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平成30年度第1回 長崎市図書館協議会

更新日:2019年3月14日 ページID:032577

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

教育委員会 市立図書館

会議名

平成30年度第1回 長崎市図書館協議会

日時

平成30年8月17日(金曜日) 13時30分~15時30分

場所

長崎市立図書館 3階会議室

議題

長崎市立図書館の運営状況について

審議結果

 【会長】
これより次第に従って議事を進行する。本日の出席は8名であり、長崎市立図書館条例第23条第2項の規定により委員の過半数が出席しているので協議会が成立することを確認した。

これより議事に入る。報告事項は、第二次長崎市子ども読書活動推進計画の進捗状況について、長崎市立図書館の運営状況について、その他である。では、事務局からの報告を求める。

          ( 報告事項(1)について、資料を基に事務局から説明。)

【会長】
これより質疑応答に入る。委員の皆様、ご意見、ご質問などをどうぞ。

【委員】
読み聞かせの時間は1回あたりだいたいどのくらいか。

【事務局】
おはなし会の形では、概ね20分程度である。

【事務局】
0歳から1・2歳なら20分ほど。それ以上なら30分ぐらい。小学校に出向いたときなどは40分程度になる。そのようなプログラムで実施している。

【委員】
子供たちは落ち着いて聞いているか。あるお母さんから、市民会館の体育館を週に一回、自由に1時間開放してくれというお話があった。ご近所の人だろう。幼い子どもたちが自由に駆けまわったりできる場所がない。1時間でよいので、子どもたちが走り回れたら帰った後で静かになる。お母さんからも、情操教育ではないが、のびのびとさせたいと聞いていたから、大人が読み聞かせをしている間、静かに聞いているのか疑問に思った。動き回る子もいるのではないか。

【事務局】
ずっと本ばかり読み続けるだけではなく、合間に歌遊びなど交えて、集中が保てる工夫をしている。

【委員】
わかった。

【委員】
資料23ページに、学校図書館司書の配置とあるが、43名の学校図書館司書というのは、正式な図書館司書なのか。それとも兼任か。2校に1名とのことだが。

【関係課】
長崎市では各学校に43名の学校司書を配置しているが、図書館司書または司書教諭の有資格者を嘱託員として採用している。

【委員】
正式ではないのか。

【事務局】
正式な専任の司書としての雇用であり、事務の仕事をすることはない。

【委員】
採用試験で司書の枠はあるか。

【事務局】
学校の嘱託職員として雇用している。

【委員】
今後は嘱託や臨時職員ではなく、教員と同じように継続的な採用の可能性はないか。

【事務局】
そこは何ともいえない。

【委員】
私は高校に勤めていたことがある。そのとき、臨時あるいは嘱託としての司書がいたものの働き方として保証はなかった。場合によっては事務方の職員が司書のような仕事もするし、父兄からボランティアを募って貸出しを行うこともあったから、図書館として司書の専門性はどうなのかと思った。長崎市としてお答えするのは難しいと思うが、安定した形で司書を継続雇用する考えはないか。

【事務局】
学校図書館への配置には、司書と司書教諭があって嘱託の形で採用している。その連携で、学校図書館の支援をしているので、今の段階では、そのような形で学校図書館の環境整備を推進していきたいと考えている。

【委員】
学校司書が43名というのは少ない。原則2校1名であるが、今後は1校1名としていただくように要望したい。

【事務局】
確かに議会等で指摘されており、以前はもっと少なかった。図書館司書は、原則2校で1名であるが、学校予算や財政を勘案しつつ推進していくため、要望を聞きながら対応していきたい。

【委員】
ぜひ拡大をお願いしたい。

【委員】
疑問に思うことがある。図書室利用のために子供が一日中出入りするわけではない。朝や放課後の時間には本の返却や整理があると思う。教員たちは夏休みも学校に来るが、夏休みは子どもたちが学校に来ないから、教員と同格のようになると、そのときはどのような勤務になるのか。1日中何かをしている必要はないのでは。

【事務局】
図書館の仕事はすごく忙しい。教員と同じ立場で入っている方が、図書の受入れ作業や記録など大変忙しくされていた。

【事務局】
本を貸出すだけではない。図書の整備もそうだが、授業の支援も行っている。授業の中で図書室にきて調べものをしたり、補助的な役割を担っている。教員と一緒に授業を行うことまで図書館司書はやっている。授業に対する支援も行っているので、一日中途切れることなく仕事がある。

【会長】
私も十数年前は、ある著名な私立大学の図書館によせてもらったことがある。授業中に子どもたちが図書館に来るのだ。授業中なのに図書館に来ていいのかと司書に尋ねると、授業中に来なくていつ来るのかと逆に訊かれた。

【委員】
司書教諭の資格を持つことで採用試験に加点されるのはよいことだと思うし、司書教諭の有資格教員が増えるのもよいが、教員はそれ以外の仕事がたいへん多く、できれば専任の司書がいると学校現場としては助かる。

【委員】
学校としてはたいへん助かっている。校内に図書担当の教員がいるとしても、授業をしながら子供たちと向き合いつつ学校図書館の環境を整えたり、事務的な仕事をするのが難しいので、力添えをいただきありがたく思っている。とくに低学年は、図書館に行って本を読むという環境的な面から、ちょっとした掲示をするなど雰囲気づくりをしていただけると、大変ありがたいと思っている。また情報センターとか学習センターの役割で、図書室の本を用いて調べ学習をする。特に高学年は社会科とか総合的な学習の中で、主体的にいろいろな調べものをしたりするのだが、必要な情報が得られない場合もある。そのようなとき、司書が図書館と連携しながらそれに相応しい本がないかどうか尋ねたりして、必要な図書を揃えていただいたりする。そのような意味で大変役に立っている。限られた予算の中で人の配置は難しいと思うが、教育委員会のお力添えで助かっているので、今後少しでも職員の増加が進んで、学校に来る時間とか従事する時間が増えれば、もっともっと有意義になるかと思う。

【委員】
数字をうかがってよいか。資料最後のページの数値目標だが、小中学生の一ヶ月の読書量平均は、全校全クラスを対象としたものか、サンプリングによる調査か。

【関係課】
サンプリングである。

【委員】
平成28年度と29年度で、中学校の数字はかなり増えている感じだが、これが施策的なものがあってそれが反映された結果として増えたのだろうか、それともサンプリングによってここまでぶれてしまうものなのか、気になったのでお尋ねした。

【関係課】
司書さんたちが学校の中で活躍する機会が増えて、子供たちが本に出合うチャンスが多くなっているのが一つの大きな要因と思う。それから、図書館の本についても、国からも補助をいただいて、それで本の整備を進めていることもある。これまで古い本ばかりだったが、今では本の更新も進み、人も環境も進んでいるので、図書館の利用が増えているのだろう。

【委員】
読みたい本があれば借りるものだ。だから、これぐらい増えても不思議ではない。不読率の数値はあるか。

【関係課】
それは無い。

【委員】
数値目標のページで、子供読書活動推進の研修会の参加者数ということで、だいたい平均した人数だが、研修を受ける時間と人員の確保が難しいとの問題点の提示がある。このあたりの関わりについて数値をどのように理解しようかと思った。延べ人数だが、参加できる人が行くとなると、常に同じような人が行ってしまうのか、常に新しい人がいて研修内容を一人でも多くの人に伝えているのか、そのあたり現場としてはどのような状態か。少しは入れ替わりがあるのか。

【事務局】
多くは一定の人によるものだが、新規の方もその数字に加わっている。

【委員】
推進事業なので、できるだけ理解者を増やして伝えていかないときちんとしたことが伝わっていかない。何回か来て、しっかり落とし込んでいただくこともだが、多くの方が理解するというのが大事であると考えて質問させていただいた。

【事務局】
その件で、さきほど22ページの指摘で研修を受けに行く時間と人員確保が難しいということだが、さきほど説明したとおり、まだ図書館として私立の保育所などへ研修に行く余裕はある。ただ、図書館側の対応としても限りがあるので、実際に私立の保育所などの実態を把握し、相手側の要望を聞きながら幼児課と連携のうえ、活動していただける参加者を増やしていきたい。

【会長】
長崎市子ども読書活動推進計画に関係する皆様、ありがとうございました。

【会長】
引き続き、市立図書館の運営状況について事務局から説明をいただきたい。

  ( 報告事項(2)について、資料を基に事務局から説明。)

【委員】
資料2の別紙2から3へ短い間に訂正がされているが、どのような理由で訂正になったのか。短い間隔での訂正で、この方は心象を悪くしていないだろうか。9ページには別室を利用して撮影を許可とあるが、たとえ1枚だけでも別室での撮影となるのか。また別室とはどこなのか。カウンターを別室という意味でこの方がとられたら、少しイメージが違うようで、これもクレームの対象になってしまいそうだ。実際には、数が多くてもカウンターで撮影となるのか。

【事務局】
今の意見はスマートフォンに関するものだが、当初は資料4ページの3月4日に対する回答が8ページの別紙2である。スマホによる撮影は、基本的に館内では許可していない。ただ著作権法上の取り扱いとして、著作権法第31条により図書館でコピーはできることになっている。ただし、自分で使う場合はコピーできるようになっているが、図書館においてスマホで写すという行為が法律上著作権にはひっかからない。この観点から、今まで実際には、複写を申し出ていただければ応じているが、それ以外の場合は、同じ複写申し込みにより、スマホ撮影は別の場所つまりカウンターに来てもらっている。これは、閲覧室内の至る所で撮影音がすると利用者に迷惑なこと、それと写り込みの関係があるので、複写申込書にご記入いただき、カウンターで撮影する形をとっている。今回、最初はお断りすることとしていたが、正式には9ページの回答となった。今までしていたことは著作権上問題にはならないが、図書館の運営上から複写申込書に書いていただき、カウンターなど別の場所で撮ってもらうことを周知することとした。今までの方法を踏襲しながら徹底させていくため9ページの回答になった。8ページと9ページで利用者は驚いたと思うが、結果として9ページの方が図書館としての回答である。

【委員】
落ち着いて話せばわかるのだろうが、文書にすると難しい。

【委員】
続けて質問したい。資料5ページ、5月25日の件で、バーコードを貼る位置については、よく考えていただきたい。バーコードを市立図書館のスタッフが貼っているのであれば、細心の注意を払っているので、このようなことは無いと思う。もしかして、バーコードが貼られているものを直接購入しているので、このような状況が生じているのかなとも思った。その場合でも業者に対して努力すると回答に書かれているが、業者に対する申し出はきちんとしていただき、クレームにならないような配慮が大事である。職員ではなく業者がしているのであれば、日本中の図書館がこのようなことで悩んでいると思うので、声を合わせて業者に言っていただけたら、利用者としてもありがたい。

【事務局】
委員の言われるとおり、本の購入先の工場でバーコードを貼る作業をしている。著者名などを避けて貼るように仕様書を作り、作業するように伝えている。

【委員】
その本をそのまま書架に出しているからクレームになるのだろうが、確かにバーコードを貼りなおすのは大変だから、返品して貼りなおさせるような努力はされているのか。

【事務局】
納品時点で隠して欲しくなかったといった事案があれば、装備やり直しとして対応することもある。

【委員】
そのような努力をされていればクレームも少ないだろう。

【事務局】
本によっては表紙全体に渡って隠せない名前や絵があったりして、バーコードを貼る場所が難しいものもある。そういうところは配慮したい。

【委員】
利用者のご意見もわかるので、そのあたりご配慮いただきたい。

【委員】
6月13日の件でお話したい。市立図書館の回答に予約件数と複本数に関する考え方を垣間見ることができるようだ。カズオ・イシグロの作品が文庫本であるため様子を見つつ購入を控えていたとの一節には、地域書店保護の観点をしっかり持っておられることで感心した。一過性のものは特に利用者のニーズだけで購入するものではなく、いろいろ検討して購入していただきたい。

【会長】
利用者からのご意見やクレームにはいろいろあって、答える方は大変だが、なかなか興味深い。いろいろな意見が寄せられるということは、それだけ期待されていることである。

【委員】
利用者の意見などを事前に読んでいたから、少し早く来て、どのように対応しているのか見てみた。確かにクロスロードは建物の構造上、暑い時期には温度が上がる。あと傘振機について、あれは傘を持ってきた人のためではなく、床がぬれると他の利用者の迷惑になるからという理由だろう。通る人が少ないから設置しないでも何とかなっていると思った。それから飲食について、周辺のコンビニをみても食べるところはあるので、あえて館内に用意しなくてもいいのかなと思った。

【会長】
自分で持ってきた弁当などを食べる場所がない。コンビニで買えば店内で飲食ができるが、高校生ぐらいなら自分で弁当を持ってくることもあるが、その子たちがきついと思うので、そのスペースを確保できたらよいのでは。

【委員】
スペースの確保より、衛生管理上の問題が大きいと思う。飲食可能とする図書館もあるし、スペースを確保しているところもある。本当に周辺に食べるところがなくて困るというところもあったりするが、ごみ処理や清掃のこと、現実としてコストがかかるという問題がでてくる。そこまでする必要があるのかと見ていた。

【会長】
どちらを救うかというところだ。

【委員】
11~16ページの事業実績の展示を見ると、毎月特集を組んだ展示は司書の努力の賜物だろう。平成29年11月だったか、利用者アンケートの中でも、展示に関して満足・やや満足という、半分近い人が展示に関して高い評価をしていただいている。選書は大変だろうけど、今後もがんばって私たちに情報提供していただけたらありがたいと感じた。これに関して、続けてお尋ねしたい。「としょかんだより」や「WAKABA」「ちいさないす」を毎月送っていただき、楽しく読ませていただいている。本年度の編集方針の変更なのか、読みやすくわかりやすく作成されていると思うが、その分踏みこんだ説明が足りないようだ。簡略画面で終わって詳細画面が出てこない印象に物足りなさを感じる。ページの中のご案内はよいと思う。対象としても、子供の読書活動推進とかに絡めていくと、若者や子供に読んでもらいたいイメージを受ける。三つの広報紙があるので、若い世代を取り込もうという視点からであったとしても、それだけでは不十分ではないか。としょかんだよりは、一般利用者全体を対象とするものであってほしい。本年度はこの編集方針で進められると思うが、次年度はそのあたりを考慮していただきたい。さきほど展示についても、たいへんよかったので、そのような、まさに司書の方たちの努力の賜物をとしょかんだよりにも取り入れてほしい。以前あった、今月や来月の情報なども載せて、図書館に行きたくなるような内容にすれば、リピーターや新規登録者の獲得にもつながるのではないか。「としょかんだより」の1月号でも市長が、知的要求を満たし、情報発信の拠点であり、生涯学習の場として期待に添えるような魅力あふれる図書館を目指すと言われていた。その下には前任の統括責任者も好奇心にあふれる意欲的な利用者が図書館を作っていくのだと言われていたので、そうした視点からも知的欲求とか好奇心を刺激するような内容を入れていただけたらありがたい。本当に図書館を好きな「長崎市立図書館LOVERS」ではないが、そのような人を増やして、皆がわくわくするような図書館づくりの、いろいろなアイデアを出していただきたいと思う。

【事務局】
ありがとうございます。いろいろご意見を聞くことが図書館としても大事である。PRについては、広報紙のとしょかんだより・ちいさないす・WAKABAと広報ながさきにも図書館の枠があるので、それらを使いながら、我々ももう少し広報の仕方を考えたい。図書館に行ってみたい、図書館とはどういうところなのか、少し踏みこんで、わかりやすい内容を取り込みながら、新たな情報もお伝えしていく形としたい。実際には、その深さがなかなか難しいのだが。

【委員】
ただ全般的な利用者に伝わるようにしていただけると、もう少し深い感じになりそうだ。

【事務局】
他の方からの要望も取り入れて、限られた紙面を有効に活用しながら、今のご意見を参考にさせていただきたい。

【事務局】
ちいさないすやWAKABAは対象年齢が決まっているが、としょかんだよりについては、全ての利用者向けであり、高齢の方や読むのが苦手な方もいるので、そのようなことを考えていくと、どうしてもここまでにしておこうというところもある。委員の言われることはよくわかるので、参考にさせていただきたい。

【委員】
アマランスに図書館の広報紙が3種類とも貼ってあり、何かもったいない気がする。子ども向けとは分けてあると言われたが、家庭から見ると中間に学校の中の図書館だよりも入り込んでくる筈なので、大人用のところがもう少し深い感じがあるといいなと感じた。いろいろな方へというのが本当にご苦労だと思う。でも他の生涯学習施設も同じ条件で公民館だより等を出しており、アマランスも同じだと思うので、市内の生涯学習施設のたよりの中身等を考えると、とにかく「図書館LOVERS」を増やしていきたいという思いでいっぱいだ。

【委員】
私が所属しているボランティアグループでは、月1回例会を設けているが、今回この協議会を控えていることから、会員の意見を集めてみた。3点ある。事前に資料を送っていただいたので、会長も言われたように市民からのいろいろな質問や要望を、わくわくしながら読んだ。中には聞き取ったままなのだろうが、命令口調の意見もあった。司書の方々が窓口で、このような質問や苦情を全て受けているのかと思うと、これはデパートなどにも準ずる接客業だ。司書の技術面と、不特定多数の方が来館される場所に勤める人というのは、接客業と感じて拝見させていただいた。4月28日の、館内で飲食できるところはないかとの意見に対する回答は、だいたい予想していた。私たちもこれまで九州各地の図書館を見学してきた。福岡市総合図書館は、人口が多いこともあるのだろうが、とても立派な建物で、持込みの弁当を食べる場所があるのが印象に残った。長崎市立図書館の会議室程度の広さしかなかったが、飲み物の自販機だけがあって、ごみを分別する大きな容器もあった。それぞれの図書館の方針や予算にもよるだろう。さきほど他の委員が言われたように、必ず人手がかかるし、人が動くと予算もかかるので、すぐの実施は難しいと思う。2階の学習コーナーを学生さんが利用されているが、図書館にもっと若い方に来ていただきたいのであれば、ちょっとおにぎりとか食べるところがあるといいなと私も思った。いろいろな内容の中でここは印象に残った。また、私のボランティアグループでは、今年の図書館見学として、平成29年10月に開館した武雄のこどもとしょかんを予定している。ここは子どもたちだけが利用できる図書館として2階にはフードコートもできている。私もインターネットで資料だけは見た。自治体によってはそのようなことを可能とする設計にしたところもある。なんとかこの長崎市立図書館の中で改善できるといいなと思った。
何年か前に、正面玄関付近にあった総合案内が廃止になった。初めて図書館に来る方もいるし、初めての方が戸惑わないように、エレベーターの場所や駐車場の利用など気軽に尋ねることができる場所だった。より来館者数を増やす方向で何か検討するなら、この総合案内の復活はあるか。それから、私のボランティアグループでおはなしの会をすることがある。昨年度、会員の一人が市内の書店と懇意にしていて、店主が保管していた子供向けのおまけなど雑誌についている付録の残りをもらい受けることができた。おはなしの会に参加してくれた子供たちに、自由に持ち帰るように渡したら、とても喜ばれた。ひとつ確認したい。図書館では毎月かなりの雑誌を購入していると思うが、その付録については見たことがないのだが、どのように処理されているのか。何か有効に活用できる方法はないか確認してほしいと意見が、会員から出された。

【事務局】
雑誌の付録については、全て保存しているが、化粧品のサンプルなど使用期限のあるものは廃棄している。保管している付録を今後どのように活用するか、検討中の段階である。

【委員】
開館以来の10年分をずっと保管しているのか。

【事務局】
中にはレシピ付きのカレンダーや資料として参考になるものもあるので、保存はしている。かなり量も増えてきたので、そろそろ取扱いを考えなければならない。

【委員】
プラスチック製品などすぐ劣化して使えなくならないか。

【事務局】
できるだけ市民の方の役に立てられるように検討中である。

【事務局】
さきほど食べ物の話が出ていたが、もともと図書館ができたときは条例や規則で、決められたところでしか食べることはできないとされており、それが食堂である。開館当初の考え方として基本的に館内では飲食はしないので、冷水器を設けた経緯がある。ただし、以前より夏の暑さは厳しく、全てを禁止するのは難しい。健康管理上の問題もあるので、蓋付のペットボトルであれば閲覧室から出たところで飲むことを黙認している。しかし閲覧室内はだめだ。本を汚さないような形であればと、少しずつ緩和している状況にある。まだ全面的に飲食を認めてはいないが、これはもともと飲食場所の設定がないためである。確かにグループ学習室や研修室は、当初から用途が決まっている。これをどのように解決するのかが今後の検討課題である。例えばクロスロードの中で飲食をするとしても、まず衛生管理の問題がある。逆に、今図書館は10年経って、飲食しないほうがよいという方もいる。その一方で、一部の方から食べる場所を設けたほうがよいのではという意見もよせられている。我々も全ての意見を把握していないが、もともとの設定は館内で飲食はしないということだ。確かに委員の言われるように、近くにはコンビニなど食べるところもある。しかし、会長の言われるように、自分で持ってきた弁当を食べるところがないのが課題ではある。当初の設定が違うので、これについてはやはりいろいろな意見を聞きながら、今すぐというわけにはいかないが、少しずつ緩和していく。まずは熱中症など健康上の問題があるので、これについては緩和しながら水分を摂っていただくことを可能としている。今後は委員の言われたように、要望などに対し、アンケート等でいろいろな意見を聞き入れてその辺の状況を把握し、次の段階でどのようにしていくのか考えたい。今は、そのような飲食場所の設定はないし、そのような取り決めもなかった。このあたりは慎重に検討させていただきたい。
総合案内所のことだが、当初は総合案内でいろいろ尋ねられる方も多かったが、図書館を運営して10年近く経って、最近は少なくなっている。たまたま入口の近くにあることから、いろいろお答えすることで対応できる部分もあった。そこで様子を見ながらやっていこうと内部で話し合い、今のところ廃止はしていないが、人の配置はない。資料にも書いてあるが、カウンターでの案内で対応している。今後もご意見などをお聞きしながら、必要であれば人員の再配置も視野に考えていきたい。

【会長】
では項目(3)についてお願いする。

         ( 報告事項(3)について、資料を基に事務局から説明。)

【委員】
資料よりも、学習室の席の取り合いが激しくなりそうだ。

【事務局】
県立図書館にも学習室がある。

【委員】
県立に行っていた人たちが市立に流れてきたら、当然、貸し出しも増えるだろう。

【事務局】
委員も言われたように、平成29年には県立図書館で約29万人の利用があり、その九割が長崎市民である。あと地元の人で県立を利用される方のうち六割が市立も利用している。そのまま単純計算ではないが、29万人の九割が市民で、六割が県立図書館にも行くから、そのように換算すると恐らく県立が休館すれば、年間15万人ほど増えそうだ。平成30年度では、12月からの4ヶ月間に、概算でだいたい5万人程度は増えると予想しているが、実際のところ、まったくわからない。県立の利用者の一部は市立に来るだろうが、県立の利用者の中には県立が好きな方もいるので、それがどうなるか予想できない。ただ、ある程度は市立に来るだろうということで、利用者数は当然増加する。これに伴ってレファレンスや貸出しも増加するので、我々としては当然それを予期してレファレンスを含めてスタッフの研修をきちんとやっていく。それから自動貸出機が、貸出しの65%くらい使われている。これをもっと使っていただく工夫をして、ゆとりをつくりながら利用の増加に対応していくことが必要なのかなと思っている。

【事務局】
郷土資料のことが書いてあるが、これが長崎市立にとって最もきつい。一般資料については、市立図書館のほか各図書室を合わせて約120万冊あるので、全体としては県立図書館に追いついている。ただ郷土資料の数では、平成28年度時点で県立図書館は14万8千冊ほどあるが、市立図書館は2万6千冊程度。歴史が浅いので郷土資料をそこまで集められず、大きな差があり、とても追いつけない。そのあたりは、県立図書館が閉館してもサービスを継続していただくように、市全体として要望していかなければならないだろう。

【委員】
県立の郷土資料関係の蔵書を市民の方が要望されたときに、市立図書館を通して、県立図書館と連携してやりとりができるのか。

【事務局】
県立図書館へ要望は行政レベルの話になる。長崎市であれば企画部の都市経営室が中心になり、郷土資料に関することなら市立図書館のほか文化財課や長崎学研究所との連携となる。県は、新県立図書館準備室が長崎県の生涯学習課の中にあるので、そこを通じて要望していく。現場の図書館だけでは伝わりにくいので、行政のトップレベルの中でそのような話をしていかなければならない。

【委員】
大村の市立図書館と一体型とあるので、そのようなやりとりができればよいが。

【事務局】
全体を新県立図書館準備室が頭になって、そのような要望を聞いて判断していくことになっている。

【会長】
これは始まってみなければわからない。

【事務局】
12月からとは書いてあるが、実際、人の問題も資料の面も、どんな影響があるか始まってみないとわからないのが現実である。

【会長】
ほんとうにどうなるか想像もつかない。
だいたい話し合いたいことは終わったようなので、全体的なご意見はないか。

【委員】
私の中学校、黒崎中学校は長崎市の中でも端のほうにある。図書館へ来るのに車で1時間はかかる。長崎市の図書館の活用状況とか内容を聞いていて、中心部の人は恵まれているなと感じた。黒崎は長崎市内ではあるが、図書館の存在自体もどのくらい知られているのだろうか。このような要望を出せるのは、なんと贅沢なのだろうと思った。本来ならば、サービスだから図書が借りられる環境があるだけで幸せなのに、それ以外のことまでどうして言うのか、なにかレベルが違うと思った。黒崎には子どもたちもいるし住民もいる。例えば周辺部の人も図書館の図書に対して愛着を持つとか利用できるとか、そのような広報的な活動があればよいのにと思う。実際、市立図書館を利用している人が今年度で開館以来1千万人に達した。この1千万人という人数に対し、だいたい図書館を中心としてどのくらいの範囲の中で利用しているのだろうかという思いがある。可能かどうかわからないが、周辺部にも目を配ってほしいなと感じながら参加させていただいている。

【事務局】
資料として年報に全部の図書館図書室の利用状況をまとめたページがある。市立図書館は、来館者数が844,504人。それぞれの図書館や図書室をみていただければ、地区の図書室の利用者数や貸出者数などが載っている。委員も言われたように、本来は真ん中に中央図書館という形なので、長崎市も市立図書館が中心となっている。長崎市の場合は県庁所在地で最も新しい図書館であり、もとは公民館に図書室を作ることから始まっている。各地区の公民館の中に図書室があって、これを図書センターが中心となってオンラインでつなぎ、その中で県庁所在地の中央館として新しく建てられたという経緯がある。普通は大規模な図書館を真ん中に建てて、それから分館が建てられていき、さらに足りないようなら移動図書館という車を使ったりするのだが、長崎市の場合は地域の公民館図書室から始まり、最終的には市の中心部に大きな図書館が建てられた。確かに委員が言われるように、周辺地域からは中心部がうらやましくなる。ただ、56館はオンラインで接続しており、どこにいても120万冊の本の貸出・返却・予約ができるようになっている。我々としても各図書室の要望を聞きながら、蔵書の整理とか新しい図書の配本などをしながら、少しでも図書室の環境をよくしていこうと整備をしている。今の段階としてはそのような形で貢献させていただいている。確かに、どうしても市立図書館が中央館としてそろっているので、そのような要望を受けているところである。

【事務局】
図書館では年度初めに出張おはなし会やブックトークなど、学校に出向くサービスの募集をしている。形上や琴海など図書館から遠い小学校や中学校へ図書館から出向いて、絵本の読み聞かせやブックトークといって本が読みたくなるような紹介をしている。学校側の許可が得られれば団体貸出しをして、その学校に貸出したものを持って行き1ヶ月間本を置いてもらうということをしている。遠方の学校の子供たちで、図書館に行ったことが無いという子でも、ココウォークとか夢彩都などの商業施設には行ったことがあるという。なるべく図書館に行きたい気持ちになってもらえるようなきっかけ作りをしたいと思っているので、来年度もご利用いただきたい。

【委員】
黒崎には公民館があるが本はないのか。

【委員】
本はあったと思う。そこまで詳しくはみていない。

【事務局】
黒崎地区公民館の図書室には2,000冊ほどある。他に外海公民館と出津地区公民館、池島地区公民館にも図書室がある。

【委員】
ひとつ質問したい。事業実績で年2回古本のリサイクル市を開催されている。以前は2回2日間だったが、何年か前から1日だけになった。私のボランティアグループでは毎回お手伝いをしているが、今回は入場者が1,013名、持ち帰りが8,188冊だった。さきほど事務局からも説明があったとおり56の図書室があり、黒崎地区公民館には約2,000冊の図書がある。6月のリサイクル市でお手伝いさせていただいたが、今回初めて来た来場者の中に、どこからとは聞かなかったが、かなり遠方から来たという方がいた。地域の公民館で独自のリサイクル市はしていないのか。

【事務局】
委員のいわれるリサイクル市は、市立図書館のほか、委員のボランティアグループが関わっている東公民館と滑石公民館だけである。他ではしていない。ただ今年は、深堀地区から、将来的に独自のリサイクル市をしたいという話があって、今月初めに東公民館で実施したリサイクル市で残った本を持って行った。だから来年度あたり南部地域でもリサイクル市を実施するかもしれない。ただ現在は、市立図書館のほか東公民館と滑石公民館だけである。

【委員】
主なリサイクル市会場は市立図書館だけなのか。長崎市は合併で野母崎から外海・琴海など遠くまで広がっている。すると遠方の住民にはなかなかリサイクル市の情報もいきわたっていない感じだ。

【事務局】
広報はしているが、なにしろ遠いから。委員のボランティアグループが東部の東公民館と北部の滑石公民館で出前リサイクル市をされているし、今回南部の深堀地区からも話があった。地域でもリサイクル市などの活動をしてくれる方がいるので、図書館としても協力をしていきたいと考えている。

【委員】
今回のリサイクル市で、たまたま1人の来場者から、地元の図書室ではリサイクル市をやっておらず初めて知ったと聞いたので。

【事務局】
本のリサイクル市について広報はしているが、まだ不十分なようだ。としょかんだよりを含め、関係部署とも連携のうえ広報を進めていきたい。

【会長】
だいたいお話したいことは出尽くしたようだ。本日はこれで終了とする。

【事務局】
平成30年度において本協議会は2回の実施を予定しており、次は3月頃の開催を考えている。事前に文書で連絡するので出席かたお願いしたい。以上をもって平成30年度第1回長崎市図書館協議会を終了する。委員の皆様、ありがとうございました。

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電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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