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平成30年度第1回 長崎市環境審議会

更新日:2019年1月11日 ページID:032251

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

環境部環境政策課

会議名

平成30年度第1回 長崎市環境審議会

日時

平成30年10月3日(水曜日) 14時00分~

場所

長崎県市町村会館4階 第1会議室

議題

(1)平成30年度版 長崎市環境白書について(報告)
(2)平成30年度版 長崎市地球温暖化対策実行計画年次報告書について(報告)
(3)その他

審議結果 

議題(1)「平成30年度版 長崎市環境白書について(報告)」について説明

【環境政策課長説明:平成30年度版 長崎市環境白書】

【会長】
 事務局の方からの説明を受けて、何か質問や意見はないか。

【委員】
 概要版8ページの成果指標のリサイクル率について、平成27年度15.3%、平成28年度14.9%、平成29年度14.4%と年々下がっているが、目標値(平成32年度、2020年度)は20%となっている。大量生産・大量消費、大量廃棄という生活スタイルの中で、市内のリサイクル工場でも苦戦を強いられている印象を受けるが、目標値をリサイクル率20%とした根拠とそれを達成するため方策があるのか、教えてほしい。

【環境政策課長】
 白書本編64ページの「2リサイクルの現状」で詳細に記載しているとおり、ごみの分別は改善の余地があると考えている。分別が徹底されない場合、残渣が発生し、それがリサイクル率の低下の要因となっている。平成28年7月にごみの分別変更を行っていることもあるので、地道ではあるが、分別の徹底を図ることでリサイクル率を上げることができると考えている。
次に目標値の根拠については、白書本編64ページの下段グラフのとおり、全国平均のリサイクル率が20%台で推移しており、本市もそれに追いつこうという目標を掲げて、現在取り組んでいる。すぐに目標を達成するような手立ては持ち合わせていないが、平成29年度に三京クリーンランドにおいて、マットレスなどのかさばるごみを解体し、金属類をリサイクルするなどの取組みを行っているところで、そのような取組みが一定軌道に乗れば少しずつ改善されていくと考えている。

【委員】
 それに関連して、市ではリサイクルに関連する助成金制度はあるのか。

【環境政策課長】
 概要版19ページに記載のとおり、資源物回収活動奨励補助金として、自治会等による集団回収に対し、古紙1kgあたり上限5円、古布1kgあたり一律3円という支援を行っている。

【委員】
 リサイクル率が上がらない要因として、市が把握できない売却やリユースにより、そもそもリサイクルできるものがごみとして出てこないことが考えられる。その点を踏まえて、どのような分析ができるのかわからないが、今後注意深く見ていく必要があると思う。

【環境政策課長】
 ご指摘のとおり、リサイクルショップの利用や新聞販売店による古新聞の回収など、民間の取組みがされており、行政で掴めない部分が今徐々に広がっていると予想される。単にわからないというのではなくて、行政としてその点も把握し分析をした上で、リサイクル率の現状を捉えることができるよう、努力していきたいと考えている。

【会長】
 市民は常にごみと付き合っているため、リサイクル率などごみ関連の問題に非常に関心を持つ部分もある。市民が理解できるような記載の仕方になるよう努力してほしい。

【委員】
 概要版1ページ下段の「嵩張る」という漢字が難しく、取っ付きにくく感じる。

【環境政策課長】
 ひらがなにするか、ふりがなを振るなど、対応したい。

【委員】
 概要版1ページのポイ捨て・喫煙禁止キャンペーンについて、実際に活動により集められたごみの量は把握しているのか。

【廃棄物対策課長】
 当該キャンペーンによるごみの回収量については、平成29年度は21kg、平成28年度は27kgだった。活動場所が毎年変わっているため、大浦地区で行った際は106kgと、地区によって回収量が上下している状況にある。

【委員】
 地区によるごみ回収量の情報がある程度集積されてくると、どういった地域によくポイ捨てされているのか、見える化することができる。そのような地区に対して、重点的に何らかの対応を取ることも考えられるので、その情報を集積し、公開することで、いろいろ活用できるのではないかと思う。

【環境政策課長】
 昔に比べると、最近は街自体がかなりきれいになってきており、このような取組みを行っても、あまりごみが集まらないという状況にある。ごみの回収量について記載することで、市民の方がイメージしやすいので、その点を記載していきたい。

【会長】
 長崎市は地理的に山に囲まれているが、山の方に入ると不法投棄が非常に多い。私が小学校等で環境教育のサポートをすると、子どもたちはポイ捨て等ごみ問題に非常に関心が強いと感じる。そういう意味で、この分野については丁寧に情報を提供するという工夫があって良いと思う。

【委員】
 当該キャンペーンに関連して、集めたごみの写真を載せるなど、写真の掲載の仕方を変えてみてはどうか。そのような写真を載せることでイメージしやすくなり、問題意識に繋がりやすくなると思う。他のページの写真についても、その写真が何の写真なのか、市民はあまりわからないと思うので、その写真に関する解説を入れるなど、効果的な写真の使い方を工夫すると良いと思う。

【環境政策課長】
 写真に解説を入れたり、そのイメージが沸くような写真を掲載するなど、来年に向けて見直しを行いたいと考えている。

【会長】
 より市民の関心があるのは、街ごみやポイ捨てごみの問題を身近に感じているところがあるので、概要版はより市民が見たいと思うような内容にして本編の方で詳しく記載するなど、メリハリを付けて、市民への白書の浸透を図ってはどうか。

【委員】
 まず、概要版13~14ページのところで、CODとBODが目標を達成しているということで、これを見ると水環境については非常に良いと感じるが、本編36ページからの河川・海域では、大腸菌が環境基準を上回っているところがたくさんある。本編117~118ページを見ると、場所によってはかなり高い数値が出ているが、その点は問題ないのか。

【環境政策課課長補佐】
 この大腸菌群数については、測定法自体が一般的に想像される糞便性由来のものだけを測定しているのではなく、自然由来の様々な細菌も含めた測定方法になっている。有害性のある糞便性の汚染がなくても、山手の方から濁った水が流れ込んだ場合など、数値が高くなる傾向にある。長期的に数値の変化を観察することと、糞便性の数値については別途観察する必要があると考えている。

【委員】
 もう一点、白書51ページの土壌のところに形質変更時要届出区域の表があるが、溶出量や含有量の「○」「‐」という表記が、超過した値なのか、満足した値なのか、この表を見てわかるように説明書きが必要ではないか。

【環境政策課課長補佐】
 表中の「○」「‐」について、市民の方がわかるような記載の方法に変えたいと思う。

【委員】
 概要版の3ページ、リユースBANKの利用実績はどの程度だったか教えてほしい。
また、この仕組みは、フリマアプリと競合する領域であり、粗大ごみで出されたものでどのようなものがリユースできるのか、需要と供給の情報を集積し具体的な事例を公表することで、この仕組みをうまく回すことができるのではないか。

【廃棄物対策課長】
 まず、リユースBANKの利用実績について、平成29年度は、譲り受ける方を募集した27品に対して、29件の申込みがあり、このうち、譲りたい方と譲ってほしい方が一致した件数は9件だった。今現在、リユースBANKに譲りたい品物の登録が数ヶ月ない状況で、この制度が周知されていないと考えられるため、何かもう少し普及できるような方法がないか検討しているところである。
 もう一方のリユース自転車については、平成29年度は13台出品したところ、132件の申込みがあり、全て希望された方にお譲りできたという状況で、現在も月に約2台程度、コンスタントに出している状況にある。

【会長】
 この制度は始めて約1年間通したところで、リユース自転車は非常に人気だが、リユースBANKの方は不用品がフリマアプリに流れてしまって、リユースBANKに登録しないという背景も見られると聞いている。

【委員】
 概要版の8~9ページの成果指標のところで、「漁場環境再生の取組みを行う組織数」「アダプトプログラムの里親数」の数字が記載されているが、市民としては取り組んでいる団体名を知りたい。団体名を記載することで、「やってみたい」と思う市民が増えるのではないかと思うので、資料編等で記載することはできないか。

【環境政策課長】
 アダプトプログラムの里親について、団体としては企業や自治会が上位だったかと思うが、取り組んでいるエリアに団体名を記載した看板を設置しており、企業にとっても団体名を出すことがPRになる部分もあると思う。市民が活動に取り組むきっかけになると思うので、記載の方法も含めて検討したい。

【会長】
 ページ数の関係で団体名が書けない場合には、「詳細については廃棄物対策課にお問い合わせください」という文言を記載するなどの方法もあると思う。

【廃棄物対策課長】
 アダプトプログラムの里親については、白書には記載していないが、市のホームページの方に記載しているが、ご指摘を踏まえて今後検討したい。

【委員】
 概要版の8ページの「自然とのふれあい体験イベントへの参加者数」について、イベントの内容や参加方法、どのような方が参加したのか、教えてほしい。この目標値の達成に向けて、今後目標に近づけるような取組みの予定があるのか。
また、サステナプラザながさきについて、どのような市民がどれぐらい利用し、どういった活動をしたのか、情報提供することで、もっとサステナプラザの活用に広がりがあるのではないか。

【環境政策課長】
 まず、「自然とのふれあい体験イベントへの参加者数」は、自然とのふれあい体験イベントとして対象となるものの位置づけをしている。例えば、市民の森の利用者数、あぐりの丘の体験イベント参加者数、ペンギン水族館の自然体験参加者数、当課で実施している親子環境教室の参加者数、各公民館講座のうち類似のもの等のイベントを集計し、平成29年度は80,707人と積算をしている。目標値まで2万人程足りないが、市民の森、あぐりの丘、ペンギン水族館のイベントを引き続き継続しながら、新たにそのようなイベントを多く設け、市民や子どもたちが参加できる機会を充実することで、目標値に近づけていきたいと考えている。
 次に、2点目のサステナプラザながさきの利用状況については、平成28年度に開設し、事務所の利用と各種出前講座を含めて、平成28年度の実績が1,479人、平成29年度はほぼ倍近くだったと思う。そういった意味で、少しずつ市民への施設の周知が広がっており、様々な取組みができ始めていると理解しているが、もっと色々なことができるんだろうと思うので、市民が施設に足を運んでいただくだけではなく、様々な活動を企画して、それぞれの地域で環境や地球温暖化対策のことが聞けたりするような手法についても、行政も一緒に考えていきたいと考えている。

【委員】
 本編の8ページ「人口と世帯数の経年変化」のグラフについて、左右の目盛りの線がずれているので、合わせた方が良いのではないか。
 また、本編の117ページの表中に単位を入れた方が良い。121ページの表についても、単位が抜けているので入れてほしい。

【環境政策課課長補佐】
 ご指摘のとおり、わかりやすいよう表の中に単位を記載したい。

【委員】
 概要版8ページの第3章「自然環境」、第1節「生物多様性」のところで、森林整備面積や漁場環境再生の取組みについて、本編の方に記載はあるか。

【環境政策課課長補佐】
 この白書は、環境基本計画に基づいて作成しており、環境基本計画には、このような生物多様性全般について記載しているが、白書の方にその記載がないところが一部あるので、来年度に向けて記載を充実させたい。

【委員】
 概要版23ページの「7.自然環境」の中の「私たちにできること」というところで、ウミガメ類が産卵する砂浜を照らす照明は控えるという記載があるが、脇岬の砂浜に2年連続産卵に来たというのは、地元住民が砂浜の清掃活動に力を入れてきたことがプラスになったのではないかと思う。「私たちにできること」の一つとして、海岸を利用した際にごみの処理まで責任を持つなど、ごみのことに触れても良いのではないか。

【環境政策課長】
 確かに、脇岬地区で地元住民の方が熱心に清掃活動をやっていただいて、それがウミガメの産卵に繋がっていると思う。昨今はいわゆるマイクロ・プラスチック問題に市民の関心があると思うので、時機を捉えて、そういったタイムリーな記載もやっていきたい考えている。

【会長】
 他に何か質問や意見はないか。なければ議題(1)については終わりたい。

議題(2)「平成30年度版 長崎市地球温暖化対策実行計画年次報告書について(報告)」について説明

【環境政策課長:平成30年度版 長崎市地球温暖化対策実行計画年次報告書】

【会長】
 事務局の方からの説明を受けて、何か質問や意見はないか。
 では、私の方から、平成27年度から平成28年度にCO2排出量が大きくなっているが、その主な原因について、事務局の方で何か考えがあれば教えてほしい。

【環境政策課課長補佐】
 2ページ~3ページに長崎市域の温室効果ガス排出量というグラフがあるが、平成27年が2,377千トン、平成28年が2,366千トンと、電力排出係数が若干改善したため、少し排出量が減っている。ただ、排出係数を固定した3ページの表を見ると、平成27年(2015年)から平成28年(2016年)にかけて排出量が増えている。この要因については、詳細な分析はなかなか難しいが、夏の暑さや社会経済活動による影響が考えられるので、全体的にエネルギー消費量が微増している関係で、CO2排出量もその影響を受けている。

【会長】
 少し先の話だが、次期の環境基本計画や実行計画での記述の仕方をどうするか、パリ協定を基準にするのか、それからもうひとつはSDGsという2030年までの目標との関係性について、今のうちから考えておいても良いのではないかと思う。

【委員】
 38ページに照明のLED化についての記述があるが、ペンギン水族館でも照明をLED化するにあたって、スケジュール等を模索しているところなので、市の施設における照明のLED化の状況や、これによるCO2削減の効果を教えてほしい。

【環境政策課課長補佐】
 長崎市公共施設のLED化についてだが、先ほどの環境白書85ページの表にLED街路灯について記載している。平成25年から4年間かけて、計画的に約3万8千灯を全てLED灯へ転換し、電気使用量の削減により年間1,000トン程度のCO2削減という効果が出ている。
 施設の照明のLED化は一定の初期投資がかかるが、最近リース方式など初期投資がかからない手法も出てきているので、今後も引き続き、計画的に省エネ化を進めていきたいと考えている。

【委員】
 LED照明についてもう一点、生物を飼育するにあたって、LED照明が生物の繁殖等に与える影響についてまだ調査段階である。それを踏まえてペンギン水族館では、試験的にLEDに代わる無電極ランプといった商品を取り入れたりしているので、今後はその点も検討していただきたい。

【環境政策課長】
 街路灯、公営住宅、公園灯など、それぞれのLEDを活用する用途や場所によって使い分けがあって良いと思うので、LEDが生きものに与える影響が具体的な課題として上がってくれば、その点も考慮しながら対応を考えていきたいと思う。

【会長】
 日本では、平成27年度に国により建築物の省エネ基準が作られたため、新築の建築物は全てこの基準が課されるわけで、かなり省エネ性能の良い建築物に替わっていく。ただ、新築の建築物は全体のせいぜい2割か3割程度で、残りの8割にあたる既存建築物は、省エネ化に莫大な初期投資がかかるが、国の補助制度が充実してくると、既存建築物の省エネ化も進むのではないか。省エネ化によるCO2削減には、少し時間がかかると思う。

【委員】
 40ページの公共施設空調設備改修に関連して、市内の公共施設はかなり古い建物が多く、空調設備も古いため、電気料金が非常に高いと聞いている。空調設備の入れ替えを行うにあたって、優先順位があると思うが、どのような順番でなされていくのか教えてほしい。

【環境政策課長】
 本市では、公共施設マネジメントの中で、公共施設の20年後、30年後を見据えて、残すべき施設、統廃合していく施設を計画しており、既存のまま施設を持つことによる維持管理コストの増加を考慮し見直しを行うこともある。施設の優先順位については、他部局との調整が必要なため、大枠の話ししかできないが、既存設備によるコストと設備の入れ替えにかかるコストを比較しながら、順番が決まっていく。ただ、市民が利用される施設は、職員だけが利用する施設よりも優先されると思う。

【会長】
 これから小中学校における空調が順次整備される中で、財政的にどんどん厳しくなっていくと思うので、優先順位をどうするかというのは非常に難しいと思う。

【委員】
 長崎市役所の温室効果ガス排出量という場合の「長崎市役所」とは、どの範囲を指すのか。

【環境政策課課長補佐】
 地球温暖化対策の推進に関する法律の中で、全ての自治体が全ての事務事業から排出される温室効果ガスの削減計画を策定することが義務規定になっており、指定管理の施設も含めて、全ての市が執り行っている事業について対象となっている。

【委員】
 例えば、廃棄物処分場や下水処理施設も含むのか。

【環境政策課課長補佐】
 上下水道局、廃棄物処理施設、教育委員会も当然含まれる。ただし、みなとメディカルセンターは地方独立行政法人なので、そこは含まれない。

【会長】
 他に何か質問や意見はないか。なければ議題(2)については終わりたい。

議題(3)「その他」について説明

【環境政策課課長補佐説明:ながさきエコライフ・フェスタ2018】

【会長】
 他に何か質問や意見はないか。本日はこれをもって閉会とする。

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電話番号:095-829-1124

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