出ない。結論、確かに市が話をして、県がそれを受けたら今後、実際には県が構想をつるというようなことになると思う。それと今回は付帯意見という性格のものではない。ただ意見としてこういったものがあるというのは含んでいるので、大切なものについてはしっかり書きこんでいきたい。

【会長】 

 出し方や時期が難しいような気がするが。

【委員】

 基本計画のところで事業費とかあるが、建てた後、毎年もかかる事業費が実はばかにならない。運営というか政策というかそういう事業費的なものっていうのは、それなりにかかることを覚悟しなきゃいけないので、それはとても大きな課題になる。

 それから長崎市は、やっぱり人材育成がうまくいってない問題が大きい。特にアーティストもそうだが、制作側の人材みんな出ていっちゃったりあきらめちゃったりしている。これも今後の大きな課題で、文化庁が言っている人材育成はマネージメント人材の育成であるので、そこを検討課題に入れてほしい。

【会長】

 人材育成をつくり出す部分も少し書いておく必要がある。

【委員】

 ホールの方が中心だったが、途中で交流促進機能のところに市民ギャラリーという感じで、そういうブースも考えていただいた。そういう新たなところも入れていただき、いろんな意見がすごくまとめられていい感じになっている。先ほどの平和も日常という形が平和だと思う。「平和リセット長崎」というキャッチコピーをつくった。芸術文化、そこの場を使うことによって平和が新しくリセットされて長崎がつくられていくという意味。何かの足しになれば。

【委員】

 ブリックホールの稼働率ですが、平成29年大ホール、82.9、今年度30年、大体84.5ぐらいまでなる予定。利用者数も40万人を超えてきている。いろんなところから来る方々、ブリックで毎回アンケートをとっている中でいろんなご意見が来るが、毎回見ているが舞台に関してはあまりない。施設に関する意見が多い。その辺を一番に考えてつくってほしい。安心・安全、障害者に優しい施設、それをうたい文句にして作った方が運営する側は楽というか安心する。中で動く人間、働く人間のことも考えてほしい。建築の段階で、スロープの件など、意見を言えるような方をつくってほしい。

【委員】

 ブリックはつくる段階で、利用者、あるいはそこで働く方の意見を入れた上での設計がなされなかった。今回はそういうことがないようにしていただきたいと。9ページの利用状況から見てもわかるように、公会堂がなくなって使えていない。次の施設ができるまで何年もかかるので、この状況はつらい。今は市が主催する行事が最優先となっている。文化団体が陳情したがゼロ回答だった。ホールの抽選のやり方をもう一度再検討していただきたい。

【会長】

 ホールがあってもなくても文化活動をやっている。それは今後もいろいろ検討していく必要がある。

【委員】

 来年度から計画段階に入って行く際、その計画段階にこの文化振興審議会がかかわっていく可能性、あるいはその予定とかいうことはあるのかどうか。

【事務局】 

 当然、かかわっていただきたいと思っている。もっと人数を増やすなど、やり方を工夫したい。基本的に文化振興審議会は長崎市の文化を語る場所、ここはどういう形であってもかかわってもらうという形にはなっている。

【委員】

 基本構想はどこに建てるかは考えないということだが、議論不足だった。あまりにも時間がなかった。前回の話にあったとおり県庁跡地に重要な遺物が出て来たときには、市役所跡地の方とセットで両建てで考えられるような計画の進め方をしていただきたい。県庁跡地ありきではなく、市役所跡地も並行して基本計画を立案するような形になるように期待している。

【委員】

 これからそうしていこうかというのは大変だと思う。仕事がないとなかなか帰ってこない。基本構想はこれで十分ではないか。しかし果たしてこれができるのかは心配。芸術を地方に定着させるのはそう簡単ではない。大変なエネルギーが要る、そのエネルギーをどう育てていくのかを考えないとこの構想はうまくいかないと思う。市民がどの程度関心があるのか。市民団体がしっかりしないとこの構想は成り立たない。

【委員】

 この間、市民会館を使ったが、ずっと上の体育館の音が聞こえていたと観客から言われた。とにかくできるだけ早くつくっていただきたい。この状況がいつまで続くか不安。本当に予約をとるのも大変なので、市民団体の声として早く実現していただきたい。

【委員】

 文化団体が急かすのでみたいなことにはならないように。だから抽選方法を考えてくださいと申し上げている。そこのところは誤解されないようにお願いしたい。

【会長】

 基本構想の文章も法律をいっぱい利用しているので、一文がとても長い。少し読みやすいように、文言の調整とかしていただきたい。今日はこんなところでどうか。

【事務局】

 これをもちまして第6回文化振興審議会を終了いたします。委員の皆様方、今年度6回の審議会にご参加いただきまして、多くの貴重なご意見をいただきました。事務局一同、深く感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。

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