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平成28年度第2回 長崎市文化振興審議会

更新日:2017年1月16日 ページID:029304

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

文化観光部 文化振興課

会議名

平成28年度第2回 長崎市文化振興審議会

日時

平成28年11月18日(金曜日) 18時30分~

場所

長崎ブリックホール3階 会議室1・2

議題

1 第3期アクションプラン(案)について
2. その他

審議結果

議事(第3期アクションプラン(案)について・その他)

内容について事務局より説明。前回は文化振興施策の体系的な部分や、アクションプランの概要についての説明が中心となったが、前回聴取した意見を基に現時点で修正できる部分について修正した案を再度提出した。再提出案について審議を行い、今回の意見に基づいた修正案を3回目の会議で提出し決定する予定。また、来年度の事業概要についての説明も行った。(意見については別添参照)
(1)第3期アクションプラン案について

【会長】
アクションプランについて、前回の意見を踏まえて修正したとのことだが、修正されていない部分についてはすぐに反映は難しいということか。

【事務局】
今回修正案の中に反映できなかった部分については、すぐに反映することが難しいと考えている。

【会長】
音楽の部分について、これまでクラシック以外の分野もやってきたということで、クラシックという言葉を削除しているが、こうなると今後の方向性の部分の「アウトリーチコンサートにクラシック以外のジャンルを導入する」の記載と整合性が取れない。クラシック中心にやってきたということは、それはそれでいいと思うので、今後の取り組み方にクラシックばかりではなく違うジャンルのもの、とりわけ邦楽というジャンルにおいても取り組んでいきますとした方が前回の趣旨からするといいのではないか。

【委員】
特別邦楽をということではないが、伝統文化が端にやられるのが発展性がないような感じがしている。邦楽も含めてアウトリーチなり、ガラコンサートなり参加できればいいと思う。

【委員】
ガラコンサートでも単にクラシック音楽を集めたガラではなくて色々なジャンルのガラがあった方が、文化の継承をしていく子ども達にとっても有意義だと思う。

【事務局】
実際に邦楽のアウトリーチを一昨年実施しており、今後もまたその機会を少しずつ増やしていきながら、ジャンルを問わずやっていければと思っている。

【会長】
演劇舞踊等、これについてはどうか。演劇のアウトリーチでは演劇をやらない、演劇の手法であるコミュニケーションだけで芝居そのものには持っていかないと聞いたが。

【委員】
そこまでやると大変というのはある。音楽は1つの曲で3分から5分。演劇は1時間から1時間半で、途中から見たら分からないというところがある。最初から最後まで作らないと1つのものが完成しないということを考えればとても大きな作業になるので、演技の理論などよりもコミュニケーションというところから始めている。

【委員】
日本舞踊もそういう面があり、アクションプランに記載されている体験教室の中で、ぶらぶら節や童謡を短くして皆さんに発表するような活動をやっている。ただこういう活動は私にとっては30年前からずっと続けている活動である。しかし日本舞踊の場合だが、残念ながら結果に繋がっていないという不安がある。

【会長】
成果目標は何か。例えばクラシックならアウトリーチを実施して本番の演奏会への集客や演奏する子どもが増えるといったところがあるが、どのようなことが目標か。日本舞踊でプロになれる有能な人材を育てるとか、どのようなことを想定しているか。

【委員】
集客はゼロではないが、同じ日舞をやっている方だけである。それが狙いではなく集客力ということが一番の問題のような気がしている。

【委員】
日本舞踊だけに特化すると難しいのではないか。先日もおくんちでタップダンスを踊るような新しい動きも出てきている。関心を持ってもらうために周りから地固めをしていくというか、着物を着て踊ることの新鮮さとか斬新さを見つけてもらう、その中に新しい現代的な風もいれながら、今の方々が関心を持つような活動をすることで今後増えていくのではないかと思う。
また、家元の違いで垣根もあるのではと感じている。そういった垣根を外して日本文化を魅力あるものにして行くための方策を、その道に関わる方々が集まって会議をしたらどうかと思う。

【委員】
市民いけばな展にしても集客が少なくなり、身内だけで回っているような感じもするし、家の中に花を飾る習慣がなくなってきている。だからなるべく敷居を低くして小さい発表会や展覧会を年に2、3回するように心がけているが、入会まで結びつくことがこのところ大変な時代だと思っている。市民文化祭などで他の文化団体とのコラボができれば一緒に集客もあるのでは。

【委員】
三曲演奏会の所に飾らせてもらって、いけばなをされていない方の目に触れるところから入って、コラボレーションされたらいいのでは。単独ではなかなか得られない発想を色々なジャンルの人から得ていくという工夫がそれぞれの分野で必要なのかなと思う。

【委員】
今、まちなかというキーワードが結構出ている。そういう空き家とか、出て行って見えるということをもっとできるとよい。

【委員】
心田庵のような場所で市の方と協力して和的な催し物を企画すれば、お客さんも沢山来られるんじゃないかと思う。

【委員】
展覧会に人が来ない。習慣として展覧会を見るという教育ができていないと思う。広報宣伝についてももう一歩踏み込んだものを考えないと意味がないと思う。

【会長】
高校生が2週間から4週間色々な国に行く「トビタテ!留学JAPAN」という文部科学省の事業があり、その審査をしたことがある。その際に外国へ行って何がしたいかを訪ねたときに学生がよく言っていたのが、着物を着て日本舞踊みたいなものをするとか、琴を演奏するとか、いけばなをするとか、日本の伝統文化を紹介するということ。今はグローバルといわれる時代。グローバルの視点からローカルなことを見つめ直すということが必要なのかなと思う。長崎県でSGH(スーパーグローバルハイスクール)といって、海外に学生を派遣する高校があるのでその子どもに対して伝統文化の勉強会などを実施してはどうか。

【委員】
書道展などでも、例えば大きな紙と筆で書道を書くようなパフォーマンスをする方を呼んできて音楽と合わせて何かやるとか、いけばなにしても、そこで何かいけばな教室とか、お茶の点前をサービスするとか、他のイベントとコラボして全く異質なものと組み合わせることが良さを再発見できるきっかけになるのでは。

【委員】
書の分野においても、書く文字が一般の方には読めない。理解できないものは見に来ない。分かる書を書かないといけない。
例えば茶道においても、いい茶碗にこだわるし、そういうものにこだわらなければいいのだが、こだわりすぎて孤立してしまう。そういったものは一般の方には理解できない。

【委員】
日常の生活の中に展覧会やコンサートを見に行くということを入れられれば。特に小さい子どもの時期に見たり、足を運ぶだけでも小さい頃の蓄積というのがすごく大事になってきていると思う。また、コラボに関しても、ひらめきとか常識はずれのところがあるかもしれないが、チャレンジしていくことでまた広がっていくのかなと思っている。

【会長】
その他の部分だが、オリンピックの文化プログラムに取り組むにあたって、32年に向けて検討を行うのでは検討しているうちに終わってしまう。例えば芸術文化事業の推進を図るとか、もうちょっと踏み込んだ表現ができないか。

【事務局】
確かに32年度というのは日本全国で文化プログラムをやるということで取り組むべきものだと思うので、ここは少し踏み込んだ表現にしたい。
やり方はいろいろ工夫してやれると思っており、新しい事業を起こしたり、色々な物をコラボレーションしながらやるという手法もあるかと思っている。皆さまの知恵を頂きながら32年のオリンピックに向けてしっかり取り組んでいきたい。

【委員】
市の方にお聞きするが、長崎市でおくんちに関わるような催しものとか企画があるのか。今後中国からの観光客も団体から個別に回られる方も多くなってくると思うし、オリンピックに向けて外国の方が長崎を訪れる機会も増えると思う。おくんちの料理を習う企画、明清楽を奏でてみる、踊町の出し物について踊町の方の話を聞く会を開くなど、一般の市民の方や内外の観光客の方も含めて、長崎をもっと知っていただく機会になればいいと思うので検討して頂けないか。

【事務局】
長崎学研究所というのが今年の4月から設置されており、そういった伝統的な行事関係は長崎学のひとつとして深めていくような形になると思うが、そういったところを芸術文化とどう結びつけるかというところは研究する余地はあるかと思う。

【委員】
和の方の色々な伝統的なものが関わっている行事だと思うので、そうしていけば市民の方も関心が高くなって邦楽とか茶道、いけばなに関心が高まるのではないかと思う。

【会長】
アクションプランにおくんちが出てくると違和感がある。長崎の伝統やお祭りも視野に入れながら観光とかの観点からも文化振興していくというような表現にならざるを得ないのでは。

【委員】
以前耳にした話では、長崎人の気質に長崎のお祭りが関わっているということを聞いたことがある。宗教は分からないが長崎人気質という言葉を使って、その気質というのがおくんちと関係しているのかなと思う。

【会長】
神道とか宗教が絡むと難しい。ここではあまり深入りしないようにした方がよい。その他のところは現段階ではこういったところではないか。次に、情報発信、情報誌の発行、広報の充実というところで意見があれば。

【委員】
私どもも地元紙としてそういう役割は意識している。伝える中身が重要になるかと思う。

【委員】
長崎市のホームページは文化振興課のページとのリンクが分かりにくい。ツイッターでも発信されているかとは思うが、フェイスブックをもっと使った方がいいのでは。課ごとにもっとダイレクトに情報が見れるようなつくりにした方がいいと思うが、改善の計画はないのか。

【事務局】
市のホームページに関しては、文化のひろばというところで私たちの情報を発信している。確かに何回も階層があってたどりつくのが大変であり、これは全庁的な問題だと思う。フェイスブックについては、当初文化振興課で独立したアカウントを取りたいと考えていたが、様々な所属のアカウントが乱立するため、今のところ総合アカウントの中で発信するという形になっている。いずれも広報部門と検討したい。

【委員】
何回もたどっていった末に、今一つわからないというか、文字ばっかりだったりして残念だなと思うので、是非改善して頂きたい。

【委員】
感触的な所だが、長崎には長崎のよさがあるというのは了解しているが、一方で部分的なところで閉鎖性を感じている。音楽一つ比べた時にも実は色々なジャンルがあるので、広く捉えていってほしい。もう一つは学校教育と連携していくということで、情操教育として色々な影響を与えていくということ。今の若い人はじっとしているのは苦手みたいなので動きを付けて、何か伝統的なものを紹介するとか、色々なことがなされていくと子ども達も興味をもって裾野が広がっていくのではないかと思う。

【委員】
何について話せばいいのか方向がよく分からないというのが一番ある。集客の話になるとあれだけ盛り上がるので、一つ何か最近の課題だとは思うが、この会で何をつくろうとしているのか。

【会長】
今年度はアクションプランの策定ということで、長崎市としても具体的な年度ごとの事業を組むときにその根拠となる必要なものである。今後は集客や他分野とのコラボレーションなど、テーマを提案いただき、意見交換をしていってもよいのではないか。

【委員】
アクションプランについて、具体性はないが、むしろ方向性だけ固めて具体性については今日の意見をまとめて進めていくのが一番ベターかと思う。

【会長】
ではこれで、次回整理して頂きたい。

【委員】
今後市に丁寧に考えてもらいたいのが、行きたいコンサートや展覧会に、お金や時間がもとで行けないことが結構多いと思っている。学校教育と連携して、市の方も小さい時からそういう取り組みに参加できる環境づくりとか、何かしら方策を長期的に立てていかないといけない。

【副会長】
今日出てきた教育、子ども、集客数、グローバルというキーワードが一体化する感じがする。このグローバル化時代に、日本の伝統文化がいかに素晴らしいかというのを教育の中でやっていったらどうかと思う。公立学校の方では、文科省のカリキュラムがあって難しいと思うが、ある程度自由の効く私立学校の方に授業に茶道や華道を入れるなどの提案をしたらどうかと思う。集客力については、多趣味多様化や子どもの数が減っている中で集客力は落ちる。30年地道に続けられているということが結果だと思うが、若い方が入れない垣根の1つは「ジーパン姿でお茶飲んでいいですか。」と言われたときに、この世界が許せるかどうかに関わってきていると思う。垣根をどんどん低くするのではなく変えていくことによって、若い人は関心をどんどん持ってくるのではないかと思っている。それと固定した組織を開放的にするとか、そういったことと小さい頃からの教育をマッチング出来れば何とかできるのではではないか。

【委員】
つい最近のことだが、垣根を低くしすぎて振袖を脱いで肌を出した子どもがいた。低くすることも必要だが、低くし過ぎると本質がおかしなことになる。ある程度の垣根は保っておかないと何でもありでは日本の文化ではないと思う。

【副会長】
垣根を低くすることと何でもオープンにするということは全く意味が違う。譲れない所は譲ってはいけない。それが伝統文化で、それを教えるのが教育だと思う。

【委員】
アクションプランの16ページに市民文化活動の支援と書いてあるが、長崎市三曲協会というのがあり、国際文化協会にも入っている。これが色々な行事やコンサートをやる度に収益が無くなってきて、このままでは文化協会も潰れるのではという心配がある。何とか援助をして頂きたいと思っている。結局行き着くところ、いかにお金をまわしていくか。例えば学校に行って指導をしたりしてもそれもボランティアですよ、手弁当ですよということになれば長続きしない。もっと手厚く援助して頂きたいと思っている。

【委員】
市の方に聞くが、今は来年度の予算のヒアリングの最中なのか。来年はどういう事をやろうと思っているのか。

【事務局】
文化振興課でやろうとしていることは、この資料に記載しているところである。

【委員】
これに基づいて予算要求をされているのか。

【事務局】
そのとおりである。

【委員】
コラボの話があったが、実際どんなコラボなら可能なのかを企画提案して、市がキューピッド役としてヒアリングをしたりしてつなぎ、それを新たなプランニングの中に入れ込むということができれば。

【会長】
次回に向けて少し整理するということで。お金がないので自分のところを手厚くしてくれというのはなかなか厳しい。我々が考えなければならないのは、それではどう知恵を出したらいいか、逆にどういう事例があるかということで、コラボレーションや教育というのがキーワードになる。

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