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平成30年度第2回 高島炭鉱整備活用委員会

更新日:2019年1月11日 ページID:032255

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 世界遺産推進室

会議名

平成30年度第2回 高島炭鉱整備活用委員会

日時

平成30年10月20日(土曜日) 15時05分~

場所

高島地域センター会議室

議題

(1)整備事業の進捗報告
(2)端島炭坑跡 第3竪坑捲座の整備 
(3)今後のスケジュール

審議結果

(1)整備事業の進捗報告
端島炭坑跡70号棟下部埋戻し工事 / 高島北渓井抗の整備
【D委員】
70号棟の充填工事に関して、6月はじめから約2ヶ月間で、振動特性の差が縮まったということで、全体として建物の構造体として健全な状態になっていると理解していいか。

【事務局】
そのとおり。常時微振動計測などのモニタリングは引き続き行っていく。

【C委員】
施工中のモルタルの強度とか配合という工学的な情報を資料に加えたほうがよい。

【事務局】
整備事業ということで報告書を作るようにしているので、そこでそういった記録をまとめたい。

【事務局】
高島北渓井坑については、今年度は四阿(あずまや)の整備をしている。来年度以降は、竪坑周辺の不要物の撤去、舗装関係を整えていきたい。

(2)端島炭坑跡 第3竪坑捲座の整備
工法検討会議の目的、会議内容 / 前回の指摘事項への対応
【事務局】
工法検討会議の目的については、遺構の保存整備の検討に当たり、高島炭鉱整備活用委員会の審議の前に補修・補強工法の詳細検討について、関係する専門分野の委員と協議するためである。会議内容については、建造物の補修・補強工法の詳細検討において、構造及び煉瓦補修に関する専門的・技術的な助言を行う予定である。端島炭坑跡の生産施設及び居住施設を検討対象とし、平成30年度から33年度は第3竪坑捲座を対象とする。

【A委員】
工法検討会議に新しく来られた先生方は、専門の立場からいろいろ助言をいただくため、オブザーバーではなくアドバイザーとしたようがよい。積極的に発言をして、関わりを持っていただいきたい。

【B委員】
整備の順番の整理について確認したい。

【事務局】
整備基本計画における優先順位にもとづくもの。

【A委員】
居住域の方に関しては3号棟の補修のみが今のところ整備計画あがっているということであるが、16、17、18か、65号棟かの経過観察のデータをとるなどは並行して行っていくと考えてよいか。

【事務局】
3号棟以外の16号棟や65号棟については、経過観察、モニタリングを行っている。

【アドバイザーB】
建物のどういうことを大事にして保全活動をしていくのか、あるいは価値付けというようなものを共有したい。建物内外の周りに散乱しているガラなど元建物だったものにどれぐらい価値があるのかとかの概念の資料を作ってもらいたい。

【D委員】
散乱しているものについて、防災上、どこにあったかを明確に記録したうえで片づけるのがよい。

【アドバイザーB】
位置付けとしては、散乱しているガラなどを含めて大事ということか。

【D委員】
基本的にはそれ自体がコンクリートの塊で、かつてのもので、構成材にできることも考えれば、そのまま廃棄にはならない。どこの場所から出たかということをチェックした上で片付けた方が防災上よい。

【A委員】
今後の検討事項にしたい。

【事務局】
前回の指摘事項への対応について
・総合事務所の構造調査におけるコンクリート材料試験のサンプル数を増やし、コンクリートのイオン濃度と腐食の相関関係を調べる。
・コンクリートのイオン濃度の変化と鉄筋の腐食の相関関係、海水の使用の有無については建築学会の報告書から海水・海砂は使用されていないと推測している。コンクリートのイオン濃度の変化と、鉄筋の腐食の相関関係については、10月末に建築学会が上陸する際、現地で協議する。
・第3竪坑捲座の煉瓦壁の常時微動測定結果を報告書に含めた。
・第3竪坑捲座の煉瓦壁の補強後の常時微動測定については本補強後に測定する。
・煉瓦構造のモデル化については、基本設計時にFEM解析、フレーム解析で検討する。
・がれきの挙動把握のため、3号棟屋上に360度監視できる方法を検討したい

【D委員】
コンクリートの強度試験は、特に修復する部分についてサンプル数を増やして、個々の建物として検討していくということでよいか。

【事務局】
はい。今回の修復する部分、煉瓦壁の後ろの総合事務所について、サンプル数を増やして平均値をとってデータを出したい。

【C委員】
中性化深度は、全箇所ゼロミリで中性化は進行していないという結論になっているが、建物も塩分が非常に付着しているという答えになっているため、ゼロというのは再確認してもらいたい。
また、1933年がコンクリートへの海水使用が禁止になった年で、規制対象でなかったにもかかわらず除塩していない海砂を使用していない部材がある、ということだが、具体的に、建設された建物の年代と分析結果をあわせて記述してもらいたい。

【事務局】
追加調査をするので、その試験体でも中性化試験を行う。

【A委員】
居住棟の方で大量に海水を使った痕跡があったということから、具体的にどの施設だとか記述する必要がある。

【B委員】
第3竪坑捲座の基本設計について、目標耐風性能は50年に1回程度発生する暴風を一つの基準にするとしているが、それが基準風速34メートルなのか。最大瞬間風速が46メートルとか説明があったが、50年に1度の暴風はもう少し高いのではないか。

【事務局】
検討する。

(3)今後の委員会のスケジュール
【事務局】
来年2月に工法検討会議の開催を予定している。会議内容は、第3竪坑捲座のこれまでの調査結果について、工法検討会議で説明したい。それと、委員会を3月に開催し、平成31年度の整備事業調査等についての報告を予定している。

【アドバイザーC】
煉瓦造の第3竪坑捲座の工法検討というのが工法検討会議の一番のミッションと考えている。煉瓦価値など細かいところの価値がどこにあるのか、端島の価値がどこかというのを詰めないといけない、多分、お金と時間を考えなければ、技術的にはどんなリクエストにも応えられるが、建物の求めるべき価値についてはっきりしないといけない。それは文化財としての価値の保全と整合性である。

【A委員】
世界遺産として登録されたときの価値のあり様と、それから、島全体が史跡として日本の方法による文化財指定がされていて、そこの価値のあり様と必ずしも一致していないから、両面を考えながら検討していかなければならない。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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