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平成29年度第1回 長崎市農業振興計画審議会

更新日:2018年3月1日 ページID:030940

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

水産農林部 農業振興課

会議名

平成29年度第1回 長崎市農業振興計画審議会

日時

平成29年8月22日(火曜日) 14時00分~16時00分

場所

長崎西彼農業協同組合 本館5階 502会議室

議題

(1)農業振興計画(後期計画)について
 ・平成28年度取組み実績
 ・平成29年度取組み
 ・計画の推進
(2)その他(今後の会議予定)

審議結果 

審議会の成立の確認(出席委員8人/14人)

(1)辞令交付
変更委員欠席により紹介のみ(後日交付)

(2)あいさつ

(3)審議会の運営
運営について確認後、平成28年度と同様に、以下のとおり決定。
・審議会  :原則公開
・会議録  :要点記録
・会議録公開:委員名ABC・・・表記で公開

(4)平成28年度取組み実績及び平成29年度取組み
事務局から、農業振興計画後期計画の個別施策・取組方針に沿って、平成28年度取組み実績及び平成29年度取組みについて説明後、委員から意見聴取。
【A委員】
平成28年度に農業振興計画後期計画が策定され、課題を含めて平成28年度と平成29年度の取組みについて説明がありました。どの内容でも結構ですので、質疑やご意見をお願いする。

【B委員】
テレビでびわ飲み物の宣伝があっていたが、長崎駅に茂木のびわネクターが売られていた。良い物ができたなと思ったが、もっとアピールをお願いしたい。

【A委員】
びわは長崎が誇るブランドである。元が高いことがあるが、ターゲットを絞ったり、高級感を持った売り方もある。

【C委員】
びわネクターは、茂木と千々の生産者が東京の専門業者と連携して5年ほど前に、全国展開できる本物の品をと考え作った。まだ大々的に行っていないので、できればJAにも協力いただき、幅広く大きなスパンで展開していければと思う。
また、気づいた点をお話ししたい。
・びわ「なつたより」について、生産量も増えてくるので流通も考えないといけないが、加工品が良いものがないかという要望がある。加工品も連動して、様々に幅広く展開してほしいと考える。
・新規地域ブランドで輪菊があがっており、販売額も記載されている。近年スプレー菊に取り組んでいる農業者もおり、生産者も増えるが、スプレー菊も同時に考えてほしい。
・生産組織の役員や認定農業者、地域リーダーとなる農業者が、良い事例などの情報もスムーズに交代・移行できれば良い展開になる。加えて地域連携では、生産組織だけでなく、横断的な取組みにより、新しい人もプランニングに参加でき、人づくりにつながっていく。
・6次産業化ビジネスについては、長崎市において特にやるべき事業と思っている。資源が限られた状況下において、一つの物を幅広く取り組まないと、大きな産地、大きなロットのある所には太刀打ちできない。小さなロットであっても付加価値の付いた、年間を通して出荷できるという、長崎独自の取組みが必要である。
・定年帰農者はいろいろな良い経験を積んでいるので、地域へのメリットも大きい。地域の農業者にとって、新しい人によってできるふるさとづくりもあり、その方々と結びついていくことは地域にとって重要であり、至上命題でもある。
・長崎市も魅力ある地域であり、また、あり続けるべきだと思う。もっと長崎市に移住したいと思われるように、行政と一緒に取り組んでいきたい。

【A委員】
市の計画や説明について、いろいろな所が網羅された意見・提案だった。

【D委員】
長崎の農産物の良さの情報が、市内、県内及び全国の消費者に届いていない。びわ「なつたより」も売る者からすると非常に良い物であるが、まだ情報が不足し届いていない。例えば、福島のモモは全国行脚し、その地域のテレビでも紹介されている。全国にわたるプレスリリース・広告・PRがあり、それらをメディアミックスという方法で、マーケティングミックスや広告代理店など利用していかないといけない。

【A委員】
流通とPRとの連携向上は必要である。長崎の産品もまだまだ知名度が高くないと思われるし、どうPRしていくかが重要である。

【E委員】
広報関係で出向いた時に、「ゆうこう」の名前を知らない、子供達にはびわの食べ方が分からない子もいる。「長崎の子供がそうだったら、全国の子供は。」と考えてしまう。広報はちょっとしたことから広まったりする。長崎市では毎月19日を「食卓の日」としており、市役所レストランで取り組んだりすると、「長崎和牛」と「食卓の日」の2つのキーワードが広まる。また、「びわ」だったら、歴史・健康・白いびわとかコラボするなど、ただパンフレットを配るのではなく、ちょっとした工夫がほしい。ちょっとしたことで話題になり、口コミから広がっていくものである。
長崎市内の修学旅行の宿泊が減ったと聞いた。平和学習をして田舎へ行ったりするので、滞在が短くなってしまう。長崎にもグリーンツーリズムや農業体験という広報が不足しているように感じる。観光地と農業が近くにあるので、農業体験の魅力をもっとPRすれば修学旅行の確保にもつながるのではないかと思う。
農地貸借がうまくいかないとのことであるが、空き家バンクみたいな農地バンクがあれば、ひいては移住にもつながっていくのではないか。長崎の農業は、小さい土地ながらも、個性的な「びわ」「出島ばらいろ」などのブランドがあり農業があって、魅力的な可能性を秘めていると思う。

【F委員】
「長崎和牛・出島ばらいろ」の肥育農家の生産コスト・素牛の高騰を考えると、ブランド維持や生産安定のためには市に支援をお願いしたい。出島ばらいろブランド強化事業は市も頑張っており、取扱店舗も増えているということは、やり方がまちがっていないと思う。ただ、市民向け消費者向けの取組みが少ないように感じる。

【A委員】
いろいろな意見が出されており、市のみならず、関係機関の役割も重要になってくると思う。

【G委員】
「長崎和牛・出島ばらいろ」は、前回の長崎の全国和牛能力共進会で、長崎和牛が内閣総理大臣賞を受賞し、5年間日本一の称号があった。平成29年9月に宮城県で開催され、「出島ばらいろ」の生産者も出品する。
長崎びわ「なつたより」は、取り組んできて10年になるが、気象災害等もあり、なかなか生産量が増えなかった。そのため産地がどの位の生産力があるか、販売の売込みをどれだけかければよいか分からない面があったが、平成29年産は90tを超えた。現在でも、明らかに100tを超える生産能力はあり来年以降のプラス要因になる。「なつたより」はキログラム単価1,100円であり、長崎びわの中心となるものと自信がついた。びわは農業者自身が自分でどの位生産できるか判断しにくい作物であり、農業者の生産力と販売機関の売込みとの有利な判断ができないと、販売が難しいのが実情である。「なつたより」自体は収量性が高いので、植栽が増えていくのはまちがいないと思っている。
「なつたより」の加工の話があった。「びわ」の加工品は缶詰・シロップ漬が主力であり、「なつたより」も取り組んでいるものの、お菓子などのメニューづくりがあまり進んでいない。生で食べると果肉が柔らかくおいしいが、加工するとくずれやすい欠点になる。昨年まで長崎市の事業もあり、市内のホテルでパウンドケーキ等に一緒になって取り組み商品化している物もあり、PRしながら、お菓子などにも今後取り組んでいく必要はあると思う。
いちごは、「とちおとめ」「あまおう」が強い。長崎県で多く生産されている「ゆめのか」は従来品種の「さちのか」の1.3倍の収量があり、また、全国的な生産面積の減少もあり単価も上がっており、儲かる品目といえるが、新規就農者はいるものの高齢化による減少に追いつかない状況である。

【E委員】
いちごの見通しがいいように感じる。いちごの平成32年度販売額目標5.5億、実績が5.6億円なので増やしてよいのではと思う。
「なつたより」の加工品でシロップ漬もいいと思うが、ドライフルーツとか考えられないのか。

【G委員】
いちごの販売額の目標は平成27年度を基準に判断してあると思う。平成28年度が予想以上に単価・収量とも伸びた。大きく分けて長崎市内には3つの産地があり、そのうち2箇所の収量が一気に伸びた。総体的にレベルがあがっている。
びわドライフルーツに取り組んだのを聞いたことがある。販路があるかないかが問題であり、びわドライフルーツの商品化はできると思うが、販路と価格に課題があるのではないかと思う。ドライフルーツも輸入物が多い。

【A委員】
様々な取組みを行ううえで、入口と出口はしっかり考えてやらないといけない。

【H委員】
「ゆうこう」の生産量がどの位あるのか詳しくは分からないが、生産量は増えている。道の駅でもイベントをしているが、来た人も「ゆうこう」を知らない人がいる。ゆうこう加工品など店頭販売・対面販売するとおいしく食べていただけるが、買った人が自分ではなかなか「ゆうこう」を活用することができない。イベント等がない日はあまり売れないのが実情である。生産量は増えてくると思うので、さらに他のお菓子類やゆうこうを使う店舗など市も検討してほしい。
自分達のグループでは、他にびわの種や葉の加工にも取り組んでいるグループもあるが、あまり原料を仕入れることができなかった。

【G委員】
今年のびわは、加工用びわが非常に少なく、生果が多く腐敗が多かった状況であった。外見上の腐敗がなければ綺麗なびわなので、加工用ではなく生果での出荷になる。また、種の需要も多くなっており、生果用出荷でなく種用として果実ごと収穫出荷できるのであれば、果実が樹園地に残らず有害鳥獣対策にもつながるので、種の活用に取り組んだ。びわの葉は、ワンダーリーフ美軽茶用として今人気が出ており、農薬等の関係で専用園での葉を販売している。

【A委員】
農業振興計画[後期計画]は、前期の実績や課題をふまえて策定された。市が農業振興にむけて取り組んできたことに敬意を表したいし、引き続きお願いしたいと思っている。今後は、広報、健康、観光、6次産業化、加工及び流通など様々な組み合わせで、大きな枠組みや横のつながりをもう少し検討していただきたい。

(5)計画の推進
事務局から、計画の推進の「農業の担い手育成・確保の取組み」「多様な主体との連携による外貨獲得(「長崎和牛・出島ばらいろ」)」について説明後、委員から意見聴取。
【A委員】
この2つは大きなテーマである。新規就農者の縦のつながりだけでなく横のつながりの重要性は、就農者の定着と広がりとなる。外貨獲得には市長によるPRや販売促進も重点的に行うことが必要と思う。何かがきっかけとなって、売上げがあがっていくこともある。委員の方々のご意見をお願いする。

【B委員】
新規就農者の定着と高齢者の農業の継続のためには、現実として農地と道路の整備は必要である。大規模でなくても、簡易なハウスの設置や機械・軽トラック等が入る位の整備は必要である。

【A委員】
現に農業をしている人にとっては、切実で重要なことである。効率的な農業、市の都市部の間近にある、長崎の特徴ある農業の継続にとって、基盤整備は必要である。

【E委員】
平成32年度には主業農家が100人減る予測は深刻な問題である。人がいないと農業は成り立たない。離島では労力支援等の取組みは20年前からやっており、農業の労力支援や他業種からの参入、茂木びわとかの産業を支えていく人材確保など、どうしていくのか早めに具体的に取り組んでいくべきである。商品を広報するだけでなく、人材を呼びかける、広報することが必要であり、また、若い人が農業をする手立てをお願いしたい。

【A委員】
PRというのも、商品だけでなく、人材PR・確保する手立ては必要と考える。
長崎市の農業はいろいろ厳しい部分はある。市の取組みは細かい部分までされているが、何がきっかけになるか分からない部分があるので、さらに先を見据えた形で大きな枠組みや広い視野で農業振興を検討していただければと思う。ワンダーリーフ美軽茶も平成29年から増えてきたように、何かがきっかけで一気に伸びることもある。また、審議会委員の方々とも横の連携で、今後の取組みにむかっていただきたい。

【事務局】
新規就農・担い手及び流通消費のほか、様々な意見をいただいた。担い手については、地域農業リーダーの引継ぎ、多様な担い手の確保について話があった。人・農地プランの取組みで地元に入るなかで、地域として中心となる経営体を決めてもらい、その方々を中心に支援をしていくようにしている。また、地域によって、中心となる経営体の方や将来の考え方も違う部分があるので、地区懇談会で確認をさせていただきながら、地域の考えを受け止める形で取り組んでいきたいと考えている。長崎独自のものとしては、この計画・取組み及び人・農地プラン整備計画も独自のものといえる。また、産地振興については、JA等と個別計画の中で綿密に進めていきたい。
食関係については、メディアミックス等による情報の強化、どこに効果があるのかを考え、地元での取組みや売り先での取組みをタイミングを逃さず、もう一歩踏み込んだ内容で取り組んでいきたい。
また、他の意見についても、十分に検討していきたい。

【A委員】
今後も、本審議会と市と連携をとりながら、計画の推進、進行管理及び実践に取り組んでいければと思う。

(6)その他(今後の会議予定)
事務局から、平成29年度の会議予定について提案。
【事務局】
 平成29年度は2回審議会を予定させていただいており、2回目は年明けに開催し、平成29年度取組み等についてご審議いただきたいと考えている。

【各委員】
 了承

~ 以 上 ~

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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