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平成28年度第3回 長崎市外海の石積集落景観追加選定調査検討委員会

更新日:2017年4月6日 ページID:029650

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 世界遺産推進室

会議名

平成28年度第3回 長崎市外海の石積集落景観追加選定調査検討委員会

日時

平成29年3月16日(木曜日) 15時00分~

場所

新興善メモリアルホール1階会議室2

議題

赤首地区の重要文化的景観の価値について(調査結果の報告など)

審議結果

1 赤首地区における文化的景観の価値について
事務局から資料1に基づいて調査結果の説明があった。その後、各委員から次の意見があった。

【B委員】
宝暦2年に描かれた「内平山辛螺殻平赤松山筋教会図」の説明の中で、四株集落の人たちが樫山から移住したという話だったが根拠は何か。

【事務局】
出津教会誌の聞き取りからまとめたものを引用している。

【B委員】
四株集落の前の道は山道にしては広い。今の話だと往還道に当たる。以前調査を行った際に地元の人から「殿様道」と呼んでいると聞いたことがありちょうど一致する。往還道は現在の道で間違いはないのか。

【事務局】
明治34年の旧地形図と絵図を重ねると点線の道と大体重なるので、往還道と考えられる。現在は道の拡幅などで多少変わっていると思うが、ほぼこの位置と思われる。

【B委員】
すると下の道は旧道となり、往還道のほうが新しくなるのか。一番古くからある赤首集落に主要な道が通っていないと、集落の成り立たないのではないか。
 
【事務局】
往還道が古くからあるもので、現在国道になっている道は明治期の地籍図では見られないので明治期以降にできたものと考えられる。

【C委員】
赤首地区を追加するプラスのものは何か。大野地区はバリエーションが増えるという価値があった。類似性があるから、間にあるから追加選定にするということか。

【事務局】
赤首地区は既選定地域の石積文化の広がりが、地形が異なる中でも広がっているという類似性を表しているということでまとめている。

【C委員】
まとめ方や打ち出し方かもしれないが、既選定地域と同様だがより深く理解できるということも必要である。かまどや風呂など既選定地域では失われているものが存在するというのが赤首地区の価値ではないかと思うので、そこを打ち出したほうが良いと思う。

【D委員】
C委員と同じように独創的な点を打ち出したほうが良いと思う。赤首地区の価値は石積文化の変遷が今でも見られることをキーワードとして時間軸で縦にも横にも広がりを持つということの意味を持たせれば赤首地区の意味が深まると思う。

【B委員】
以前赤首地区に残る藁ぶき屋根の家屋の建築構造を調査したことがあるが、石積みは結晶片岩と玄武岩で積まれていたと記憶している。建物の建築構造では昔の様子がよく残っているのが印象的だった。その際に元は家畜の牛舎だったと聞いたことがあるが、他にも石積で造られた牛舎等があったのか。使用する用途は変わることもあるので、いつ時点の調査か時期をはっきりとしていたほうが良い。また、石積構造物の分類で石壁の利用方法で「蔵」は適当でないと思われる。赤首地区ではどちらかといえば倉庫や納屋としての利用が主ではないか。

【事務局】
調査の中で石積構造物での牛舎等は見られなかった。

【A委員】
赤首地区については時間的な流れが速くなく、昔のままのスタイルで残っている。この地区の人には申し訳ないが、よほどのことがない限り景観ががらりと変わるようなことはなく、一番赤首地区を入れておけば昔の様子などがわかり文化的景観としてはやりやすいと思う。ほかの地域は変わろうと思えば急激に変わることがあるので、そういった面では典型的なスタイルが見られる場所とした価値としていれた方が良いと思う。

【B委員】
記録が残っていないとは思うが、赤首地区は黒崎村の一部となっているが、隣接しているのは出津村なので出津村ではないのか。

【C委員】
期待するという意味で、残っている水路などが他と比べるとよく残っており、石壁など点ではなく、選定後の調査で良いので今後一連のまとまりとして残っていることがわかればうれしいなと思う。

【A委員】
赤首地区に限らず西彼杵半島全島は覆うように結晶片岩層が広がっており、その中で行われていることである。しかし西彼杵半島の北に行くと結晶片岩層は地下へもぐりこんでおり、露出することが少ないため石積みに使用されることが少なくなる。また、今度は長崎半島の一部、三和・茂木地区に結晶片岩層が露出しているため、同じような利用の仕方が見られるのではないか。茂木では綾織積で積まれているものもあり、時代や地区、人による違いなどいくつか考えられる。石の文化でやっていくのであれば、参考としてそこも調査を行い、比較を行った方が良いのではないかという気がする。

【B委員】
地形での特徴としては他の地区と比べて急斜面であり、建物の壁でも塀か壁か区別がつかないような使い方もある。

2 その他
 来年度の4月下旬~5月上旬で大野・赤首地区の現地視察を行いたい。日程はまた改めて個別に調整を行う。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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