ここから本文です。

平成29年度第1回 長崎市青少年問題協議会

更新日:2018年3月5日 ページID:030961

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

こども部 こどもみらい課

会議名

平成29年度第1回 長崎市青少年問題協議会

日時

平成29年8月2日(水曜日) 13時30分~16時00分 

場所

長崎市立桜町小学校 地域交流センター 多目的ホール

議題

長崎市の青少年問題に係る取組について

審議結果

【議長】
本日の議事の進め方について、事務局からの説明をお願いする。

【事務局】(前回の協議会における課題への対応と本日の議事についての説明)
平成28年度青少年問題協議会を開催し新たなる施策の方向性について協議いただいた件について、庁内での関係課会議を開催しているが、協議会にお諮りするまでに至ってないため、この件につきましては、庁内での協議を今後、継続していきたい。本日は、青少年を取り巻く諸問題につきまして、現在、長崎市の各課が取り組んでおります内容や課題としていることなどについて説明させていただき、委員の皆様から取組に対するご意見をいただくとともに、各委員の所属する機関及び団体等の実践もお聞かせいただきたい。

【議長】
それでは、本日の議事「長崎市の青少年問題に係る取組について」事務局からの説明をお願いする。

【事務局】
(青少年を取り巻く諸問題として整理している「犯罪・非行」「虐待」「いじめ・差別」「不登校・ひきこもり」の4つの諸問題に対する各課の取組について概要を説明。)
1.非行防止と健全育成の具体的な取組(長崎市少年センター)
2.子どもの安全対策の具体的な取組(こどもみらい課)
3.児童虐待相談への具体的な取組(子育て支援課)
4.家庭教育の充実に向けた具体的な取組(生涯学習課)
5.いじめ防止と相談体制充実の具体的な取組(学校教育課)
6.人権啓発と相談及び予防の具体的な取組(人権男女共同参画室)
7.不登校児童生徒支援の具体的な取組(長崎市教育研究所)
8.特別支援教育の具体的な取組(長崎市教育研究所)

【議長】
長崎市の取組について説明していただいたが、質問はないか。(質問なし)
それでは、事務局から補足等をお願いする。

【事務局】
ゲームセンターでの遊戯について、保護者同伴であれば22時まで認められているが、子どもだけなら小学生は17時、中学生は18時までになっている。しかし、先日のみなとまつりでも子どもたちだけで18時過ぎまで遊んでいる姿が見られた。また、社会環境実態調査でコンビニエンスストアー等に伺い、成人向け雑誌の分別はされているが外から見えるように陳列されている。子どもの目につかないように何とかならないものかなと日々悩むところである。そこで、委員の方から、対応への案をいただければ検討させていただき取り組んでいきたいと考えている。

【議長】
それでは、柱1の「非行防止と健全育成」、柱2「子どもの安全対策について」、柱3「虐待防止と家庭の教育力の向上」について説明があった。まず柱1について検討・協議していきたい。先ほどの話の中で、親子同伴で夜遅くまで遊戯しているという話があったが、このあたりから取り上げていきたい。意見をお願いしたい。

【委員】
少年補導委員の定員が266名になっていますがこれだけで足りているのか。また、月2回の定期指導と年間5回の特別補導について説明があったが、地域のお祭りやランタンフェスティバル、くんちも含めて、もう少し詳しく教えてほしい。

【事務局】
人数的に足りているかについては、一般の補導委員の方は地域で行っているので足りていると思う。月2回の定期補導はその地域で話し合って実施し、広い地域は、歩いての補導が難しいので青パトに乗って行ったりしている。特別補導は年5回行っている。「夏季特別補導」は、地域の夏祭りでの補導をしていますが、地域の祭りがないところは、みなとまつりに来ていただいている。他の4回は、「くんち」「年末年始」「ランタンフェスティバル」「年度末」を特別補導として位置付けている。補導に関しては、実施後に報告書を提出してもらっている。

【委員】
地区の大型商業施設の中にゲームセンターがあり、かなりの小中学生がたむろしている。時間を守らないだけでなく、食べかす等を散らしたり、台をゆすって不正の方法でコインを引き出したりしている。そこに集まってきた生徒同士で店内において万引きをしたり、コインを1枚いくらで貸し借りをしたり、家の金を持ち出したりしている子どももいると聞く。ゲームセンターの費用だけでなく、そこへのたむろがさまざまな問題行動のきっかけになっている。そこで、中学校生徒指導と小学校の生活指導担当者が一緒に近くのコンビニや大型商店を訪問して子どもたちの様子をつかんでお店の方との情報交換を行い、対応している。

【委員】
子どもたちの健全育成については、SNSについてのトラブルが非常に多く、重大な人権侵害、ネットいじめにつながっている。今年度は中1のスマホの所持が5割ほどであり、中学校に入学したお祝いでスマホを購入してもらうとのことで問題であると考える。中1では、判断力というのが十分身についておらず、使用して他人を傷つけたりする事例が非常に多いと感じている。学校ではネットのモラルに関する研修の取組を行っている。市PTA連合会は、ネットのいじめ、ゲームに関する緊急アピールということで取り組んでいる。中学校の問題行動は、SNSを介して学校を超えて様々な問題が起こっている。市内だけでなく市外の学校とも結びついている。昨年度は、20校ぐらいの子どもたちがライン上で結びついて暴力事件も発生した。神奈川県の事案も他人事ではない。

【委員】
スマホの所持率は小学校も高くなっている。中学校とも連携しながら学警連の取組でお互いに相乗効果を上げるように努力している。小学校では、スマホに関しては本人が持っているというより保護者の方のものを使用しているのが多い。フィルタリングがかかっていないため、大人が見るようなサイトに入ってしまいトラブルが起こっているのも事実である。

【委員】
子ども本人が持ってなくても、親のスマホを勝手につかう場合や親が使うことを認めている場合があり、ラインなどを使って犯罪に巻き込まれるという事例もある。子ども本人が持っていなくても家庭内にスマホがあるということを自覚し、大人はしっかり管理をしなければならない。

【委員】
夏休み期間中、少年サポートセンターでは、様々な危険から子どもを守るために学童保育所を回って、講座を開いている。ゲームセンターへの午後5時以降入店については、「今日このような教室があってね、自分たちは5時以降入れないんだよ」「子どもだけを置いては駄目なんだよ。お母さんと一緒にいなければならないんだよ」ということを親へ子どもから伝えさせるようにしている。

【委員】
メディアに関しては、県メディア指導員が100名程度おり、長崎市は30名程いる。各小・中学校や幼稚園から依頼を受けて講演している。スマホの問題については、親の持ちものなんだと認識させて使わせるように呼びかけている。また、使用した後に「どんなことで使ったのか見るよ」ということを親が子どもに言うことも大事であると話している。
私は、市少年補導委員もしているが、地域によって子どもたちの人数が違うので、街中と田舎では子どもたちを見かける頻度が違う。子どもと出会う機会が少ない所はどうしようかという声も聴かれる。下校時に巡回するようにしたいが、それぞれ仕事をもっているため、なかなか実行できないのが実態である。

【委員】
補導件数の推移について過去から今に渡って、どのようになっているか。

【事務局】
長崎市の補導委員は警察の補導員と違って、子どもたちへの「愛の一声」として、非行や犯罪に巻き込まれないように抑止力としての声掛けをしている。補導件数については過去5年間では平成24年度(3,947件)、25年度(4,792件)、26年度(4,795件)、27年度(4,748件)、28年度(4,558件)で、大体、4,500件前後で推移している。

【委員】
平成24年度から25年度にかけてぐっと増えたのは、補導員の数が増えたからか。

【事務局】
補導委員数には変化はない。声をかけた回数は、非行に関するものだけではない。

【委員】
「愛の一声」をかけた件数が多く、非行にかかわった件数ではないということをご理解いただきたい。

【委員】
SNSでのつながりが多い時代、特に、女の子は我々の想像を超えたところで、いろんな人たちとつながりがある。スマホの使い方に決まりを作る必要がある。ゲーセンや携帯会社が決まりを守ることが大事。例えば、夜8時以降朝6時までは使用できないようにする方法を国レベルで対策を立てたらどうか。

【幹事・担当課】
ゲームセンターは、風営法上のゲームセンターか大型商業施設の遊び場なのかの判断だが、フロアーと一体となって区切りをつけていないのでほとんど規制はかかっていないと思う。店舗に依頼して協力してもらうほかない。どう区別しているか分かるのは、風俗営業の許可書を掲示しているかどうかである。

【委員】
風営法にひっかからないのが問題なので、ある程度規制する仕組みを作らないといけないと思う。長崎県や長崎市レベルで規制を作ればいいのではないかと考える。

【委員】
条例を作ることは可能だと考えるが、中身をどうするかが大事だと思う。

【委員】
子どもたちの方がSNS慣れしていて、いろいろな情報も入手する。大人はスマホでは子どもに負けている。

【委員】
学校側もネットとスマホの危険性については機会を設けて話はしている。PTAとも協力しているが、なかなか効果がでてないように思う。本腰を入れて、発想を変えて新しい対策を講じないといけない状態だと思う。フィルタリングにしても、子どもたちはどうにかすり抜けて使用している。発想を変えていかなければ、効果はないと考える。

【事務局】
携帯ショップを訪問している。購入時はフィルタリングを設定しても、親が販売店に解除を申し出れば解除できる状態である。

【委員】
持つこと自体は、もう止められないのかなと思う。そうであれば、校長会認定スマホとか、夜9時になったら自動的に電源が切れるとか、使いすぎると校長の顔が出てくるフマホにするとか、そのくらいしないと効果はない。

【議長】
2番目協議の柱の「子どもの安全対策について」協議を進めたいと思う。事務局から補足をお願いする。

【事務局】
平成28年度「子どもの安全注意報」の集計では、声掛けや不審者に遭遇した時間帯で一番多いのは午後3時~6時までの夕方の時間帯であり、二番目は午前7時から8時の登校の時間帯である。曜日は、木曜、金曜日が圧倒的に多い状況である。発生場所は路上が多い。被害者としては、小学校の女の子が多く、次に中学校の女の子である。気になることは、路上での露出事案が多くなっていることである。

【委員】
少年センターに不審者等の情報提供があって、その情報が学校に伝わるのはどれくらいかかるのか。

【事務局】
ケースによって異なる。少年センターの方に直接情報が入った場合は、学校教育課の生徒指導係と情報共有し、発信する情報について協議する。例えば、個人が特定される危険性がないか、場所を明確にするかなど、どこまで公表するかを協議する。場合によっては、警察との連携も視野において情報を選択することもある。早くても2時間程度かかる。また、学校から情報が入った場合は、保護者の了承が得られているかどうか確認に時間がかかれば、翌日発信になる場合もあります。

【委員】
私がいる小学校区は、すぐに対応をして、情報が1時間位でまわってくる。

【委員】
少年補導委員をしていた時、午後5時30分から2時間程度、巡回していた。朝の登校時間帯に、小学生が引っ張られたり触られたりする事案があった。その子どもは、パニック状態になり学校まで走って逃げた。少年補導委員さんもその時間帯は出られないので、PTAで見守りはできないかと思う。

【事務局】
登校時間帯にも声掛け事案が発生している。少年補導委員にも「各地域の子どもたちの登校時の見守りをしましょう」と連絡している。併せてネットワークの活動、指導員の方とも連絡を取り合って見守っていければと思う。

【委員】
この人だろうという人が意外とお年寄りである場合がある。朝の登校時に、70才代の散歩しているお年寄りからセクハラまがいの声を掛けられてびっくりした事例もある。

【委員】
集団登校しているので、交通指導員や保護者が見守ったり、保護者が一緒に歩いて登校したりしている。

【議長】
3つめの協議の柱の「虐待防止と家庭の教育力の向上について」協議をお願いする。事務局・幹事課等からの補足説明をお願いする。

【幹事・担当課】
長崎市の虐待件数は、平成26年度(86件)、27年度(97件)、 28年度(80件)である。

【委員】
統計を取りだしたのが平成2年からだが右肩上がりで増えてきている。平成28年度に関しては全国に合わせて今月末に発表になる。長崎県は平成26年度(310件)、
27年度(495件)をみると165%の増加で、全国でも3位に入るくらいの増加率である。全国も同様に増えている。平成26年度は85,000件だったが、27年度は100,000件を超えている。大阪府では10,000件を超えているのが現状である。平成27年度中に、児童相談所の虐待通報ダイヤル189の番号をうつことで最寄りの児童相談所へ虐待相談が簡単にできるようになった。つまり一般に認知されるようになったからだと思う。また、本県の場合は平成26年度の佐世保事件から児童相談所、あるいは虐待とか要保護児童とかへの、県民の目が向くようになったと思う。警察の方からもよく聞くが、面前DV、家族内でのDVも増えている。そのため、子どもたちは精神的に虐待を受けている。兄弟が1人でも受けていたら、みんな精神的虐待を受けていることになる。平成28年度は間違いなく600件を超える。通告しやすくなったことで増えていると考える。

【幹事・担当課】
長崎市でも面前DVによる虐待は増えている。

【委員】
児童虐待について、通告を受けてからどのように児童相談所は働いているか。

【委員】
基本は家庭訪問。まずは、子どもの安全確認を行う。どんな虐待を受けているか、家庭訪問や学校などへ電話を入れて確認する。48時間以内に確認をするようにしている。次に、虐待の事実確認を保護者や周囲の人への聞き込みをする。虐待と思われる状況があれば、保護者への指導を行う。

【委員】
突発性ではなく、常習性のものはアフターケアが大事だと思うが、アフターケアはしっかりしているか。

【委員】
保護者が体罰以外でどう指導するか、その対処法などについて教えている。また、職員による児童福祉の指導、定期的に家庭訪問も行うようにしている。

【委員】
その情報は、学校との連携を取っているか。

【委員】
情報は、所属集団と共有し、調査をお願いしており、連携を取っている。

【委員】
幼稚園や保育所に通っていない子どもたちへの予防策的な対応をされていれば教えてほしい。

【幹事・担当課】
1歳検診や3歳検診等に来ていない場合は、家庭訪問をする。先週、来年度小学校入学する子どもの例だが、父親だけの生活保護家庭で保育園、幼稚園にも行っていない家庭へ体重計とメジャーをもって訪問した。父親へも保育園にも入れますよと話すのだが受け入れてくれない状況である。このようにサービスを提案していますがなかなか理解してくれないケースもある。

【委員】
学校へ行けない子どもたちや虐待を受けて学校等へ行けない家庭が全国でも6割を超えている。一番怖いのは、自尊感情、自己肯定感が低い。ネグレクトで一番困るのは歯である。永久歯ががたがた。小学3年生で永久歯が真っ黒。栄養不足で成長できていないのが現状である。

【委員】
虐待の問題については、青少年問題というのはもっと上になると、親の問題でもあって、経済的な問題であったり精神的問題であったり、相談する人がいなかったりするのでそういったところへできるだけサービスを充てることで相談にのってもらうとか寄り添うことができるという支援をしないと青少年問題だけでは厳しいのではないかと思う。

【議長】
柱1~3につきまして協議していただいた。貴重なご意見ありがとうございました。充実した協議会ができたと考える。本日の議事は以上ですので、これで協議を終了する。それでは進行を事務局にお返しする。

【事務局】
本日いただきましたご意見については、各課で持ち帰り取組について検討させていただき、第2回協議会にて報告させていただく。第2回では本日の残り「いじめ・差別」「不登校・ひきこもり」の2つを中心に協議させていただきたいと思います。第2回の開催は1月ごろを予定にしている。以上で平成29年度第1回長崎市青少年問題協議会を終了します。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

アンケート

アンケート

より良いホームページにするために、ご意見をお聞かせください。コメントを書く

観光案内

平和・原爆

国際情報

「行政運営・審議会・指定管理者・監査」の分類