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平成29年度第2回 長崎市水産振興計画審議会

更新日:2018年12月5日 ページID:032124

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

水産農林部水産振興課

会議名

平成29年度第2回長崎市水産振興計画審議会

日時

平成30年3月26日(月曜日) 10時00分~11時50分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第4会議室

議題

(1)第3次長崎市水産振興計画の進捗について
(2)その他

審議結果

■第1回審議会対応状況について

[質問]長崎市内で売られている水産物について新鮮さ、品数、価格に満足している市民の割合について、何に満足していないのかについて分析すれば、課題が見えてくるように思う。

[今後の対応]市民意識調査では、「そう思わないのはなぜか」という問いを併せて行っており、その調査結果は次のとおりである。
 そう思わない理由の内訳(複数回答あり)
 ・価格が適正と思わない 67.7% 
 ・品数が多いと思わない 40.6% 
 ・新鮮だと思わない   21.3%
調査結果の分析・課題の洗い出しに努め、満足していただけるような施策の展開・市民へのPRを図っていく。

【A委員】
そう思わない理由の内訳で、価格が適正と思わない理由や品数が多いと思わない理由の分析はしているのか。

【事務局】
分析は今のところ行っていない。今後は消費者のみなさんに、なぜそうなのかということを確認しながら分析していきたい。

【B委員】
20代の若い女性に聞いた場合と、60代の熟年世代の男性に聞いた場合とでは、回答が変わってくると思う。若い女性なのか、主婦の方なのか、関東の方なのかなどの分析ができれば、もっといい結果が得られると思う。

【事務局】
年代や性別で異なる部分が出てくると思う。年齢や性別ごとの分析については提示できるものがあると思うので、次回資料を提供し、説明したい。

【C委員】
私は長崎出身ではないが、長崎の魚は、品数も鮮度もいいと思っている。市民と観光客とでは、回答内容に乖離があるようにも思う。

【D委員】
購入する側も、同じ魚でも季節や旬があることについての知識がない中で、価格が高い・安いの判断をしている。関東や関西で魚屋を覗いたときに、長崎の魚が新鮮で安く食べられることを大変貴重に感じるが、長崎に住んでいる人は、それが当たり前なので、このようなアンケート結果になったのだと思う。1年や2年で消費者に知らせることは難しいと思うので、広報ながさきなどを利用して、旬だからこの値段、旬ではないからこの値段、遠くから持ってきて輸送費がかかるからこの値段…ということを、地道に伝えていくことが大事であると思う。

【事務局】
委員が言われるように、身近にいろいろな魚があって、詳しくはわからないが、単純に高いのではないかと判断されている状況があると思う。今後、広報誌、ホームページなどを通じ、旬の魚や適正な価格の紹介ができればと思っているので、検討をさせていただきたい。

【E委員】
このアンケートの回答者の理想像は何なのかが興味深い。価格が適正と思わないが半数以上では、生活ができないのではないかと思う。回答者にとっての理想像が何かを考えることが取組みのヒントになるように感じた。

【F委員】
水産農林政策課で旬の美味しい魚を紹介するホームページを立ち上げ、冊子などを作っている。ホームページは、課ごとで作ってバラバラなのかもしれないが、水産振興課と連動し、価格情報を載せるなど、一緒のホームページの中にそれぞれの事業を組み合わせてより充実したものにすることは可能か。横軸を刺して実施した方が、より集約されて効果が高いものができるのではないかと思う。

【事務局】
魚の美味しいまち長崎のホームページについては、水産農林政策課で作っているが、水産振興課やそのほかの課とも連携して作っているところである。今後更に充実させていくという意味合いでは、更に連携を深め、情報交換を進めていきたい。

[質問]食育を考えると、学校給食はかなり重要である。できれば、社会科の授業と連動させると、旬のもののイメージがつきやすくなり、効果が上がると聞いたことがあるので、ご検討いただきたい。

[今後の対応]平成25年度からたちばな漁協が東長崎地区4校でトラフグ学校給食の事業を行っている。トラフグは6年生の卒業のお祝いとして提供されるが、実施校のうち戸石小学校では3年生の社会科の授業でトラフグの餌やり体験を行っている。

【G委員】
学校給食は、子どもたちの教育にも有効であると思う。しかしながら、学校給食に取り組むことができる事業者は、財政面も含めて限られており、アレルギーの問題など、十分な対応を取りながら行う必要があるので、制度としてはなかなか難しい分野になりつつある。地元の食材を食べてもらいたいので、問題にも対応しながら、ぜひ進めていただきたい。

【事務局】
学校給食については、ゴマサバの切り身など、長崎産の水産物を優先的に供給していただいている。しかしながら、旬ごとの魚の提供が今のところ難しい状況であるので、漁業者や関係団体とも協議をさせていただき、継続的に実施するにはどのようなやり方がいいのかについて検討したいと考えている。

【A委員】
学校給食としてメニュー化される場合、前年に魚種などが決まっており、今年たくさん獲れて、来年入れてほしくても、来年獲れるかどうかわからない。その仕組みをもう少し変えることができればと思う。例えば、ゴマサバでやっていたが、今は別の魚が獲れているので、その魚に変更できないか協議ができれば、大量に水揚げされた魚種の供給が可能となる。今はそれができないので、供給側としても難しい状況である。

【事務局】
学校給食については、ご指摘があったような課題があり、教育委員会とも話をさせていただいているところである。旬の魚の提供がどうやったらできるのかについて検討させていただきたい。過去に、大量に揚がったという情報をすぐに教育委員会に伝え、教育委員会が栄養士の先生に来年はどのような利用計画が可能か投げかけ、ゴマサバが給食に採用された実績もある。大量に揚がったという情報をもとに、来年度どのような計画で使えるか聞き取りをし、その分の原料をストックしてもらい、加工の準備をして、計画に基づき給食に供給するという仕組みができる可能性は高いと考えている。

【C委員】
今説明のあった栄養士の先生の理解が重要であると思う。

[質問]ゆうこうが養殖の餌としての効果が出た場合に、餌として使えるだけの生産量があるのか。

[今後の対応]養殖試験を実施し、ゆうこうトラフグ(仮称)の生産コストや需要等を見ながら、必要なゆうこうの量を把握し、市内のゆうこうの生産量と調整したい。

【D委員】
ゆうこうが急に1年で増えるはずはないと思うので、限定品として出してはどうか。

【事務局】
限定品とした方が、価格の面でも販路の面でも確実に押さえられるメリットがある。今年度、予備試験として2,000匹を海上でゆうこうを与えて育て、量販店での試験販売を実施し、バイヤーからはいい反応を得ることができた。今後の戦略として、限定品とすることは、ゆうこうがあまりないというところも踏まえたいい考えであると思う。

■成果指標及び施策一覧について
▶個別施策Ⅰ 意見なし
▶個別施策Ⅱ

【C委員】
やせウニの身入り養殖試験について、神奈川県ではキャベツを与えて効果があったと聞いている。今の話でもキャベツを与えたということで、キャベツはかなり期待できる。

【事務局】
神奈川県での事例は、新聞にも掲載されており、ほかにも、佐賀県などで実施され、キャベツだけではなく、色々な種類の野菜で検証されている。今回我々の試験では、キャベツが足りず、ほかの色々な葉物を組み合わせて実施したため、キャベツだけでの結論にまでは至らなかったが、キャベツだけ与えた期間で味見をしたときは、甘みはあるものの、ウニ独特の旨みやコクが不足しているように感じた。ウニはキャベツをよく食べていたので、ウニがよく食べる野菜を入れることができれば一番いいが、味がいい商品を作ることが一番のポイントになるので、何が一番いいのかを検討していきたい。

【D委員】
食べさせる餌の何の成分が旨みやコクといったウニの味に反映するのかについてはわかっているのか。この成分が働きかけているから、この食材を餌にしているというような分析はなされているのか。

【事務局】
成分分析はしていない。佐賀県の試験場にもお尋ねしたが、現時点ではどの野菜をどれくらい食べて、どれくらい身入りがよくなるかという域であり、成分の分析はしていないとの回答であった。委員がおっしゃるようなところまで分析できれば、かなり色々な検証結果が得られると思うので、今後検討していきたい。

【B委員】
広域浜プラン関連事業を活用し、平成29年度に東京都へ市場調査に行っているが、実際に現場を見て、平成30年度にこういう施策を取り入れたという事例や、成果について、長崎市であればこのようなことができるという事例などの情報があれば教えていただきたい。

【事務局】
今年度は、講演会の開催や消費地の調査を行っている。また、関東や関西に向けた試験出荷等を実施し、消費地の評価がどうなのかについての検討も行っている。その結果を直接平成30年度予算に反映させたものはないが、今後はもっと深く掘り下げて、予算に反映させていくことができればと思っている。

【G委員】
報告事項になるが、すり身を作る水産加工場を、補助事業で昨今の衛生基準に対応した施設に建て替えた。建築関係が高騰しており、調整に時間を要したため、事業年数が2年かかった。長崎では蒲鉾を主力産業としており、蒲鉾業者への原料供給という役割もある。冷凍すり身を作る施設は西日本に1ヶ所しかないので、地元の原料を活かした原料供給の場所として、今後も供給していきたいと思っている。

▶個別施策Ⅲ
【D委員】
四季の美味しい魚提供店として美味しい魚を提供するお店を募集しているが、何か条件はあるのか。

【事務局】
登録条件は、長崎の魚を取り扱っていただき、料理をしていただくことだけである。料理店から申請をいただき、内容を確認したうえ、こちらでパンフレットに載せる。

【D委員】
以前、西海丼のフェアができたての頃に食べに行ったところ、お店から「予約がないと提供できない」と言われたことがあった。協力店として冊子に載せるのであれば、担当者もそのお店に行って試食をするなど、少しは厳しく、継続的に目を配っていただきたい。観光客の方々の反応が一気に広がる時代であるので、プロジェクトを立ち上げたからには、管理が必要であると思う。

【事務局】
四季の美味しい魚もだが、新・ご当地グルメについても同じであると思う。店舗とは日頃より意思疎通を図っているが、継続して実施していただく部分については、店舗とも協議しながら実施していきたい。

【D委員】
サバサンドを買いに行ったところ、「サバサンドを提供していない」というパン屋さんもあった。パンフレットやホームページに提供店として載せているのであれば、検査とまでは言わないが、定期的に声をかけていただくなど、継続して販売・提供しているかどうかの管理を行う必要がある。ただ協力店として、ポスターを貼っていただくだけでは、いい事業にならないような気がする。店舗を増やすよりも、質を上げる取組みに力を注いだ方が、長い目で見たときにうまく広がるのではないかと思う。

【事務局】
観光客の方が食べに来たのに提供がないことが一番よくないと考えている。販売店の皆様ともよく話をさせていただき、徹底を図っていきたい。

【D委員】
提供店の更新が必要ではないか。更新されていれば、観光関連で一生懸命連携をとろうとしている方も紹介しやすく、自信をもってPRできるのではないかと思う。

【B委員】
魚の美味しいまち長崎の冊子は非常にできがいいので、ランタンフェスティバルなどのときに、主要な店舗で配布するシステムができた。ランタンフェスティバルの期間中にちょうど冊子の在庫がなくなってしまったので、少しもったいなかった。予算の使い方もあると思うが、費用対効果も含めて、在庫がなくならないよう、柔軟に対応していただけるとありがたい。その冊子に載っているからには、品質管理が必要であり、意識をもってやっていただく必要があると思う。ずっと食べに来ないからもうやっていないという形にはできないので、仕組みをもう少し考えていただければと思う。

【D委員】
長崎全体でそのような意識を高める必要があると思う。市役所の担当者も変わっていくと思うが、せっかくのプロジェクトで、立派な冊子もあるので、更新しながら徹底していけば、観光と食の連携もうまくいくと思う。

【事務局】
ホームページであれば随時更新できると思うが、パンフレットも若干期間はありながらも更新をしているところである。なんとかこまめに更新ができないか、費用対効果も見ながら検討したい。

【F委員】
築町市場で月に1回お昼に市場丼を実施しているが、ランタンフェスティバルの最終土曜日に、長崎商工会議所青年部が築町市場と連携して、土曜市場丼というイベントを1回だけ開催した。観光客も多く、その時に水産農林政策課がフグ鍋のふるまいを実施しており、非常に活気があった。観光客とお店の反応がお互いよかった。築町市場が、観光客もお店側も喜ぶような楽しい市場に成長できるよう、ぜひ継続的に支援し、いいイベントに育てていただきたい。

【事務局】
委員がおっしゃったとおり、土曜市場丼は大変活気があった。今は特に、メルカつきまちの中の長崎つきまち株式会社に、タウンマネージャーが1人配置されている。その方が、メルカつきまちだけではなく、商店街と地下の市場の三者一体となって、地域全体で活性化する取組みを進めており、その中でも、市場の活性化に向けた動きが出てくると思う。

【B委員】
地域商社育成支援事業について、2社を支援するとあるが、公募を行うのか。

【事務局】
公募する。

▶個別施策Ⅳ・Ⅴ 意見なし

■全体について(質疑総括)
【A委員】
地域商社について、公募する2社は民間事業者を想定しているのだと思うが、地域商社の売上の内容は、商品の売上か。民間事業者が入るとなると、利益を追求する必要が出てくるので、既存の企業や問屋の民業圧迫につながらないか心配である。

【事務局】
地域商社の売上は、商品の売上を考えている。3年間の事業であるので、3年目の売上目標として1億円を掲げている。今実際に商社機能の働きをしているところが新たに違う販路を持つ場合や、長崎市内で違う商品を扱う場合に、助成をするものである。既に商社機能をもって実施しているものへの助成は考えていない。

【A委員】
補助金をもらい、販路開拓をすることになるが、販路開拓の際に一般企業と競合した場合、補助金をもらって取り組んだ方が有利であったりする。競合先が民業圧迫と言ってくることはないか。

【事務局】
民間事業者や団体が新たに実施することに対する支援であり、市内事業者の利益につながる部分で、例えば、1社では提供できなかった部分やマーケティングもできず、商品開発ができなかった部分について、地域商社が販路を作り、商品開発のアドバイスも行うなど、コンサルティング機能を含めた支援として考えている。

【A委員】
商品開発や販路開拓を行う労力がなかなかないので、専門に実施している人たちに入っていただくことは、とてもいいことであると思う。成果が公平にいきわたらないといけないと思うので、仕組みづくりをしっかり考えていただきたい。

【H委員】
3月に、長崎市にもご協力いただき、長崎市内の7業者でからすみの振興を図るために、長崎からすみの会を設立した。水産試験場の加工技術の普及や長崎からすみの地理的表示保護制度への登録を目指しており、非常に発展性があると思っている。鯨についても、からすみ同様、プッシュしていただければありがたいと思っている。

【事務局】
鯨食文化については、食文化の継承の部分が一番重要であると考えている。子どもを対象として実際に食べてもらうなどの機会を設けながら、実施していきたいと考えている。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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