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平成27年度第4回 高島炭鉱整備活用委員会

更新日:2017年1月16日 ページID:029310

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 世界遺産推進室

会議名

平成27年度第4回 高島炭鉱整備活用委員会

日時

平成27年11月17日(火曜日) 14時30分~

場所

都市センターホテル(東京都千代田区平河町2-4-1)

議題

(1)端島護岸の健全度調査(日本建築学会)
(2)護岸の安定状況
(3)護岸の概況と工法比較、技術基準の考え方
(4)その他

審議結果

【事務局】
端島炭坑跡の護岸の協議に当たり、護岸の専門家の方を新たに2名、山路委員と清宮委員を追加させていただく。清宮委員には平成24年に端島で調査をしていただいている。

【事務局】
議事に入る前に世界遺産委員会からの勧告に対応する今後のスケジュールを説明。

高島炭坑、端島炭坑の整備活用計画は本委員会で議論を進め平成27年度中にとりまとめを行う。世界遺産委員会からの勧告に従い2017年12月1日までに保存の優先順位等を示した計画を提出することになっており、そのために策定する修復・整備活用計画まで高島炭鉱整備活用委員会で審議をお願いしたい。

(一同了承)

(1)端島護岸の健全度調査(日本建築学会)

【事務局】
平成24年に日本建築学会が実施した健全度調査に加えて、H27年度に長崎市が実施した潜水調査の内容を加えて説明。

【E委員】
波の高さは海底の形状によって影響を受ける。端島全体の岩盤の形状がどのようになっているのか、また破損箇所との関係性は調べられているのか。

【事務局】
次の議事で説明する。

【C委員】
洗掘は台風時に限らず通常時にも護岸本体に対して悪い影響を与えているということか。

【事務局】
洗掘は台風に関係ない。80年100年の間、特に岩盤と岩盤の谷になった箇所の石積みが影響を受けている状況である。

【E委員】
建物のコンクリートは大正5年から大正7年のものでも健全性を保っている。護岸も一番古いのはコンクリートだと明治の末ぐらいからだと思うが、強度的には保っているのか。

【事務局】
昭和6年に作られたと言われている護岸のコアを抜いて強度を見ているが、80年ぐらいたっていても強度は保っている。

【E委員】
西側の護岸はまだ調査していないのか。

【事務局】
西側は文化財的な視点があることもあり、東側しかやっていない。西側もやりたい。

【E委員】
ひびの原因はコンクリートの強度が落ちたというより、地形全体がゆがんだということか。

【G委員】
コンクリートは曲げを受けると割れやすい。曲げがかかるような力でひびが入っているところもあると思う。

【事務局】
今年潜水調査をしたが、護岸に穴が開いている真上にひびが入っているのであれば、支持力が落ちてそこにひびが入ったと見るのだが、そういう相関関係はなかった。少しずつ力を受けてひびが入ってきているのだと思う。

また護岸を作るときには通常20m間隔で構造を区切っていくが、石積護岸は目地がない護岸で作られており、その上からコンクリートを張っている。乾燥が生じてひびが入ったところもあるのではないか。

【G委員】
コンクリートは健全であるとのことだが、どの程度手を入れなければいけないのかがよくわからない。

【事務局】
資料2で工法を提案する。波の力により転倒するのではないかと計算上出ている。転倒を防ぐためには消波ブロックを前面に置くか、波に対して耐えられるだけの構造にするかを選択することになる。

【G委員】
工事の施工としては早い段階でやらなければいけないということか。

【事務局】
計算上は護岸にせん断のひび割れが入っていると仮定して計算する。ただし、実際は石積み護岸にはせん断のひび割れは入っていない。現状では今でも壊れずにもっているが、工事をする必要があるかどうかということだ。

【A委員】
潜水調査の結果はどうだったのか。

【事務局】
潜水調査をした結果、護岸基礎部の袋詰めがなくなっている、石垣の欠損がある、護岸の堤体の直下に3m以上の空洞が生じている等の変状は西側のほうに多いことが把握できた。

(2)護岸の安定状況

【A委員】
ドルフィン桟橋横の崩壊した護岸は現在もこの状態か。

【事務局】
この状態である。

【A委員】
安定計算の結果については、ひびが入っているとか、損傷があるということではなくて、完全な状態と想定した結果なのか。

【事務局】
そうである。

【A委員】
現実にはひびが入ったりしているので、この計算どおりにはならないだろう。

【事務局】
実際のひびは縦ひびなので、そこまでは影響がないと思う。

【H委員】
水平方向に打ち継ぎ目があれば、そこが弱点になってずれたり倒れたりすることはある。

【D委員】
安全率が0.93になったときの常時というのは、背面から海側への滑動の安全率か。

【事務局】
そうである。

【D委員】
地震時1.23というのは、地震の後ろから土圧がかかったときのほうが安全ということか。

【事務局】
計算ではこの結果が出てきている。平成19年ぐらいから計算の仕方が見直されており、地震時の方が大きい部分係数を掛けるような計算式になっている。

【D委員】
今までのように単に地震時土圧を掛けたということではないということか。

【事務局】
そうである。部分係数を掛けた結果が、地震時のほうが安全率が高く算出されるという計算結果となっている。

【D委員】
例えばNo52とNo58は数値が逆転している。地震時の方が安全度が高いということか。

【事務局】
常時よりも地震時の安全率が高くなっているというところに逆転現象が生じている。

【D委員】
逆の結果となっている箇所もある。

【事務局】
水深が浅くなっているので、その分で波の波力が異なってきているのではないか。

【D委員】
護岸下部の空洞との関係は一切考慮していないのか。

【事務局】
考えていない。空洞も埋めたという前提である。

【D委員】
もし空洞や隙間があれば、こういう仮定は成り立たないのではないか。

【事務局】
そうである。隙間があればあるほど、滑動、摩擦抵抗は少なくなる。そういったところは考慮せずに、元々あった断面で計算している。

【D委員】
突出部の計算結果については数値が低いが、コンクリート部分の1.点のところに水平方向にひびが入っているからということか。

【事務局】
そうである。ここに水平方向にひびが入ったと仮定している。

【D委員】
護岸コンクリート部の背面に示されているのは天川か。

【事務局】
天川が入っているという前提である。

【D委員】
天川は元々強度がないはずである。コンクリートのみが抵抗しているということか。

【事務局】
コンクリートはコンクリート、天川は天川で摩擦係数は見ている。

【D委員】
せん断強度を見ないで、滑動の摩擦係数だけを考慮しているのか。

【事務局】
滑動の摩擦だけである。せん断強度は鉄筋が入っていれば考慮できるのだが、よくわからないため、滑動に対しての摩擦係数で保っているという見方をしている。

【D委員】
他の箇所で水平方向にひびが入っているという状況はないのか。

【事務局】
現状では、縦ひびは入っているが、横方向のひびがつながっている状況ではない。

【D委員】
横にひびが入っていないのであれば、摩擦だけでというのは注意しておいたほうがいい。

ドルフィン桟橋近くの護岸が倒壊したのは、波力か何かの原因が想定より大きかったのではないかという気がする。海底の状況などで波が集中しやすい場所だったというほうが自然。前面の状況、海底地盤、波向きを整理すると倒壊の原因がわかるのでなはいか。水平方向にひびが入ったからというのではないような気がする。

【事務局】
この場所は護岸が壊れる前から背面がかなり洗掘されていた。さらに護岸の幅がものすごく狭く、天川はくっついているところも少ないということで、ほかのところに比べてかなり弱かったのではないか。前面にドルフィン桟橋があり、ここの通路も台風のたびにやられる。沖合から入ってくる波が強い場所であることは間違いない。

【D委員】
波が強いことと、背面がかなり削られていることを見ると、越波した箇所で背面がかなり傷んでいたのが要因ではないか。

【事務局】
そうである。護岸の後ろ側が洗堀されて弱かったという状況である。

【D委員】
将来どういう対策を取るかはこれからの議論だと思うが、対策を考える時に、ひび割れが入っているから補強しておけば平気だろうという議論は早いのではないか。いろいろな要因を検討するべき。

【E委員】
基本的な質問だが2つの計算と基準がある。1つは越波、もう1つは護岸の受けるエネルギーとその強度だと思う。今回の護岸の工事の場合はどちらを重視するのか。その方向性はこの計算から出てくるのか。

【事務局】
越波量がこの基準を用いると越えていると出ている。

【E委員】
水が大量に中に入っているということですね。

【事務局】
実際端島に人が住んでいたときもその状況であった。今は人が住んでいないので、越波は許容したいという考え方を持っている。

【E委員】
人が住んでいる場合の基準値で考えると、越波量は15倍ぐらいある。かなりの水が中に入って1回映画館が潰れている。そういうことを踏まえても多少越えてもいいという意味なのか。

【事務局】
0.2の基準は守らなければいけないが、それより以下は許容しようという考え方である。

【E委員】
今でも0.2を超えているのは南側である。そこをカバーすれば何とかなるということか。

【事務局】
そうである。南側は0.2を抑えるために少し嵩上げが必要ではないか。

【E委員】
映画館は西側だが、壊れているというのは基準値を超えたのか。

【事務局】
映画館は台風のときに護岸自体が壊れて大量の水が入ってきたため壊れた。

越波が原因ではない。

【E委員】
計算どおりに護岸が整備されていれば、越波で建物が壊れることはないということか。

【事務局】
そうである。

【A委員】
その辺の判断が今日の結論として大事になってくると思う。

【E委員】
それでは護岸被災限度の0.2という基準は、護岸そのものがどれだけの強度が必要かということを示すのか。

【事務局】
そうである。

【E委員】
そうすると、越波に関しては護岸が守られていれば何とか許容範囲にあるので、護岸をどのようにやるかという計算のほうでいきたいということか。

【事務局】
そうである。

【D委員】
0.2の基準ありきでもいいのだが、護岸を作った当時(明治時代)は越波量に関する規定はなかったはずである。人が住んでいる場合は0.01で、人が住んでいない場合は0.2という区分けのように読めてしまう。越波量、許容越波量という概念は新しくできた基準。0.2の基準は守る必要はないのではないか。(世界遺産として)オリジナルを大事にするのであれば、天端高を高くすると形状を変えることになる。

【事務局】
議事3で説明する。

【D委員】
越波量の概念は平成16年に入ったものか。

【事務局】
平成16年6月の基準である。その前にあったかどうかという確認はしていない。

【D委員】
地震の計算のときの設定条件で、上載荷重が意外と効いている(厳しく見ている)と思う。今後検証の際には、上載荷重は実荷重を想定して安定計算されるとよいのではないか。

【事務局】
上載荷重はあまり考えなくていいかと思ったが、通常の安定計算では考慮するものであるため、基準に基づいて実施した。

【D委員】
対策工を考えるときには、現状の数字を使って安定計算をしたほうがよい。

【A委員】
現状の実荷重と条件設定上の上載荷重では、実際の数字としてはどちらが厳しいのか。

【D委員】
今回の条件設定のほうが厳しい。

【事務局】
条件をあまり無視できないため、通常のルールで計算した。

【D委員】
最初はそれでいいと思う。

【事務局】
悪いほうに悪いほうに計算しているのは間違いない。

(3)護岸の概況と工法比較、技術基準の考え方

【事務局】
A案:消波ブロック設置、B案:離岸堤設置、C案:断面増厚、D案:断面増厚(差筋)、E案:背後地盤嵩上げ

技術基準については、海岸法上の「海岸保全施設の技術上の基準・同解説」に護岸被災限度の越波流量について、天端の被覆工がある場合の「0.2立方メートル/m/s」という基準を用いたい。

【A委員】
0.2という基準はどういう意味があって、いつから採用されたのか。

【D委員】
ここ3回の改訂のときにと思うが、いつから入ったか事務局で調べていただきたい。0.2というのは1つの目安としていいと思うが、0.2越波流量というのは毎秒である。毎分に直して、延長が例えば100mであれば100m3ぐらいになる。そうすると、今の設備で排水ができるのか。後ろに水がプールみたいになるのではないか。

【事務局】
排水口が50m間隔に80cm四方ぐらいの排水口がある。それで計算するとはけきれないのではないか。ずっと続けば滞留していくことになると思う。台風が去れば越波しなくなり、流れていっているというのがこれまでの端島の歴史ではある。

【D委員】
1つ懸念しているのは、大量にやると排水口から周辺が洗掘されて傷む。たくさん量を溜めることがいいかどうかということは、排水口の能力と排水口の整備の仕方とリンクして考えておいたほうがいいのではないか。

【事務局】
0.2以下にするにしても、入ってきた波がどれぐらいの時間で抜ければいいか。早く抜こうと思えば排水口をたくさん作ればいい。

【D委員】
大方の総量と排水がどのぐらいないとプール状態になってしまうか。それが安全かどうかというのはチェックする必要がある。ここは人が住んでいないから50cmぐらい溜まっても構わないが、排水口のことが気になる。

【G委員】
現実的にどのぐらいの水が溜まっているのか。

【事務局】
本当は台風のときに行ってみたいが、行かれない。記録では、端島銀座や塩降町のところは川のようになって流れていると書かれている。越波しているときは川のような感じで、50cmぐらいは恐らく溜まっていたのではないか。1m~2mはないと思うが。

【G委員】
住宅の1階部分が浸らない程度までは来てもいい。

【事務局】
端島は1階部分が浸るので住居として使っていない。商店などの使い方をしている。

【E委員】
D案とE案、C案もそうだが、内陸側に8mなり10mのコンクリートの工事が必要になる。その場合、建物への影響はどのぐらい出てくるのか。その辺の影響も考えて、幅などは考えなければいけない。

【事務局】
建物に影響が出てくるのはここのライン(59~68号棟あたり)が密着しているので、こういう厚さは多分取れないと思う。ここの部分は護岸の前面を打つような形を今考えている。

【E委員】
入った水の排水もうまくやらないと、そこの境目のところでえぐれてくる。

【事務局】
ここは、えぐれが少ないところで、コンクリートが結構残っている。建物ところまできちんとコンクリートを打っておけば、えぐれは出てこないのではないか。

【E委員】
やらざるを得ないだろう。

【事務局】
ここはえぐれにくいが、こういった広いところが水叩きよりも先が土だと、そこからえぐれてくる。

【E委員】
その辺の対策は何か考えているのか。

【事務局】
建物に悪さをするので、ここに杭を打ってコンクリートで支える。いわゆるつっかえ型を作れば、ここが少し洗掘されてもコンクリートがここまで残っているという状況になるので、コンクリートの護岸本体に影響を及ぼしてくるのは少なくなるのではないか。コンクリートの壁をここに作るという考え方である。当然ここに遺構がないという前提の話だが。

【E委員】
なおかつ排水を考えるということか。

【事務局】
排水はここで一旦止めようと考えている。ここを超えてくるのがあったとしても、ここに作っておけば保護されるのではないか。

【A委員】
どれか1つだけで通すというのは難しい。

【事務局】
後ろにすぐ建物があるところは同じような断面で行けるかというと、同じ断面では多分行けないと思う。そこに合った断面を選択していくことになるだろう。現在壊れていないのだから、ここにせん断が入っているのは厳しい条件で見過ぎではないかと言われてしまうと多分ちょっと厳しいのは間違いない。

【H委員】
設計許容期間みたいな考え方は、何年とか、永久とか。

【事務局】
永久である。

【H委員】
永久であれば、E案とかD案は差筋を使っているので、普通の鉄筋は数十年でだんだん腐食していったりするので、かなり重要なものになる。

【事務局】
ステンレスを使わないと。

【事務局】
単価は高い。

【H委員】
数は少ないが。

【事務局】
延長が1200mなので、かなりの量になる。

【A委員】
メーター当たりどのぐらい上乗せしないといけないのか。

【E委員】
樹脂、エポキシ系を塗ったりするのもある。

【H委員】
塗ったものの耐久性はどうなるのか。

【E委員】
まだわからない。

【H委員】
ステンレスと練り物と比べれば。

【E委員】
ステンレスのほうが圧倒的に高い。

【H委員】
圧倒的でもない。ステンレスにもグレードがいろいろある。

【A委員】
メーター当たり200万とか数字が出ている。どのぐらいプラスになるのか。

【H委員】
コンクリート用の鉄筋のステンレスで3種類あるが、一番安いので普通鉄筋の5倍、高いもので15倍。

【E委員】
最近海水を混ぜるコンクリートもある。あれだともともと浸透圧がないから、鉄筋でも大丈夫である。

【H委員】
海水を練り混ぜると塩分が相当入るので、普通の鉄筋を使うと錆びる。ステンレスを使うとか。

【E委員】
そのときにはエポキシ系を使うとか。

【D委員】
台風のときはどのぐらいの越波量なのか。0.2以上はありそうである。0.2は設計の1つの目安になるが、現実は0.2以上だと思う。

【事務局】
いっぱい入ってくるときもあれば、少ないときもある。計算上は平均でしている。

【D委員】
波が集中しているところの写真だからそう見えてしまうのかもしれないが。

【D委員】
天端を数m上げることは物理的に無理。景観の話もあるので上げられないと思う。0.2にこだわっていると台風のときにこういう状況になることを許容しているのか何だかよくわからない。

【A委員】
越波を防ぐために1mぐらい嵩上げしたらどれぐらい景観に影響するかという検討は1度したい。

【G委員】
鉄筋などを入れるかどうかという判断だと思う。何年という目標を持つかという判断があると思う。鉄筋が50年とか30年で傷んで、コンクリートが厚いから爆裂にはならないが、中で腐っているとか。次の修理はどうなるか。

【H委員】
仮に差筋の部分が全部損傷を起こしてなくなったら、上から貫通させて別のやつを入れるしかないだろう。

【事務局】
削孔して鉄筋を入れて、そこにまたモルタルを充填するというやり方。

【G委員】
それを繰り返すということか。

【H委員】
中が腐食しているか、外からはわからない。入れるのだったら腐食しないものがよい。

【G委員】
腐食しなくて、そんなにもつものというのはないのか。

【H委員】
ステンレスだと腐食しにくい。ステンレスでも不安であれば樹脂や炭素繊維系のものがある。お金をかければ。

【D委員】
コンクリートを打って、かぶりをしっかりしておけば、鉄筋はほとんど腐食しない。

【D委員】
建物と土木構造物と設計思想が違う。

20~30年でどうかなるということはまず考えられない。数十年、100年単位だと思う。もっと長くもたそうとすればステンレスやエポキシ系鉄筋を使う。通常、海洋コンクリートという定義で作っている限り30年、50年はもつ。

【G委員】
世界遺産の報告書にシステムとして長くもてることを考えて書いておく必要がある。永久というのは多分あり得ない。何十年単位、100年単位、仕組みの問題である。

【D委員】
鉄筋コンクリートでやれば高いものを使用しなくても相当もつと私は理解している。何年で交換するとかいうのはモニタリングをして予測しながらやれば、50年とか100年とか、そちらのほうが安くできる。

【G委員】
システムとしてはそれでいいと思う。

【D委員】
500年もたせるのだとか大上段に構えるのではなくて。

【G委員】
理屈で言うと半永久的と言っているが、それは無理。鉄筋の入らないコンクリートは長い。

【D委員】
表面から少し劣化するが、基本的には長い。

【E委員】
全体の方向としてD案とE案がお薦めということで、それでいいと思うが、世界遺産として現状の景観をどれだけ変えないかということが大きな問題になってくると思う。ブロックを積んだ絵のように、どの程度景観が変わるのかお示しいただけると、全体がどう変わるのかイメージがつかみやすい。

【B委員】
E案を併用するという方法だと思う。石積み、天川の護岸はそれ自体が端島の資産の一部を成す構築物である。最古の構築物かもしれない。部分的にでも見せられる形で保存するというのは重要なことだと思う。どこを見せるというところまで踏み込んで案を考えるのがよいのではないか。

【A委員】
E案のように初期の天川を見せたほうがいいという判断もあると思うし、歴代のコンクリートと違うのであれば、それもご紹介したい。

全周1.2kmをどのぐらいの工区に分けるのか。先生方の議論を集約するともう一歩進めた計画図書が必要ということでないか。

概算工事費がメーター当たり出ているが、驚くほどの数字ではないのか。

【事務局】
結構高い。

最初はもつのではないか、手を入れるところは部分的ではないかと思っていたが、安定計算するとほとんどがOUTであった。1000mと考えても20億かかる。外側の穴が大きく開いたところはまた別にやらなければいけない。すぐ40億、50億ぐらいになってしまう。これまで護岸の正確な金額を出していなかったが、恐らく大きな額になる。

【A委員】
とりあえずこういう数字が出て、かなり前に進んだ。

【G委員】
護岸が一番重要である。

【A委員】
D、E案という議論をしているが、消波ブロックは波消しには有効だということであるが、今の時点では考慮しないということでよいか。

【E委員】
軍艦島でなくなってしまう。

【C委員】
A案は景観的に論外、B案は経費的にも莫大になり、現実的ではない。

【A委員】
Bの消波ブロックの置き方は波で動かないものなのか。

【事務局】
消波ブロックも動く。離岸堤の場合、浮いてしまうと護岸に当たって悪さをする。小学校の下に置いてある根固めも動いて周辺に散乱している。

【A委員】
D、Eのパラペットの突出している部分だけの話をしているが、洗掘されたような根元の部分に対する見積なり工法というのはここにはまだ出てこないのか。

【事務局】
これには出てこない。当然しなければいけないが、今日は基準をどう考えるかという話と、見せ方も含めてどういうやり方がいいのかというベースのところの話である。浮いているところは必ずコンクリートを流し込んでやらなければいけない。

根固めのところは海面に構造物が出てこないため、景観という話にはなってこないと思う。

【A委員】
メーター当たりの単価を出していただいている。これにどのぐらい上乗せするのか。

【事務局】
お金は出したいと思っている。

【A委員】
工法について、ミキサー車からコンクリートを流し込むという説明だったが、毎日ミキサー車がどこかの港から出向いてくるのか。あるいは沖合に停泊するのか。

【事務局】
端島は波が荒すぎて停泊できない。近場の港から波が静穏なときに出ていくことになる。夏場、冬場は海域が非常に厳しいため、できる時期が限られてくる。陸上プラント案も考えなければいけない。

【G委員】
陸上プラントもそうだが、これは史跡だから、文化庁の史跡の現状変更について担当者に聞く必要がある。

【事務局】
陸上プラントの場合でも鉄板を敷くなどする。基礎を掘り込んでするという話は出てこない。連続して作業をしないと効率が悪い。

【G委員】
通いなのか、住むのか。

【事務局】
受注した企業がどう考えるかだが、常駐は難しいのではないか。

【オブザーバA】
現状変更のことは具体的に決まらないと何ともご返事できない。

【A委員】
例えば護岸に厚くコンクリートを巻いて打ち増すとか、そういう変更に関しては許容の範囲か。

【オブザーバA】
基本的には遺跡である。護岸の機能を持たすのかどうか。護岸として直すのか、遺構の一部としてやるかで判断があると思う。

【E委員】
今のご意見は非常に重要である。遺構としてやるのか、護岸としてやるのか。文化庁の意向も含めて、委員会としては守らなければいけないのは中にある遺産であって、護岸は防波堤の機能を重視した上でどれだけ現状を変えないかというところの議論になるのではないか。文化庁に打診した上で、もう1回ここで議論すべき。委員会の中でも方向性だけは出しておいたほうがよいと思う。

【A委員】
E案は古い部分を少しでも見せようということである。中のものを保存するのが第一だが、護岸そのものにも遺構としての価値がないことはない。部分的に見せることでカバーしようという方向で出てきているのではないか。その辺が史跡として許されるかどうかというところは今後協議させていただきたい。

【D委員】
護岸の定義は1回皆さんの合意を取っておいたほうがいいと思う。調査した限りでは、天川の部分は文化財、文化庁の管轄になるという定義なのか。その後補修した部分は通常の護岸機能なのか。天川の存在をどういう位置づけにするかが非常に重要である。天川を見せなければいけないのか、あるいはコンクリートなどで被覆して、そこにあるという状態でもよしとするのか。

【C委員】
可能であれば遺構として見せるのがベターだが、基本的には保存できていればいい。

【A委員】
コンクリートで被覆して見えなくしてしまうというのは可逆的とみなしていいのか。

【C委員】
簡単に可逆ではないかもしれないが。

【A委員】
それであればいろいろな説明もやりやすい。

【E委員】
天川の部分が文化財であって、コンクリートの昭和6年以降のものはそうじゃないというのは、従来の文化財だとそういうことが言えるのかもしれないが、近代遺産、産業遺産というのは積層したその時代の最先端技術が使われてきて、どこかのピンポイントに戻すというよりは、天川の上にコンクリートを置いたということ自体もその当時の技術として重要である。そこをできるだけ残したいというのが多分D案、E案だと思う。そこを壊して新しいコンクリートをやるのではなくて、そこをそのまま保存しつつ、強度部材をかぶせるという感じだと思う。今ある軍艦島のこの状況が世界遺産として認められたわけである。それをどう保存するかというところでいいのではないか。その上で、守るためには護岸に関しては機能を優先した上で、文化財的価値をどう残すかという議論になるのだと思う。

【D委員】
消波ブロックは形状を変えてしまうので、お金の話は別として、そういう案はない。C案も天川を全部隠して護岸形状も変えてしまうので、選択肢にない。お金の話だけではなく、そこをうまく整理しておいていただきたい。

【G委員】
距離が離れたところに消波ブロックということも現状の価値を尊重すればあるのではないか。

【C委員】
理屈で言えば離岸堤はありだが、現実的には大変なお金がかかる。パフォーマンスがどれだけ出るか。

【D委員】
離岸堤は、できるかどうかというそもそも論と、海底勾配、漁業権、いろいろなものが絡んでくる。お金が高いのはさておき、海の中に構造物をどういう法的根拠でもって作れるか。護岸を守るために作りたいと言っても、港湾法から全部引っ掛かってきてしまう。

【D委員】
できれば文化庁の中だけで対策を取ってほうが外との関係がないだけ楽かもしれない。

【A委員】
護岸についてはこのぐらいで締めさせていただく。

【事務局】
護岸の件については、景観がどのように変わるのかシミュレーションしたほうがいいという話と、お金の話(埋立費用)、護岸の下を埋めるやつがどれぐらいここに出てくるかというのを次に準備したい。越波の話で、0.2(護岸被災限度の越波流量)ぐらい入ってくると排水がきちんとできるか計算してみたい。

【D委員】
あまり0.2にこだわらないほうがいいのではないか。目標ぐらいにしておいたらどうか。

【事務局】
排水があまりできなかったら、もっと低くしなければいけないのではないか。

【D委員】
現実にはもっと入ってくるのではないか。

【事務局】
次回はそういったところの資料を用意したい。

(4)その他 70号棟下部復旧工法検討

【事務局】
70号棟、端島小中学校の下の基礎の復旧を検討している。

建物の下の杭基礎が折れて、芯も露出しているという状況にある。平成8年に災害復旧を一部実施したが、平成3年のときの災害復旧でやったコンクリートがちょっと傾き出したので、それを周りからまたコンクリートで囲む工事を行った。これはそのときの断面図で、下のほうに基礎砕石と書いてあるが、下のほうは石が敷き詰められているという状況である。現状、建物の護岸の内側にも海水が入ってきており、こういう石のところが透水層になって海水が出入りしているという状況ではないかと考えている。

対策工法を考える上で、前提条件を考えるために整理しているのが、1つ目は作業する船が近づけることが当然ながら重要となる。2つ目は、材料が現地にないので、本土、長崎のほうから持ってくる必要がある。3つ目は、当然台風のときの洗掘が原因となって40mの範囲で大規模な空洞が起きている。4つ目は、基礎杭がかなり劣化しているのではないかということ。

基礎杭については、平成26年度にコンサルタント委託をして、安定性の解析を計算している。なくなっている杭基礎の隣の杭基礎に過度な荷重がかかっているという状況である。これは杭の径や鉄筋等を現地で見たものを推計で計算しており、すぐ隣の杭が今持っている強度以上の荷重がかかっていると考えると、折れる可能性があるので、建物の下に入って作業するのは危険である。地震時の液状化については、単に砂を入れるのではなく、液状化しないような材料を考えなければならない。

これらを踏まえ、6ページに対策工法案として4つ案を提示している。1.コンクリートを流し込む方法、2.液状化を考慮して、砂ではなくグリ石を入れ込む、3.地盤改良として土の材質を改良(これは事前混合処理という、セメントを混ぜて少し土を固める方法)、4.コンクリート自体で杭を囲む方法である。2.と4.は建物の下に入らないと作業ができないので、1.と3.で比較を行った。

最適工法の選定として、コンクリートか改良土ということで、一番影響するのは経済性の話があり、船の回航費などは含んでいないが、コンクリートのほうが当然ながら単価が高くなり、約2倍単価が違う。この単価だけでも地盤改良のほうが良い。また、コンクリートの場合、コンクリートと今残っているコンクリートの杭基礎がくっついてしまう。くっついてしまうと、ここは埋めたてている地盤なので、少しでも沈下すると下に引っ張るものになる。全体を均一に引っ張ればいいが、全体の3分の2ぐらいが露出しているので、アンバランスな引っ張り方になると、上の建築物自体を壊すのではないかという懸念がある。

一方、改良土は計算上、摩擦力しか出ない。結着しないというのが計算上の前提条件になっおり、地盤改良工法が最適ではないかと考えている。現地にある土を島外に持ち出さずに有効に使うために土の性能を上げるというのが改良土の発想だが、端島の場合、現地に既にない状況なので、後ろから持ってきてやるような方法になる。砂にセメントを5%から10%配合したものなどを圧送する。要は下に人が入らずにできる作業である。圧送するときも、杭に対して前から当てると横の力を与えてしまうので、基本は上から落とすような作業になっていく。その場合、建物のスラグに4カ所ぐらい穴を開けて、上から流し込むような工法ができないかと考えている。海上からの打設も考えたが、船自体が非常に特殊な船(土とセメントをその船の中で混ぜて圧送する)なので、長崎や九州にはない船で難しい。端島の場合、波が荒い日が多く、近くまで来たが引き返したというケースが結構あり、船からの工事というのは安定性から行くと非常に効率が悪い。来年、陸上プラントでできることも比較検討したいと考えている。工法としては、改良土を圧送し下に人が入ることなく打設するという方法が我々としてはベストではないかと考えている。

また、改良土といっても、打設してから固まるまでに時間がかかるので、水が常に入っていると、入れた瞬間から砂が抜けてしまうことが考えられ、止水という観点も大事になってくる。コンクリートを今の護岸の真下に充填するか、もしくは防砂シートを置くかといったことも含めて来年度設計をした上で工事に着手したいと思う。

本委員会からもご意見をいただいた上で、具体的な作業を進めていきたいと考えている。

【E委員】
モルタルを注入する場合、海水を遮断するのは防波堤をコンクリートで作ってから入れるのではなくて、そのままの状態で入れていくというイメージか。

【事務局】
水がずっと入っていたらいけない。砂が逃げないようにしなければいけない。

【E委員】
モルタルが固まった場合には海水と接する状態でもつものなのか。

【事務局】
改良土というのは通常の港湾の浚渫工事などでもやっている。固まれば一体となるので、水が入ってきたとしてもそれを吸い出す。

【E委員】
防波堤の前面に出てくるのか。海面下になると、海水と接するのではないか。そのときに圧力が加わったりして、3ページを見ると注入コンクリートが下にあって、その上にモルタルが乗るようなイメージではないか。

【事務局】
モルタルというか、改良した土である。

【E委員】
そのところで当然強度差も違うだろう。そこがさっきの倒壊だとかえぐれる部分になってくる。強度は大丈夫か。

【事務局】
今2カ所の護岸が少し傾いたりしている。災害復旧のときには背面に土が入るということを前提に計算されて、安定しているという計算をされている。砂を入れるよりも、コンクリート。砂というのは30度ぐらいの角度で土圧がかかってくる。セメントだと真下に荷重がかかるため、全く土圧がかからない。この改良土もほとんどセメントと同じような形になるので、最初は固まるまでは少し土圧がかかるが、固まってしまった後は前面の護岸には土圧をかけないということも配慮して、いいのではないかと判断した。

【E委員】
強度的にも、半永久とは言わないが、もつということでよいのか。

【事務局】
そうである。

【H委員】
安い砂と混合する工法で詰めるしかない。

【A委員】
改良土の事例はあるのか。

【H委員】
セメントと混ぜる工法はやっている。

【事務局】
正確には事前混合処理工法である。もともと港湾で浚渫した泥を排出しなくていいように、ベタベタな土にこういう土を混ぜて固めて再利用しようという発想の工法である。

【A委員】
ここの工事をするために止水の工事をしないといけない。護岸の空洞部分を埋める工事とはまた別に考えるのか。

【事務局】
内側から止水しなければいけないと思っている。

【A委員】
内側から止水して、外側は空洞化なり、下にある石を通して透水状態になる。それを止めるのはまた別のことなのか。

【事務局】
水が入ってきているが、下の基礎材のバランスが悪くない限り、上の護岸は安定している。真下の砕石はバランスが悪くなっていないと思う。砕石だから水が入ってきている。

【A委員】
それをどう止めるか。その水を止めることと、70号棟の下に改良土を入れるために止水することとは同じ工事なのか。

【事務局】
砂が逃げないように水を止めないといけない。その一環である。

【A委員】
大体方向性としてはこれでいいということなのだろうと思う。

【H委員】
施工時の安全管理はどうか。私も杭の下に入ったが、正直怖かった。施工者や視察の方が入るが、安全管理のマニュアルやガイドラインみたいなものはあるのか。

【事務局】
今のところない。

【A委員】
かなり頻繁にいろいろな方が来ているが。

【事務局】
たまたま事故に遭っていない。

【H委員】
建物からコンクリートの破片が落ちたりしていている。頭に当たったら即アウトである。何かしておいたほうがいいのではないか。

【事務局】
一番いいのは誰も入らせないということであるが。

【A委員】
危険なところには近寄らせないというのが大事である。

【事務局】
僕らは壁のほうにはあまり近づかないようにいつも言っている。

【E委員】
安全基準は作ったほうがいいのではないか。保険の問題も出てくる。ここで何か事故があればイメージダウンになる。

【A委員】
必ず保険を掛けるとか今までやっているのか。

【事務局】
保険を掛けるというより、誓約書を出していただいているが、許可した長崎市も責任を負う話になると思う。どこまで危険なのか定量的な判断ができない。

【A委員】
誰にもわからない。

【事務局】
落ちそうなところを事前に叩いて落としてしまっていいのか。自然に落ちるのはいいのだが、文化財的には恐らく駄目な話である。

【事務局】
我々も見ながら歩いている。市役所の職員も建物の中には入りたくない。本来は建物の中には入るべきではない。

【事務局】
調査以外は基本的に建物に入らせないということは言っている。基準を作ろうとしたが、技術的な基準が難しい。世界遺産登録後は逆に厳しくしてはいるが、せっかくの場所なので、入れるところは入って見せたい。難しいところである。

【E委員】
危険箇所というのを逆に作らないと、保全で入って事故があった場合には世界遺産のイメージに対しての悪影響もある。保全計画の中で考えるべき問題である。

【A委員】
保全計画は資産がどうかということばかり書いているが、資産自体が人間にどういう危害を与えるかということに関しての記述は求められていない。これからここでは必要な計画になってくる。

【E委員】
それこそ文化庁的にはどうなのか。恐らく案件としては初めてだろう。

【オブザーバD】
世界遺産の観点で言うと、富士山の場合も同じだと思う。来訪者への安全性は重要なポイントになる。

【オブザーバB】
1回作った基準も、来年、実際に現場を見たときに危険箇所は微妙に違ってくることもあると思う。基準を作ることと、それを定期的に更新していくということが大事である。

【A委員】
ガイドラインの素案を考えていただきたい。

護岸、70号棟など施工の年度としては今年度からでも始めようということか。

【事務局】
70号棟は恐らく29年。来年実施設計をすれば、その翌年ということになると考えている。

護岸は事業主体の問題がある。その辺をきちんと決めないと着手が見えにくい。国交省の補助事業でやる場合には事業主体が海岸管理者しか補助対象にならない。海岸の管理者は今長崎県になっているので、長崎県に事業主体となってやっていただくことになるが、長崎市との協議がまだ整っていない。

【オブザーバC】
今まだ調整が整っていない。我々のセクションがやれるのは国土保全である。バックに人が住んでいないと大義名分がない。炭鉱をやっていた昭和49年までは事業ができたが、その大義名分がない。港湾課のほうでやるという話はなかなか難しい。

【A委員】
協議には内閣官房が調整に入っていただくということもあるかもしれない。

今日の議題は以上とする。

次回日程など

【A委員】
次回は護岸計画をもう少し具体的に出してくることと、高島北渓井坑を中心とした高島の整備計画となる。

【事務局】
北渓井坑は第10回で議論したものをブラッシュアップさせたものを予定している。中ノ島と端島は考え方としてこういう整理をやっていきたいというものを提示したい。

【オブザーバD】
前回の議論に立ち返ってもう1度議論が必要という印象を持った。実現可能性の検討は防護機能が従前に機能するのか。それが経費上も非常に実現性が高いかという観点で今議論が行われた。これは一番大事なところだと思うが、文化遺産や文化財、世界遺産の観点でどういう観点でやると実現可能性が本当にみんなに合意されるのかという観点での項目が今ないので、そこを前回の議論に立ち戻ってもう1度フォローしていくことをしてもいいのではないか。

【A委員】
キーワードは実現可能性Eということで、次回の議論についてはもう少しそれを意識した話にしていきたい。以上で本日の委員会を終了する。

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