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平成28年度第2回 長崎市入札監視委員会

更新日:2016年6月30日 ページID:028615

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

理財部 契約検査課

会議名

平成28年度第2回 長崎市入札監視委員会

日時

平成28年5月17日(火曜日) 10時00分~12時00分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第4会議室

議題

○抽出事案の審議

審議結果

◎事案審議

1中部第三排水区(尾上町)雨水渠布設工事(その2)【制限付】
2中部第三排水区(尾上町)雨水渠布設工事(その1)【制限付】

【委 員】
工事の概要は。

【事務局】
工事の目的は、駅周辺区域の低地に降った雨水を貯留する管を整備することにより、大潮の満潮時に集中豪雨が重なった際の冠水による道路寸断等の浸水被害の軽減を図るもの。工事の概要は、区画整理事業の道路予定地内に、雨水を貯留するためのボックスカルバートと雨水を処理するための円径プラスチック管を布設するもの。

【委 員】
入札参加業者数に対して落札金額が高いので特殊な工事だと思うが、その特殊性は何か。また、2件とも参加業者が全く同じであるが、法に照らして適切な入札であるのか。

【事務局】
本市は予定価格の89~91%の範囲内で最低制限価格を設定している。2件ともその範囲内に最低制限価格があり、その価格に一番近い価格を落札金額としているため、落札金額は高くない。また、参加業者が同じであることについては、総合数値等の入札参加要件を満たした業者が、各々自社の受注状況等を勘案して参加しているものであり、問題はなかった。

【委 員】
図面等からは特殊な工事であると見受けられないが、特殊な点があるのであれば説明してほしい。また、金額が高く設定してある理由について聞きたい。

【事務局】
本工事で使用するサイズのボックスカルバートは受注生産となり、工程管理が難しい。また、埋設するにあたって海水が出てくるのを防ぐため薬液注入工法を採用していることも影響があると考える。

【委 員】
指名停止の2者が入札しているようだが、そもそも指名停止中の業者が入札できるのはシステムとしておかしくないのか。

【事務局】
この2者は、入札参加申請の期間中に指名停止になったため、参加資格自体がないと審査し、入札はできなかった。

【委 員】
この2件には、全く同じ17者が入札をしており、談合があると読み取ることができる状況である。2件に全く同じ業者が入札をすることができるというシステム自体に問題があると思う。検証し、その結果を次回の委員会で報告してもらいたい。

【事務局】
了解。

【委 員】
既に施工済みの区間もあるようだが、この2件と分けて発注したのはなぜか。この2件で、片方だけに円径プラスチック管を埋設するのはなぜか、また、この管は下水を処理するのか。

【事務局】
施工区間の一部から汚染土が検出されたため、他の工事との兼ね合いから検出されなかった区間を先に施工し、汚染土の調査等が完了したため、今回の施工に至った。また、その2の方は、区画整理事業において道路側溝で雨水の処理をまかなえるが、その1は上下水道局で対応することとなっており、雨水を処理するものである。

3 西部道ノ尾流量調整池NO.1排水流量計更新工事【随意契約】

【委 員】
工事の概要は。

【事務局】
流量調整池は、中部下水処理場の一部機能停止に伴い、大雨の際に急増した下水が路上に溢れ出ることを防ぐため、下水を一時的に貯留し、西部水処理場へ流れる下水の流量を調整する施設で、施設からの排水制御をおこなっている流量計が老朽化したため更新するもの。

【委 員】
随意契約を行った理由は。

【事務局】
中部下水処理場の一部が機能停止する年度末までに流量計の更新が必要であり、入札が不調となったため、入札に参加申請した3者のうち確実に履行可能な1者との随意契約に移行。

【委 員】
落札率が高い理由は。

【事務局】
工事価格に対して機器の調達に要する費用が高いためコスト縮減が困難であったと考える。

【委 員】
3者が入札参加申請したにもかかわらず応札がなく不調となった理由は。

【事務局】
聴き取りの結果、随意契約の相手となった1者は、予定価格に対して入札額が高くなり、競争に勝てないと思い辞退した。他の2者はこの時期の技術者の確保が困難であること、下請との調整が難しかったことが理由であった。

【委 員】
この下水管は下水と雨水の合流管か。流量調整池は、タイムラグを利用して、排水管の流下能力を高めるためのものか。

【事務局】
本市の下水道は、雨水と下水を分けて排除する分流式であるため、本来は雨が降っても下水量は変わらないが、下水管の老朽化によるひび割れ等により、大雨時には下水管に下水量の2~3倍の雨水が浸入し、流量が増えるため、流量調整池に貯え、流下を制御し、下水処理場の処理能力を超えないようにしている。

【委 員】
随意契約の相手方は、この施設の排水管や流量計等を設置した業者か。

【事務局】
はっきりと確認は取っていないが、制限付一般競争入札で業者を選定したので、違うと思う。

【委 員】
昨年度の審議案件で、配管・電気系統については、設置業者しかノウハウを持っていないため、随意契約をしたものがあった。これは、技術的にあり得ることなので、こういう案件は一般競争入札をしなくても、割り切って随意契約にして良いのではないか。

【委 員】
流量調整池は年間何日使用しているのか。

【事務局】
年間10回くらい。梅雨の時期は毎週使う。

【委 員】
年間10回程度であれば、工事に費用をかけず、市民に我慢してもらうことはできないのか。

【事務局】
路上に下水が溢れたり、家に逆流することが被害として考えられ、市民に我慢してもらうことは難しい。

【委 員】
工事に係る費用よりも、被害の対応に係る費用が高くなるということか。

【事務局】
そうである。

【委 員】
そもそも不明水が下水に混ざることが問題であるが、老朽化した配管の整備はしていないのか。

【事務局】
毎年実施しているが、老朽化したものが多く、整備が追いついていない。対処療法となっているのが現状である。 

4 大園団地(3期)公営住宅新築主体工事【制限付】

【委 員】
工事の概要は。

【事務局】
昭和45年から47年にかけて建設した大園団地の立替を平成21年度から3期に分けて実施。3期は、全5棟のうち最後の1棟の新築工事。エレベーター設置によるバリアフリー化等を実施。

【委 員】
共同企業体で発注する基準は。

【事務局】
受注機会の確保、市内業者の育成のため、建築一式工事においては、3億円以上の工事は共同企業体で発注。予定価格が7億円以上の工事を3社による共同企業体で発注。代表構成員は市内業者で、総合数値が1000点以上の者、その他構成員は市内業者で、総合数値が800点以上の者としている。

【委 員】
共同企業体の組み合わせは、任意か。

【事務局】
業者間で任意に組む。市は働きかけていない。

5 道路舗装工事(4)(単価契約)【制限付】
6 道路舗装工事(3)(単価契約)【制限付】

【委 員】
工事の概要は。

【事務局】
市内全域のアスファルト舗装工事。(4)は南部地区、(3)は北部地区の小規模なアスファルト舗装を単価契約で実施。

【委 員】
南部と北部で数量(平方メートル数)が違う理由は。

【事務局】
数量は、前年度・前々年度の実績等から算定するため、地区によって差が出ている。

【委 員】
2件の入札参加者6者が全く同じで、落札率もほぼ95%である理由は。

【事務局】
緊急に対応してもらうことが多く、施工できる技術者を常に配置でき、広範囲を速やかに対応するということで、自前の技術者がいること、施工技術を有することが最低条件となるため、参加業者が限られると考える。また、緊急に広範囲を対応するため経費が高くなり、落札率が高くなるのではないかと思う。

【委 員】
説明は一定理解できるが、入札参加業者が限られる入札であるならば、談合を未然に防ぐためにも、随意契約を活用してはどうか。長崎県は、1つの業者に一定の区域の舗装修繕を2~3年間の期間を通して随意契約をしている。毎年単価契約を繰り返していたら、緊急時に対応できないようなことがあっては困るので、地域による随意契約をした方がよいと思う。

【事務局】
随意契約は、法令で、特別な理由がある場合にだけ認められている契約方法であるため、規定の範囲内で運用したい。長崎県の事例は調べて検証したい。

【事務局】
本契約においては、工期に間があかないよう債務負担行為を活用しているが、長期間同じ業者と契約することは、発注者としても管理がしやすいので、複数年契約については研究し、緊急時に対応できる体制を取っていきたい。

【委 員】
毎年同じ契約があると思うが、施工できる業者に回していくということなのか。

【事務局】
施工のために必要な条件を設定しているため、施工できない業者も多い。

【委 員】
毎年同じ契約をするのであれば、施工できる業者に順番に回していくのか。新規業者は参入できないのか。

【事務局】
本市はアスファルト舗装工事について専門性評価を実施しており、本契約については、A評価という厳しい条件を設けているので、新規業者の参入は設備投資等の面からも厳しい可能性があるが、施工のために必要なものと考える。契約の内容によっては、B、C評価の業者への発注も行っている。

7 出島表門橋上部工工事【制限付】

【委 員】
工事の概要は。

【事務局】
本工事は、史跡出島和蘭商館跡に架ける橋であるため、文化財保護の観点から出島側に橋台を設けることができないこと、中島川が明治期の工事により15m削られていること等の理由から、当時の橋を復元するものではなく、現代橋として設計してきた経緯がある。橋長38.5m、幅員4.4mの人道橋。江戸町側の橋台の重みで、出島側の橋の重みを支える構造であり、世界で類を見ない特殊な技術による架橋である。

【委 員】
入札不調になり、再公告されたということだが、1回目の入札の際、応札者はいたのか。また、落札者から1回目の入札時に問い合わせ等はなかったのか。

【事務局】
1回目の入札に応札者はなし。また、その際に落札者からの問い合わせはなかった。

【委 員】
今回の工事には特殊な技術が必要だが、設計が決まった段階で、事前に地元の橋梁会社に協力要請等はしなかったのか。

【事務局】
不調になった後に、鈑桁橋の施工をする業者に参加しなかった理由を確認したが、片持ち梁で、軽量化や加工技術が必要であり、架設するのに厳しい条件が伴うこと、また、軽量化のために橋の上部に木材を使用するが、鋼構造を得意分野とする会社にとって、木の経験がないため不安があり、入札に至らなかったということだった。

<事務局報告>
指名停止措置の運用状況について
【委 員】
特になし。

<その他>
【委 員】
入札執行書がHPで公表されているが、長崎市のシステムがwindows10に対応しておらず見ることができない。以前も同様の指摘をしたが、今も変わっていない。いつ対応するのか。

【事務局】
長崎市の電子入札システムは、コアシステムを採用しており、今まではコアシステムがwindows10に対応していなかったが、対応できるように改修が終わったと聞いているので、長崎市のシステムでも対応できるよう準備を進めている。

【委員】
審議案件以外にも出島関連の工事が多い。出島は重要な史跡であり、復元のコンセプトがあるものと思うが、競争入札で金額をもって工事業者を決めているため、工事ごとに施工業者が入れ替わっていくが、施工業者にその復元のコンセプトは伝わっているのか。改修工事をして、史跡の価値が失われるということがないか心配である。
出島という貴重な財産を後世に残していくにあたって、価格競争で施工者を決めるという方法に疑問がある。

【委 員】
特殊な技術が必要な工事を競争入札で実施してよいのか。出島を残していくために特殊な技術を使って復元するのであれば、20~30年後に繋いでいくために、施工できる業者を育成することをしないといけないのではないか。そのために競争入札ではない新しいやり方があると思う。

【委 員】
出島の架橋に約2億6千万円の金額をかけて行うだけの価値があることを、市民に対して説明できるようにして欲しい。

【委 員】
工事の技術を後世に繋げていくにあたって、施工前もそうだが、施工のプロセスが分かるものを残して欲しい。

【事務局】
出島の復元事業については、技術の伝承というところもあって、土壁など復元の過程を映像に残しており、一般に公開もしている。
また、技術が伸びて行くための手法も必要であるということは我々も痛感している。今回も職人がなかなか見つからないという実情もあって、技術の伝承や職人の育成等についても、建築士会等の意見を聴き、どういった方法があるか研究をしている。
さらに、事業の評価については、出島の魅力をしっかりと伝えていくことが最終的には入場者数という形で跳ね返ってくると思うが、入場者数も45万人程度の方に来てもらっており、黒字の運営ができている。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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